BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年06月16日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

「だとしたら?」

笑う顔が鴻山に向く。
証拠は無い、ただ有るのは自分の記憶と、状況だけ、面差しが似てるから、ホクロの位置が同じだから、福ちゃん自身は幻だったかの様にいつの日か、夏休みが来ても彼は結城に付いて来ることは無くなった。
結城はなんていっていただろうか。

『引っ越したんだって』

それだけしか記憶に無い、福ちゃんとの思い出は二夏のみ、当時、寂しいとは思わなかった。
結局、元の四人の戻って楽しった。
そのせいだろうか、忘れてしまったのは。



今、なんていったのだろうか。

「椎名?」
「俺だよ」

こんな偶然があるのか、しかし、冷静に成ってみる、苗字が違うのではと問い質してみる。
嬉しそうな顔、なぜ、そのような顔のかは理解が出来ない。
首を傾け、その声に耳を貸した。

「養父方の名前が福本なんだよねぇ」

陽気な声、なぜ、そんなに楽しそうなのか鴻山には分からない。

「で、椎名は養子になる前の俺の本当の苗字」
「じゃぁ、あの夏休みは?」

あれは夏休みだけでも養父の虐待から逃そうという、配慮からだという、逃げたのはその後、そして一年して養父が亡くなったとのことだった。



さっきまでの笑顔が消える。
静かに目を瞑り肩に頭を寄せてきた。
抱き寄せて撫でてやる。
思い出した事が一つ有った、市民プールに出かけたときだった、水着を着替えて更衣室を出るときだった、首筋のの痣に気付いた。
虫に刺された痕かと思った、しかし、それとは違うと日の灯りで見て分かった。


「葉瑠」
「宗次さん、何で泣くの?」

困惑する椎名が指で涙を拭った。

「アンタが泣かなくて良いんだよ」
「俺、気付いてて。。。だけど。。。だけど。。。」
「他の人には気付かれないように頑張ったもん俺、偉いだろ、褒めて」

笑顔が戻って来た、ほっとして安心した。
椎名が額にキスをして肩を抱いて背を撫でる。

「でね、家出したから引っ越すって嘘言ったんだよ、優しいんだか、対面を保ちたいだけなのか、もう、さっぱり分からなくなっていた」
「何で俺んち、なんだ?」
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最終更新日  2010年06月16日 12時41分43秒
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