BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年05月26日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です。

寝ないと決めて起きていた。
しかし、出来なかった、人間、眠らないのは無理なのかと思った。
カーテンの向こうが白々とし始めた、気付けばそのままの姿勢で眠っていたらしい、夢は見なかった気がする、それは幸いだと思えた。
ベッドから降りて窓から外を見る、自分の住むアパートから見えない景色、利用するホテルとも違う爽やかな光景、空気が澄んでいるには夜の雨が洗い流したからだろうか。

退院の時間が迫った、椎名はまだ来ていない、それは良い、手伝ってもらうにもたった一日の入院でそれらしい荷物は無い、着て来た服を来て帰れば良い。
病院のパジャマから私服に着替えた。
手、足に残る傷が心を締め付けた。
夜景を見終わるまではそれなりに楽しかったのにと眉を潜めた、結局、野瀬に取って自分はそれだけの存在だと思う。

自分は何を思っていたのかと、野瀬のことなどどうでもいい、構われる事も、もう、無くなる、そう、野瀬には恋人が出来た、自分を構う時間などないだろう。
ノックの音がした。

「宗次さん、準備出来た?」

ドアから顔を覗かせる椎名の顔、昨日見たはずなのになんだかとても懐かしい、抱きしめたい気分に成った。

「宗次さん。。。」

温かいと思った。

「ねぇ、宗次さん、キスしようか?」
「したい、お前とキスしたい、葉瑠。。。しよ、家に帰ったら俺を抱け」
「駄目だよ、無理はキスだけ、ねっ」

唇が重なる。
舌が絡まり、淡い気持ちよさが湧く、こんな優しいキスは久し振りだと思う、心の固まりがほぐれていく、甘い疼きが身体の奥から湧き始め、椎名の首に手を回す、次第に濃厚なキスへと変化する。



色っぽい声で囁いて椎名の中心に手を伸ばした。

「駄目、宗次さん。。。ここ、病院、もう出なくっちゃ。。。」

伸ばされた手を掴んで口付ける。

「悪戯な手、気が変わった、帰ってしよ、キスして抱いてアンタの中にぶち込みたい」

もう一度、キスをした。


「よし、出よ、こんな薬臭いの嫌だよ」
「ああ、俺もご免だ、出よ」

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最終更新日  2010年05月26日 15時35分22秒
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