BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年04月10日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

永遠に続くかと思えるほど、長く暗い坂道、まるで二人の関係を表しているかのようで、曲がりくねり、生い茂った木の陰が不気味に見える。

「この先に何が有るのですか?」
「さぁ、なんだろうな」
「知らないので運転を。。。」
「それはどうかな」

そっけない答え、しばらくすると広場、車が数台止めて有り、白いラインが引かれている。
そして、ここにだけ外灯が設置され、その明るさに安心をした。
それが無ければ妖しい場所に連れ込まれたのではないかと思えるほどの場所だった。



車を降りて駐車場脇の佐上を登る。
それほど急ではないが、どれだけ坂を登れば良いのかと鴻山は思ったのだったが、その思いは坂を登り切ったところからの見える風景で吹っ飛んだ。
その素晴らしさに絶句する。
背後から聞こえる声が憎らしい。

「どうだ?」
「貴方がこんな場所を知っているとは思わなかった」
「私に風情が無いとでも言いたげだな」
「だってするだけだろ」

その言葉を鼻で笑って木製の柵に並んで手を突くと、二人の間を風が吹きぬけた。
くしゃみをした鴻山をコートを羽織った野瀬が抱きしめた。

「な。。。なに。。。を。。。」


周りには何組かのカップルが眼下に広がる夜景を見ながら語らいあっている、他人の事を気にする者は誰一人いない。
野瀬の体温が全身を包み込むと同時に妙な緊張が鴻山を襲う。

「それほど緊張しなくても、良いとおもうのだが」
「貴方にこんなことされて緊張しない方がおかしいんじゃないか?何か、魂胆でも有るとしか思えないだろう」

朝からずっとそう思ってここまで来た。


「私も嫌われたものだな」
「好かれてるとでも」
「まぁ、いい、折角、此処まで来たんだ楽しもう」

その言葉に緊張度が増す。

「そう言う意味ではない」
「分かってる、こんな所でされたら堪らない」
「期待していたのか?」

手が胸元に伸ばされる。
反射で逃げようとするが後ろは野瀬、前は柵でどうしようもない。
耳に吹き込まれる声に笑いが篭る。

「冗談だ」

見上げる表情は見えないが笑っていて、手が元の位置へと戻った。
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最終更新日  2010年04月10日 19時16分48秒
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