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2009.05.23
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   5月18日-5月23日


 *北部のThai Binh省で、石炭を用いる火力発電所の建設が始まった。合計21億ドルの投資で、4年後に完成すると1800MWの発電ができる。発電所には3基のタービンを設置するが、出資金に合わせて電力公社が1基、原油採掘公社が2基を所有する。(訳者注:石炭採掘公社は資金が無いから、発電所の建設には進出できない。原油採掘公社は、政府の特別な優遇を受けて莫大な利益を上げているから、不動産や金融など様々な分野に投資を行う。)

 *(訳者注:ホーチミン市の市街地を流れるサイゴン川は、その東側でドンナイ川と合流し、名前をニャーベ川と変えて海に流れ込む。ニャーベ川と呼ばれる地帯は泥が滞積した湿地帯で、道路や建物の建設は非常に難しい。サイゴン港は海岸から何十キロも上流にあるから、大きな貨物船は進入できない。また貨物船が通るから川に橋が建設できないし、貨物船が運んだ貨物が市街地を通るので交通渋滞の問題も大きい。ホーチミン市は、サイゴン港は近代的な港には成り得ないと判断し、海岸の近くに近代的な港湾施設を建設する事を決めた。港を建設する前に道路の建設が必要だが、その建設が様々な問題で一向に進まない。そうしている間にサイゴン港は能力不足に陥り、貿易貨物の滞留が起き始めた。同市は急遽計画を変更し、移転を計画しているサイゴン港に再び投資を行う事を決めた。)

 *北部を中心に、急性の下痢(コレラ)が広がり、一部では死者も出ている。病院に入院し検査でコレラ菌が検出された患者は、3百人を越えた。副保健大臣は地方の人民委員会に、コレラ防止委員会を設立し、下痢の病気の防止に全力を上げるよう指示した。

 *(訳者注:ハノイ市ではコレラが蔓延しているが、当局が調べた結果、市民が好んで食べる犬の肉に問題がある事が分かった。悪事を働く一味はペットの犬を盗み、それを物置小屋などで屠殺し、市内の犬肉食堂に売却している。悪者どものやる事だから、衛生状態など眼中に無い。同市の公安は、一斉に犬の屠殺場所を捜索した。)

 *ハノイ市に国家の長老と人民軍の指導者が集まり、故ホーチミン大統領の生誕記念とホーチミンルートの建設を記念する式典を開いた。ホーチミンルートは、人民の愛国心を結集して建設され、南北統一に大きな役割を果たした。全員で過去の栄光を喜び、このルートで戦死した愛国者の冥福を祈った。

 *ラオス人民革命党の党首、カンボジアの副首相が、大勢の役人を引き連れてベトナムを訪れ、ベトナムの代表と三者会議が始まった。インドシナ3国の代表は、協力して発展を図る方法を検討する。ノンドクマン書記長は両国の代表と会談し、友好を深めた。

 *中央アフリカ共和国の大統領がベトナムを訪れ、グエンミンチェット大統領と両国の関係強化について話し合った。農業の発展や貧困撲滅で、互いに協力する事を約束した。ノンドクマン書記長もアフリカの大統領と会談し、両国の友好を深めた。



 *ホーチミン市は、社会保健に加入して労働者から保険料を徴収しながら、政府に保険料を納付しない会社経営者は、刑法に基づいて犯罪者として実刑を課すと発表した。同市では未納となっている企業の保健料が、合計で1億2千万ドルに達した。

 *外国の機関が観光競争力を調べた結果、ベトナムは世界133か国の中で89番目だった。それでも去年と比べ、7番上昇した。ベトナムは旅行の料金が安いものの、ビザの取得や入国の手続が面倒、交通手段が劣悪、従業員の能力が劣るなど、様々な欠陥がある。

 *マン書記長、チェット大統領、ズン首相、前の書記長、前の大統領、前の首相ら政府の指導者全員が出席し、国会が始まった。まずグエンフーチョン国会議長が、国際的な経済の悪化がベトナムに大きな影響を与えているが、政府と共産党のお陰でこれを乗り切る見通しが出て来たと報告した。その後でHung副首相が、経済成長の目標を6.5%から5.0%に下げる事、財政赤字を4.8%から8.0%に広げる事、更に国債の発行を11億ドル増やす事、などを報告した。その後でPhuc計画投資大臣と国会の経済予算委員長が、ベトナムの現状に関する更に詳しい報告を行った。

 *ハノイ市は全ての建物の建設に0.1-5.0%の建設税を課しているが、経済を活性化するためにこの課税を一時中止すると発表した。(訳者注:ベトナムには所得税が無い代わりに、建物の建設、企業の設立など、何かをすると直ぐに税金を払わされる。)

 *(訳者注:グエンタンズン首相は今日、大勢の役人と共に日本を訪れ、『アジアの将来』と称する経済会議に出席する。同時に日本政府と関係強化の話し合いを行う。これを機に、ベトナムの新聞は日本を紹介する記事を掲載した。日本とベトナムは1973年に国交を樹立し、今は経済を中心に非常に緊密な関係にある。日本のベトナム投資は合計160億ドル、去年の両国の貿易は170億ドル、日本は最大の援助国でベトナムの自然保護、古い建造物の維持、大学院生1千人の受入れ計画など、様々な援助を行っている。)

 *ハノイ市の公安は交通取締り週間を実施し、ヘルメットを着用していないバイクの運転手5千人以上に罰金を課した。(訳者注:ベトナムでは、信号無視やスピード違反など悪質な交通違反が非常に多い。しかし公安はそれを取締らない。悪質な運転手は公安の呼び笛など無視して走り去るが、それを追いかけるのは面倒で危険も伴う。公安の目的は、交通事故を減らす事ではなく罰金を取る事だから、赤信号で止まったバイクを呼び止め、ヘルメットの不着用や必要書類の不所持で罰金を取る。)

 *国会は初日の政府報告に続き、二日目は国会議員の意見発表が行われた。経済の問題が中心になり、多くの国会議員が政府は立派な政治をしていると賞賛の言葉を述べた。ただ一部の議員は、経済を刺激するために政府は巨額の資金を投入しているが、慎重に行う必要があると意見を述べた。

 *ある外国の銀行が、ノーベル賞を受賞した著名な経済学者を招請し、7百人の企業家と共にホーチミン市で経済セミナーを開いた。この経済学者は、ベトナム政府は経済の刺激策と称し、財政赤字やインフレの危険を無視し、効率を考慮せずに巨額の資金を投入しているが、非常に危険な政策だと批判した。

 *東京での経済会議に出席しているグエンタンズン首相は、ベトナムはアジアの各国と協力し、経済の悪化を食い止めるために全力を上げるつもりだ、と演説を行った。ズン首相は、会議の合間に日本の国会議員や大企業の代表と会談し、関係強化を図った。

 *ホーチミン市は、自動車の駐車場が非常に少ない。同市は市の中心部に地下駐車場の建設を計画したが、歴史的な建造物に悪影響を与えるとの理由で、着工直前になって中央政府に工事の中止を言い渡された。同市は代わりの場所を見つけ、中央政府に地下駐車場の建設許可を申請したが、許可は一向に出ない。自動車は増え続けているが、駐車できる場所は非常に少なく、早急に駐車場の建設が必要である。

 *南部では幼児の間に手足口病が広がっており、ホーチミン市の病院には毎日十人から二十人の患者が運び込まれる。効果のある薬が無いため、治療が非常に難しい。



 *国会は、居住法と土地法の改定を検討した。現在の法律の条件を緩め、ベトキューがベトナムの不動産を容易に購入できるようにする。国会はその後で、映画やテレビ番組の制作援助について検討した。最近は外国の映画やテレビ番組が巷に溢れており、このままではベトナムの良い伝統や習慣が無くなり、外国の悪い思想が入って来る。映画やテレビの番組制作に、国家の援助を増やす必要があると意見を述べた。

 *日本を訪問しているグエンタンズン首相は、麻生首相と会談して両国の友好を深めた。ズン首相は、汚職を無くすからベトナムへの援助を増やして欲しいと要請し、麻生首相はベトナムの経済発展を賞賛した。ズン首相は、河野国会議長、安部前首相らとも会談した。また同行しているDung運輸大臣らは、日本側の担当者と実務会談を行った。

 *統計局によると、5月の物価上昇率は0.44%、今年になって2.12%の上昇である。インフレは完全に収束したと言える。

 *(訳者注:ホーチミン市のCat Lai港には燃料を積んだ貨物船が接岸し、ここからトラックで各地のガソリンスタンドに燃料が輸送される。多くのトラックは、港から出ると間もなく路傍に停車し、タンクから一定の燃料を抜き取り、同量の水を加えて走り去る。道路脇には抜き取った燃料を買い取る業者がおり、全ての悪事が手際良く行われている。)





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Last updated  2009.05.23 11:41:32


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