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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」。数年前の「西郷どん」に続き、ハマってます。 いよいよ今度の日曜日が最終回。今からソワソワ見逃せません! コロナで放送延期が続いたりといろいろ大変だったようですがついにクライマックスですね。 架空の人物を多様に入れ込み、史実とは違う部分も多いようですが、誰もが知っている天下取り三雄、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の人柄やそのお膝元の事情、彼らを取り巻く人間関係が実にリアルに想像できて大変面白い。 何よりも、教科書では「裏切者」「三日天下」みたいなワードでしか記憶になかった 明智光秀の目から見た戦国の世です。明智の故郷・美濃の国、そして斎藤道三。 三雄含め、それぞれを生き生きと演じる俳優陣の素晴らしいこと、素晴らしいこと。 特に長谷川博己さんが蘇らせた人間味溢れる明智光秀は、もうこれ以上ないと思えるくらい魅力的で、これまでのイメージがまったく覆りました。 文武両道の人格者。ひたすら穏やかな世を願い、清廉たる理想を掲げ、信じた人のためなら全力でサポートしようと奔走する。 いつも周りに頼りにされ、どんな無理難題にも怯まずに立ち向かう。 ドラマの中でも「私がなんとかいたしまする!」とメラメラと燃ゆる目で相手に訴えかけるシーンが何度もありました。 さすがにもう無理やろう・・・と見ているこちらが悲しくなってしまうのですが。。 思い込んだらまっしぐら! 最後までなんとかしようと、なんとかせねばと知恵を絞り駆け回っていました(公方様に会いに鞆の浦まで行ったシーンは切なかった) そんな明智光秀の宿星は火星を守護とする「婁宿」と言われています(諸説あり) 日本を代表する宿曜師・竹本光晴氏のサイトによれば 婁宿(ろうしゅく)は 勇敢で燃え上がるような正義感の持ち主。曲がったことが大嫌いな負けず嫌い。 独自の感性を持ち、思ったことは忌憚なく発言する。どんなことがあっても頑張りぬく精神力。こうと思ったら無我夢中で突っ走る。 と書かれていますが、まさにドラマでも まったくその通りの人物に見えました。 平安時代に日本に伝わった宿曜道。 戦国の世では武将たちが専用の宿曜師を雇って人事や戦術を立てる際にも活用していたそうで、特にその人の性格や対人運は驚異的な的中率を誇る世界最古の星占いと言われています。 ですから当時の武将は自分の生年月日を知られること自体も避けていたとか。 生まれた日の月の位置で決まる宿星は27パターンあります。 当時の生年月日が正確な記録かどうかはさておき、それでも、明智光秀が婁宿であるというのはこの記述を見れば深く納得してしまいます。 それぞれの宿星には、付き合うことで互いが栄える良い相性、もしくはそれぞれが壊れてしまう悪い相性というのも容赦なくはっきりと出ます。 今回の「麒麟がくる」でも、そなたとあのお方とでは考え方や性質が水と油のように違いすぎる・・・というような苦悩の場面もありました。 そう、違っても合う場合もあります。 お互いにない部分をうまく補える関係。 一方で 違うからこそ反発しあい、相容れず、理解できず、相手を傷つけ、壊してしまう関係。 いつの世でも人間関係が一番、難解、厄介で 全ての鍵を握っています。 明智光秀の婁宿に続き、最後にもう一つ。 衝撃、鳥肌ものの情報を。 そんな婁宿に対して 「壊」の関係と言われる 3つの宿星があります。 (前述の竹本光晴氏のサイトから引用) 室宿 井宿 底宿 こちらも諸説ありではありますが 上から 豊臣秀吉 細川藤孝 織田信長 の宿星として知られています。 その分析文は、ものの見事にドラマで見る関係そのままではありませんか。 婁宿の明智光秀はなんと、宿曜で最も恐ろしい関係といえる「壊」の星に囲まれていたのですね。 無二の友と思っていた細川氏も、本能寺の変の後、細川家を守るため、明智から完全に離れ、一切味方をしませんでした。 自分の欲望のためなら手段を選ばず徹底的にやる底宿の織田信長。 猛烈にこき使われ疲れ果てた明智の反撃はいかに? ちなみに三雄のうち、唯一、婁宿と友の関係であったのは斗宿。 徳川家康でした。 今回の本能寺の変は果たしてどのように描かれるのか。 楽しみで仕方ありません。
2021年02月02日
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とてもとても信じがたいことですが、あのカリスマシェフの仁瓶利夫さんが、旅先のフランスでお亡くなりになったそうです。2014年 かわさきパン博🥖企画の講演会にて。奇しくも、今年の春先に、ようやくご自宅のある横浜を訪ね再会が叶いました。よくきてくださったと、大変喜んでくださり、たくさんたくさんお話しました。まだまだやりたいことだらけだと、意欲満々にこれからの夢を語っておられ、準備万端で用意してくださった焼きたてバゲットにハムにチーズにスープにシャンパンで心尽くしのおもてなしをして下さいました。なんと贅沢な時間だったのでしょう。自慢の自転車も見せてもらい、奥様とのなれそめや、ツーリングの思い出話まで。パン作りは日本酒作りにもよく似ているとも。究極の日本酒を見せてくださり、発酵談義。雨の中の帰り道には、最寄りの駅まで約15分、私のスーツケースをひいてずんずん一緒に歩いて送ってくださり、その健脚はさすがだと笑って、まだまだ尽きないお話はさよならの直前まで。その後のLINEでは、セルフタイマーで撮ったツーショットの写真を送ってくださったり、快晴となった翌日は、アトリエの窓から見えているという美しい富士山の写真が届きました。まさかこんなことになるなんて夢にも思わなかった。ずっと気になりながらご無沙汰が続き、やっと今年の春に思い切って訪問できたのも何かの知らせだったのか。アトリエを作られためじろ団地は、横浜市といえどなかなかに遠く、それは訪ね甲斐がありました。2023年2月11日仁瓶利夫さんのパンの資料室。桜の一枚板で特注したという団欒のテーブルのまわりには、フランスパンに関する書籍や資料がぎっしり。縁あって仁瓶さんの元にやってきたというドイツ製の釜。得難き良き相棒のごとく嬉しそうに紹介してくださった。師匠であるカルヴェル教授からの教えとリスペクトを盛り込んだ資料室の看板を大切そうに見せてくださった。突然の訃報を知るつい前日のこと、なぜかこの日のことが無性に思い出され、夏のご挨拶を兼ねて何か贈りたいと考えていた。。なんということ。何かの間違いであって欲しいと祈ったけど、ドンク財団のホームページに訃報が載っていたのを見つけてしまった。とても受け入れられません。https://youtu.be/Gpe0-IiOd0EこちらのYouTubeは、パン作りに携わる全ての人に見て欲しいと仁瓶さんが心から願われていた動画です。パン作る人じゃなくても、思わず見入ってしまうゴッドハンド。ぜひ見てください。仁瓶利夫さん、忘れません。たくさんの愛と学びをありがとうございました。
2023年07月07日
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