小杉陽太投手
　東京都出身。二松学舎大付高～亜大中退～JR東日本～ドラフト5位横浜入団。準優勝した2008年社会人東京大会では2試合に登板、優秀選手賞に輝く。社会人時代2シーズンの通算成績は24試合5勝1敗、防御率3.19。長身を生かした速球にスライダー、スローカーブでで組み立てる先発完投型。186センチ、右投げ右打ち、23歳。

　小杉は亜大2年生の時、怪我に加え家庭の事情もあり野球に集中できない状況となり亜大を中退。その後約1ヶ月は野球を忘れるために原宿のハンバーガーショップでアルバイト。野球に未練を残しながら空白の日々を過ごしたという。しかし、心のどこかでは未練が残る。そんな姿に母親から「野球がなければ何もないでしょう。野球をしている陽太の顔が一番いい」叱咤され再びグランドへ。

　母校に頭を下げ高校生に交じって練習を再開。ここで視察に訪れたJR東日本の堀井哲也監督にウチへ来ないかと誘われる。JR東日本では1年目は先発。昨年は肘を壊し主に中継ぎ、都市対抗にも出場できず、プロ入りは遠ざかったに見えた。しかし10月10日の代表決定準決勝（対JFE東日本）で5回途中に登板、速球にスローカーブ、フォークを織り交ぜ4回1/3を2安打1失点で切り抜けチームの逆転勝利に結びつける。
　その20日後のドラフト会議で横浜から5位指名を受け、「まさか」と思ったという。母親に電話をかけると、女手ひとつで育ててきた息子の夢が叶ったことで電話口で号泣していた。（神奈川新聞より）

　その小杉陽太投手も一軍キャンプ地沖縄・宜野湾に旅立つ。186センチの長身から投げ込むスライダー、スローカーブ、フォーク。JR東日本の先輩、小林太志と共にベイスターズの投手陣の柱となるよう、大いに期待します。

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