BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年08月07日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

終業時間を待って医務室に辿り着いたのは、一時間ほど過ぎてからであった。同僚が全て退社するのを待っていたから、そうなった。自身、間抜けだと思う。
医務室のドアをノックして入室すると、鴻山が静かな寝息を立てて眠っているのを見ると疲労の度合いが想像出来る。
しかし、このまま抱えて帰る訳にも行かず、心苦しくは有ったが、起こす事にする。

「宗次、宗次」

名前を呼んで身体を揺さぶると、何事かと言うように瞼が開く、不意に鴻山がシーツを掴んで壁際まで逃れる。

「やだ、近寄るな」

声を荒げて身を固める姿は何かに怯えて逃げる檻の中の動物のようだ。

「静かに、ここは医務室だ、声を上げると誰かが来る、静かに」


震えの治まらない背中に腕を回して擦ってやると落ち着いたのか、荒い息も治まり、リラックスした様子で縋り付いてくる。それにはっとする。引き寄せた身体、中心が熱く猛っているのがスラックスの上からでも分かる。だから、逃げたのだ。

「そういうことか」
「お願い、助けて……」

切ない声で野瀬に助けを求めて来る姿が、愛おしい。

「ああ、分かった助けてやる」

安堵の表情が向けられる。これはあの時と同じだ。拘束して切羽詰った鴻山が助けを求めたあの時、野瀬だからこそ、求められた訳ではない。それは分かっている。だからこそ、憎らしい。

「ここでは助けてやれない」

表情が強張る。それを見てほくそ笑みながら鴻山をベッドから降ろす。
それだけでもふら付く足、立っていられ無いのは承知だから抱き上げ、会社から連れ出す。
都合よく誰にも遭わなかったことを感謝て、側のベンチに座らせてタクシーを呼ぶ、知らず知らず、鴻山の手が中心へと伸びる。なぜ、医務室で処理をしなかったのか、小さな疑問が湧いたが、意識を飛ばしていたからだろうと、それで片付ける。

「こんなところで出したいか?」


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最終更新日  2010年08月07日 04時24分26秒
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