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お名前の文字で創る記念の書#ネームズストーリー ✍️私なりのオリジナルブランドを始めてからなんと今年で18年の月日が流れました。継続は力なりとはまさしく、最近は初期の頃からのお客様からしみじみと感動に浸りたくなるご注文を頂くことが増えてきました。今回のご注文もそんな嬉しいご縁から👏佐賀県在住で4人のお子様をお持ちのTさん。ご自身の4人目の出産のお祝いとして、ご友人から私の書を贈られたのを機にすっかり気に入っていただき、以来、まわりの方の出産祝いとして何度もご依頼頂いていたのですが、ついに‼️ご自身に初孫さんが誕生👶🎊🎉長くご自宅に飾られていた弟のネームズストーリーを見て育ったというご長女さんへのサプライズプレゼント🎁として心を込めて書かせていただきました。その名も琳ちゃんです✨娘さんのお名前の一字である彩を入れ、キラキラと輝く宝石の命をイメージし、明るいお日様色を下地に入れました🎨わたしもほしい大変喜んで下さったとのことで、こんなに可愛らしいまさに光る玉の如き2ショット写真が送られてきました。母から子へ、子から孫へと受け継がれた誇らしい仕事をさせていただきました🙏感謝ばかりです。#書家香玉 #風香堂の名前詩 #名前ポエム #名前の由来 #名前入りギフト #筆文字ポエム #筆文字アート #筆文字デザイン #筆文字作品 #出産祝い #誕生日プレゼント #サプライズプレゼント #世界でひとつ #命名書 #命名書オーダー #名前詩 #お名前ポエム
2024年10月26日
東京暮らし半年。今年の誕生日は上野動物園に行った。上野のパンダはもちろんのこと、シロクマの足の裏が可愛くてあれからずっとフォトライブラリを幾度も見返す日々。長いこと福岡市動物園の最長寿だったシロクマのユキちゃんは夏になると氷のプレゼントをもらっていたが、確かもう死んでしまった。今はあのプールはどうなっているのかな。初めて見る上野のシロクマさんはオスメスいて、その時は部屋を離されていたから互いを呼び合うように切なそうにウロウロしていた。遠目に写真を撮るとなんだかそれらしく快適そうに見える。けど、北極のように寒くないはずだし、大丈夫なのか心配になる←いらん世話。我が家の棚の上にいる、親子シロクマを眺めながら、連想ゲーム。シロクマ見て浮かぶワードは、、ダスキンモップ、ムック、なんとなくモンスターズインク←白じゃないけど毛並みが。霧ヶ峰じゃなくて、日立なエアコン、流氷、かき氷、鹿児島、むじゃき、天文館、練乳、フルーツ、ああ食べたくなる。そう南国しろくまはよく知られたところだけど、南極にはシロクマはいない。お気楽な連想。北極や南極の氷河がどんどん小さくなっているというのに。ところで、上野動物園といえば、私は【かわいそうなゾウ】の話が1番に浮かぶ。反戦教育で小学生のときに繰り返し見た絵本だ。強烈にショックで悲しかった。今やはそんな雰囲気はかけらもないが、やっぱり、かわいそうなゾウを愛でたいと探す。残念ながらゾウはもう部屋に戻っており見ることができなかった。ゴリラも同じく。猿の中で1番興味深い、森の賢者オランウータン🦧はもともといない。たしかライオンもいなかったような。。動物園といえど事情はいろいろだ。また今度、関東圏内で違う動物園に行ってみたい。
2024年07月05日
印刷したロゴシールがなくなったので、いっこいっこ手書きすることにした。最近は100均ショップに可愛いシールがたくさんあるし、ちょっと手を加えてオリジナルもいいよね。風香堂、よくフウカドウと読まれるけど、フウコウドウ。一風堂🍜でもないよ😁2006年に始めたから、もう20周年が近くなってきたよ。今でも細々とやれていることに感謝です。誕生日前後の初夏、風香るいまの季節が一番好き。書の師である亡父の雅号にも風の字がついていたし、私の鼻は香りに敏感なのであーる。梅雨入り前、酷暑の夏もすぐそこまできているが、まだ風がひんやりと爽やかで時折、草木の芽吹く匂いが混じり、嬉しくなるね。判で押したような仕事は苦手だ。手書きの文字は同じように書いても、まったく同じにならないところも面白い。人の書いた文字を見るのも好き。最近は余計、見る機会が少なくなったから、たまたま見れるとなんとなく得した気分になる。
2024年06月07日
五歳時より筆を手にする学問の神様・菅原道真公の博多人形〔中村信喬氏新作)東京・半蔵門にある福岡県のアンテナレストランのエントランスに恭しく、設置されました‼️あのなだ万がプロデュースする店内のギャラリースペースに福岡県の工芸品を展示する作業のお手伝いに行ってきました。新春にふさわしく、テーマカラーは華やかな朱色。博多織に久留米絣、上野焼、小石原焼などなど。背面パネルは八女の手漉き和紙をあしらった特注品。大変見応えのある工芸品ばかりです。慎重に丁寧に半日がかりで飾りつけました。とても楽しく刺激になるお仕事でした。次回はタイトル文字を筆字に⁉️八女和紙とのコラボも良さそう‼️新年早々ワクワクする時間を堪能させて頂きました。本年より良縁に導かれ、関東に拠点をうつして心機一転をはかります。残りの人生をより自分らしく笑って生きるため、虚心坦懐の心持ちで穏やかに過ごします。長く福岡でお世話になった皆様ありがとうございました。
2024年01月15日
ところでトークイベント時に頂いたお水。よく見ると#産業医科大学 オリジナルで#ラマティー なるマスコットキャラクターが😊今回の仕事を繋いでくれた産業医大の教授であり看護学博士でもある偉大な同級生淳ちゃんによれば、世界で初めて産業医学という学問を世に提唱したのが、イタリア人の#ラマツィーニ という学者だそう。産業医学の父と称されるラマツィーニさんの立像は世界的にも珍しいから、是非握手をして一緒に写真写ってー❣️と、高校生の頃と全く変わらないキュートな笑顔で誘われて、キュンキュンした次第です😍半世紀を生きた私たちより少しだけ若い創立45年の歴史ある大学のキャンパスは、爽やかな風が吹き抜けて、とても清々しい1日でした。キャンパスを案内してくれた中谷淳子教授。看護学の博士号も取得されたそうで、淳ちゃんと呼ぶには恐縮しますが、やっぱり高校生の時とおんなじ雰囲気の笑顔が可愛い淳ちゃんでした。あの頃は同じ陸上部で汗を流した仲間。周りに流されず、自分のやるべきことに集中できる努力家だったもんな。素晴らしい活躍で誇らしいです!淳ちゃん 良い機会をありがとうございました!中谷淳子 #看護学博士 #産業医学の父 #産業医科大学
2023年10月19日
愛らしい夫婦セキレイをかたどった土鈴を呆然と見つめる日々。ちょうど去年の10月15日のこと。このセキレイを御神紋とする直方市の多賀神社で、30年ぶりに開催されるというご神幸祭の記録映像の制作に関わることになった。名誉ある仕事を授けてくれたのは、直方市に生まれ育ちこの地で40年以上北九州・筑豊エリアのニュースを担当する駐在の報道カメラマンをされていた保坂淳さん。私がテレビ報道の世界に飛び込んだ20代の頃に出会って以来、故郷筑豊を同じくする独特の親しみやすさも手伝って、大変可愛がっていただいた方だった。まさしくいつも、このセキレイのように夫婦二人三脚で、それこそ奥様は小柄の体には不釣り合いな重い三脚を、その横を同じくらいの背格好の保坂さんがこれまたずっしりと重量のあるENG(デジタルではないテレビ局伝統のビデオカメラ)を担いで走り回り、昼夜関係なく呼び出しがあるたびに我先にと飛び出して、毎日タフに仕事をこなされていた。1998年、筑豊を舞台とした長編のドキュメンタリー番組を手がけることになった時は、それははりきって様々な映像提供に積極的に協力してくださった。その後私はとうにテレビ報道の仕事を離れていたので、まさに何十年かぶりの共同作業が叶うこととなった。また一緒にやれる機会はないかとずっとチャンスを狙っていたんよ。ようやく出番が来たばい!美香ちゃん!!福岡県と直方市発注の事業で制作費がついたとのこと。未来に繋がる大事な公的記録だ。保坂さんがこれまで撮りためていた過去の映像を含む大量の資料を託された。はりきって構成を考え、ストーリーを作って原稿を書き、それを自分の声で録音し、題字も筆字でと頼まれた。語りと筆仕事まで!嬉しかった!一方の保坂さんはそれに沿った映像をはめ込み、足りないインタビューは自ら補い、BGMを選び、直方市と丁寧なやりとりをされながら根気よく編集を重ね、30分と3分の2パターンの作品に仕上げてDVD化まで。大変な重労働だったことと思う。昨年末、無事に納品にこぎつけたとの安堵の電話を頂いたのが声を聞いた最後になった。あんなに元気に走り回っていた保坂さん。まさか一年後にいなくなってしまうなんて、誰が想像しただろう。今年10月に入り1週間がたった土曜日、いつものように撮影の仕事を終え、ちょっと疲れたと床に入りそのまま翌朝まで起きてこなかったそうだ。74歳。最後の最後までご自分の仕事を全うされ、全てを出し切ってまさに鳥のように空へと羽ばたいて行ってしまわれた。去年の今日10月15日、たまらず多賀神社へ。去年と同じ快晴の青空の下、カメラを担いだ保坂さんがふらっと出てきそうだった。13年前に父を亡くした私は、タフでピュアで温かな笑顔で私のことを、美香ちゃん、美香ちゃん!と呼んで励ましてくれる姿を父親に重ねていた。大変な苦労をして仕上げた動画に、語り青木美香の名をバッチリ刻んだから👌と、ご自分の労は棚上げにして、応援してくれていた。悲しくてたまらない。共作の記念すべき宝物の動画がいつの間にかYouTubeで見られるようになっていたことを、告別式に向かう電車の中でスマホを触っていて発見した。保坂さん、完成品やっと全部見れました。あらためて凄い合作。誇らしいです。今、どこにいらっしゃいますか?まさか最後になるなんて夢にも思わなかったけど、昨年の今頃、何度も仕事終わりに乾杯して笑ったこと忘れません。本当にお疲れ様でした。心からありがとうございました。
2023年10月15日
働く人々の心と身体の健康を守ることを第一とする産業医。世の中には様々な専門医がいらっしゃいますが、産業医学の発展とその人材育成を目的とした大学が北九州市にある産業医科大学です。今回、ご縁あって、その学びや意識を高めるシンポジウムのトークイベントの司会進行と題字揮毫を一手にご依頼いただきました。直接治療を行うことのない産業医は、様々な社会的立場を理解し、その思いに寄り添うことができる哲学者でなくてはならない。たくさん考えて考えて、より良い社会をつくる人々の支えとなれるよう人間力、対話力を磨かなくては。ということから、今回のタイトルとなったそうです。上田陽一学長さん↓とても穏やかな優しい雰囲気の方でした。大学時代は映画研究会で自主映画を撮ったりもしていたらしく、秘蔵映像の披露もありました。いろんな経験が産業医としての仕事に生きるというのも納得です。トークイベントの狙いは、これから産業医を目指す学生さんらが、学長さんや先輩方と対話を行うこと。登壇した6人の学生さんは皆、マイクを手にしても臆することなく、自分の言葉で笑顔で話ができる方ばかりで、さすがだと感心しました。唯一の部外者で客観的立場の私自身もまた新鮮な気持ちで、みなさんのお話に交わることができ、大変貴重で良い学びの機会となりました。51歳の年、しっかりと身辺整理をし心身をリフレッシュして、今の自分にできること、ご依頼いただけることに対しては、真摯に丁寧に、なおかつ気負わずに自然体で向き合っていきたいです。産業医科大学の関係者の皆様ありがとうございました。#産業医学推進研究会 #産業医科大学 #シンポジウム #トークイベント #筆文字看板 #書家香玉 #題字揮毫 #フリーアナウンサー青木美香#語り🎤と筆しごと✍️#フリーアナウンサー #筆とマイク
2023年10月15日
#毎日いい漢字 筆仕事を気合入れてやろうと、5年前に全身全霊で制作した日めくりカレンダーをひっぱりだす。漢字が好きで、2020年の東京オリンピックまで毎日漢字一字でカウントダウンするという、、日本に集まる外国の方も喜んでくれるであろうクールジャパンを意識した壮大かつ渾身の企画であった。けれどもオリンピックは延期でコンセプトは総崩れ。 アイデアと根性は認めるが、こりゃ売れん❗️と呆れ顔のデザインアワード審査員長。。かの⭐️ななつぼし観光列車の生みの親なのであるが、それでも❗️まあ面白いとポケットマネーで10冊、その場で買い取ってくれた逸話を残すシロモノです。売れる商品とは何かをもう一回考え直せ。想いがこもったいいものだから売れるとは限らないんぞ。ははあー仰るとおりで🙇♀️その後もいろいろとあれやこれやともがいてはみたものの、結局はトライ&エラーの繰り返し。とはいえそれでも‼️朝起きたらコレをめくるんが楽しみで😊とか、マジで漢字と同じようなことが起こったミラクル😆とか笑顔の交流もたくさんあったし😊ちなみにきょう13日の金曜日の漢字は、、、創⁉️どうかこうか工夫してやってみるたいだってさ😆背景もデザイナーさんがこだわってスタイリッシュなモチーフを生み出し月替わりで配置を全部変えてくれた。月が出た出た🌕神無月の10月が実は1番ゴージャスです。香春岳にススキに二本煙突。いくつわかるでしょうか。もひとつ余談ですが実はこのカレンダー一周回って来年から曜日が合うようになるんですよー❗️持ってる方はみてみてー‼️でもでも来年は閏年だから3月になったら速攻で、一つズレてしまうんよねぇ。なーんだ。ツマンナイではではまた会う日まで。#漢字好き #日めくり #カレンダー #破らない日めくり #書家香玉 #アイデア商品 #アイデア #黒歴史シリーズ #黒歴史 #東京オリンピック2020 #カウントダウン#黒ダイヤの町から世界へ
2023年10月13日
東京都写真美術館 で開催中の写真展〜9月24日まで。東京に暮らす大学生息子を誘って先月末、行ってきました。世界的に活躍する写真家本橋成一さんは、故郷筑豊があったからこそ出会えた人生の師といえる方です。小さい頃、東中野のご自宅に一緒に泊めてもらったこともある息子。世界中の珍しい民芸品がいっぱい飾られたわくわくするお宅で、高天井から伸びる手作りブランコにおおはしゃぎでした。あれから15年以上がたちましたが、息子の顔をみるなり、おお❗️ブランコー‼️といつもの優しい眼差しを向け喜んでくださいました。御年、83歳。相変わらずピンクのシャツがよく似合いお元気そうで安心しました。#本橋成一とロベールドアノー交差する物語 一点、一点、その眼差しの記録をあらためて鑑賞。舞台がフランスか日本かというだけで、そこに映る人々の表情やそれを包みこむ風景にほんのりと漂っている慈愛の視点がなるほど同じで、その静かな交差が、とても心地よく、興味深く、味わうことができました。12月にはなんと!そのまま田川市美術館にも巡回してくるそうです。かのロバートキャパ展以来のビックイベントではないでしょうか👏〔2004年 コールマインイベント 田川市成道寺公園)本橋さんがずっと原点筑豊を忘れず、大切に想ってくださり誇らしく有り難く思います。#チクホウフォーカス #本橋成一 #炭鉱 #写真展 #ポレポレタイムス社
2023年08月10日
亡父が若かりし独身の頃、ばあちゃんが仕立てたらしい久留米絣の年代物の浴衣。母が見つけて下を裁断し、作務衣風に紐をつけてリメイクし、私にくれた。しゃりっとしていて、本当に心地よい肌触りで、微かに赤い点模様が入った柄がまたまた粋で、いかにも古き良き日本の書生さんみたい。私に書を教えてくれた亡父はきりっとしていて和服がよく似合う人だった。あまりにも素敵だったから、切った下の生地をもらい、私も何か作ろうと針と糸🧵実はお裁縫が好きだ。小学生の夏休みといえば妹とひたすらフェルト人形をたくさん作って遊んでいたよ。平面が立体になっていくのが面白かったもの。夏休みの自由研究もぬいぐるみ量産展示だったりしたこともある。懐かしいな。あれこれ考えて、まずは少し切ってターバンを作り、その端っこでポケットティッシュケースを作り、、あとの残りをとにかく目一杯つなげ、上に軽くゴムを入れ両端に別布で紐を作ってつけた。うーん満足。エプロンにも暖簾にも、ミニミニ巻きスカート?は無理があるけど、肩にかければケープ風だし、頭に巻けば、空襲警報で駆け出す少女の防空頭巾か、口まで覆って目出しのアフガンでもいけそうだ。台風が過ぎ去るまで、チクチクと千人針の気持ちで過ごした1日が終わった。終戦記念日も近い。8月はやはりそんな気分になる。#久留米絣 #浴衣リメイク #甚平 #作務衣 #お裁縫 #和風 #和服 #大島紬 #和柄 #木綿 #浴衣 #終戦記念日 #手仕事 #針仕事 #千人針#ハンドメイド
2023年08月10日
たしかにアオサギに出会うといつもドキリとしていたし、あの独特の歩き方を真似してみたり、今にも喋り出しそうな目つきと、ちょっと寝癖みたいな頭の毛に笑いが出つつ、じっと動かないと思いきや突然にでかい羽根を広げ飛び立つとこなんか、ぞくぞくする変な生き物だなあと、ずっと思ってきたけど。そうか、そんなアオサギに導かれる少年の話でした。あの宮崎駿監督が長年温めてきたという【君たちはどう生きるか】私はすごく興味深く見た。なんならラストあたりは勝手に涙が出た。期待が大きすぎて、なんだ意味がわからん、退屈、ツマンナイ!という声もけっこうあるみたいだけど、これまでのジブリ作品の集大成と言えるのではと感じた。何しろ映画館のスクリーンで観る価値を存分に感じる美しい絵は言うまでもなく、どこかで見たことある、トトロの世界や、あるいは千と千尋や、ポニョや火垂るの墓や、ナウシカや、いろんなキャラや景色が融合していたし、声優もよかったし、ストーリーは何かってそれは、この世とあの世の境に翻弄されつつ、戻りたい過去や逢いたい死人や未知なる死後の世界や、時を経て自分へと繋がる命のバトンや、さあ、これからどうするかと、その答えは君次第だと、とりあえずは今を受け入れて生きようではないかと、塔は崩れるのではないのか。なんやったん!!いみわからんと、上映後に目を丸くし話し合う若者たちよ、それでもよいのだよ。ときっと宮崎監督も、鈴木プロデューサーも笑っていることでしょう。とにかく今を生きていかねばならないのだから、いろんな世界を見てみた方がいいに決まっている。ありえない世界をありえるふうに描けるのが映画の醍醐味。良い金曜日でした👏#きみたちはどう生きるか #宮崎駿 #ジブリ#君たちはどう生きるか #映画好きな人と繋がりたい #映画鑑賞#アオサギの声は菅田将暉
2023年07月21日
話題作鑑賞。怪だけみると目を覆いたくなるホラー映画かなと思うけど、主演の安藤サクラさんが、怖い映画じゃないから、なんの予備知識もなく見てくださいと言われていたのでひとり映画館へ。上映前に次作のチラシが並ぶコーナーを見てきたけど、他にもタイトルに怪の字がつく作品がいくつかあって、へえ!と思う。怪はいま、トレンドかも。ほんと世の中も、人付き合いも怪?と訝しむことだらけ。映画を見る時、私はどうしてもキャストから入るのでここはもう、安藤サクラさんの自然体な母ぶりと前髪の長い憂いがちな息子くんのやりとりに身を委ね、最初からぐいぐい引き込まれる。学校で何かあったらしい、大切な息子が何に傷ついているかを必死で突き止めようする姿が完全に自分に入り込み、前半は、一緒にぼろぼろ泣いた。安藤サクラさんといえば #万引き家族 の母役が忘れられない。最後のどうだろうねぇという台詞が。蓋を開けてみれば、まさに結局どうだろうねぇ、、という映画だった。人の心は一側面では決して見えないし、人間と怪物は紙一重なんだな。永山瑛太さん演じる担任教師が物凄く光っていて、それを教えてくれた。山中にある子供達の隠れ家が綺麗でそこだけファンタジーでまるで宮澤賢治の小説みたいに美しくまとめたラストでした。監督は是枝さんだけど、脚本は #花束みたいな恋をした を書いた人らしい。あの作品も私は好きでした。その後、アマプラでたまたま、#運命じゃない人 という映画を見たけど、この手法どこかで、、と思ったら怪物で見たのだった。同じシーンでも見方を変えたら見えてくる怪。視野は広く、ありえないと切り捨てず多方向から見れる人でありたい。#安藤サクラ #永山瑛太 #怪物 #是枝裕和 #映画好きな人と繋がりたい #映画鑑賞 #映画レビュー
2023年07月21日
文字書きに携わる人間として何かしておかねばと、10数年前より漢検を受け始めて、いまだ1級に辿り着けない私が、先月ふと、日本語検定なるものを知り受験してみた。条件は、日本語を母国語とすること。 日本語に関する検定はいろいろあり、日本語を母国語としない人には日本語能力検定が、日本語を教えたい人には日本語教育能力検定というのもあります。私はとにかく、自身の実力を磨きはかるため、しのごの言わずいきなりの頂点に挑むことに。試しに過去問などを入手してやってみたけど、まあまあわかる!! いろんなシーンを想定した敬語の使い方に始まり、文法や語彙や古い言い回しや読解力や問題パターンも多岐にわたり、面白く思えた。漢字も読みや書きや四字熟語もあるけど、実用の範囲でそこまで難しく思えなかった。ひたすら難関漢字の知識を問う漢検1級はもはや、答えを知ってもわからないレベル。いったいどこでそのような漢字を使うのか、意味を知っても頭に入らず、覚えようという気にまったくならなかったのだ。こりゃいかん、お手上げだ。私はきっと納得しないと覚えられない石頭なんだと痛感し準1級になんとか合格後、それでも2回、1級を受けたけどまったく手応えを感じず諦めた経験を持つ。けれども日本語検定1級は、間違ったところを見直すと、それだけ、へえ!!ということが増えていき、勉強がまるでクイズを楽しむようだった。ただ、本番と同じスタイルの過去問を規定の制限時間60分で解いてみるのだが問題量が多くて、なかなか最後までたどり着けない。しかも配点がないので、自分がどのくらい得点できたのかがわからない。1級の合格基準は、なんと80%の正解率が必要。このため、合格率は毎回数%だそう。厳しい世界だ!20歳から日本語に関わる仕事をしてきた私としては、なんとか一発合格したい!とひそかに闘志を燃やし受験を思い立ってから約3ヶ月。。やるだけのことはやった。時間内に全ての問題を解くための作戦も立てた。2023年7月18日、結果が届く。正解率74.9%で不合格。。ではなく、なんと準1級認定という証書が入っていた。くーーーっっ!!漢検と違い、準1級の受験級はそもそもない。なのに、不合格とせず、惜しかったですよ。次は1級いけますよの情けを賜う。考えたら、これもいきなりノーを突きつけない日本語の奥ゆかしさでせうか。しかし悔しい。今回の1級の合格率は6%、準1級認定が20%だそう。どうしても1級が欲しかったけど、やはり現実はそうそう甘くない。実際、本番では過去問ではあたらなかった、見たことのない出題パターンが出た。漢字の出自の分類である。やはり漢字で潰しにきたな。今度それがきたら間違えない。けどチャンスは1回と決めていた。やはり準1級か。私らしいな。1級品は格が違うな。
2023年07月19日
とてもとても信じがたいことですが、あのカリスマシェフの仁瓶利夫さんが、旅先のフランスでお亡くなりになったそうです。2014年 かわさきパン博🥖企画の講演会にて。奇しくも、今年の春先に、ようやくご自宅のある横浜を訪ね再会が叶いました。よくきてくださったと、大変喜んでくださり、たくさんたくさんお話しました。まだまだやりたいことだらけだと、意欲満々にこれからの夢を語っておられ、準備万端で用意してくださった焼きたてバゲットにハムにチーズにスープにシャンパンで心尽くしのおもてなしをして下さいました。なんと贅沢な時間だったのでしょう。自慢の自転車も見せてもらい、奥様とのなれそめや、ツーリングの思い出話まで。パン作りは日本酒作りにもよく似ているとも。究極の日本酒を見せてくださり、発酵談義。雨の中の帰り道には、最寄りの駅まで約15分、私のスーツケースをひいてずんずん一緒に歩いて送ってくださり、その健脚はさすがだと笑って、まだまだ尽きないお話はさよならの直前まで。その後のLINEでは、セルフタイマーで撮ったツーショットの写真を送ってくださったり、快晴となった翌日は、アトリエの窓から見えているという美しい富士山の写真が届きました。まさかこんなことになるなんて夢にも思わなかった。ずっと気になりながらご無沙汰が続き、やっと今年の春に思い切って訪問できたのも何かの知らせだったのか。アトリエを作られためじろ団地は、横浜市といえどなかなかに遠く、それは訪ね甲斐がありました。2023年2月11日仁瓶利夫さんのパンの資料室。桜の一枚板で特注したという団欒のテーブルのまわりには、フランスパンに関する書籍や資料がぎっしり。縁あって仁瓶さんの元にやってきたというドイツ製の釜。得難き良き相棒のごとく嬉しそうに紹介してくださった。師匠であるカルヴェル教授からの教えとリスペクトを盛り込んだ資料室の看板を大切そうに見せてくださった。突然の訃報を知るつい前日のこと、なぜかこの日のことが無性に思い出され、夏のご挨拶を兼ねて何か贈りたいと考えていた。。なんということ。何かの間違いであって欲しいと祈ったけど、ドンク財団のホームページに訃報が載っていたのを見つけてしまった。とても受け入れられません。https://youtu.be/Gpe0-IiOd0EこちらのYouTubeは、パン作りに携わる全ての人に見て欲しいと仁瓶さんが心から願われていた動画です。パン作る人じゃなくても、思わず見入ってしまうゴッドハンド。ぜひ見てください。仁瓶利夫さん、忘れません。たくさんの愛と学びをありがとうございました。
2023年07月07日
またまた貴重な体験ができました❣️ご縁あって先月、メキシコから福岡にホームステイ中の高校生とその引率の先生計26人に、私が提案する【かんじる漢字】の書道体験をしていただくことになりました。みんな日本文化に興味はあるものの、母国語はスペイン語で日本語はもとより英語もうまく通じるか怪しいとのこと。当日までどんな感じの子がくるのか、さっぱりわからず、とにかく人数分の筆や紙を用意してその日を待ちました。メキシコといえば、、と調べていて、はっとしたのが、その国を表す漢字が、なんと墨だったこと。その由来は特にわからないのですが、とにかく書道には欠かせない道具であるし、これも何かの縁!みたいな話ができたらいいなと考えました。本当は墨磨り体験からさせたかったけど、所用時間2時間では到底、お気に入りの漢字を見つけて、筆でハガキに書いてみる!というとこまで辿り着けないので、今回は墨汁に。しかしながら、ホンモノを見せたくて、デモンストレーション用に父の形見の硯と墨と水滴を持参しました。さてさて、対面した彼ら。時間ギリギリまで飲んだり食べたり、ヘッドフォンとらずに談笑したり、なるほどそのラテン的陽気さはそれなりの迫力でしたが、やはりそこは高校生。にっこりすればあどけなく、ナイスミーチュー、アーユーレディー?プリーーズ、リッスントゥーミー‼️私のひときわデッカい声の挨拶に、ピタリと澄んだ瞳をこちらに向け、スキありと自分の名前を紹介し、ブルーツリー🌲ビューティフルスメール、ユーノウ?がまあまあ受けて、それからは、一度聞いてもよく覚えられなかったけど、彼らの名前を聞いてまわり、、ひとりひとり顔を確認しながら、互いにだんだんと打ち解けてきたのでありました。第一印象を超えて、、いざ、やり始めたら、彼らの漢字や日本文化に対する関心、表現欲の高さに唸るばかり。面白い‼️好きな漢字を探すヒントにと、昔、私が著した漢字一字書のポストカードブックを一人一人にプレゼントしたのですが、それを手本に真剣に取り組む子(我流ながら英訳をつけていたのが役立った!)、それぞれのスマホで好きな漢字を調べて、中には超難解な中国由来の絵文字みたいなのに挑戦する子、トップをきわめるというようなニュアンスの漢字はなにかと尋ねてくる子→直感で「頂」を伝授したら、気に入って書き始めた。「頂」に「人」を付け加えて書き始めた彼。何度も手をあげ教えを乞うてくる。指導しながらあらためて気がついたのは、字を書くのに最も重要なのは、その姿勢と両手使いであること。ほとんどの子が筆を持たない方の手を下におろし(中にはその手にジュースを持ちながらの子も!!)ていたので、必ずボウスハンド‼️と伝え、体の中心から書に向かうように手に手をとって、促した。素直に従い、姿勢を整え左手でしっかり紙をおさえ始めた。おお!ハリーポッター!!と心の中で(笑)「超」とはどう違うのかとの質問も。なかなか鋭い。頂を超えた先まで見ているのかー!!自分の名前は日本語でどういうイメージ?と興味津々だったり、パンクロック思想で頭がドクロマークな子が、死や地獄を書きたがるのを、単独だとアンフォーチュンだから、普遍の対比で生と死、天国と地獄なんかどう??とアドバイス👍驚きの書写能力を見せてくれた彼女。TWDのユージンの恋人に似てる。。勉強もできるんだろうな。私の漢字本から「繋」に興味を持ってくれた彼女。新聞紙は書きやすいねと、複雑な字形を確認中。ゴードンみたいなイケメン彼は、期待通りの正統なカッコいい字を書いてくれた。狼も人気の字のよう。言葉は適当でも、動作があればまったく問題なく楽しい時間となりました。背伸び気味な高校生に対し、やはり日本語は話せないがチャーミングな引率の男先生ふたりがこれまたユニークで、私はドンキーが好きだからそれを漢字でと、真剣に驢馬を書くは、愛する恋人を想像しながらハートマークな瞳で、愛や恋を文字にする。その腕には鮮やかなタトゥー。とにかく楽しい時間はあっという間に過ぎ、ああ、私はやはりこんな仕事が一番性に合ってるとしみじみ幸せな気持ちでした。完成の証にと持参した感謝の朱印も大好評。作品がしまりますね!美しい彼女が得意げに完成させたこの「逢」はとても素敵です。メキシコといえば、、の後日談。この活動を前々から知り、頑張って!と言ってくれてた友人に、うまくいったよと報告したら、お祝いにとコロナビールが贈られてきた。あ、そうだそうだ!メキシコといえば、サボテンやマラカスやテキーラや、そして、コロナビールだ!と嬉しくなり、乾杯。蒸し暑い最中の、爽やかな喉越し、清涼感たっぷりの透明な瓶。世界的に悪者となった病の名前と同じでいろいろあったのかなかったのか、近頃は中国産に変わりつつあることも判明したわけですが、それでも、色々と意義深い交流が生まれた6月、誕生月のご報告でした。この感動を広げていきたいな。関わってくださった方々、ありがとうございました。主催元気日本語文化学校 https://www.genkijacs.com/ja/
2023年07月06日
今月3度目の映画館。アトラクション感覚で2回見た東京MERの感動とはまた違って、しみじみじわじわとひとり、滂沱の涙に浸る。こんな私をいつも励ましてくれていた、13年前に死んだおとっちゃんのことも思い出す。役所広司演じる父親のなんと魅力的なこと。子を想う愛の深さと独特のチャーミングさ。そして若き天才役者・菅田将暉の真骨頂ともいうべく、狂気と偏愛の根底にあるピュアで真っ直ぐな宮澤賢治に、泣かされっぱなし。作品を朗読する彼のまた、声が良い。兄の才に惚れ込みその背中を押し続けた最愛の妹が死にゆく雪の日、亡骸を焼く炎の中の絶望、そして自身の最期を包む父母の慈愛。蒟蒻と子守唄。煙草と鮮血と白いトランク。雪の松葉。風に舞う原稿用紙と桜吹雪。この先もずっと記憶に残る名シーンがいくつもあった。その昔、鈴木亮平が演じた宮澤賢治も親しみと温かさに満ちてそれはそれは素晴らしかったけど、描く視点が変わればまた全然違ったものになるから、本当に映画や芝居は興味深い。宮澤賢治といえば、偉人の伝記本が大好きだった小学生の頃、一番最初に読んだのが、東北の心優しき文士のそれであった。岩手県花巻市は筑豊から最初に仰望した遠き憧れの地。いつの日か行ってみたいものだ。映画のあとにパンフレットまで買ったのは何十年ぶりだろうか。成島出監督作品というのも納得。好きと感じる作品は、監督も同じ場合が多い。そして、無性にアメニモマケズの全文を暗誦したくなった。#銀河鉄道の父 #宮沢賢治 #宮澤賢治#菅田将暉 #役所広司 #成島出 #映画鑑賞 #映画好きな人と繋がりたい #雨にも負けず
2023年05月21日
コロナ禍中、思うところあり、前々から興味のあった保育業界に足かけ2年飛び込んだ。エプロンや靴下の柄は迷わず、クレヨンしんちゃんを。どんなピンチでもユーモアを忘れず飄々と我が道を行き、仲間や家族をお助けする大好きなしんちゃんパワーにあやかりたくて。お遊戯会に運動会に芋掘り遠足。プールの引率に日々のバス送迎。合間に独自の習字教室までさせてもらい丸一年、保育園での全ての行事を、保育士としての様々な業務を経験することができた。畑違いの世界だったけど、ただ子供たちが好きというだけで、手探り見よう見まねで、自分の持てる術を全て駆使してやりきった。その道数十年の方達から見たら、呆れられるようなことも多かったと思う。けど、医療現場同様、保育業界も明らかに人手不足で、仕事は山程あった。昼夜の別なく、子供を預けて必死で働いてる親たちが大勢いる世の中。託された子を必死で守る人たちの仕事もまた尊く、苦しい。保育園での1年を終えた後は、福岡市内の繁華街で深夜まで営業している託児所でも働いてみた。ママと離れたくなくてこの世の終わりみたいに絶叫し、力の限り抵抗する子供達を必死で宥め、抱き、ご飯を食べさせたり、ひたすら揺らして撫でて寝かしつけたり、それはそれは想像を超える過酷な仕事だった。仕事を終えて帰宅してもずっと子供達の泣き声が耳から離れなくなった。一生忘れられない経験となった。令和生まれな、イマドキの子供達の名前にもたくさん触れることができた。みんな未来に希望を感じるよく考えられた素敵な名前をもらっていたな。会えば、あ、しんちゃん先生!と手を振ってくれる顔見知りの3歳〜6歳がたくさんできた。けっこうな話し相手でホントに楽しかったし可愛かった。さてさて、しんちゃん先生は、遂にマスクを捨てて、次のステップへ向かいます。やるかやらないか。これから先もしっかりと選び取って自分なりに人生を全うしよう。#クレヨンしんちゃん #保育士 #託児所 #保育園
2023年05月11日
俳優鈴木亮平さんが好きで話題の最新作エゴイストを見に映画館へ。来場記念にもらったポストカード。見つめ合う精悍なる美しき男ふたり。人を好きになるのに、男も女も関係なく、ただ大事な人を守りたい、支えたい気持ちは痛いほど理解できる。愛が何かがわからないという主人公が見せる究極の愛の形と前評判もよく、原作も読んだし期待して見に行った。けど、正直、見なければよかった。文章で充分だった。表現の仕方はゴマンとあるし、監督や演者も納得しての作品だと思うけど、あそこまで露骨に煽るようなカメラワークでその秘めたる性行動を映像にする必要があったのか。それも何度も何度もしつこい。2人にとってはそれだけ甘美で何にも変え難い相愛の時間なのはわかる。けど、人には想像力というものがあるんだし、愛し合う人同士の肌の重なりは遠目にみるだけで話は通じる。それだけじゃなかったから主人公はあんなに全てを捧げて頑張ったのではないのか。自分の鎧を分け与え、鎧で稼いだお金を惜しげもなく捧げて。結局、本当に見せたかったのは何だったのだろう。相変わらず求められる役に全力で挑む俳優鈴木亮平氏の力量、プロ根性には恐れ入るばかりだけど、全編通してとにかくせわしない映像に目が疲れた映画で、いまだ不快感が抜けない。人生は歓喜と絶望の繰り返し。もしかしたら1番のエゴイストは監督自身だったのではないかと思う日曜の午後。#エゴイスト #映画鑑賞 #鈴木亮平#鈴木亮平出演作
2023年02月26日
上京の際、横須賀で仕事をしてる旧知の友が記念にプレゼントしてくれたスカジャン‼️リバーシブルです👍古くからの港町、基地のまち。駐留する米兵が母国へ日本らしいお土産を求めるために、精巧な和柄刺繍を施した横須賀ならではのスタジャン=スカジャン専門店がたくさんできたんだとか。興味本位で入ったお店でいろんな柄を見て、最初はこんな派手なのいつ着るん?と笑っていたけど、着てみたらまんざらでもなくて、特に内側の鶴と松がなんとも綺麗で、すっかり気に入ってしまった。友は、さらにド派手な虎柄を買って、翌日はずっと行ってみたかった葛飾柴又、帝釈天をスカジャン2人組で闊歩。さらにスカイツリーまで案内してもらって最高に楽しかった。帰って自慢してたら、意外にも中1だいちゃんが気に入って、遊びに着て行きたい!と試着。なかなかよく似合ってた。でもでもサテン生地に繊細な刺繍だから、乱暴な扱いしそうだからダーメ🙅♀️と取り返した。んで、その日のサザエさんは偶然にも、マスオさんが子供の頃着ていたという好きな野球チームのスタジャンをカツオがもらって、得意げに学校に行き、注目を浴びるってお話。温故知新。ストーリーあるものはやっぱりいいよねえ。#横須賀 #スカジャン #横須賀観光 #ドブ板通り #和柄 #japan#温故知新
2023年02月23日
ネームズストーリーが宝物になりました!一生大切にします!自分の名前が好きになりました!などなど。中には、私に将来、子供が生まれたら是非お願いしたいです!といったものまで^_^中学生一人一人が感想を綴ってくれたクラスごとの言葉の束が7つ。窓口になって下さった先生からも熱のこもったお手紙と写真が届きました。ああ、言葉のやりとりって素晴らしい。人間に生まれて幸せだとあらためて思いました。こちらこそ宝物の時間と、何よりの贈り物をありがとうございました。お互いにがんばりましょうね。また笑顔で会いましょう。生きる希望をありがとう。#13歳のネームズストーリー #書家香玉
2023年02月21日
昨年に引き続き、東京で司会のお仕事をさせていただく機会を得、無事に役目を終えてきました。まさに今年は、筆とマイクの風香堂というにふさわしい滑り出しで感謝ばかりです。昨年同様、東京・半蔵門にある福岡県のアンテナレストランを会場に、福岡県内各地域の魅力をPRするものです。今回は、福岡県出身の音楽エンターテイメントグループYOKAROU-MONのhiroさんをゲストにお迎えし、トークを交えながら、玄界灘の海の幸をメインにした食宴の司会進行を担当しました‼️メンバー全員が小郡の高校の同級生。公式YouTubeチャンネルの登録者数は、37万人超、今大注目の方々です。他の2人のメンバーは、宗像市の道の駅からオンライン中継で繋がってくれ、いろいろお話できました。多彩なレパートリーを持ち、美しいメロディラインはもちろんのこと、声だけで全ての音を作り上げる彼らの音楽の魅力には感動の一言。今回のご縁を機に何度もYouTubeを聴いてすっかりファンになりました。また、彼らの笑顔溢れるお人柄も素晴らしいです。是非、YouTubeチャンネル聴いてみてくださいね。彼らをアンバサダーに今、東京・半蔵門にある高級料亭なだ万がプロデュースするレストランでは、24日まで玄界灘の海の幸と福岡の地酒が楽しめる特別フェアを展開中です。東京在住の皆様、是非お出かけください。皇居の目の前、素晴らしい眺望と設えの素敵なお店でした。1年ぶりの上京。お正月には帰ってこれなかった東京在住の息子に会ったり、30年来のソウルメイトとの旧交を温め直したり、以前に大変お世話になった方のアトリエを横浜に訪ねたりと、仕事以外の嬉しい交流もできて、大変充実した時間となりました。#よかろうもん #東京グルメ #東京ランチ #半蔵門グルメ #半蔵門ランチ #福岡県出身 #福岡の地酒 #日本酒好き #海の幸 #なだ万 #福岡別邸 #麹町グルメ #麹町ランチ
2023年02月16日
昨年より準備をすすめてまいりました題して【13歳のネームズストーリー大作戦】ご縁あって福岡県飯塚市にある飯塚第一中学校にて、全1年生に、それぞれ自分の名前の文字をモチーフにして、一生の宝物になる筆文字作品を作ってもらおうというものです。少子化の時代にあって、なんとこの中学校の1年生、全7クラス250名近くもいました。※参加する子供達全員の名前を私が模造紙いっぱいに書いたもの。これを各クラス、まず黒板に貼り出すところから授業をスタートさせました。これまでの経験上、ひとりひとりと向き合い、アドバイスしながら制作を進めていくには一度に1クラスが限界。意図を説明し、制作意欲をかきたて、筆ならしをし、言葉を考え、デザインを決め、清書し、額入れするまで、トータルで2時間は必要です。どうにかして、この取り組みをわが校の中1生全員に体験させたいとそれは熱心な先生と、昨年9月より幾度も話し合いを続けた結果、年明けの1月に、1日につき2クラスを二日間連続で、翌2月に同じく2クラス、その翌日に1クラスと、締めに振り返りの学年集会を開催というスケジュールを立てました。できる、できないより前に、今の私にやれることを精一杯やるだけ。もしもやりきれた時の感動を想像すれば断る理由などひとつもなく、とにかくやってみたいと即決でした。意識してそうしたわけではなかったのですが、最終日2月3日は節分、まさに立春大吉。本当の意味での新しいステージの幕開けの日でした。かくして計画は予想以上に順調に進み、最終日はもうこれ以上ないというくらい、感動という言葉だけでは物足りない、最高に喜ばしい1日となりました。一週間たとうという今もなお、まだその余韻の中にいます。本当によかった!!企画を立ててくれた先生と、手を取り合い何度もよかったよかったと言い合いました。何より子供達の表情が心底輝いていたそうです。普段の子供たちをよく知る先生だからこそ、余計に、あの子があんな顔するなんて!あんな作品つくるとは!と、意外な発見や感動もひとしおだったようです。一方の私はといえば、とにかく初めて会う男の子も女の子もみんな昔から知ってる子みたいに思えて、可愛くて愛おしくて仕方なかったです。実際の我が子も現在、中1男子というのも大きかったと思います。地元筑豊ということもあったのか親しみが湧き上がる、素直で賢い子供達ばかりでした。どのクラスに行っても、誰一人として後ろ向きな子はいなくって、最初は戸惑い手が動かなかった子も声かけすることでどんどん自分が作りたいもののイメージが見えてきたようで、それをよりよい形にするため、積極的にアドバイスを求めてくるように。。あちこちから、先生!先生!とお声がかり、まさに引っ張りだこでした。そのたびに私も、こうしたらどう?こんな言葉もあるよ、こんな風に書けるよと共に筆をとり、全力で向き合いました。そうして、その後は必ず、みんな笑顔となり「ありがとうございます!」を返してくれる。清々しいことでした。制限時間内に完成させないといけないからね、駆け足で説明するけど、頑張ってみんなついてきて!と声を張り上げ、時計と進捗みながら、半ば煽るようにハッパをかけます。これが実は最も大事。希望者には下地にパステルで色を添える作業もしてもらうのですが、これがかなりの人気で、貸し出しパステルの机はいつも試し書きの人だかり。最近の子は手が汚れることに抵抗がある子も少なくないのですが、指先を何色にも染め、心にある色を広げる作業にハマり、その先に進めない子もちらほらと。さあさあ、こればっかりしてたらこれだけで終わってしまうよー!と(笑)かと思えば、一切、色には見向きもしないで、ひたすらモノクロ勝負の子も少なくない。筆を振ってわざと墨を散らして模様をつくったり、墨絵を添える子もいたりして、いちいち感嘆の声をあげる私でした。自分の名前の由来、生まれてきた時のこと、命名に込められた想いをあらかじめ聞いてきてもらった上で、言葉を作る作業をしますが、なんか妙にかっこよくなっちゃって照れるのもわかる。名前負けしてるとか、こんな人間にならねばとか、プレッシャーかけるものじゃなくて、名前の文字って生まれてから最初にもらう贈り物で、あなたの存在感を祝って与えられた言わば御守りの文字、と私は思ってます。自分の看板でもあるし、コミュニケーションツールでもあるし、応援旗でもあるわけで。だからそんなふうに思って、13歳の今、自分の字でこれを形にして、大人になっても眺められたら素敵じゃない?そんな風な話をたくさんしました。ポストカードという小さな空間の中に描いた自分の名前。これをアート作品として、落款風の印を赤ペンで書き、きょうの日付などの添え書きをして、額に入れる。懸命に印のデザインに凝る子もいました。作品を額に入れるということがまたテンション上がることなので、学校側に無理言って全員分のはがき額を用意してもらいました。大創商品だけれど、ぐぐっと作品がしまります。みんなの顔が、おおー!!とさらに輝きます。いろんなところにさりげなーく飾っておきたくなります。そして、他の人がどんなのを作ったのか見たくなるし、自分のも誰かに早く見てもらいたくなります。で、私にこの企画を提案くださった先生のクラス、1年5組をラストに、2月3日の午後は、全員が作品を持って体育館に集まり、各クラスの代表がスライド用いて自分の作品を発表したあと、交流会をしました。楽しすぎた、最高傑作ができた、友達のを見るのも面白かった、あらためて自分の名前を大切にしたい、などなど、子供たちの素直な言葉に泣きそうになりました。講評では、そんな子供たちと素晴らしい体験ができたことがただ嬉しく、そんなきっかけを作ってくれた先生にもみんなで拍手をさせていただきました。そんな1年5組の担任の先生の名前は芳恵さん。実例として皆の前で即興で作ったネームズストーリーをとても喜んでくださいました。 親から美香という名をもらい、半世紀。今年のこの美しい春の息吹とその芳香を、大いなる恩恵を一生忘れることはないと思います。※現存するボタ山としては日本最大級の、別名・筑豊富士は炭都飯塚のシンボル飯塚市万歳
2023年02月06日
福岡県飯塚市にある飯塚第一中学校の全一年生が自分の筆で名前詩作品の制作に挑戦する【13歳のネームズストーリー プロジェクト】前半戦無事終了しました。まずは2日間連続で4クラスを指導、計120名の中1生たちが腕まくりし本気で向き合ってくれました。嬉しかった!まずは、私からの挨拶がわりにと全参加者のお名前を書き入れた紙を黒板に貼り出すとこから。これが子供たちの心をバッチリつかみ、まるで合格発表のように、あった!あった!と自分や友達の名前を探し、目を輝かせて楽しんでくれ、コミュニケーションが始まります。絶対に1人の抜けも誤字もないよ。だってウチの中1息子ダイちゃんがお駄賃1000円でダブルチェックしたからね、みんなと同じ中1のお母さんだよと自己紹介。一気にみんながニコニコに。↑前日の夜、ウチの中1ダイちゃんもミッションクリア1クラス30数名を2時間かけて手順を説明し、一人一人の机をまわり、アドバイスしたりハッパをかけたり、時には共に筆を握って実演したり。いやー持てる力を全部使って頑張りました。子供たちは予想以上に積極的で、いいものを作りたいという意欲もりもりで、しっかりついてきてくれました。完全燃焼後に、2時間の空き時間があり、その間に筆を洗い、脱力して、みんなと給食を食べ復活。午後からもう1クラス。これを連日行って4クラス分、まずは120作を超える素晴らしい作品ができました。来月初めには後半戦で、さらに3クラス。最終日には学年集会で作品を見せ合い記念撮影です。楽しみでたまりません。★★★★★後日談。イマドキの中学生は自分専用のスマホを操る子も多数いて、私のチラシに掲載しているInstagramより楽しかったです!と直メッセージが続々。自分の作品をストーリー投稿してくれる子もいて、フォロワーが一気に50名増!なんと光栄なことでしょう。ピュアな13歳の心にしっかり届いたようで嬉しさでいっぱいです。笑顔溢れる教室の様子に先生方も大変喜んでくださり、以下の集合写真を送ってくださいましたので、前半戦の成果物をここに掲載しておきます。どの子の作品も気持ちがこもっていて素晴らしいです。来週は、5組、6組、7組が挑戦しますよ。引き続きお楽しみに!#書家香玉 #筆文字 #ゲストティーチャー #名前ポエム #名前詩 #中学生 #ワークショップ #書道
2023年01月23日
新月に、初詣で手に入れた御守りを開封。財布につけました。さりげなくグッドデザイン👌昨年はまさに親交の年でしたが今年に入ってさらにいろんなご縁が広がっています。神社に行くと、いろんな授与品があり惹かれますが、私がいつも買うのは近所にある護国神社⛩100円の花みくじは、いつも私のことを見ているかのようにその時の心境にぴたりと来る言葉が並ぶので、迷う時、背中を押してもらいたいとき、ひきにいきます。子供の頃から戦争の話が恐ろしく無念の死を遂げた方々に心が痛くなりすぎる性分で。。英霊とか戦犯とかいろいろもめますが、結局、あの時代、情報操作され心を支配され、盲目的に戦いを強いられた人々の悲しい思いがあったからこその今であり、今はそれを教訓とさせてもらいますと感謝して手を合わせます。宿曜道ではきょうからが新年。ご縁繋がる皆様、引き続きよろしくお願いします#宿曜元旦#おまもり #水引 #縁結び #良縁祈願 #福岡県護国神社
2023年01月23日
いやはや予想以上に手に汗握る作業でした。誤字のないよう、漏れのないよう、270人分の名前をバランスよく埋めるの、大変だった。集中し、トータル三時間かかりました。しかしまあ、イマドキの中学生のお名前の字、本当に興味深いです。よく言われるキラキラネームっぽいものもちらほらありつつ、日本史に登場しそうな古風なものから、懐かしの昭和的なものまで。ひらがなのお名前もけっこうありましたが、なぜか、なの響きが大人気。なかまのな、なかよしのな、優しい響きのなは、丸を生かして可愛く書けるし、漢字でも奈や那や菜がついたお名前がとっても多かったです。女の子は結や紗が、男の子は昔ながらの郎や大や太や斗が最後につくお名前、多かった。どの字も愛や自然や誇りや命の喜びが伝わってくる。素晴らしい!!いやはや圧巻の眺め。明日の大仕事に向け、気合い入りました。
2023年01月18日
昨年より準備を進めてきた新年初の大仕事が間近に迫ってきた。名付けて【13歳のネームズストーリー】ちょっと前、話題となった村上龍さんの指南本【13歳のハローワーク】にひっかけて(笑)奇しくも我が次男もただいま13歳。のらりくらり、まさに迷える中学生そのまんまなので、誕生日にはこの本を送ってみた。けど案の定というか、ほったらかされていて、情けない。。いつかは覚醒してくれることを願いつつ、母として、大人として、1人の社会人として、せめて私は、そんな子供達の未来に明るい光を少しでも灯せるような仕事ができたらと思っている。だからこれ。 2006年より、唯一ブレずに自力でコツコツ続けてきた筆仕事、ネームズストーリーの進化版です。この一大プロジェクトをきっかけとして、今後の自分のライフワークにできたらと考えています。ズバリ13歳のネームズストーリーとは?小学校を卒業し、大人への階段を一歩あがった現役中学生に、自らの筆で自分のための名前詩作品づくりに挑戦してもらおうというもの。13歳の今、名付けてくれた人、育ててくれた人への感謝と、唯一無二の自分の存在価値を見つめ直す良い機会になればいいなという願いを込めて。多感な時期、溢れかえる情報にどう向き合っていくのか、今の子供たちは本当に大変と思う。そんな時だからこそ、シンプルに、一生自分のそばにいてくれる文字を見つめてみるのも悪くないのではないだろうか。今回、ご縁があったのは生まれ故郷に程近い、福岡県飯塚市の飯塚第一中学校。もともと私の作るネームズストーリーを何度もご注文下さっていたこの道30年を超える熱意に満ちた中学校の体育教諭の方が、私が毎年夏休みに参加させてもらっていた30数名の中学生を対象としたサマースクール【田川飛翔塾(福岡県主催事業)】でのワークショップを知り、是非、我が校でも独自企画できないかと動かれ、実現する運びとなりました。※第6期・2017年度田川飛翔塾の活動報告書↑題字も担当。現在、大学生となっている、当時、添田中生だった姪っ子、のんちゃんも参加した感慨深い回。参加者全員のお名前をまずは私が筆書きして掲示。どの子のお名前もそれだけで輝いている。※コロナ禍でしばらく中止になっていたが、昨年夏、久しぶりに復活した。その時の様子はコチラしかしながら今回は、限られた中学生のみが参加していたサマースクールとは勝手が違い、全中1生が対象。なんとひとクラス40名近く、全部で7クラスもあるそう!!過去の経験から言っても、一人一人に向き合ってアドバイスしながらの制作は一度に30〜40人が限界。1回の制作にかかる時間はだいたい2時間くらい。。。さて。実は今を遡ること14年前にも、この先生のご縁から、同じ飯塚市内の筑穂中学校の教室で1クラスの子供達がネームズストーリーに挑戦してくれたことがありました。この時こそ、まだサマースクールの経験もないとき、全く初めてのことだったので、手探り状態。制作工程を二日間に分けてたっぷり時間をとって行いました。まだスマホもない時代、なんとこの時の様子を先生と2人がかりでしっかりビデオカメラにおさめていた私は、この感動体験を記録しておきたいと当時、ご丁寧に編集し、YouTubeに残していました。我ながらグッジョブ!で、このYouTubeが今回のイメージをつかむのに、すごく役立ちました。事前学習として、YouTubeには慣れっこであろう飯塚の子どもたちも教室でみんなで見てくれたそうです。今は風香堂の専門チャンネルを持っていますが、当時はプライベートで適当につくったアカウント。なのでログイン法も忘れ、今や編集も更新もできませんが、確かにある貴重な動画はコチラ※ちなみに、風香堂公式チャンネルはコチラいろいろと思案した結果、今回は、1日で午前の部、午後の部に分かれて2クラスずつ計4日間通うことにしました。間に中学生気分で給食もいただけるそう!これもまた楽しみです。果たしてうまく行くかどうか。ひとり2枚ずつ配る予定の清書用、和紙ハガキ600枚の山を見ながら、不安になったり、興奮したりしています。少しでも自分の名と視覚で向き合い創作意欲をあげてもらおうと考え、今回も模造紙いっぱいに彼ら全員の名前を書いて、応援旗として掲示したいと考えました。どう配置したらちゃんと全員分の名前が入るかな。まずは真ん中に、金色に輝くネームズストーリーを書き入れました。このまわりの白をどう埋めよう。頂いた7クラス分の名簿には、実にバラエティ豊かな名前の字が並びそれだけでワクワクしてます。現在の中1生がどんな名を持っているのか単純に興味ありませんか?渾身の応援旗が完成したらまたアップし、自分自身を鼓舞したいと思います。一緒になって楽しみにしてくださっている方がいらっしゃったら、是非また見に来てください。#13歳のネームズストーリー計画始動 #13歳のネームズストーリー#名前詩 #ワークショップ #中学生 #筆文字アート #筆文字 #書家香玉 #風香堂の名前詩
2023年01月18日
中秋の名月🌕今宵の月のお宿は婁明け方4時、ふと目が覚めカーテン開けたら真っ正面に見事なお月様🌕しばらく月光浴しました。約1ヶ月かけて地球1周の旅をするお月様。その日の位置を【月のお宿】として27の漢字で見ることができます。本日は婁。きょう生まれた人含め、婁宿生まれの、内に秘めたる情熱、粛々と周りを見渡し目標に向かう調整力。少々のことではへこたれないメンタルとオリジナリティには脱帽することしばしば。著名人では、あのビルゲイツやスティーブンジョブズ、宇多田ヒカルなど。歴史上では、麒麟がくるで注目された知性と情熱の人、明智光秀も婁宿と言われています。私の強力なビジネスパートナー某会社の社長さんや、長年、某町役場や福岡県庁で仕事をしてきた、あの人もあの人も婁宿。互いの持てる力を補い合いながら、2022年後半戦もがんばろう。 #宿曜占星術 #空海伝宿曜道 #宿曜 #27宿 #漢字 #漢字好き #当たりすぎて怖い #月の宿 #書家香玉 #香玉🌕#満月 #中秋の名月 #中秋の名月2022
2022年09月10日
故郷・田川の中学2年生を対象に毎年夏休みに開催されている福岡県の主催事業【田川飛翔塾】光栄なことに2015年より毎年、講師として参加させていただいています。例年、私にとっても子供の頃から馴染み深い思い英彦山青年の家にて約1週間の合宿スタイルで実施されてきましたが、コロナにより去年、一昨年は中止。今年は実に3年ぶりの開催となりました。私の担当は【ネームズストーリー】14歳と描く自分像、それぞれ自分の名前の文字をモチーフに作品を仕上げる筆文字ワークショップです。準備としてまず私が行うことのひとつが、参加者全員のお名前の文字を私の書で筆書きすること。作品制作をしてもらう同じ画仙紙貼のポストカードに一枚一枚、名前を書いておき、当日ホワイトボードにはり出します。これは私からのささやかな贈り物。子供達は毎回喜んで自分のお名前を探してとります。そこからもあらためて、名前の文字から浮かぶイメージを感じてもらうことができたら。。そして、制作の前に子供たちに出す宿題は、自分の名前の由来、命名の想い、文字の意味等についてリサーチしてくること。これがとっても大切な作業になります。さて、それぞれの想いを自分の筆でカタチにします。ただ親しみを込めて自分の名前の字を書くだけでもいいのです。必ずしも名前の通りの人間でなくてもいい、名前の文字はこうありたいという理想像であってもいいし、最も身近で自分を守ってくれるお守りの文字であると考えられます。命名してくれた人への感謝の気持ちも一緒に筆に託すことができたら、最高。限られた時間内でいかに彼らの創作意欲をかきたて、作品完成までもっていくかが毎回の私の課題だけど、今年は今までで1番手応えを感じました。なんだかいつも以上に、それぞれの子供達の作りたい気持ちがビシバシ伝わってきて、こちらがびっくりするほど個性的で活気に満ちた素敵な作品が次々と生まれました。本来、みんなで寝食を共にする合宿スタイルがこの事業の1番の魅力なのですが、実は今年はそれは叶わず、感染予防対策として、田川地区のいろいろな中学校からエントリーした子供たちが、田川市にある福岡県立大学に毎日通って講義を受けるという異例の通学スタイルとなりました。ないよりはマシだけど、なんとかわいそう!せっかくの夏の思い出が!!だからせめて、私の時間は例年以上に楽しい時間にしたいと私も力が入っていました。みんなはお互い初対面だから早く仲良くなって自分のことを知ってもらえるような看板にしよう!また、今日という日は今だけだから14歳の自分の記念になるように。それはきっと大人になっても大切な宝物になるはず。名前の文字は生まれたときからずっとそばにあり、あなたの存在を光らせる御守りの字。そんな話をしながら、100分間を配分し、構想から着色、墨字詩作、押印、額入れまで。ただ、墨字を書くだけでなく好きな色も重ねたらもっと楽しいかもと前々回くらいから、書に入る前にパステルで背景を作る作業を加えたのですが、これが今回もとてもよかった。力いっぱい手を染めて、たくさんの色を全面に重ね塗る子、端に少しだけ綺麗なグラデーションを作りアクセントに入れる子、名前の文字のイメージに優しく添えていく子、パステルを削って宝石のように散りばめる子、色を入れずにあえて白でいきたい子。こちらが何も促さなくとも、みんな、自分はこうしたい!!というのがしっかりあった。すごいすごい!マスクでたくさん話をするのはとても息苦しく、汗だくになりながらも、嬉しくて私もハイテンション。本当に楽しく有意義な時間となりました。僕の名前は旬哉。そういって、旬のみずみずしい野菜のようなグリーンを下地に重ねていた男の子。綺麗やねえ。旬はみんなに喜ばれるよ。フレッシュだし名前にぴったりの色やねーと声をかけると、にっこりしたその子は、こう話してくれました。実はね先生、親に聞いたら、もともと僕がお腹に入っていたときお母さんが筍がりにいって、筍をおいしく食べて、僕もお腹が居心地良かったのか、なかなか出てこなかったって。で、筍が旬という名前になったらしい。へー!!そうなん、可愛い!!いい名前をもらったねーそしたらきみは、たけのこぼーややね!!と言ったらみんなが大爆笑して照れ臭そうだったので、それに竹は強いし、高く伸びるし、すくすく大きくなれるねと付け加えところ、それそれ、そーなんよ。先生とおんなじことを親が言ってました!!と満面の笑み。で、もう一枚のハガキに書いたのがこれ。下手くそですけど、竹の絵を描いてみましたって。もー泣きそうになりました。本当はみんなの表情も見てもらいたいですが、手元のみで。14歳の感性をここに載せておきます。数年前より、田川飛翔塾オリジナルの印も作ってもらいました。朱印を押せばより作品がしまります。ネームズストーリーの制作を始めて今年で16年目。贈りたい人の想いを代筆できるよう努めてきたけど、もしかしたらこの活動の本当の意義はここにあるようにも思えてきました。地元だけの活動にとどまらず、私なりのネームストーリーのワークショップ活動をもっと広げて行きたいな。そんなふうに思える1日となりました。#田川飛翔塾 #中学生のサマースクール #ネームズストーリー #14歳の夏 #福岡県教育委員会 #福岡県立大学 #青少年育成 #青少年 #アンビシャス #筆文字アート #名前ポエム #名前詩教室 #名前詩 #風香堂の名前詩 #書家香玉 #筆文字ポエム #名前の
2022年08月19日
きょうは77回目の終戦記念日。昭和20年8月生まれの父は生きていたら喜寿。自らを敗戦の子と言い、あと何回お盆を迎えられるかなと自筆した句が残っている。実家滞在中にBS NHKで今年新たに作られたドラマ【二十四の瞳】を見た。昔から何度か映画やドラマになっていたけど、令和の今、新キャストで見せてもらいあらためて、新鮮な気持ちで平和な世を繋いでいくために、何を大切しないといけないかがよくわかった。実はこの中の子供達と同じくらいの年頃に両親からクリスマスプレゼントで本をもらったのだが、なんとなくその良さがわからず、最初の方だけパラパラとめくっただけでそのまま本棚に眠っていた。ドラマを見終わり、何十年かぶりにすっかり変色した本を開き読んでみたら、実に心に沁みた。しかも、ドラマはセリフを含めかなり原作に忠実に作ってあった。今だからこそ読んでよかった。いつの時代も無邪気で可愛い子供達。半世紀を生きた大人としてしっかりしないとと思う。
2022年08月15日
書家の香玉です。故郷・福岡県川崎町のふるさと納税返礼品としてオリジナルの名前詩作品を制作させていただいて5年目の夏となりました。【ふるさと納税】筆文字作家・香玉によるオリジナルギフト「Name's Story」をお届け 「風香堂」 送料込価格:35000円(税込、送料無料) (2022/7/17時点)楽天で購入同じ川崎町のケーキ屋さんなどは名物のふわふわシフォンケーキが大当たりで毎度注文殺到、ひとりの手でやっているオーナーのかよさんが毎日寝る間も惜しんで忙しくケーキを焼いているそうですが、一方の私は相変わらずです。とはいえまったく注文が来ないというわけではなくて、時々思い出したようにぽつりぽつりと来る程度。なんとか細々と続いています。注文をいただいて、オーダー内容の確認のやりとりをして、内容を考えて制作をして、、とやりとりに大変時間がかかるものなので、殺到されても困ってしまうから、ちょうどいいといえばちょうどいいし、もう少しご縁が広がればなと思ったり思わなかったり。コロナ不安がなかなか終わらず、まず生きていくために必要不可欠なものが優先される傾向が続く中、書画やアート作品などはなくても困らないわけです。しかしながら一方で、こんなときだからこそ心の拠り所が、支えとなるものが、心の交流のきっかけとなるようなものが、欲しいという切実な方がいらっしゃるのも事実。私のささやかな仕事にもそんな想いを寄せてご注文下さる方が確実にいらっしゃいます。最近の傾向として、30代~50代くらいの働き盛りの男性が、自分への励ましにとご自身のお名前でオーダーしてくださる例がとても目立ちます。レビューにもあるように、額を受け取って「生きている実感がわいた」や中には「墓場まで持っていきたい」といわれる方も。こちらまで胸が熱くなります。細々とでも続けていてよかった、がんばろうとレビューを時々読み返しながら私自身も鼓舞しています。考えてみれば、武士の時代から、士気を高める言葉を幟にしたり、立身出世を願ってその名に想いを込めるのは圧倒的に男性ですよね。私の字は時々、男性が書いている?と思われることもあるのですが、強さと優しさを同居させて誰にでも読みやすい、またその言葉の意味がすうっと心に入って、語り掛けてくるようなそんな書作を目標に、これからも鍛錬を続けたいと思います。
2022年07月17日
福岡市に暮らして20年以上。長く筆仕事に携わってはいますが、いまだその創作活動一本では自立できていない未熟者の私にこの春、思いがけず、大変恐れ多いミッションが舞い込んできました。なんと、伝統のお祭り、博多どんたくの源流である博多松囃子の傘鉾に、一筆書かないかとのこと。西島伊三雄さん制作の博多いろはかるたより国の重要無形民俗文化財でもある博多松囃子は、どんたくパレードの先頭をゆく古式ゆかしい神事で、5月3日、4日の二日間にわたって、馬に乗られた福神様、大黒天、恵比須さまの三福神が福博の街を御巡幸するものです。それぞれの神の傘として絹垂れの傘鉾もお供するその厳かで艶やかな様子は、お祭りの象徴として毎年、テレビや新聞で目にしてきましたが、まさか、そこに自分の筆文字を加えて頂けるとは、夢にも思わず、光栄と緊張の極みでした。お声かけいただいたのは、恵比須様の傘鉾を担当する生粋の博多っ子の兄上達で、子供の頃から博多祇園山笠を盛り上げる恵比須流の方々。揮毫する内容は、おめでたい言葉であれば特に指定なしとのことで、最初は、日頃より親しくさせていただいているご縁の延長のような感じで快諾させていただいたのですが、いざ、その絹布をいただいて、その大きさと、未知の質感と、たった一枚しかないという現実に呆然としました。何を書くかよりも、どうやったらちゃんと筆書きできるかがまず心配で、試し書きもできないし、果たして普通の墨でよいものかどうか、、悩んだ末に、新天町にある老舗の書道具店、復古堂を訪ねてみることにしました。最初は布書きに適した墨はという問いかけから、具体的にあれこれ問答するうちに、もしかして歴史あるお店だからそのものズバリを尋ねた方が伝わるかもと、おそるおそる、実は、あの、傘鉾に、、という話を切り出してみたら、おそらく何代目かで私と同年代ほどの店主、え??それは凄い!おめでとうございます。それは素晴らしいですね!と満面の笑みで喜んでくださり、たちまち的確なプロのアドバイスを頂きました。もともと博多人形師などが絵を施すことが主流の絹垂れは、当然、細部まで艶やかな色模様がかけるよう、滲み止めのコーティングがしてある。よって、通常の墨汁でも大丈夫。よりくっきり見えるように少し粘りのある濃いめのこの墨汁でと。あっさり潔く専用の墨汁が決まりました。帰り際まで、楽しみですね!頑張ってくださいね!恵比須の傘鉾、気をつけて見ますからね!!と励ましてくださったことがなんとも嬉しく、単純なわたくしはそのお言葉に背中を押され、俄然、やる気が湧いてきました。せっかくならば墨汁のみならず、なんならちょっと絵でも添えてみようかという大胆な気持ちにまでなれ、一緒に金色の色墨も購入。わくわくと帰ってきたのですが、さて、それから2週間。。意外なことに、書きたい内容はすぐに固まり、迷いはありませんでした。普段からお名前の字で言葉を創作する私は、恵比須という文字から広がるイメージをゆらゆら、風に揺れる絹布にのせてみたいと考えました。過去の傘鉾写真を見てみましたが、勇ましい漢字作品の立派なものが多かったので、あえて、かな作品にしたかった。それも平安調の繊細なやつではなく、どしりとした、なおかつ誰でも読める親しみやすいかな文字。イメージは尊敬する博多の図案屋、西島伊三雄さんの筆字です。博多といえば西島さん。そう、博多どんたくのタイトル文字も西島さんのものではないでしょうか。私は西島さんの描く童画が大好きで、ニュース記者時代、アトリエまでおしかけて、その偉業を取材し、インタビューをとり、特集番組を作ったことがあります。ああ、西島さんが生きていらしたら、どんたくの象徴とも言える傘鉾に字を書かせていただくこと、なんと仰るでしょうか。博多の伝統行事に関われるなんて!!と、しばらく浮かれ気分の高揚した気持ちが続きました。さっそく、模造紙や新聞紙を張り合わせ、本番と同等の大きさの練習紙をいくつも作って、配置決めをし、何枚も何枚も書きました。それはそれで楽しかったのですが、いざ、本番に、行けない。。なんせ1枚しかないのです。筆を入れたが最後、そのまま突っ走るしかない、書き心地、筆運びの感触がまったくわからない。どうしようどうしよう。。失敗したらどうしよう。深く考えれば手が震え出す。 今日はやめておこう。明日にしよう。よし今日こそは、、、やはりもう1日待とう。そうするうちに、つぎはぎ練習紙を作るのにも疲れてきて、ご依頼いただいた恵比須の兄上にお渡しすると約束した日が間近に迫ってきました。最初は練習紙に書いた画像を、こんな感じでよいですかね?と送信してみたりしていたのですが、そのうちに、もう見せんでいいよ。自分が思う通りに、のびのび書いてくれたらそれでいいけんと返信がきてそれきりに。よし!!もうやるしかない。それは3月10日。私が渾身の力を振り絞って初めての出産を終えた日。今年20歳になった息子の誕生日の日。たっぷりと墨を含ませた大筆をどんと置き、最初の横棒。思った以上に通気性がよく、下に敷いた新聞にジュワッと墨が吸い取られました。横滑りはなかなか良いけど、カーブを描くスピードに布が引っ張られる。変に動かしたら新聞紙に吸い込まれた墨が別の場所に裏移りして作品が汚れそう。。でももう、後戻りはできない。ある程度、位置決めをしていた鉛筆書きの目印をたよりに、なんとかバランスを失うことなく、ゴールへ。練習の時の方があきらかに勢いがあった。が、なんとかかんとか形にはなった。ほっとして、上下に、踊る童子の絵を走り書きみたいに入れました。何故かこちらはまったく緊張せず。良くも悪くもなんとか書き終えた安堵に満ちた落書き、せめてもの遊び心。さて、この下手な絵に見覚えある方はいますか? そうですそうです、大胆不敵にもあの仙涯和尚のマネをしました。それくらい気楽に親しみ深い作品にしたかったのですが、果たして。。。博多の恵比須様は全国的にも珍しい夫婦円満の夫婦神。老若男女が笑顔合わせて、力合わせて、比翼連理と活躍すべく世を願って書きました。えみあわせひよくれんりすべからく実際、傘鉾となった様子を目にした5月1日。うやうやしく御神入の神事に招いていただき感無量でした。3日〜4日の博多どんたくは天候にも恵まれ、三福神のお姿と、薫風にたなびく傘鉾の列に心から手を合わせたい、ありがたく幸せな気持ちになれました。未熟ゆえの手に汗にぎる筆仕事ではありましたが、コロナ禍を超え、3年ぶりの博多どんたくにこのような形で関われて感謝でいっぱいです。書をご依頼くださった恵比須流の白川兄と。博多では、古くから、傘鉾の下をくぐると無病息災という言い伝えがありますどなた様も、コロナの災いを吹き飛ばし、夏に向かって、えびす顔でどうかお元気でお過ごしください。尊敬する西島伊三雄氏の博多いろはかるたより拝借
2022年05月08日
敬愛する奥田民生さんのうたに、こんな歌詞がある。クッキーをくれたから聴かせてあげる〜♫ってやつ。弾けるギター、自信に満ちた民生節、セクシーでかっこいいお気に入りのうた。先日、思いがけず心のこもった手作りクッキーが届いたので、つい嬉しくて鼻歌歌いながら、一つ一つ勿体ぶって大切に味わい、とうとう各種あと3つになってしまった。寂しい。元来、左党な私は、甘いものやスイーツは特になくても大丈夫なタチだが、この方の手作りクッキーを知ってからというもの、その自然な味わいの虜だ。市販の甘ったるいクッキーとはまるで違い、いくらでも食べられる。贈り主は、以前このうずまきにも書いたことがあるけど、元パティシエでもあり、そのほか多様な経験に基づく特殊技術を持たれる文筆家の上野朱さんだ。90年代後半、番組制作に関わったご縁から親しくさせていただいている。出会った当時、40代の古書店主であった朱さんも今や白髪が自然な60代半ば。そして私はまもなく50代に入ろうとしている。こんなことを書くときは必ず時の流れの早さに驚く的な言葉に繋がりそうだが、今の私の気持ちは、ただ誇らしいの一言だ。環境の変化目まぐるしい昨今、人のこころや付き合い方も否応なしに変わっていく。こうして長年続いていくこと自体がありがたく、大袈裟でなく、生きていてよかったという人生の醍醐味に行き着く。特に落ち着きない私などは、この間どれだけ引っ越しをし、離婚をし、仕事も様々で、先方を呆れさせていただろうかと思うが、それでも、20年前とほとんど変わらない佇まいの包みや手紙がこうして予告なしに届けられることに、しみじみと手を合わせたい気持ちだ。いつ見ても変わりない朱さんの手書き文字の温かさにホッとするが、古書店主としての朱さんは実はもういない。思い出がありすぎてうまく言葉になりそうもなかったから、前もって書けなかったのだが、筑豊文庫を解体したのちの朱さんが、その流れをくむ蔵書をはじめ、ジャンルを問わない様々な本を迎え入れ、20年以上にわたって宗像市で営んでいた古本アクスは、2022年2月末で閉店した。博多駅から鹿児島本線を下り、教育大前駅で降り、赤間宿の風情漂う道を少し下ると右手に見える店先。写真家本橋成一さん撮影のポスターが貼られた入り口。本の壁の奥の朱さんがにこやかに入れてくれるインスタントコーヒーとタバコの煙。小さな空間なのに、本が一緒に呼吸をしているためかちっとも煙たくなく、圧迫感もなく。近くの酒蔵が蔵開きとなる春先には、新酒を持ち込み酒盛りまで。楽しかった。いつまでも変わらずそこにいて欲しい楽しい日々が少しでも長く続いて欲しいずっとずっとそばに。ありきたりな歌の歌詞がいくらでも浮かぶ。そう願いながらもそう簡単にはいかないからこそ歌うしかないのだよね。持続可能ななんちゃらなんてものも、歌と一緒でそう言っていたら安心するからなんだろう。クッキーをもらったからそんなことを考えました朱さんありがとうございました朱さんの次なるステージに幸多かれと願っています。
2022年04月26日
桜の季節の終焉と共に毎朝のカムカムが終わりました。NHKの朝ドラの集大成みたく宣伝に走ってるところや、こんなに次々とうまいこと繋がるかいなと苦笑するところもあったけれど、戦前戦後そして令和の今をさらに超えて生きる人々の人生模様を通しで見れる壮大な作りが興味深く、オンタイムで見れない時には録画してまで、結局最後まで見てしまいました。すべての伏線を回収したと話題の最終回。様々な登場人物のその後を映し出していてああ、みんな幸せでよかったなと。寂しさや恨みや憎しみを抱えたまま年を重ねたるいさんは、ついに母親に会うことができ、ためらうことなく抱きついた。娘の反発をまともに受け止め、自分が消えた方が幸せなんだと海外に逃げたという安子さん。いくら嫌いと言われても離れることなんてできないのが母親じゃないのかしらと凡人の私なんかは思うけれど人の気持ちなんてその人にしかわからないもので、その人がそう決めて貫き通したその道はその人にとっての正義であり生きる支えであり、誰から理解されずともその人の人生そのものだ。ということも、凡人ながらもそれなりに年をとり宿曜を学んだ私にはなんとなく合点がいく。生まれてすぐに母親を亡くし、母の愛を知らない私の母なんかは、生きていれば会えるのね。。と、とても冷めていた。ともあれ、だからこそ、孫があんなに走って走って求めても、最後の最後まで逃げ続けた。いやいや足が速すぎるやろ。「私の母はそんな人だから」と会うことをあっさり諦めようとしたるいの台詞も見事だったな。そう、心に残った台詞がたくさんあった。「ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝くよ」は作品全体のスタンダードになったけれど、一番話題になっていたのは、松重さん演じるラストサムライ虚無蔵の言葉ではなかろうか。「鍛錬を怠るな」「いつ来るやともしれぬ機会に備えて鍛錬せよ」「そなたが鍛錬し培ったものはそなたのもの」ハマり役でしたね。ズシリと重みのある言葉が生きていた。ついつい筆文字で書き留めました。最終回では虚無蔵のその後は出てこなかったけれど、ハリウッド映画にも出られたし鍛錬が実って思いを遂げ、素晴らしい人生だったのではないでしょうか。余談ですが、サムライ言葉は実は、幼少時より我が家でもよく耳にしていました。時代劇好きな父がよく半分おふざけ半分本気で日常的に「茶をしょもう!」「さらばじゃ」「おごめん」「おたのみもうす」などと機会あるごとに言い放ち、家族の笑いを誘っていたのです。だからこそ虚無蔵さんに余計親近感を感じていました。ところで、現情勢で「いざに備えて鍛錬せよ」と聞くとなんだか別の意味にも感じませんか?そう、何故プーチンの暴走を止められないのでしょうか。無知な凡人である私には、小学生レベルで疑問ばかりです。戦争反対、無差別殺戮はとんでもなく重罪であると子供でもわかることなのに、何故?プーチンは何がしたいのか。ロシアの人々は本当にこれでいいのか?プーチンもただ一人の人間。歴史の中のヒットラーのような凶悪な独裁者で誰も逆らえないのですか?逆らえばさらに恐ろしいことになるのですか?誰か教えてほしい。私たちは今、何を鍛錬すべきなんでしょう。有事に備えて核を持つべき、軍事力を増強すべきと今こそ声を大にしている人も多くいます。対するウクライナに武器を送り込むことが解決になるとはとても思えないのです。武力は武力では解決しないと誰もが分かっているはずなのに、報道ではそれしかないと言っているように聞こえる。本当にそうなのでしょうか。ウクライナの駅に打ち込まれたミサイルのなんと原始的なこと。映画のセットのようです。何も知らない子供を含めたくさんの民間人が殺されているそうです。こんな麗らかな桜の季節にあって、まさしく今、そんな悲劇が起こっているなんて到底信じられませんが、これは事実。胸がざわざわします。かつてカミカゼ的に暴走した日本が原爆2発で降伏し戦争が終わった。あれから半世紀以上が経ったというのに、まだそんな終わらせ方しかないのでしょうかね。カムカムの中では、戦死した人々の想いも印象的に描かれていました。当時は、このようなことを書くだけでも非国民と投獄されていた。少なくとも今はそんな時代では決してないはず。ですが、ロシアの人々がもしや同じ目に遭ってるのだとしたら。などとも考えてしまいます。ロシアの国営放送の生番組でメッセージを発信した女性はどうなったのでしょうか。鍛錬。真実を見極めること。正しい方法を探る目と頭を養うこと。そんな風に私は考えます。これはZ世代と呼ばれている私たちの子供たちにも強く言いたい。冷静に賢くなろう。挑発にのってはいけない。
2022年04月09日
出逢いと別れの季節。卒業、巣立ち、新たな出発とさまざまなドラマが生まれる季節ですね。実は私の次男も無事に小学校を卒業しました。ついこの間生まれたばかりと思っていたら、いつの間にかすっかりたくましくなって、まさにもう中学生!です。次男を生んだ2009年末。最初の出産から8年近くたっていたので体もびっくりしたのか私自身の体調も悪く、重ねて次男の夜泣きも凄まじく、そうこうしていたら父が胃癌で入院。乳飲み子の次男を抱えて往復2時間の病院通い。じいちゃん子だった小3の長男と祈るような毎日を送っていました。結局、祈りは届かず2010年11月に父を天上に見送ってからというもの、私の心は空虚となりました。私に筆を教えてくれた父が、病床で「いい仕事を考えたね。お父さんにはとても真似できないよ」と褒めてくれたネームズストーリー。ですが父を失ってから、なかなか筆を持つ気になれず、ネットショップも確か開けたり閉めたりしていたはずです。それでも細々と続けてきて、気が付けば2022年。時は流れました。その時々で精一杯の気持ちを込めて書かせていただいた作品は、私の手元にはほとんどありませんが、お一人お一人の毎日にちゃんと寄り添って、贈った人、贈られた人の温かな想いを知らず知らず次へと運んでくれていました。きょうはそんなお話です。これは、次男と同じく2009年に生まれた咲絵ちゃんという女の子のために書かせていただいたネームズストーリー。その2年前には美桜ちゃんというお姉ちゃんにも書かせていただいていました。姉妹揃って情景が浮かぶ美しいお名前。お母様はこうして玄関に飾って二人の成長を見守りながら、ほんとにこの詩の通りの二人だなあといつも嬉しく眺めていたそうです。そして、ある時、ひょっこり私に連絡を下さいました。「壱岐に暮らす素敵なご夫妻へ、御礼の気持ちを込めて書を作成してほしい」というご依頼でした。壱岐といえば、美しい海が印象的な長崎県の離島。そのご夫妻は「離島に暮らすようにして泊まれる=りとまる」というコンセプトで島ならではの楽しみを盛り込んだ一棟貸しのヴィラを経営しているのだそうです。代表の奥村洋行さんの紹介記事はこちら聞けば、咲絵ちゃんは壱岐市が実施している離島留学制度に志願して、昨年5月より早々と親元を離れ、このご夫妻の元でホームステイをしているのだそう。なんとたくましい。まさに自分らしく自分の好きな絵を描いているイメージそのままな咲絵ちゃんです。そんな咲絵ちゃんをいつも笑顔で温かく包んでくれているという里親のお二人の写真を拝見し、私もその表情からあふれ出る優しさをひしひしと感じました。しかも!広々とひろがる青い海のごとく、お二人のお名前それぞれに、そのままズバリの字が入っていました。かけがえのない伴侶、家族、会うべくして会った人たちというのは、不思議とそのお名前に不思議なリンクが生まれます。けっこうな確率でよくあることです。こうなると私の筆はもう書きたくて書きたくてたまらなくなり、突き動かされるように筆が走ります。実に楽しい瞬間です。こうして出来た夫妻への贈り物はこちら。スタイリッシュな「りとまる」をイメージして白木のスクエア2L額に。シンプルがぴったりきました。かくして、3月18日、島での卒業式を無事に終えたということで、無事に渡せましたと笑顔の写真がまた送られてきました。何度見ても、温かい気持ちになれる一枚で、私にとっての宝物がまたひとつ増えました。と同時に、久しぶりに壱岐の青い海が見たくなりました。ああ、ついでにあの名物の雲丹丼も食べたい。青空の下でバーベキューもいいな。夕陽を眺めながらうっとりとお酒を飲みたいな。いろんな欲望が渦巻いてきました(笑)離島の魅力を通じて、人々に笑顔と感動を届けたいと奮闘する奥村ご夫妻にも是非いつかお会いしてみたいです。ささやかな私の小さな手仕事でも、長くやっていればいろいろな縁を手繰り寄せ、幸せな気持ちを運んできてくれること、最近つくづく実感しています。余談。咲絵ちゃんの離島での卒業式の前日、次男も福岡市内の小学校で卒業式でした。彼なりに思いがあって男子では珍しく羽織袴姿で参加しました。しかもレンタル衣装ではなく自前です。この羽織袴、実は、彼の祖父が結婚当時に仕立てた50年モノ。それ以来誰も手を通していなかったそうで、卒業式で袴が着たいと思い付きのように言った次男に、それならあるバイとこちらも長崎よりわざわざ祖母が持ってきて着せ付けてくれたのでした。羽裏に鮮やかな絵柄があるそれは立派なものでした。式中、意外にもしっくりと袴姿がよく似合っていた次男の横顔を頼もしく眺めました。また、思いがけず最高のじいちゃんばあちゃん孝行だったなあと。私自身は生まれながらにして双方のじいちゃんばあちゃんはすでに他界していたので、息子たちには祖父母の愛をいっぱい感じてほしいなと思います。次男と入れ替わりでじいちゃんは一人いなくなったけれど。でもいざという時に駆けつけてくれる、いつも案じてくれている祖父母の存在に感謝してほしいです。これは自戒を込めて。私自身は祖父母の愛を直接知らないので、ふとすれば忘れがちになるから。こんな時にはっと思い出すのでした。それにしても、女子の袴姿はけっこういたけど、男子はクラスで一人だけ。かなり目立っていましたが、恥ずかしがることもなく実に堂々としていた次男でした(笑)この調子で、中学校に行っても自分が信じる道を堂々と進んでいってほしいものです。私もコツコツと自分の手仕事をがんばっていこうと思う春でした。多くの皆様とのご縁に感謝。心機一転、新たな門出に乾杯!
2022年03月28日
それは、商店街の中にあるお蕎麦屋さん。決して敷居は高くない庶民的な町のお蕎麦やさん。だけど、その筆字の看板や手書きのお品書き。半地下の隠れ家的な雰囲気に風格と歴史を感じる。でもちっとも気取ってなくて、いつもチャキチャキよく動くご婦人たちが気持ちの良い接客をしてくださるお店。大好きな【飛うめ】のことを書きます。新天町商店街には、仕事で時々お世話になる書道具屋さんや額縁屋さんもあり、特に用事がなくても、時間があるときはゆっくり歩きたくなる。今日はそんな金曜日の昼下がり。よし!ランチだと、引き寄せられるように飛うめへ。名物の天ざるとか食べてみたいんだけどやっぱりいつものかしわそばとおにぎりになってしまう。もーう!このダシ汁が美味いったらありゃしない。なんとも風味豊かで後をひく、他のどこにもない味なのだ。ネギのしゃきしゃき感と、そぎ切りの鶏。いい具合な食感のお蕎麦にからまり絶妙なバランス。そしてそして、いつもの相棒、塩おにぎり。付け合わせの昆布の佃煮が柔らかく炊けているのも感動。おにぎりかじりつつ、ダシ汁を飲み、はあ、本日も最後の一滴まで楽しめました。誰に教わったわけでもなくて20代の頃からこの食べ方。でもまわりでも、かしわそば+おにぎりのオーダーが飛び交うのをよく聞く。みんな自然とこうなったんだろうな。いろんな老舗が惜しまれつつ、、なんてよく聞くけど、飛うめはどうかどうかなくならないで欲しい。そのためにも定期的に食べに行こうと思う。メニューには、そばと丼のセットなんぞはなくて、丼か蕎麦かのどちらか、もしくは両方のフルオーダーとなる。中には、どんぶり!とだけ発する方がいて、お店の人にこっそり聞いてみたら親子丼のことなんだそう。この蕎麦つゆの旨さをさしおきなんと潔い選択。次回こそは丼にいってみたい。でもその時がきたらきっとまた、かしわそばと言ってしまうのだろうか。うーん悩ましい。#飛うめ #新天町 #新天町グルメ #かしわそばとおにぎり以外頼んだことがない#丼に行ってみようか#福岡グルメ #天神ランチ
2022年03月19日
笑って笑って愛しい人よ〜の歌声にのせて、毎日のカムカム。アルデバランっていう一見、呪文のように見える星の名前のついた曲名も粋です。森山直太朗さんがAIさんの歌声をイメージして作った歌なんだって。素敵ですねー天才です。で、ドラマのストーリーもまた凝っています。祖母、母そしてひなたちゃんの今に、不思議なシンクロがいっぱい。宿命は巡るのですね。生まれながらの姓は選びようがないものだけど、戦災孤児だったひなたちゃんの父の姓の大月はまさに、大きくてまあるいお月様から創作してもらった素敵なファミリーネーム。美しい大月を胸にひなたの道を歩けるようにと命名されたひなたちゃんの奮闘人生に朝から涙腺ゆるみっぱなし。まさにネームズストーリーをドラマ化したような90回目の放送から。私にとっての神回。ひなたが失恋し、落ち込んでいるときに、母るいが言った言葉そのままを書ににしてみました。ついでに、虚無蔵さんの言葉も。松重さん演じる虚無蔵さん、好きです。虚という漢字は、虚しいというようなマイナスイメージが先にきますが、実は心になんの曇りもない、まっさらな、清らかなという意味の奥深い意味もあります。日々たんたんと、たんれんたんれん、ですね。
2022年03月12日
このうずまき帖をもしかしたらむかーしから読んでくださっている奇特な方もいらっしゃるかもしれませんので、きょうはひとつ、勝手なつぶやきですうずまき=とは実は初めての育児に右往左往、あれこれ悩ましい心のうずまきと合わせ、30歳違いで生まれた謎の男子、マキくんとの日々、with makiの意味もあって、ほぼ私の子育て記録を中心にしたブログとしてスタートしました。ブログなんて言葉が世に出始めた2000年以降、本当に長いお付き合いとなりました楽天ブログ。マキくんはきょう20歳になりました。本当にいろんなことがありましたが今は大学生となり東京で一人暮らしをしています。私にとっても記念すべき20年なので、彼には私なりの気持ちで腕時計を贈りました。太陽の力で動き、電波で時刻合わせしてくれるやつです。電池要らず遅れ知らず、それだけで最高かと。いろいろ悩み多き年頃でしょうが、20歳からのこれからの時間を意識して大切に自分らしく楽しんで生きていってくれますように。周りの人を大切にできる人でありますように。願いはそれだけです。最近、映画ばかりみていますが、何を見ても泣けて仕方ない。まあヒューマンタッチな泣けるやつを知らず知らず選んでしまってるんでしょうが。。親愛なるミュージシャンの奥田民生さんが、泣いてしまうから映画は観ないと言っていたのもわかる気がする。50が近くなると、なにやら生きているだけで胸がいっぱいに、ちょっとした人の言葉や触れ合いに感情が揺さぶられることが多くなりました。昨年の話題作、素晴らしき世界を見てのこと。かあちゃんに会ったら、、お産の話を聞きたかね自分が生まれたときどうやったんか、母ちゃんしか知らんことやけん、ちゃんと聞いとかんといかんよと、母に会いたくても会うことができない中年男が若い青年に笑顔で言ってました。聞ける母がいる人もいない人も、母になれた人もなれなかった人も、それでも皆、母から生まれたのは間違いのない事実。生きてきた環境や社会的立場や年齢やいろんなことが違っても、たくさん話をして、いろいろ渦巻く想いを伝え合おうとするから人間なんですよね。命続く限り、母として人として頑張って生きようと思います。引き続き宜しくお願いいたします。
2022年03月10日
戦争断固反対。核兵器廃絶。 選挙ポスターよろしく、あるいはプラカードを掲げ、拳をあげて叫ばずとも、至極当然のことだと自信を持ってそう思う。 わざわざ、きいきい声でどこかの宗教家や政治家みたいに言いたくはない。ぼくができる「絵を描くこと」で、只ひたすらにイノチを伝える仕事をしたい。 12月4日より故郷の田川市美術館で始まった画家・黒田征太郎さんの展覧会で、そのメッセージをしかと受け止めた。 きっかけは、火垂るの墓などで知られる作家、野坂昭仁著の「戦争童話集」との出会いだそうだ。 戦争によって、兵士は、母親は、子供は、動物たちは、、一度読んだら忘れられないお話ばかり。童話という優しく親しみやすい文体でありながら、そこに書かれている内容はあまりにも理不尽で切なくて悲しい。凡人の私にはとても挿絵など思い浮かばない。 ただただ頭の中が、もしその子供が私だったら、もしその母が私で共に焼かれる子供が我が子だったらと恐怖と悲しみでいっぱいになりぎゅうっと目を閉じるだけだ。 しかし黒田さんはそこに絵を添え続けた。 怒りなのか、慈愛なのか、救いの手なのか 強靭なようで柔らかで、そのお話の世界と見事に溶け合っている。 そんな黒田征太郎さんに旗揚げより45年間、公演のたびにポスターを描いてもらっているという東京の劇団、椿組が、黒田さんが絵を添えた戦争童話集を朗読やお芝居を交えてこの秋、新宿で11日間にわたって公演を行った。 黒田さん繋がりで上京しこの公演に触れた田川市美術館の文川副館長、是非とも田川にも来て欲しいとお願いして本日、1日限りの公演が実現した。 素晴らしい機会を作って頂き感謝だ。 子供の頃より思い出深い、田川青少年文化ホールへ。15時より約1時間半、座長の外波山文明さんの語りに導かれながら、4篇のお話があった。 目で追う読書の世界に声が加わり、目の前に生きた人の表情があり、イメージを掻き立てる動作があり、スクリーンいっぱいに映し出される黒田さんの絵。 ただ本を読むよりもずっと印象深く心に染み渡った。 時折、朗読やナレーションの仕事をすることもある私としては、その手法自体にも強く惹かれた。そうだ、最近は保育園で子供達に絵本や紙芝居を読んであげる機会も多い。そんなところから私なりに始めてもよいのではとも思った。 その時代を生き、その体験をその人の声で直接聴ける機会は年々少なくなる。 必ず体験者が1人もいなくなる時代が本当にやってくる。 だからこそ大切な話を本で書き残す人、絵を描く人、音楽や舞台や映画やドラマでリアルに伝える人。 そしてこのような優れた作品を広く紹介しようと頑張る人々とメディアの力。 絶対必要不可欠。 生まれつき想像力が豊かすぎて困るほどの性分。前世できっと何かあったのだろう私は子供の頃から頭上で飛行機の音が響くだけで全身から血の気がひくような恐怖を感じた。高校野球が始まるサイレンも、ヒューっと独特の音を発して空中を落ちて行く花火も空襲を連想して逃げ走りたくなる衝動にかられる。 昭和20年8月15日より戦後生まれというのだろうが、我が父は、九州筑豊の田舎町で、広島に原爆が落とされた翌日に生まれた。 家の庭に掘られた防空壕にもよく抱かれて入ったという。 戦後などないという黒田さん。 私たちは今もあの時代から引き継がれた戦争の実態を、理不尽な殺し合いの代償をそれぞれが重く受け止めて、それぞれの手法で次代に伝える努力をしなければと思う。 無関心は最大の冷酷。 きいきい声でなく、至極自然に自分の言葉で。
2021年12月12日
夏から秋。 季節の変わり目です。 なんの性分か、私は四季の移ろいを 目よりも先に 鼻や耳でキャッチする。 夏が来たぞの合図といえば 蝉の初鳴きが毎年気になるところで ジジジーと小さく遠慮がちな一声から ワーシワシワシと暑さ倍増のリズムを 刻むクマゼミが真夏のシンボルね。 お盆が近くなると 第3楽章までの多彩なハーモニーを 奏でるツクツクボウシ。 私はこの法師様の声を聴くのが 特に好きだ。 近づく秋を感じながら 懐かしい田舎の縁側を思い出す。 都会暮らしだが まわりは緑が割と多いため 9月の残暑と共に毎年10月の初めまで その声を楽しむことができ ある日ピタッと鳴き止む。 最後に鳴いた日は?と 毎年なんの得にもならない 私的メモを知らず知らずと 手帳に書き記したり。 ところがだ。 今年は いつもと違う仕事があって 日々のせわしさからそれに気づかず いつの間にか、法師様の時代は すでに終わっていた。無念。 しかしながら しかしながら まだまだ昼間の日差しの強さに うんざりしていた昨日、10月4日 目覚めると同時にあっと驚く 声を聴く。 クマゼミが鳴いている。 酷暑の夏の記憶が蘇る。 まさかと耳を澄ましたが 間違いなくクマゼミ。 音を撮り、生き物好きで話が合う 東京の大学生息子に送信してみたが 彼も驚いていた。 ちょっとタイミング間違えて 1人で生まれたんやろうね と返事。 切ない。 セミは地中に長いこといて やっとの想いで外に出て 生きられるのはわずか1週間。 ひょっこり顔を出した10月の クマゼミ。 でも大丈夫。 まだまだ暑いから 頑張って天寿を全うして欲しい。 翌朝もその声が聞こえ 彼の生きた証にと ここに書くことにした。 セミ繋がりで ふと思い出した 八日目の蝉という小説 圧巻だったよな。 あらためて絶妙なタイトル。
2021年10月05日
リアリティが増すほど怖いもんはない。ニセモノとわかってる、ウォーキングデッドや進撃の巨人のグログロ映像ならまだ笑ってみれるが、これは封切映画館で一度見たきり、2度と直視できない真のホラー映画である。見るからに人の良さそうな、懐も体もでっかい鈴木亮平さんが、大好きなんです。だから見に行ったのですよ。ヤクザもんいうんは、昔からある意味、この国伝統のエンタメ映画でしょう。男のロマンというか、映画館出た途端、肩で風切って歩き始めるおっちゃんの話を笑いながらきいたもんでしたが、こ、これは、ちょっとレベルが違った。レベル2とあるが、1も実は見てなくて、予習のために見ようとしたけど、豚小屋のシーンで気分が悪くなり、ストップしてしまった。しかし、このレベル2はおそらく、これまでのヤクザ映画のレベルを遥かに超えてふりきれすぎてる。見るからに誠実そうで知的で優しい笑顔がトレードマークの鈴木亮平さん。これほどまでに残虐非道な人間に化けきるとは、その役者魂に息を呑む。怖かった。とにかくリアルで。いつもの亮平さんとはかけ離れた、本物の上林という人間の実録に見えた。そしてこの道でしか生きられない、ある意味汚れのないキラキラした瞳の村上虹郎演じる若き男をボロボロに破壊していく極道。悲しすぎた。とても直視できない恐ろしいシーンも多々あり、どうか芝居であってくれ。死神が取り憑いちょる亮平、はやく殺してやってくれと願うばかりだった。毎回、肉体改造含め求められるイメージに全力で挑むことで知られる鈴木亮平さんだけど、この役に入り込むのは本当に並大抵のことじゃなかっただろう。俳優の仕事って本来の自分を見失うことはないのだろうか。よっぽどハートが強くないとできんよね。余計なお世話だが心配だ。メイキング番組では、いつもの上品な語り口で、広島の町の闇、そこですっからかんに腹空かしてもがいて生きてきた上林の人生を背負う想いで演じたと言葉を選びながら仰っていたけど、まさにそこにすがって見るしかない映画だった。なんでとか考えるだけ無駄だが、ついつい考える。惨めじゃのうがこの映画の全てだと私は感じた。ド派手なカーチェイスとドンパチと死闘激闘の連続。ほぼ全編が呉市で撮影されたらしく、町の歴史や雰囲気がリアルに溶け込み、嘘っぽさが消えて余計に震撼が増す。見終わったあとどっと疲れた。でもこれはエンタメなんだ。みんなで町おこしも兼ねて作り上げた素晴らしき映画の世界。ずっと怖い町と蔑まれてきた、同じ空気を感じる筑豊を故郷とする自分は特に、亮平さんの言葉の意味するところがよくわかった。貧しくとも苦しくとも、子供にはできうるかぎりの目を心を配ってまっとうに育てんといけん!!と声を大にして言いたい。そして、死んだ父が昔よく言ってた、お化けやらゾンビやらなんも怖いことない、この世で1番恐ろしいのは人間だと。まさに狂った人間ほど恐ろしいもんはないとです。鈴木亮平ファンの投稿の中には、きゃー!上林さーん🖤とポスター貼ってコーフンしてる人や、amazonプライムでもう何回もみた、かっこいーい!という人たくさんいたけど、すみません私は一回で心に焼きつきました。もう2度と見ることができません。亮平さん、ごめんなさい。とはいえ、今更だけど家のテレビでAmazonプライムが見れるようになってとにかく楽しいこれ、買わない手はないアマゾン ファイヤーtvスティック(第3世代)【最新型モデル】ニューモデル【正規品】Amazonファイアースティック Fire TV Stick-Alexa 対応音声認識リモコン付属 ファイアー スティック FireTV Stick Alexa Amazonファイアースティック価格:4130円(税込、送料無料) (2022/7/17時点)楽天で購入#鈴木亮平 #孤狼の血 #孤狼の血level2 #白石和彌#1番の狂気は白石監督by鈴木亮平#オヤジはせっぽうさん#おっさんに反応するおっさんずラブ#血も涙もない #失うもんがなにもない#広島弁 #ひとよも良かった#映画鑑賞
2021年09月14日
昭和の昔は子供の習い事と言えば 習字・そろばんが2大巨頭だったはず。 今の子供はそれこそ多種多様に忙しい。 とはいえ、習字・そろばん塾は決してなくなってはおらず、むしろ選択肢が多すぎる現代だからこそ、やっぱり地道にコレコレと、その面白さ、奥深さを深掘りし、圧倒的な腕前を誇るスーパーキッズも多いと聞く。 情報社会を生きる今の子の頭の柔らかさと言ったら、それはもうとんでもなく進化している。現に、今の普通の高校書道部のクリエイティブさと言ったら、そりゃあもう羨ましい限り。 前衛書道がなんたるや。なんで急にこんなぐちゃぐちゃに書くのをヨシとされるのか。 思えば私の高校時代には、確実にその頭はなかった。 正統派の父を師匠に、幼き折より、コツコツ真面目にひぐらし硯に向かいて、、お習字を頑張り、たくさんのコンクールで数々の賞状やトロフィーを手にしてきたのだが、なんというか書くことは苦にならないし、字も綺麗になったが、楽しくはなかった。 鼻歌歌いながら、音楽聴きながら、字を書くなんぞけしからんのが当たり前。 墨の匂いが立つ静まり返った教室で、コンクールの作品を黙々と書く。 父に褒められたくて、おお!!と言ってもらいたくて。 終わって、暗い冷たい外水道で、筆を洗うのも面倒だったなあ。 そんなこんなで今の私がある。 総体的には、習字をやらせてもらえて最高によかった。父は10年前に他界したが、目には見えない財産を両手に抱えきれないくらい託してくれたと感謝してる。 でも、私は今の子供達には、もっと気楽に楽しくお習字を、字を書く喜びを、心伝わるお手紙を自分の手書きで書けるような子になって欲しいなあと思うのです。 ペーパーレス時代、手書き文字不要とか言われる昨今。ですが、だからこそ、いざというときの隠し刀。 ひらがな、カタカナ、漢字を使い分け、さらさらと筆字に書ける日本人ってやっぱり素敵。と私は思う次第。
2021年09月07日
きのうのこと。たまたま天神に行く機会ができああそうだったと、前を通って気づいた。 イムズがきょうで閉まるそう。 32年前にオープンしたそう。 なんとその時私17歳。 たくさんのテレビカメラがいて、記念撮影の人だかり。 天神にくれば当たり前のようにそこにあると 思っていたのに。 最近は、時間があるときにふらっと寄る感じだった。 いつでも行けるからいつもは行かない。 けど行けば、馴染みの場所があり 濃い思い出が増えていく。 でも、それじゃあいかんやったね。 もっともっと行っておけばよかった。 いざなくなるとなると、途端に惜しくなる。 いつも行ってたわけじゃないのに 思い出が次々と溢れ出す。 数えればキリがないわ。 こんなにあったんだ、私とイムズがらみ。 吹き抜けを一目みあげておこうと 中に入ったけど、なんだか無性に 悲しくなって腹が立って 市役所へとすぐにすり抜けた。 そういえば社会人になって 初めてつくったのはイムズカードだった。 福岡の短大に通うため初めての一人暮らし。 初めてバイトしようとした キリンランチャン。 華やかすぎて勇気出なくて 結局、応募を断念したけど。 地下街からの入り口が閉ざされる水曜日は、ああそうだったと何度がっかりしたか。 甘い香りを漂わせるエリザベスマフィンは、酒飲みの私にとって、バジルポテトが実は ナンバーワンだった。 友達と屋上庭園でのお喋りの前に あるいは一人歩きで 小技の効いたフランスの雑貨やアクセが 並ぶウサギやオクタホテルに心躍らせ 何か面白いものがないかと ソニープラザをそぞろ歩いた。 TOKIOのフルーツ ドンクのカフェ 定番のピエトロ 色んな人と数えきれない程、 ここで待ち合わせして食事をした。 イムズホールの公演や アルティアムの展示で 非日常のカルチャーに浸り トゥモローランド、イエナ ベイブルックにスピックスパン ちょうどいい背伸びができる 品の良い大人ファッションブランドで 社会人を頑張った。 国際色を感じるレインボープラザの 掲示板をぼんやり眺めるのも好きだったし 弾き語りに憧れ、島村楽器で思い切って 手に入れたモーリスのギター トンボのハープ。 何を目指したか平日19時からの ピアノ教室まで通いました。 いやはや。 こんなにそばにいたのに まるで嘘みたい。。by lemon イムズがない天神なんて!! と今更ながら嘆いてみた。 亡くなってから あの人は素晴らしい人だったと 絶賛しはじめる わざとらしい追悼番組みたいだから もうやめておく。 ごめんねイムズ ありがとうイムズ さようならイムズ
2021年09月01日
FacebookやらTwitterやらInstagramやら いわゆるSNSというやつが台頭し始めてからなんとなく、その手軽さからそっちの方に引っ張られてきたけど、あらためて思うに、世界中から閲覧できるネット上に活字によって自分の想いを日々写真入りで記録できる、自分のための日記帳のようでいて、それだけに終わらないブログというツールとの出会いは画期的だった。 私のように物書きという職業にひそかに憧れを抱いていたものにとって、なんとなくプロのエッセイ集的なそれを意識したりしなかったり。恥ずかしながらそんな快感も味わえていたわけで。 ともすれば、ただ漠然と過ぎゆくばかりの育児の日々において、誰に頼まれたわけでもないのに、あれやこれやと自ら書き記していたものが、今もこうして普通に閲覧できることに今更ながら感無量である。 最初の記事は2004年の春 初めての子、まきが2歳になったばかりの三輪車の話。 あれからなんと17年。 まきは、19歳となりこの春から東京で一人暮らしを始めた大学生。 なんというドキュメンタリーなんだ。 これは。 放置していても、時々開いてみると 日に50〜100のアクセスがあっている。 いったいどなたが読んでくださっている? 不思議でならない。 いつこの世をあとにするかわからないが 私がいなくなっても、このブログは 生きていくのかね。 私は来年50歳です。 もう一度、うずまき帖を書いてみようか。 ちなみに うずまきとは、息子の名前maki にwithを足したわたしなりの造語。 どこに行くでも何をするでも 一緒だった、まきくんは ついに巣立ったけど、 渦巻く私の心は相変わらずです。
2021年08月10日
【2019年5月の日記から】 ※昨年に続き、今年も神幸祭はありません ヤフオクで500円で落とした! DVDはもっていたけど、先日の映画看板のイベントに参加したら無性にポスターが欲しくなったので。 37作の寅さんはなんと田川ロケでした。この時の私は中学生で、当時TBSドラマの親子ゲームでハモニカ吹いてひょうひょうとしている隣の兄ちゃん的な長渕剛に惚れ、スーパースターやステイドリームを聴きまくって70年代のメッセージソング的なフォークロックの世界まで遡りはじめた頃。その過程で自分が生まれた頃の安保、学生運動的なかなりディープな歌の世界にハマった。 80年代アイドルソングなジャニーズを卒業し、大人な階段をのぼりはじめたんやね。 さらに当時、千葉真一の弟子で女性アクションスターの先駆けとして大活躍していた志穂美悦子さんもそれはもう美しくてかっこよくて。えっちゃんの出演映画も追ったな。里見八犬伝、2代目はクリスチャン。。好きだった。 そんな2人の掛け合いを誰が最初に言い出したのか最高に息が合っていて、山田洋次監督が気に入りそのまま寅さんへ。 マドンナ役のえっちゃんの生まれ育った町が筑豊という設定で、田川伊田駅や嘉穂劇場もバッチリでました。しかも、長渕剛演じる青年は、鹿児島出身で画家になる夢を抱きながら東京で看板屋さんに住み込みで働いていてえっちゃんに出会い、互いの方言に気づき、ほう!あんた九州の筑豊ね!と喜び合うほのぼのシーンが好きです。 話は横道にそれるが、今になってあらためてハッとする。剛が演じた、親方に住み込みで働く看板絵師見習いは、まさしく田川が誇る現役卒寿の映画看板絵師・篠原光雄翁の修行時代の話にそっくりではないか!!凄い! ちなみに篠原さんは特攻隊の生き残り。復員後、福岡市の看板屋さんに弟子入りし、中洲などの映画看板を描いていて、田川の映画館に請われそのまま田川の人になった。 さて話は戻る。 こちらの懐かしのポスター。 岩手より丁寧に梱包されて届いたのですが、なんとポスターの筒留には、その後の長渕主演映画、ウォータームーンのチラシが!! これまた懐かしい!このとき、私は高校生。 飯塚セントラルまで見に行ったもんです。 しかも、この映画ロケでも、最終的にはカットされてしまったけど、田川の某窯元に、実際、長渕剛や松坂慶子が来て撮影が行われたことが後から新聞に載ったんです。その頃、原チャリ通学だった私は、学校終わって1人その窯元を探り当て、その時の写真と、剛が捏ねたという指紋付の陶土をもらって帰ったんです。 今考えてもすごい行動力だわ。 我ながら感心しつつ、懐かしい思い出を巡らせている午後でした。 さあ、明日は神幸祭。
2021年05月20日
毎週日曜夜が楽しみだった大河ドラマ「麒麟がくる」が遂に完結しました。誰もが知っている戦国武将・織田信長と本能寺の変は言うまでもなく様々な説があり、数々の書物や映画やドラマで多様に描かれてきたようですが今回ほど、信長とその周りの人々の人間模様とその切ない心情に共感、親近感を感じたことはありませんでした。この人であれば世を変えられる。この人をなんとしてでも守り抜く。この人の求めなら全力で動く。あの人がそう言ったから信じる。あなたとなら共に戦える。あなたと語る夢こそが理想。あなたの喜ぶ顔がみたい。あなたと共に平穏の幸を噛みしめたい。主君を討った謀反者のイメージが強かった明智光秀が、これほどまでに正義と人情味に溢れた緻密、知的な人物であり、いかに周りの人々から頼りにされていたのか。裏切られた暴君、織田信長は元来、常識にとらわれない行動で庶民を喜ばせたり、名もなき下僕を励まし仲間に従えたりといかに明智が感銘を受け、惚れ込んだ人物であったのか。今回のドラマでは、メインの織田×明智の関係にとどまらず、全編を通して男女の別なく、人が人に惚れ込み、信じるということの清らかさ、尊さ、儚さ、悲しさが波紋のようにいくつも重なり合って丁寧に描かれており、見る者の感情移入を誘いました。史実としては、潔い武勇伝が残りがち。過去のドラマなどでの描写では、いざ、信長に対峙した明智が長々と恨みつらみを叫び訴えるシーンや、燃え盛る火の中で死を悟った信長が静かに舞をまって、潔く自らの首に刀をあて、血飛沫をあげながら絶命といった絵が語り草ですが、今回はまったく違いました。明智にも信長にも、出会いの頃の感動、共に夢を語り合った蜜月の日々が次々と脳裏に浮かびます。少しずつ何かが掛け違っていく。こんなはずではのことが次々と起こる。軌道修正してもしてもうまくいかない。遂に、信長様は変わってしまわれたと直訴する明智に対し、わしを変えたのはそなたではないかと返す信長。それでもまだ信長は、同志としての明智の働きを信じ、明智が最も重荷とする命を与えます。この時の信長の一言が、あまりにも拍子抜けで悲しい。2人の気持ちが全く噛み合っていないこと、この2人の先に明るい未来がないことを決定づけてしまいます。 「もう一息じゃ。これで世が鎮まればそなたと二人で穏やかに茶を飲みたい」もう後には引けない信長。暴走を止めるには暴走を煽った自分が始末するほかに我が役目なしと兵を挙げた明智。鮮やかな桔梗紋がはためくなか、明智軍は本能寺で寛ぐ信長を追い込みました。まさか自分を討ちにきたのが明智と知った信長。そうかそうかと泣き笑い。演じる染谷さん最高の名演で引き込まれました。甲冑相手に白浴衣で大奮闘。思う存分に受けて立ち、最後は一人静かに、わしを焼き尽くせと部屋に籠り、横臥。幼い頃より、父母の愛に飢え、ただ人に褒めてもらいたかったと語っていた信長。まるで母の胎内に戻るかのように、小さく丸まった胎児のような最期の姿。まさに剛柔併せ持った織田信長の孤独な悲しい生涯を象徴した大変印象深いワンシーンでした。無邪気で誰も思いつかないような型破りな発想力の持ち主。愛嬌があり、一際ユニークな存在感を輝かせていた信長は宿曜占星では剛柔宿である氐宿を宿星に持つと言われています(諸説あり)まさに人を惹きつける人間味あふれる柔らかさに加え、精神力、体力ともに底なしのパワーで逆境を跳ね除け、確固たる自分のやり方を強引に押し通そうとする剛の部分、両方が突出していて、信長にぴったりです。しかも、27宿の解説中、氐宿の特性として唯一出てくる「狡猾」というキーワード。自分の欲望のためには、手段を選ばない。血も涙もないかのごとく、狡猾的なやり方で人を陥れることができるため一歩間違えれば人から恨まれ憎まれ転落の難あり。と出ているのです。宿曜ではそんな氐宿と壊の関係であった婁宿、明智光秀が命がけで信長を消し、自らも転落。。しかしながら、今回の大河ドラマ「麒麟がくる」では、また違う未来の予感も垣間見れ、余韻の楽しいものになりました。一説では、その後、明智は天海という僧として生き延び徳川幕府の政にも絡んでいたとかいないとか。しかも、天海といえば、有名な宿曜師としてその名が知られている人物。もしや明智が様々な人間関係の苦難を宿曜を学びとして乗り越え新たな知恵を武器にさらなる未来を生きたとしたら。加えて言うなら、明智と深い信頼関係にあった武将、松永久秀も劇中、易をたしなむシーンが描かれ、人間関係に苦悩する明智に人の相性について助言する場面も。無念の自害のシーンでは「南無三宝!と叫び衝撃的な最期でした。理不尽な想いを抱えながらも自らの命を信念を持って、自らの手で終わらせることもまた常であった武士の時代。それに比べれば現代は、様々に生きる権利を主張でき、それだけでも何と幸せなことかと思うこの頃です。
2021年02月11日
約3000年前に古代インド発祥の世界最古の星占いと言われる「宿曜占星術」月は約27日間かけて地球のまわりを一周することから人が生まれたその日、地球から見た月の位置によりその人の現世での使命や本質が27の「宿」と呼ばれる漢字一字に分類されています。知恵の神・文殊菩薩の「宿曜経」というお経を元に古代より日々の吉凶や人の縁を占ってきたものでかの三蔵法師がインドから唐に持ち帰った経典の中に含まれていました。当時中国で密教の一部として受け継がれていたものを平安時代、遣唐使として中国にわたった学僧・空海が密教の大家より授かり日本へ持ち帰ってさらに研鑽をすすめ、日本にも広まりました。戦国時代では武将が宿曜師と共に、人事や戦術を立てるのにも大いに活用したとのことです。自分はどんな宿命のもとにこの世にあるのか。自らの魂が求めること、人としての特性。長所・短所含め、全てが生まれ持った宿星の導きだとすれば何もかもが腑におち、穏やかな気持ちで授かった命をまっとうできるのではないでしょうか。とはいえ、必ずしも本質が全てではありません。自分でも気が付いていない部分、絶対にそうではないと思えるメッセージもまたその反発の気づきを与えるため自分を知ろうとする心がけ魂の成長過程における星のメッセージであると理解できれば、それでよいと私は考えます。私たち、それぞれが授かった魂は環境や人間関係、さまざまな刺激の中で成長し、転生していきます。目の前で起こってしまった辛い現実、どうしても受け入れられない、信じがたい悲しい出来事、裏切り、誤算、後悔。生きていればいろいろと困難にぶつかります。もうどうしようもない、万策尽きたと項垂れ涙も枯れ果て、ふと顔を上げたときそれでも生きていかねばならないと、生きていればなんらかの意味に辿り着けると思い直せるか否かは、すべて「自分を愛すること」「自分に生を与えてもらったことに感謝すること」に繋がっていくのかもしれません。いつの世でも誰と出会い、どんな想いを共有しどんな風に生きていくのかが全ての鍵を握っています。書の大家としても知られる「空海」が命がけで日本に伝えてくれた知恵。書の仕事をする端くれとして、私もそのほんの一部分でも学び関心ある皆様とその喜びを共有できたらと思います。あなたが生まれた日、月はどのようなメッセージを与えてくれたのか。あなたの生年月日によりその宿星の字を筆書きし、あなたのお名前の文字と共に宿星からのメッセージを書にします。ご注文はこちらから※デザインなどはお任せになります※ポストカードサイズの書状(額なし)としてお届けしますご興味ある方はHPをお訪ねください風香堂
2021年02月04日
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」。数年前の「西郷どん」に続き、ハマってます。 いよいよ今度の日曜日が最終回。今からソワソワ見逃せません! コロナで放送延期が続いたりといろいろ大変だったようですがついにクライマックスですね。 架空の人物を多様に入れ込み、史実とは違う部分も多いようですが、誰もが知っている天下取り三雄、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の人柄やそのお膝元の事情、彼らを取り巻く人間関係が実にリアルに想像できて大変面白い。 何よりも、教科書では「裏切者」「三日天下」みたいなワードでしか記憶になかった 明智光秀の目から見た戦国の世です。明智の故郷・美濃の国、そして斎藤道三。 三雄含め、それぞれを生き生きと演じる俳優陣の素晴らしいこと、素晴らしいこと。 特に長谷川博己さんが蘇らせた人間味溢れる明智光秀は、もうこれ以上ないと思えるくらい魅力的で、これまでのイメージがまったく覆りました。 文武両道の人格者。ひたすら穏やかな世を願い、清廉たる理想を掲げ、信じた人のためなら全力でサポートしようと奔走する。 いつも周りに頼りにされ、どんな無理難題にも怯まずに立ち向かう。 ドラマの中でも「私がなんとかいたしまする!」とメラメラと燃ゆる目で相手に訴えかけるシーンが何度もありました。 さすがにもう無理やろう・・・と見ているこちらが悲しくなってしまうのですが。。 思い込んだらまっしぐら! 最後までなんとかしようと、なんとかせねばと知恵を絞り駆け回っていました(公方様に会いに鞆の浦まで行ったシーンは切なかった) そんな明智光秀の宿星は火星を守護とする「婁宿」と言われています(諸説あり) 日本を代表する宿曜師・竹本光晴氏のサイトによれば 婁宿(ろうしゅく)は 勇敢で燃え上がるような正義感の持ち主。曲がったことが大嫌いな負けず嫌い。 独自の感性を持ち、思ったことは忌憚なく発言する。どんなことがあっても頑張りぬく精神力。こうと思ったら無我夢中で突っ走る。 と書かれていますが、まさにドラマでも まったくその通りの人物に見えました。 平安時代に日本に伝わった宿曜道。 戦国の世では武将たちが専用の宿曜師を雇って人事や戦術を立てる際にも活用していたそうで、特にその人の性格や対人運は驚異的な的中率を誇る世界最古の星占いと言われています。 ですから当時の武将は自分の生年月日を知られること自体も避けていたとか。 生まれた日の月の位置で決まる宿星は27パターンあります。 当時の生年月日が正確な記録かどうかはさておき、それでも、明智光秀が婁宿であるというのはこの記述を見れば深く納得してしまいます。 それぞれの宿星には、付き合うことで互いが栄える良い相性、もしくはそれぞれが壊れてしまう悪い相性というのも容赦なくはっきりと出ます。 今回の「麒麟がくる」でも、そなたとあのお方とでは考え方や性質が水と油のように違いすぎる・・・というような苦悩の場面もありました。 そう、違っても合う場合もあります。 お互いにない部分をうまく補える関係。 一方で 違うからこそ反発しあい、相容れず、理解できず、相手を傷つけ、壊してしまう関係。 いつの世でも人間関係が一番、難解、厄介で 全ての鍵を握っています。 明智光秀の婁宿に続き、最後にもう一つ。 衝撃、鳥肌ものの情報を。 そんな婁宿に対して 「壊」の関係と言われる 3つの宿星があります。 (前述の竹本光晴氏のサイトから引用) 室宿 井宿 底宿 こちらも諸説ありではありますが 上から 豊臣秀吉 細川藤孝 織田信長 の宿星として知られています。 その分析文は、ものの見事にドラマで見る関係そのままではありませんか。 婁宿の明智光秀はなんと、宿曜で最も恐ろしい関係といえる「壊」の星に囲まれていたのですね。 無二の友と思っていた細川氏も、本能寺の変の後、細川家を守るため、明智から完全に離れ、一切味方をしませんでした。 自分の欲望のためなら手段を選ばず徹底的にやる底宿の織田信長。 猛烈にこき使われ疲れ果てた明智の反撃はいかに? ちなみに三雄のうち、唯一、婁宿と友の関係であったのは斗宿。 徳川家康でした。 今回の本能寺の変は果たしてどのように描かれるのか。 楽しみで仕方ありません。
2021年02月02日
カフェで海辺やお祭り会場のキッチンカーでたまに無性に食べたくなるホットドッグ。 私はよく朝ごはんに手作りします。 誰に教わったわけでもないけど、20代の一人暮らしの頃から自分ならではの親しんだ作り方があるのです。 タイトルにもあるように、生の千切りキャベツがこだわり。 市販のものには、ケチャップで煮たキャベツが入っていたりするけれど、私のは、まず切り込みを入れたパンにしゃきしゃき感が楽しめる生キャベツをたっぷり挟みます。 サラダとして食べる千切りキャベツには、ケチャップなんて絶対かけないけど、ホットドッグの場合のみ、一筋のケチャップを。 一筋がポイントです。 ケチャップ味が強くなるのが嫌なので、ほんのり利かせます。 ところで、肝心のパンはというと、長細いドッグパンでなく、いつでも気軽に買えるロールパンを使います。 福岡発のフランソワ、豆乳入リッチロール6個入りが好きです。 スーパーで150円くらいで買えます。安くて美味しい。 ウインナーにこだわりはなく、切れ目はいれずフライパンで軽く焼いたものを、一筋ケチャップの上に載せ、上からトロけるチーズをふりかけて焼く。 たったこれだけ。焼き過ぎに注意! チーズがほどよく溶けて切れ目に蓋をしてくれたところに、彩りにパセリ粉をかけて出来上がり! パセリ粉はいつも常備してるアイテム。100均にもある、エスビーとかの瓶スパイスシリーズ。料理って彩りや見た目で食欲が変わるから、特に洋食にはパパっと緑の粉がかかってるとプロっぽいし、美味しそうに見えるから。 シンプルで飽きが来ない、いくつも食べたくなる自慢の手作りホットドッグです。 子供達も大好きで、朝ごはんがこれの時は取り合いになるから、ロールパンは2袋は買わないと。 おいしいねー!と食べながら、例えばお祭り会場でキッチンカー出したら一個いくらで売れるかな?とか話します。 100円かな? 私は仕事柄、パン屋さんをされている知り合いが多く、こだわりのパン作りを心を込めてされている方に聞かれたら恥ずかしいけど。。市販のものを自分らしく生かして楽しむのが好きです。
2021年01月09日
2020年秋、福岡発の老舗経済情報誌【財界九州】で次世代リーダーのインタビュー記事として、いつもお世話になっている福岡市本社の(株)三森屋 森満俊 社長が堂々登場されました。※財界九州10月号。私のような超零細個人事業者にはとてもご縁のない九州経済界を代表する月刊誌です。文具等の卸販売業としてなんと戦後すぐの昭和21年創業の老舗を引き継ぐ3代目。社員、家族、そしてお客様とのご縁を何よりも大切にいつも明るく前向きに奮闘されている方で、言霊の力を信心され私の書の活動にもいつも様々な感動を運んでくださる素敵な方です。今回の取材の後「先生と2ショットですからね!」とご連絡があっていたのですが、記事を見てほっこりしました😊以前、三森屋さんの社名で作らせていただいた額がしっかり森社長に寄り添って写っておりました。なんと嬉しく元気が出ることでしょう。本社社屋は福岡市東区に。福岡市中央区渡辺通の電気ビル内には、一般の方が購入できるショップもあり、九州電力をはじめたくさんの地場大手企業のオフィス環境を支えています。店内では、ありがたいことに私の名前詩作品ネームズストーリーの紹介までしてくださっていますその社屋いっぱいに、誰もが元気になる清澄なる森の気が満ちていて、売る人、買う人、そして社会全体の三方に幸せを広げる、そんな会社を目指して。森社長はきょうも若きパワーで駆け回っていらっしゃることでしょう。
2021年01月08日
2020年が終わっていきます。少し前に遡ってこの数字をのぞんだとき、なんとなく明るい未来に夢が膨らむようなイメージでしたが、いざその渦中を生きた今、なんと激動と変革の1年だったことか。 娯楽の少ない田舎で育ち、スポーツ好きイベント好きな私の個人的な思いで言えば2020年は世界中の人々が日本に注目し、首都であるTOKYOに集う一生のうちに二度とないであろう「東京オリンピック」が開かれる年。 東京五輪開催に関しては政治的、経済的な批判も多くそれもまた理解はできたけれども、単に私は書道家として、やるとなったらこんなチャンス滅多にないぞ、何か諸外国の皆さんの目に留まるような仕事ができたら素敵だなーそんな風に思っていたわけでして。 まあいろいろとあれこれ画策して、ついに2017年末、オリンピック開幕の日までなんと3年間もの間、毎日筆文字漢字をめくってカウントダウンできるという前例のない形、欲張りコンセプトの卓上日めくりカレンダーを作ってしまったのでありました。 登場する漢字のセレクトはすべて私のインスピレーション。ぱっと眺めて前向きでよい気持ちになる漢字を集めて、日付にあてはめていきました。 そんな中、2020年という節目は、もう一つあったのですね。国民的アイドルと言われ、世代を問わずものすごい数のファンを誇るジャニーズグループ「嵐」のみなさんの2020年末活動休止宣言。 かわいい系より渋おじ好みの私としてはまったく意識はできていなかったのですが確かに周りに、たくさんいます。「嵐」が生きがい。三度の飯より嵐。ファンクラブに何十年も入っているけれど、いまだにコンサートのチケットがとれない等々。確かに、嵐のライブの日は、まわりがザワザワ、交通や商業施設など、大渋滞していて社会的にも大きな影響を与えている5人の男性陣。 可愛い男の子とばかり思っていたら、なんともう40手前の、いいお年頃でした。 カレンダーの製作段階で、2020年のそれがわかっていたら「嵐」の一字も入れたかなー でも単に「嵐」という漢字としてだけみると、あまりいい意味にはとれないかもしれないしなー もちろん「嵐」が好きな人は、もうそれを見るだけで幸せな気持ちになれることでしょう。 そうなんです。漢字は見る人の気持ちによって全然違うメッセージやストーリーが浮かぶから面白い!と私は自信を持って確信し、このカレンダーを作ったのでした。 で、2020年が終わりに近づくにつれ、意識せずとも、テレビでは嵐の話題が多くなっています。 なぜそれほどまでに人気者?とあらためて分析せずとも、テレビに映る彼らの雰囲気を見たら、それはすぐに伝わってきます。一般人にはとても手の届かないトップアイドルの位置にいながらも彼らの雰囲気はあまりにも自然で、すぐ近くに似たような人がいそうな、いかにも無邪気な男たちの戯れ。とても微笑ましい。 とはいえ、どれがどれだかわからない子犬のような可愛さではなくて、しっかりとそれぞれが個性的で互いにその良さを認め合いながら実によい仕事をしている。 イマドキの子ではなくて、どこか懐かしい、昭和の名残が漂うカンジもたまらない魅力でしょう。 彼らは「嵐」という作られた世界で、もしかしたら自分の役割を忠実に演じる「プロの仕事」に徹しているのかもしれないけれど、それが仕事だけにおさまっていない。 仕事でありながら、明らかに人間として良き友として互いに愛を注ぎあっているのが伝わってくる。そのバランスが絶妙で見ていて本当に心地がよいと感じます。 昨夜はたまたまつけたテレビで「嵐にしやがれ」の最終回があっていて、普段滅多に泣かないという聡明な黒柳徹子さんが仰っていた。 「彼らの雰囲気を見ていると、何故だか胸がいっぱいになって涙が出る」と。 母性本能もあると思う。5人の男の子たちの青春ドキュメントみたいな。和製スタンドバイミーみたいな。 ほうほう!と思いながら、ある時、何気なく日めくりカレンダーの全366字の漢字を調べてみたら、なんと彼らの名前の一字が当たり前のように全て入っていました。 前述のように嵐をまったく意識していなかったから当然、彼らの名前の字が入ったのは偶然。 けれどもここでも国民的人気者、親しみやすさの理由があらわれてますね。 昭和生まれの彼らの名は、日本男児たる人気の人名漢字も網羅しているのでありました。 まさにいい漢字=カンジな5人です。 さらに、書家として、それぞれのお名前の文字で命名記念の筆文字ギフトを作っている私が、今年新たに研究を始めたのが、日本を代表する書の大家である空海(弘法大師)が日本に伝えたとされる宿曜経をもとにした占星術。 生まれた日の月の位置が27の漢字によって分けられ、それぞれの宿命や本質、互いの相性や縁を見るにも驚異的な的中率を誇ると言われる世界最古の星占いです。 興味本位で嵐の5人の宿星を調べてみましたら、これがまた恐ろしいくらいピタリと当たっています。 翼➡ 芸の才能に長け、自分の羽を広げて自由に羽ばたける人。海外にも認められる運を持つ 柳➡ 柳のようにしなやかで強く自分の内面に正直に生きる人。個性を発揮し独立独歩で生きる。 昴➡ 27宿中最強の幸運宿。向上心に燃え、目上の人に引き立てられ、人に愛されるラッキーパーソン。 室➡ 妥協を許さず、我が道を突き進むエネルギッシュな人。表舞台で活躍する真の実力者。 嘴➡ 負けず嫌いで華やか。独自の話術でまわりをリードし、皆の注目を集めるカリスマ的人物。 宿の特徴だけで、それぞれの名前が浮かぶようですね。 また、宿曜は家族や友人、恋人、仕事でチームを組む時など、対人関係の相性を見るのにも大変力を発揮します。 同じ字が出る場合は「命」の関係といい、あまりにも似たもの同志で反発しあう場合もあったり、ソウルメイトといわれる「業」や「胎」という関係が出る場合も、バランスなど関係なく無条件に与え合う仲で非常に縁が深くなります。 いわばコントロール不能な因縁です。 嵐の場合は、「命」はなし。「業」「胎」といって前世、未来に魂が関係する因縁があるのは一対のみ、二宮くんと相葉くん(彼らは宿曜では、知らず知らず、目に見えない力で惹かれ合っているようです) あとは、友達としての絆で結ばれる「友衰」とビジネスを成功させる「危成」を中心にグループの関係が成り立っています。 興味深いのが、嵐の活動に休止符を打ちたいと言い出した大野くんの宿が、「業胎」の二人に 「安壊」を与えているところ。まさに古い殻を打ち破り、新しい安定を促すという。 鳥肌です。 星はなんでも知っている。 不思議ですね。 ※ちなみに、嵐とは対照的に、ガラガラと中途半端に壊れてしまったSMAPは、命や業胎が多く重なり合っていました。コントロール不能な縁が強すぎたのかもです。 もうひとつの不思議は、一般的にファミリー関係として頻出率の高い、努力せずとも自ずとウィンウィンの関係となるラッキーパーソン「栄親」の関係も出てこないということ。家族の甘えもないわけです。 彼らは真の友として切磋琢磨し、共に最強のビジネスパートナーとしてトップを目指して突っ走ってきた5人。 類い稀なる努力の賜のチームワークだったのですね。 2020年の節目に、リーダーの決断で、その最良の関係を一度壊して、それぞれの次のステージに向け再出発。ということでしょうか。 世に多くのチームやグループが存在しますが、宿曜を通すとそのストーリーが明確になり、すべては宿星の導きであると考えれば、膝を打つこともしばしばです。 書を仕事にして15年。対人関係やコミュニケーションに悩むことも多かった私は今年、この宿曜道に出会ったことで、新たなる自分の宿命も見えてきて、少し気楽になったような気がします。 答えはひとつではない。 さまざまなモノの見方ができる柔軟な頭をイメージしながら、新年に向かって準備をすすめています。
2020年12月27日
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