BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年01月09日
XML
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

順調

僕の初めての恋愛小説は完成した。
まずは携帯小説にして読者の獲得を狙った。
その計画は見事に当たった。
月間アクセス数が50万を突破したのだ。
そして書籍化、勿論、作品には加筆分を加えて携帯小説よりも内容を充実させた。
表紙は漆黒、文字は深紅で「愛」と成っていた。
「愛」と言うのは主人公の名前とテーマから、デザインは僕がアイディアを出す予定だったがどうも上手く行かず、全に無き付いて知り合いのデザイナーを紹介された。

なんとも出来過ぎの話しに不信感を抱いたのだったが、デザインを見てちゃんと理解してくれているのが分かって安心した。
少しでも疑った自分を恥じ、彼に感謝した。

発売日前日、ベッドの中に居た。
隣には全、僕を抱き締め話を聞いてくれていた。

「全、売れるかなぁ?」
「売れるかな、じゃ無くて売るだよ」

力強い言葉で不安よりも意気込みを教えてくれた。

「明日、店頭に見に行こう」
「なんだか新人の頃を思い出すね
「ああ」

そう、僕の作品が始めて店頭に並んだ頃を思い出す、二人で書店に見に出かけた。

最初に手にした人に声を掛け、逃げられたことも有った、作品は徐々に売れ出しサイン会を開いた。
隣には何時も全がいてくれた。
そして今も隣には全が居る、二人で叶える新たな夢の一歩が明日、実現するんだ。

「本は送った?」

ドキリとした、また、嫉妬されるのかと思った。


「あの人には?喜ぶだろうに」
「和樹さんは良いの忙しいから読む暇なんて無いよ、それに佐伯先生に渡せば十分でしょ」
「それはそうだけど、君の記念の作品じゃない、あの人も個人的に欲しいんじゃない」

なぜだろう、佐伯先生の見送りから全は和樹さんのことをなにも言わなく成ったと思ったら、今度は本を送れてと言う。
僕自身は佐伯先生経由で本が渡れば良いと思っていたから驚いた。

「全、教えて佐伯先生の見送りの日、二人で何を話したのか?」
「作品の話と新人の子について意見を伺ったんだ」
「新人は全の担当じゃないよね」
「方針が変ったんだ」

知らなかった事実、なぜ、教えてくれなかったのだろう。

「顕一、ごめん俺は眠るよ、君も眠らなくちゃ」

なんだかはぐらかされた気分に成った、何かを隠してる。
まさか、先生との復縁?有りえない話じゃない。
だったら和樹さんへの嫉妬はなんだったんだ。
頭が混乱して眠れなかった。

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年01月09日 16時06分16秒
コメントを書く
[焦れる僕を満たして欲しい] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: