BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2012年08月19日
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カテゴリ: 君がいるから
BL駄文です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮ください。

「止まったね、貴方にはこれが一番だ」
その体温を忘れないように包み込む。
「こんなの久しぶりだね、穏やかでこんな風にしてるなんてねぇ、でも、終わりなんですよね、先輩」
トクリと胸がなる。『朔耶』でもなく『貴方』でも無いただの同僚であることを強調しているようで切ない、しかし、この呼び方は普段からされている。だからなにかが大きく 変わるわけでは無いと自身に言い聞かせる。
「先輩、飯、食いましたか?俺、腹減っちゃって、よっかったら一緒にどうですか?」
今も以前も変わらない笑顔が向けられ、ホッとしながらも首を振った。栢山の気遣いは嬉しい、でも、甘えられない、甘えてはいけないのだという思いが首を横に振らせた。
「ごめん」
「...ですよね、最後の晩餐じゃないし、そうだ!今度、昼飯奢らせてくださいね。だったら良いでしょ」

「うん...ごちそうしてくれるなら何時でも...」
「良かった、奢りまで断られたら俺、どうしようかと思いました、今日は、じゃぁ、戻るんでしょ自分ちに?」
抱きしめていた体を離し、手を取り立たせると背中を押して玄関へ向かわせ、ドアを開け、そっと押してやる。
「栢山...」
「気が変わらない内に早く、行って...」
靴を履き、言われた通りに後ろで二にドアを閉めて藤野が立ち去るのを見送ると、その場に崩れ落ち、ドアにもたれて座り込む、耳には遠ざかる足音が聞こえた。これで終わりだとこれで良いのだと言い聞かせる。
藤野はとぼとぼと来た道を歩き出す。誰も居ない廊下は随分長く感じながら、エレベーターに乗り、一階間で降りると人影を見つけ、飛びついた。
「お帰り」
「ずっと待ってたのか?」
「まあな」
「俺が出て来なかったらどうする積もりだったんだ」

「倉本...」

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最終更新日  2012年08月20日 02時11分33秒
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