BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年02月10日
XML
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。R-18

放置しても良いのだが可愛いこの姿を警備員に見せたくないというのが本音、これが違う場所なら内部に玩具でも入れて放置する楽しみが有るのだが、会社ではそうも行かない。

「鴻山出るぞ」
「勝手に行けばいい、一人で帰る」

さっきまでの従順さが嘘のようだ、手を差し出したが掃われた。
苦笑をして睨んできた瞳を覗き込んだ。

「強情なのは良いが、私が出ればここはセキュリティーシステムがセットされる」
「俺が残ってるのにそれは。。。」
「警備の彼が私以外に誰も居ないのを確認してるからね」


こんな表情は昼間見ることは無い、得した気分に成りながらもう一度、手を出すとさっきと同様で叩かれる。

「立てないのだろう、手加減しなかったからな、素直に成れば可愛いのだが、先に行く」

冷たく言い放ち背を向け、出口に向かうと声が掛けられた。
思惑通りだと内心ほくそ笑んでみるがその表情は出さないで手だけを出した。
伸ばされた手を引っ張り、立たせ、引き寄せ抱き締める。

「お前は私の言う事を聞いて置けばいい、可愛がってやる」
「だ、誰が。。。」

抗い腕からすり抜けて行く鴻山、歩き方がぎこちない、手加減はしなかったのは事実だら腰に来ているのだろう。

「鴻山君」

ビクリと背が振るえ、硬直する身体、面白い。

「鞄、忘れてるようだが」


そして後ろの狭間のラインを指で撫でると身を震わせながら鞄を抱き締めた。

「行くぞ」
「離して下さい」
「ホテルとってある、明日は休みだ、この意味分かりだろ」

残酷に笑ってやる。


「まだ足りないのか?」

まだ足りない、この身体が欲しくて、そしてこの心を手に入れたい。
しかし、それは無理だろう、彼は私を憎むのだから、私がそう仕向けるのだから心は手に入らない。

「ああ、足りないね、君も足りないのだろ」

中心に手を伸ばして揉みこんでやると洩れる吐息が甘く私を刺激する。

「甘い声で私を誘っているじゃないか」

向けられる視線が心を射抜く、この瞳、求めていたものが向けられる瞬間、私の身体は身震いした。
手を取り強引に引っ張ると仕方なくフラフラと付いてくる、いや、私が強引に連れているのか、笑える光景だと思う。
守衛室の男に声を掛けた。

「遅くまでありがとうございました」

さっきの男とは別人なのは好都合だった。

「遅くまでご苦労様です、もう、誰も居ませんね」
「はい、私達で最後です」

社を出て表通りまで向かうと車を拾う、鴻山を押し込み続いて乗り込んだ。

「俺は行くとは言ってない」
「静かに、怪しまれる」

車の中の会話、色気も無いが二人でこうしている事が嬉しいと思えてしまうのはやはり、鴻山を好きだからだろうか、そっぽを向く彼の顔をじっと見ると睨まれた。
これで良い。
そう、これで良いのだ。

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年02月10日 11時54分09秒
コメントを書く
[道に落ちていた男 野瀬寛の想い] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: