BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2013年02月20日
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BL駄文です。嫌悪される方、興味のない方の閲覧はご遠慮下さい。
気分を害しても当方では責任を負えませんのでご了承下さい。
上記の注意をご理解頂けた方はご覧下さい。

甘くて熱い
Side-F

ドアを開けると甘い香りが鼻をくすぐる。
「ただいま」
「お帰り」
会社を辞め、製菓の勉強を始めた倉本だけど、彼の腕を知っている元同僚から幾つかのケーキだったり、チョコレートだったりを頼まれたのだという。後ろから覗くと今はボールのメレンゲと格闘中だった。

「ああ、これでラスト、もう少ししたら粉混ぜて焼きに入るからお茶用意してくれる?」
「うん」
そういえば、2日がかりだって言っていた、疲れているのだろうが、将来への投資だと笑って言う、顧客の獲得か?ちゃっかりしているよ。手早く作業を済ませてエプロンを外す、ケーキが焼きあがるまでの一休み、倉本が俺専用だと言ってショートケーキを出してくれた。それを見て噴出しそうになるのをこらえ、紅茶を飲むんでその場をやり過ごす。だって『My LOVE』なんてチョコレートで綺麗にパイピングしてあるから。
「思っただろ、臆面もなくこんなこと出来るな、だけど倉本器用でかっこいい!ってね」
「ば、ばかじゃない、器用で...ていうのは当たってるけど、かっこいいとは絶対言わない」
と、語尾を強調して勝ち誇った様に笑ってみる。
「そうなの」
もう少し突っ込まれると思ったけれど、あっさり引かれてしまった。オーブンをちらりと見てお茶を飲んでいる。寂しさを覚えながらケーキを食べると、クリームとスポンジの甘さが絶妙によい、そしそして香るリキュールが俺好みで特別に作ってくれたことが分かるのがとっても嬉しい。
「美味いよ」
「そうか、良かった」
こちらは見ないけれど、短い返事をしながらにやけてる。不意に伸びた腕に右手が引っ張られ、近づいた顔、唇の端を舌が拭うように舐められた。

くすくす笑いながら自分はクッキーを頬張っている。
「え!うそ」
「ほんと」
見てない振りで思いっきり観察されていたのか・・・
今度は首に回された腕で引き寄せられてテーブル越しの深いキス、絡み合う舌が甘い。

「ごちそうさん、続きは夜な」
「え?」
間抜けな声が出てしまった。今度は楽しげに笑ってエプロンを着けると、オーブンに向かう。こんなところは倉本には勝てないな。


バレンタインに向けて現実逃避してみた。読んで頂けると幸いです。今回はLOVE×2倉本と藤野さん、幸薄倉本に愛の手をがテーマです。
バレンタインからは遠く離れてしまいましたが...(笑)


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最終更新日  2013年02月20日 09時51分12秒
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