BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年12月16日
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カテゴリ: 君がいるから
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

倉本はタバコを取り出し吸ったがけして旨いものでは無かった。
こんな不味いタバコを吸うのはどれ位振りかと思い起こしてみたが記憶が定まらなかった。
携帯は相変わらず留守電のまま、もしかしたら飲んで自宅に戻り眠りこけているのではと言う思いから、自宅の固定電話に掛けるがそちらも留守電に成っていた。
時計を見るが先程からそれほど経っていないとに自分の焦りを知った。
咥えたタバコの灰が地面に落ちるのを見て携帯灰皿へ吸殻を放り込み、蓋を閉めた。
指が痛んだ。

栢山は一向に進まないタクシーの中、何度も藤野の携帯を鳴らした。
しかし、繋がるどころか留守電へと切り替わる。

抜け道は無いのかと尋ねるとそうしたいのは山々だが抜け道もこの渋滞で塞がっているとの事だった。
栢山は車を降りた。
走った方が倉本が待つ「茶々」までは30分程で行ける計算だった。
しかし、普段の運動不足と体に残る酒の所為で上手く走れない自分に腹が立った。

藤野はタクシーの中、藤堂の膝の上で背中を擦る手の気持ち良さに酔っていた。
静かに語るように話す藤堂の声が栢山のそれと重なった。
心地良い静かな低音は眠りを誘う。

「どうです?少しは楽でしょ」
「そうだな。。。済まない重いだろ。。。?」
「いえ、気に成りません、それより家に来ませんか、酒が冷めるまで休んで往かれたら良い」
「そんな。。。甘える事は。。。出来ない、第一、そこまでさ。。。せ。。。」


車は藤野の知らない道を通るが眠ってしまった彼にはそんな事は分かり様も無かった。

「係長?」

声を掛けたが返事が無い、自分の膝で寝息を立て始めた藤野の髪を梳き、普段、見ることのない寝顔を覗き、まるで幼子のようだと思った。
男にしては綺麗で整った顔を起こさぬ様、しばらく観賞し、20代前半ならば雑誌の表紙でも飾れるのではないかと思った。

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最終更新日  2009年12月16日 05時02分36秒
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