BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年07月08日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

「感謝してるよ、だけど、ここじゃ感謝出来ないからね、帰ろ、挨拶すんだから、帰ろう」

手を取って歩き出す、引っ張られるように鴻山も歩いた。
言葉は無いそれで良い、お互いの意思はもう揺るがないと思え、こうして二人で有る事が幸せだと思えていた。
しかし、鴻山には先が見えなった。
野瀬の問題が解決をしていない、その事が現実へと引き戻す。
会社に戻れば嫌でも顔を合わせる事になる、会社には椎名は居ない、いくら守ってくれるといってもそれは不可能でしかない事は最初から解っていた。
どう、解決すべきかは鴻山自信の問題だった。

「宗次さん」


不自然は無かったかと内心思いながら手を離さないように歩く、それは人通りの有る場所へ出るまで続いた。
アパートに戻ってキスをした。
その先は何も無かった二人で寄り添って眠る。
鴻山の体力を考えての事だった。
それで良かった、静かで穏やかな時間が二人の間に流れる。会話は無い、そんな物が無くてもお互いの心は寄り添っていた。

「ねぇ、宗次さん、次の日曜日、どこかに出かけようよ、二人でデートなんて初めてのことしようよ」

繋いだ手を頬に摺り寄せ、口だける。
これが好きだった、くすぐったくて気持ち良い感覚が生まれる。

「うん、それ良いな、お前とデートしたい」
「プラン考えておく、ねぇ、それで良い?」
「それは楽しみだな、退屈なプランだったらさようならだ」

「嘘だ、絶交だからな」
「あはは。。。だったら俺はアンタが逃げられないようにして鎖で繋いで監禁するよ」

望んでいた言葉だった椎名に縛られて監禁されたいと願う心がどこかに有った、そうすれば野瀬から逃げられると思った。
椎名に飼われて我を無くすまで抱き合いたい。それが鴻山の願いだった。
スルリと手を伸ばして頬に触れる。


「椎名、くだらないプランを立てたら許さないからな」
「ああ、アンタが気に入るプランを立ててやるよ」

ニヤリと笑った椎名が口付け、二人は瞳を閉じた。
静かな夜が更けて行った。

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最終更新日  2010年07月08日 02時28分39秒
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