BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年01月21日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

疲れが溜まっていたのだろうか、眠ってしまった鴻山の髪に触れ、抱き締める。
愛おしいという気持ちが心の奥から湧いてくるのを感じながら、頬に触れ、唇に指を這わし、その感触確かめ、その安らかな寝顔に微笑むと明かりを消して自分も眠りに付いた。

鴻山は身体の痺れで目を覚ました。
隣で眠ったはずの椎名にがっしりと抱き締められていた。
回された足と腕、離すまいとする戒めの様でどこか安心し、スヤスヤと寝息を立てる顔を覗き込んだ。
何処までも整った顔、初めて見た時、心臓の高鳴りを覚えたのだった。

静かに戒めを解き、ベッドを降りた。
腰の痛みに苦笑し服を着てもう一度、椎名の顔に触れ部屋を出た。

そしてこの幸せが何時までも続かない事を鴻山は知っていた。
嫌でも、今日は会社に行かなければならなかった、そして週末になれば野瀬の家へと出向かなければなんらない、週末まで残り二日の間、なにもないという保証も無いに等しいのだった。
やるせない思いを抱えてアパートのドアを開けた。
冷えた部屋の空気が鴻山を包んだ。
乱れたベッドが目に入ったが何の感情も無くシーツを剥がして洗濯機に突っ込んだ。
椎名の情けない顔をが浮かんで笑えた。
後にも先にもあんな顔を見ることはないだろうと思いながら、服を着替え、会社へと向かった。

その頃、椎名は腕の中の存在がいない事に愕然としていた。
そして用意されたルームサービス、鴻山の気遣いなのだろうが、どうも面白く無かった。
アパートに帰るなら一緒にここを出て二人で朝食を取りたいと思った。
昨日の告白が嘘ではないかと思え、苛立たしげにテーブルの食事を片付けると服に着替え、ホテルを後にした。



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最終更新日  2010年01月21日 05時19分57秒
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