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2010.02.20
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   2月15日-2月20日

 大晦日には盛大に花火が上がり、グエンミンチェット大統領の祝賀の挨拶がテレビで放映された。お寺や教会は真夜中になっても大混雑、バイクの通行も絶える事が無い。
 正月になって外へ出ると、賭け事がすごい。中年の男、若い男、叔母さん達までが道端でグループになり、金を賭けて熱くなっている。一回に数万ドン賭けるから、一日で一か月分の給料が出たり入ったりする。

 *テト(旧正月)の間中、ベトナムの指導者は各地を回り、新年の挨拶を交わした。グエンミンチェット大統領はホーチミン市の国営の宝石会社と銀行を訪れ、企業の業績を賞賛しながら新年の喜びを語った。グエンフーチョン国会議長はハノイ市の郊外を訪れ、地元の住民と新年を祝った。グエンタンズン首相は南部のCan Tho市を訪れ、新年を祝った。海外でもベトナム大使館にベトキューが集まり、様々な新年の催しを行った。

 *正月休みで南部工業地帯から帰省した人達は、戻りの交通の手段が無くて困っている。長距離バスが主な交通機関だが、全てのバスが満員で乗車できない。出発地のターミナルで既に乗り残しが出ており、バスは途中のバス停では全然止まらない。中部は特にバスが不足しており、会社や学校に戻れない人が多い。飛行機や列車の座席は少しだけで、普通の人が切符を買う事はできない。

 *(訳者注:ハノイ市やホーチミン市などの大都市には、老朽化した大型のアパートがたくさんある。ある調査によると、建て替えの必要な古いアパートの床面積は3百万平米で、そこに十万世帯が住んでいると言う。これらは以前の公務員宿舎や国営企業の社員宿舎、あるいは南政権から没収した住宅だが、名義上の住人は居住権を売って引っ越してしまい、今では全く関係の無い人が住んでいる。これは違法な行為だが、金を払って権利を買い取り何十年も住んでいる人を、補償も無く追い出す訳にはいかない。また補償を目当てに、最近になって安く居住権を買い取った人も居る。全員が一旦部屋を出て建物を取り壊し、新たに建て替える計画だが、その費用をどの様に負担し、新築の建物の権利をどの様に配分するか、大きな問題で全く解決ができない。だから老朽化して倒壊の危険のある建物でも、建て替えの計画は一向に進展しない。)

 *グエンタンズン首相はCan Tho大橋の建設現場を訪れ、労働者に新年の挨拶を述べ、立派な橋を完成するよう激励した。この橋は日本政府の援助で日本の会社が建設しているが、2007年に56人の労働者が死亡する大事故を起こし、完成は大幅に遅れている。その後でズン首相はBac Lieu省を訪れ、地元の役人と経済発展について話し合った。役人は、同省は去年10%を超える経済発展を成し遂げたと報告した。

 *(訳者注:一昨日の新聞には公安の発表として、ホーチミン市やハノイ市のテトの期間中の交通事故は大幅に減ったとの記事が掲載された。しかし今日の新聞には病院の報告として、全国の交通事故は急増して死者は3百人、重傷者は4百人を越えたとの記事が掲載された。しかもこれは氷山の一角で、この他に報告の無い交通事故は1万数千件あると言う。ベトナムの政府や役人が発表する数字は、全く当てにならない。)



 *ベトナムの大企業の幾つかは、外国の株式市場に上場する手続きを進めている。しかし上場を許可された企業はまだ一社も無い。ベトナムの企業では粉飾決算が行われ、事実の正しい公開もないから、外国の株式市場はベトナム企業の上場を許可しない。

 *(訳者注:日本に居ると分からないだろうが、ベトナムは燐国のタイとは非常に異なる。一言で言うと、ベトナムはタイより遥かに遅れた後進国である。タイは現在、現政権を支持する一派と前の首相を支持する一派がデモを繰り返し、国が乱れているように見える。一方ベトナムはデモもなく、政治も治安も安定しているように見える。しかし実際は、ベトナムはデモすら出来ないほど遅れているのである。ベトナムは今でも、台風が来れば食べ物も住む所も失い、路頭に迷う人が大勢いる。飢えを心配する国民は、政治の事など考える余裕がない。また電気の無い未開の生活をしている大勢のベトナム人も、政治に関心を持つほどの余裕は無い。現在のベトナムでは、強制収用で土地や家を追われた人達が大都市に出てデモを行い、政府の不当な仕打ちを訴える事がある。しかしその数は数十人が精々で、公安に簡単に抑えられてしまう。経済発展があと五年か十年継続し、ベトナム人も生活に余裕が出来たら、タイ人と同じ様に政治活動をすると予想される。結局ベトナムは、タイより二十年から三十年ほど遅れてタイと同じ道を進むのである。)






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Last updated  2010.02.20 11:45:18


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