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2003年02月17日
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 以前訪ねた時とは別人なような、テグーの街。雑踏。日本と変わらぬ若者のファッション。新型の携帯電話。時々見られる大型高級車。韓国は知らぬ間に成長を遂げていた。
 ミンと最初に会ったのは8年前のロサンジェルス。同じ東アジア人ということもあり、すぐに打ち解け親しくなった。以来、今日まで親友を続けている。当時16歳の少年も、今では軍隊生活から帰ってきた立派な大学生になっていた。

 しかし、今回ほど寸での急展開はなかった。何しろ、日本を発つ僅か2日前まで、テグー訪問は「観光旅行」になってしまうところだったのだから・・・・。
 『百歳を生きる力』共著者のケネス・チャンと私の間柄は、ずっと信頼という名の強い絆で結ばれていた。しかし、昨年ひょんなことからこの絆が思いがけずにほころび始め、次作の共同作業は棚上げになってしまっていた。
 本の韓国語訳者にチャン氏から任命されたのは、彼の弟子に当たるビョン博士だった。博士の表敬訪問と、プロジェクトを成功に導くことが、今回のテグー訪問の目的だ。
 ところが、である。昨年末以来、何度電話しても博士と繋がらないし、留守電を残しても返事は来ない。1月中旬にはチケットの予約もせねばならず、やむを得ずテグー滞在をフリーで4日入れておいた。
 ところが、それからも博士を捕まえることはできなかった。
 そうして出発一週間前まで来てしまった。ビョン博士の大学はテグーにある。俺は親友ミンに連絡を託しつつ、更にサイドラインの構築を始めた。つまり、ロサンジェルスにいるリーにダメ元で協力の電話を入れた。必死だった。

 ところが、意外もL.A.のリーからは喜ばしい報告が入った。彼の中学時代の友人が、なんと偶然にも、テグーで日本語学の教授をやっているというのだ。
 早速オー教授と連絡を取ると、教授は親友リーからの申し出だから、と全面的に協力してくれ、ついにビョン教授とコンタクトが取れたのが、出発2日前。額から汗が滴り落ちる思いだった。

 ついにここまで来たんだ。どうしても韓国の事情を聞いた上で、このプロジェクトを成功に導かなくてはならない。成功の鍵は自分が握っていることはよく自覚している。
 ミンの家族の熱烈歓迎、ワールドカップ・スタジアムの見学・・・・再会の楽しい時間が過ぎ行く中でも、ようし、やってやる!という闘志は片時も消えなかった。
「そうだ、バルドゥビーダ人君。君ならできるぞ」ミンのお父さんはカツを入れてくれた。
「きっと成功するわよ」お母様は優しい笑顔で励ましてくれた。
 会談は明日だ。ただワクワクするような緊張感に包まれていた。


(なお、この辺りの詳細は旅行専門サイト『世界の窓』 http://www5b.biglobe.ne.jp/~val/towns/frame.htm に詳しい)





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最終更新日  2003年09月13日 02時00分15秒
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