BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年06月04日
XML
カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

疲れ果てて眠ったはずの鴻山が目を覚ます。
椎名の顔に触れて髪を梳く、つくづく綺麗な顔だと思いながらも同時に可愛い寝顔だと思う。
椎名が居てくれて良かった、彼を見つけなかったら今頃、自分はどうなっていたかと想像しただけで身震いが起きる。
鼻に触れ、唇に触れた、目を覚ます気配は無い、それをいいことに長い睫にそっと指を伸ばした。
顎のラインに触れて、首から肩へと指を動かしたとき、手首をを掴まれた。

「何してるの?」

掠れた声が耳に擽ったく聞こえ、腕を引っ張られた勢いで椎名の胸の上に倒れ込んだ。

「お前を愛でてた」



「俺は花じゃないよ、愛でられるほど綺麗じゃない。。。」

落ちてきた鴻山の頭を撫でながら悲しげに囁き、顔を背けてしまうのは自分の過去、つい最近までして来た事を悔いてだろうか。
体勢を入れ替えて椎名の頭を抱く、起き上がり頬に唇を寄せた。

「もう、俺だけのものなのだろ?それにお前は汚くなんてない、可愛くて甘えん坊で優しいよ」
「宗次さん。。。」
「だからお前を受け入れた、お前は素直に従った、汚れてなんていない、お前ほど綺麗な男は知らない」

正直な言葉だった、見た目だけではなく、心も綺麗なのだと鴻山は思う、そして誰かに似ているとこのとき初めて気付く、結城武人、忘れてはならない人のはずなのに野瀬に振り回され、椎名にかき乱された中で忘却していた名前を思い出す。
雰囲気も顔形も違うこの男をそう見てしまうのは自分の思い込みの為か?

「宗次さん?」
「あ。。。」
「泣いてるの?」


椎名の唇が涙を拭う。
抱きしめてところ構わず、キスを施していく。

「椎名、嫌。。。」
「俺にその涙を消させてよ、アンタの涙の原因全部、俺が飲んであげるから」

愛しているはずの椎名の言葉が悲しく聞こえる、結城の事を忘れる去る事など出来はしない。

顔だけではない、声も仕草さえも遥か彼方へと行ってしまった。


BL小説ブログランキング








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年06月04日 11時09分30秒
コメントを書く
[道に落ちていた男] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: