BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年08月05日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

遠くから聞きなれた足音がコツコツと早足で近づいて来る。ドアの鍵が音を立てているが、意識を飛ばして動かなくなっている鴻山には届いていない。
足音は側まで来て止まり、目の前の光景からどれほどの悶絶で有ったかが想像出来き、野瀬は汚れた顔を自分のハンカチで拭ってやる。乾いた唾液と髪を濡らすほど汗が全身から滴っているが抱き起こす手に躊躇は無い、ポケットから取り出したハサミで最初に手の拘束を切り、身体に傷を付けないように、綺麗にテープを剥がすと紅くなった皮膚がどこか痛々しい。
気を失っても尚、立ち上がる中心に張り付く白濁の様子から、拘束されながらも何度もイッタことが想像できる。
後孔のマジックを抜くと軽いうめき声が上がり、意識が戻って来るのかと思えたのだったが、目を開く事はない。

「宗次、済まなかった……」

反省の念が湧き、愛おしいと心の底から思えた。
足首の拘束具を外して、紅く擦れている足首に唇を寄せると舌を這わせ、血の味を感じ、裸の身体に脱がせたシャツを着せてやる。
頬に触れ、抱擁しながら指で唇に触れ、その冷たさに思わず脈を計る。

自身がいかに冷静さを欠いていたかを思い知る瞬間だった。都合の良いことに隣には医務室がある。勤務医は既に帰宅している時間、上手く連れ出せば鴻山をベッドに寝かせて人気が無くなってから連れ帰る事が出来るのだ。

「宗次、宗次……」

頬を軽く打っても目覚める気配は無い、力強く抱き締めてもう一度、抱擁し、口付ける。
鴻山を拘束していたものは全て始末した。
彼を抱き上げて廊下の様子を慎重に確かめて医務室に運ぶと、硬いベッドに寝かしてやる。
眠る顔は疲労困憊といった様子で、眉根を寄せ、時折、うなされているかのような、声があがる。こんな鴻山を残して、仕事を片付けるのは心苦しい。しかし、終業時間までは2時間以上ある。
終業後の予定は開いているのは幸いであった。鴻山の様子を確認すると、席を立ち、自分の職場へと戻り、残っていた仕事を片付ける事に専念する。

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最終更新日  2010年08月06日 00時00分52秒
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