BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年05月23日
XML
カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

一人になれるのは、随分、久し振りの事だった。
椎名を拾ってからはこうして眠る事はほとんど無い、野瀬と一緒の時は一人で眠るなんて有り得ない、野瀬が離そうとしない所為でぐっすり休んだ記憶が無い。
暗い室内、今が何時なのか分からない、だけど、眠いと実感する。
瞼が重く、開けていたいと思うのにそうは行かない、消える意識の中、夢を見た。
暗闇なのは先ほど見た、病室と変わらない、しかし、何かが違うのは病室は物のラインが浮かんでいた。
廊下からは消灯時間よりは早いのか、光が漏れて来ていた。
今見る光景は、真の闇、何も無い世界を彷徨う自分、闇だと言うのに手探りもしないでただ、真っ直ぐに歩いていく。
迫って来る誰かの顔、そう思えたのは闇よりも黒い塊に瞳がこちらを見ている、恐怖は感じない、誰だか知らないが知っている気がする。

プライベートの顔は分からない、優しくも有れば、残酷でもある。
今日見たのは優しくて残酷で。。。最後に見た顔が思い出せない、それが悲しげで苦しげなもに変わって、すっと消えた。
目が覚める、どれほど眠れたのだろうか、廊下が明るい事から、さきほどからどれほども経っていないことがなんとなく理解出来た。
もう、眠れないと思った。
眠ってしまったら、また、さっきと同じものを見なくてはならないと思った。
明日、椎名が迎えに来るまで、そしてあのアパートに戻るまで長い夜を起きて居ようとおもった。
ブログランキング ブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年05月23日 13時40分59秒
コメントを書く
[道に落ちていた男] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: