BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年07月03日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

小さな疑問、それは鴻山に取っての結城の存在、幼馴染以上の何かが有るのではと言葉の端から思えてしまう。
しかし、それは椎名からの視点で有って鴻山の視点ではない、では、何だと言うのだろうか。
心の隅で迷いが生じる。
椎名に取って結城の存在は一時一緒にいた親戚に過ぎない、だから彼の事を詳しくは知らないし、覚えていない。
そんな存在だった。

「ねえ、宗次さん、結城さんの事、今でも好き?」
「なんだよ、唐突に。。。」

鴻山にしてみれば唐突デしかない問いかけも、椎名に取っては以前から思っていた疑問、結城が鴻山の心をどれほど占めているのか、胸がざわめく、死んだ人間には到底勝てない、そんな思いが渦を巻く。


「好きだよ」

なんて事ない一言が胸に突き刺さる。

「葉瑠?」

不振の顔が向けられ、慌てて手にしていた器をシンクに置いてテーブルの鴻山にもう一度、尋ねてみた。

「どういう意味で好き?」
「友人としてだよ、お前、なんか勘違いしてないか?」

ホッとする。
こんなところで結城を愛していたなんて言われたら、きっと、立ち直れなかったであろうことは自信がよく知っている。
しかし、彼の存在は鴻山の中に居続ける。
追い出すなんて事は恋人である椎名でさえ出来ない事だ、それが醜い嫉妬に変わることはじゅじゅう承知していた。
鴻山の横に座るとギュッと抱き締めた、息が出来ないほど強い腕だった。


「俺、嫉妬でおかしくなるかと思った、アンタが結城の兄ちゃんの事、とっても大切なのは分かってる、だけど俺が一番に成りたい、我侭だろうか?」

腕から力が抜けて変わりに身体が圧し掛かって来た。
それを受け止めながら、背中を擦る。落ちる涙に気付いたからだった。

「俺、女々しいよね。。。ごめん。。。」
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最終更新日  2010年07月03日 22時53分01秒
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