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行ってきました最終日。魔物がいるとわかっていて懲りもせず。そして、頭から丸かじりされて帰ってきました。さて、今回見つけた変なものその1。 アイスクリスタルのビーズ。ペンダントヘッド二兆度良さそうな大きさのアイスクリスタルの真ん中に穴を開けてそのままビーズ。(縦方向ではなくて、横方向の穴です)……で、これどうやって使うんでしょう(笑)。その2。中国産のグリーン・アポフィライトとカバンサイト。どうみてもインド産。どちらもKURO判定ではインド産。……で、聞いちゃいました。KURO:「中国産なんですか?」お店の人:「そうですよ」K:「インド産じゃなくて?」店:「中国産です」K:「インド産に見えるんですけど」(←しつこい)店:「中国でも出るんです。アポフィライトは先端がとがってますけど、これは平らでしょう。そこがちょっと変わってるんです」K:「いや……。そういうの、インドでもたくさんありますけど」やっぱり、インド産に見えます~!隣にあるのは、アーカンソーの放射線焼き黒水晶だし。石好き友達に、「中国産のアポフィとカバンサイトがあって……」という話をしたら、開口一番「染め?」……中国、まじめに出せばいい石多いのに……。モリオンですが、中国産(天然)モリオンを売っていたお店と、ほかのお店ではなしを聞いてみました。複数の店で話を聞くのは、お店によって得意・不得意があって、たとえば、ブラジルの石には詳しいけれど、アフリカの石についてはよく知らないとか、こちらのお店は鉱物より、あちらのお店は宝石より、特にガーネットについて詳しいとか、そういうことがあるからです。聞いた話を総合したところでは、「光に透けない漆黒」がモリオンである。……らしいです。今回会場でみかけた「モリオン」は、中国山東省産。長石の母岩がついたものもあり、岐阜県産の煙水晶~黒水晶にとてもよく似たようすです。あちこちの黒い水晶を仕入れ、鑑別してもらっても、放射線照射されていたり、実は濃いスモーキーだと言われたり、なかなかモリオンという結果がでなかったものの、今回やっとモリオンという結果が出たということでした。ただし、仕入れたすべてが真っ黒というわけではないので、特に黒いものを選んで持ってきたとのことでした。そこで買った小さくて黒石を、別のお店でライトで照らしてもらったところ、残念ながら透けました。(でも、とてもきれいなコーヒー色!)「これでは、モリオンといえないかなあ」もっとも、モリオンの鑑別結果が付いていたのは、ビーズに加工したものでした。鑑別書は、調べたその石についての結果であって、おなじ晶洞からとれた石だったとしても、一方はモリオンレベルに黒く、一方は濃いスモーキー・レベルということもあり得るわけです。そこで知りたいのは、モリオンと濃いスモーキーの境目がどこなのかということです。境目が透ける、透けないだとしても、いったい、どういう状況の判別なのでしょう。私が買った石は、会場の照明、天窓からの照明程度では真っ黒不透明に見えますが、強力なライトを押し当てると、透けます。たとえば、鑑別に使うライトが決められているのでしょうか。鑑別する人によって違ったライトを使っていたら、結果が違ったりしないでしょうか。あるいは、10年前と今ではライトの性能が違っていたりしたら……。そうでなくても、私が買った石は小ぶりでしたが、これがもっと大きかったら、大きいために透けなくてモリオンになってしまったりして。あ、(大きい)原石段階で透けなくてモリオンでも、ビーズにしたら透けたり。石を判別するのは、予想以上に難しそうです。
2008/10/06
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石イベントのフルコース。それは、イベントに出かけ、目当ての石・掘り出し物をゲットし、買えないまでも目の保養・情報収集をする……だけではありません。イベントでしか会えない石屋さんと話をしたり、新たな石屋さんと顔なじみになったり、(ショールームの場所を教えてもらったり)そしてもちろん、石好き友達とのおしゃべり。戦利品を自慢しあい、情報交換し、勢い余って夕食までご一緒。買う、見る、会う、しゃべる、食べる。これぞ石イベントフルコース。……というわけで、IMAGE2008フルコース。1日目は。平日だし、一応初日なので掘り出し物探しが優先します。2日目は、最大目的は果たした後(それでも伏兵に引っかかりますが)なので、心おきなくフルコース。楽しかった~!そして、まんまと伏兵にも引っかかりました。「はずれ」宣言撤回します。「どうせ、アート&ジェム展なんだし~」と言っていても、ある石はあるのです。撃沈。そういえば……「フルコース」を終えて、駅まで来たら、何かのイベントなのか、水晶の原石やブレスレットを並べているところがありました。こりもせず、ふらふら覗いてみると……10センチちょっとの太めの結晶が2本くらいくっついた透明水晶のクラスターがあり、お値段は……いくら透明度があってもミネラルショーの3倍以上のお値段。「お安くしますよ」と声をかけてくださいましたが、居合わせたみんなは「えへへへへ……」と微妙な笑顔で立ち去りました。
2008/10/04
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行ってきましたIMAGE2008。第一印象は、「はずれ?」ざっと会場を一周した程度では、「おお!」とかぶりつきになるようなものはありませんでした。しかし、そこはそれ、石好きの祭典。会場をうろちょろしていれば、顔見知りの石好きさんに会います。会えば「どうだった~?」「おもしろい石あった~?」は合い言葉。自分には見つけられなくても、他の人が発見している可能性はあるわけで。めでたく掘り出し物を教えていただいて、そこで陥落。やっぱり、「お店の隅」は宝の巣。掘り甲斐あります。中国産のモリオンを大量に持ってきてるお店があり、黒水晶好きの私としては悩む所なんですが、石がでっかくて量り売りでも高い。そのお店の人が気になることを言っていました。「ここの水晶は鑑別で『モリオン』と結果が出るんです。ブラジルのはモリオンとはならなくて黒水晶になります。アメリカのは放射線で焼いてたりします」……アーカンソーの黒が放射線照射だというのは有名な話。でもブラジルの黒がモリオンじゃないとは?それよりモリオンと黒水晶の区別って何だ?「黒水晶」という場合、スモーキーの濃いのだけでなく、内包物などで見た目黒いのも含めることがありますが、ブラジルのは内包物の黒ではないし、真っ黒なのもあります。『ブラジル産のそろばん型の黒いの以外はモリオンじゃない!』という意見もあったりします。そのブラジル産がモリオンでないとは。聞いてみました。「モリオンと黒い水晶は違うんですか?」お店の人は言いました。「鑑別するとそうなるんです。レベルが違うんだそうですよ」レベル?黒さのレベルなら、ブラジル産だってカザフ産だって負けてない。もうちょっと突っ込んで聞いてみたかったのですが、お忙しそうだったので断念しました。でも……。アホーアイト入り水晶を鑑別(どうやら宝石の鑑別っぽい)に出して、「アホーアイト入り」という結果が出るようになったのが最近だというショッキングな話を聞いたので(つまり、最近以前は「アホーアイト入り」という鑑別結果が出なかったと言うこと!?)「鑑別」という言葉にいまいち首をかしげてしまいます。その鑑別機関や精度を疑うわけではありませんが、鑑別と聞いて思い浮かべるものと、実際の鑑別とは違うかも。今日は、あのアクリル絵の具とアップリケの鞄を持っていきましたらば、何人かの方に声をかけていただきました。ありがとうございます。たぶん複数日出撃しておりますので、見かけたら捕まえてみてください。ただし、会場ではお祭り気分でハイになっておりますので、初対面でも「悪魔のささやき」の危険ありです。今日も「ささやき」しちゃいました……。
2008/10/03
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やっぱり行っちゃいました、石探横丁2008秋。参加店数15と、ちょっと小規模な石イベントでしたが、そこはそれ。前回も「ダメもとで~」と行ってみたら、期待に反して(汗)掘り出し物に遭遇したものですから、二匹目のドジョウに期待。なんだか……前回よりも人出が少ないような……。同じく新参の石イベントである「ミネラル・ザ・ワールド」がそこそこ人が来ているのに、ちょっと残念なことです。今回のショーでは、店数が少ないせいか、ルース屋さんが多いような印象が。ルース屋さんは、ひとつひとつの商品が小さいので、小回りがきいて参加しやすいんでしょうか。素人考えですが、アクセサリー好き!(天然石ビーズ、パワーストーンブレスレット含む)原石好き!(磨き含む)に比べると、ルース好き人口はどうなんでしょう?……とはいえ、小なりといえど、石イベント。複数のお店を一度に見比べ、店の方と直接お話をし、新規参入のお店で「掘る!」特に新規参入のお店は、お試し価格というか、まだ周りの相場に影響されていない価格なので、掘り出し物に巡り会える確率大です。それから、今回はオパールが目を引きました。自分で研磨をされる方なら、絶対お買い得ですよ、あれは!……ということでちゃっかり戦果を上げてきたKUROでした~。
2008/09/05
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今日から来週火曜日まで行われている「池袋 鉱物・化石市場in東武」に行ってきました。場所はご存じ東武百貨店10階催事場。今年で4回目になるイベントです。国内業者のみの比較的こぢんまりした石イベントで、場所が催事場だけあって、一般客、夏休みの子供たちを意識してか並ぶ石も一般的なものが多くて、ややこぢんまり……。以前、サンシャインの文化会館の会議室で行われていたときの方が良かったかも。しかし、やはり石イベントなので、石好きにとっては楽しくも危ない場所。油断すると「ちりも積もれば山となる」の罠が待ち受けています。6月の新宿ショーや12月の池袋ショーのように、ミネラルショーじゃないと買えない石をねらうぞ! という意気込みや(予算の関係で)「買えるか、買えないか。買うか、買わないか」と煩悶することはないのですが、「あ、これ意外に安い。(→グリーン・アポフィライト)」「よく見るとおもしろいのがある(→アゲートのジオード)」「コレがアレより安いなんて変」「変で安けりゃ言うことなし!?」……すっかり「ちり積(つも)」の危機。なのに「石イベントを堪能した~!」という満足感に乏しいと思ってしまうのは、贅沢でしょうか?サンシャインの文化会館時代は、もうちょっとコレクターが集まる小規模ながらもミネラルショーの雰囲気があったのになあ……。なんと言いますか、ターゲットがどのあたりなのかちょっと見えにくいイベントなのかもしれません。比べるのが間違ってるかもしれませんが、新宿ショーや池袋ショーにやってくる、気合いの入ったコレクターさんたちには物足りないようなラインナップ。かといってパワーストーン好きさんが来てどうかというと、ビーズはほとんど無いし、ブレスレットも思ったより少ないし、「ほかでも買える」感じのが多い。アクセサリー類は「パワーストーン」とはちょっと別な感じ。では一般の人……というと、見渡すと明らかに「鉱物標本」な感じが目立ち、ちょっと取っつきにくそうな。では夏休みの子供……というと、何というか「子供が欲しくなる」感じに乏しい。子供でも石が好きな子はいます。ちょっと通りかかって除いてみる一般の人もいるでしょう。パワーストーン好きさんも、鉱物好きさんも、丹念に探せば、「お」と思うものの一つや二つは見つかるかも。しかし……、「もしかして見つかるかも」「探せばある(逆に言えば探さないと無い)」というのでは、わざわざ出かける人も多くないのでは……。それに、良くも悪くも石イベントを知っている人にとって残念なのは、会場が百貨店だということ。こういうところでイベントを行う場合は、売り上げの何パーセントかが場所代となり、店にとっては売っても売っても売るだけ払う分が多くなる仕組み。よって、「これとこれを買うからちょっとおまけして~」「もう一声!」がなかなかできないと言う状況になるのです。昨今のパワーストーンブーム(あるいは天然石ブーム)で、新たな石イベントを企画するところがあるようですが、一番のポイントは、やはりPR。新宿や池袋は歴史があるので人が来ますが、新参イベントはPRしなければ、人は来ません。一にも二にも宣伝です!いっそのこと、石ブログやホームページの管理人さんに軒並みメールして、石イベントの告知と公式ホームページへのリンクをお願いしまくるくらいの意気込みを見せていただきたい。もちろん、専用バナーを作るとか、いち早く出店業者の情報を流すとか、イベントの情報も充実していなくてはなりませんが。イベントの宣伝をしなかったために客の入りがいまいちで、だんだん出店する店が減る……という悪循環は最悪です。もう一つは特徴付け……?種々雑多な石屋さんが並んでいるだけでは、たぶん足りないと思います。すべてを統一せよとは言わないけれど、パワーストーン向けイベントならあきらかに「そういう感じの店が多い」と感じさせるラインナップにして欲しいですし、いっそのこと「オーダーでブレス作ります」というお店を複数呼ぶとか、「ブレス手作り体験イベント」を行うとか、そういう演出をするくらい、がんばってみてもいいかも。まあ今回の催事場という会場では、隣が模型のイベントでしたから、思い切って「子供」「夏休みの自由研究」に的を絞って、「石はこんなにおもしろい!」と説明&宣伝専用のスタッフを置くとか。新参イベント、小規模イベントでは、小回りのきくところを生かして、特殊化を目指してみるのもいいと思うのです。少なくとも「子供」と「女性」は単独よりも親や友達を連れてくる場合が多いので、イベントのターゲットとしてはねらい目なんですよね。いろいろこき下ろしましたが、探せばお買い得でいい石があります。あると思います。久しぶりにセレスタイトのきれいなクラスターを大量に見ましたよ~!隅々まで見て、掘って、探すのが好きな方は、覗いてみては。
2008/07/31
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パソコンはどたばたしていますが、昨日は、石イベント「第3回 ミネラル・ザ・ワールド」に行ってきました。1回目は有楽町、2回目は横浜、3回目は浜松町と、なかなか居場所が定まらない新参の石イベントです。同様に出品者も、ちょこちょこ入れ替わっていて、新しい石屋さんに出会えるおもしろさもあるものの、前回面白い石を持ってきたあのお店が今回はいない、という残念な点も。東京には春の新宿ショー、秋のIMAGE展、冬の池袋ショーと、大規模な石イベントが開催されますが、それぞれ回を重ねたミネラルショーだけに、逆に新規のお店が参加しにくいのだそうです。そういう点では、ミネラル・ザ・ワールドやMFA展のような新規イベントは、新規参入のお店にとってはチャンス。ただし、新しいイベントだけにネームバリューもいまいちで、客足、客層と売り上げのバランスが難しそうです。新宿や池袋のショーのような老舗ショーと違って、新規イベントは、お店も、お客も買われる石もやや小粒。第2回は、運良く「お!」という石に出会えましたが、今回は不調。結果を見れば「ちり積も」なのですが、「見つけた~!」「買った!買っちゃった!」という満足感に欠けます。そんな中で、初日の閉場間際、これぞ石イベントの醍醐味!という出来事が。私ではなくて、一緒にいた石好きさんのなのですが、ネタにしてもいいよとお許しをいただきましたので、ご紹介。閉場間際。最後の一周とばかりに会場を回っていたときのことです。一緒にいた顔見知りの石好きさんがある石に目をつけました。サムネイル・ボックス(小さな鉱物標本を入れる、3×3センチくらいの小さなプラスチックの箱)にはいった、白い母岩つきの紺色の石です。「あ、これ」その石好きさんは、一目でその石を見抜きました。私にもわかりました。この母岩、この色、この結晶の形。間違いなく、あの石。鉱山さえ特定できます。しかも、小ぶりでもなかなかのグレード。でも、値札がついていません。「おいくらですか」と若い店員さんに聞くと、その店員さんはもう一人の年配の店員さんにお伺い。すると、年配の店員さんは、その石を右から左から眺め見て、ルーペまで取り出してチェックした挙句、「カ○○○○○ですね、確信は持てないけど」その瞬間、私たちふたりの顔から表情は消えていたはずです。もしかしたらこわばっていたかも。ここで騒いではいけません。平静に。冷静に。そして、何気なく。「そうなんですか。おいくらくらいですか?」「×××円」「じゃあ、いただきます」取引成立!無事石を受け取り、やや離れてから、二人でひそひそ快哉を叫びましたとも!今だからこっそり言います、石屋さん。カ○○○○○じゃなくてベ○○○○○です。本来なら値段も一ケタ違ってます。たまにこういうことがあるから、石イベントは面白い。もちろん自信を持ってベ○○○○○と見抜く「目」と、それがなかなか見つけられない石だという「情報」をもっていればこそですが、今回は、それを持っていた石好きさんの勝利!おめでとう!
2008/07/13
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お祭りすんで日は暮れて。「飛んで火に入る夏の虫」という言葉をしみじみとかみしめる、ミネラルショーの最終日というのは、そういう日。買うぞ! という石は、初日に買ってるはずなのに。見落とした石だってその後の日にチェックしているはずなのに。ああ、終わっちゃう。これからしばらく(といってもたかが数ヶ月ですが)、たくさんの石が一堂に会する機会はないんだ……と思うと、目の保養を含めて見ておかねば、探しておおかねば……と、わけもなくいそいそとした気分になり、結果、撃沈される羽目になるのです。まあ、今年は個人的に不作……という感じなので、最後の最後まで未練たらたら、後ろ髪を引かれすぎて撃沈というパターンではありませんでしたが、それでもちょこっと……(汗)。最終日、海外業者さんの中には午前中から少しずつ片づけ始めるところあり、業者さん同士があちこち見て回っている場合あり、最終日の値引き期待の人がやってきていることもあって、午後はなかなかの人出でした。当然、品物の動きもなかなか。「あ、あれ売れたんだ……」という感じで、見ていた石が気が付くと棚から消えています。……というわけで、目玉の石をねらうなら初日、じっくりゆっくり選ぶなら、月曜日(4日目)が正解のようです。写真は、8日の閉場間際。
2008/06/10
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新宿ショー3日目。会期は4日目ですが、私にとっては3日目。懲りません。今日は、鉱物科学研究所の掘秀道先生による無料鑑定会が開催されたので、ものは試しと参加してみました。事前に整理券をもらい、時間前に中央階段で待機。待つ間、周りの石好きさん(知り合いの人も、初めてお話しする方も)とおしゃべり。遠目に鑑定の様子を見ていると、対象の石は、石製の香炉のようなもの、両手で持つような水晶のクラスターなどさまざま。掘先生は、ルーペで覗き、時に条痕を確かめて鑑定されています。知り合いの石好きさんは、酸を付けて鑑定されたと言っていましたが、できれば「非破壊」でお願いしたいものです(笑)。見ている限りでは、ルーペでの観察が中心のようす。そしていよいよ私の番。鑑定をお願いしたのは、パキスタンのガーネットの中に食い込んでいる緑の鉱物。もう一つは、緑泥で緑になっているとおぼしい柱状結晶の謎の鉱物クラスター。「どちらもパキスタン、北部のギルギットのあたりが産地だと言われました」とまずは知る限りの情報をお伝えし、先生が鑑別するようすを観察。この石が何であるかを知りたいという思いはもちろんありますが、同じくらい、どうやって石を判別するか、そのようすにも興味あり。先生は、ルーペを手に、あっちからこっちから入念に観察。結果、どちらも「透輝石ですね。透輝石はわかりますか?」「ダイオプサイト……ですね?」「そうです。どちらも、標本としてはまあまあいい石だと思いますよ」とも言っていただきました。ガーネットの中の鉱物の方は、アパタイト?と思っていたのですが、予想は見事に大ハズレ。やはり石を判別するのは素人には荷が重い。しかし、先生にも苦手分野はあるようで、別の石好きさんは水晶の内包物が何かを聞いたそうですが、「それは難しい……」とおっしゃっていたそうです。今回持ち込んだ石は、自分の判別に自信が持てなかったので「鑑別でも」と思い立ったわけですが、それまでに何人かの石好きさんや石屋さんに聞いてみたことがあります。結果は諸説さまざま。聞くところによると、鑑別ができる人でも得意不得意があるようで、やっぱり数を見ている人は強いとのこと。もっとわかるようになりたいです……。
2008/06/09
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行ってきました、新宿ショー。いつもは土曜日に出かけて日曜日は自宅待機なんですが、今回は気分を変えて日曜日。……初日に比べて人は少なかったようです。初日、私はかなりの人出だと思ったんですが、人によっては例年より少ないと言う人もいて、考えてみたら、個人的にこれぞと心躍る石がなかったためにうろうろ会場をうろつき回っていたので、「人をかき分けかき分け」の印象が強かったのでしょうか。ともあれ、会期としては3日目。出かけた日としては2日目。やっぱり会場内をうろうろうろうろ……つ、疲れた……。戦果の方も人それぞれで、「今回のショーは予想以上に買っちゃった」という人もいれば、私のように「いまいち~」といいながら、いつの間にか財布が軽い人もいます。やっぱり、戦利品を期待して複数日出かけるならば、初日と土曜日。この2日間でどっと品物が消え失せます。今日の思いがけない戦利品は、「真っ黒メタモルフォーゼス」!すでにご紹介したのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、メタモルフォーゼスといいますのは、見た目半透明のぶっかき石英。これを放射線と加熱で処理すると、驚きのグリーン・ゴールド色に変化するので、「変身!」というような意味合いを込めて「メタモルフォーゼスの名前が付けられています。(グリーン・ゴールドに変色させられたものは「オーロ・ベルディ」と呼ばれます)一般には半透明→グリーン・ゴールドの変化が説明されていますが、実はもう一段階あるのです。実際は半透明のものに放射線を当てると、黒くなり、黒いものを加熱するとグリーン・ゴールドになります。この黒というのは、黒も黒。不透明漆黒。不透明黒が加熱で透明なグリーン・ゴールドになるとはこれぞ「変身!」あまりに意外な変化なので、この黒い段階のものが欲しかったのです。見本で見せていただいたことがある石屋さんに、お願いしようかと思っていたらあるじゃありませんか。半透明・黒・グリーンゴールドの2個セットもありましたが、他の色は持っているので、とりあえず黒メタモをゲット。じっくり見てみましたが、黒いです。不透明です。全く透けません。本当にこれが透明グリーンゴールドになるんでしょうか。石って不思議。
2008/06/08
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行ってきました新宿ショー。開場10分くらい前に会場に到着したのですが、なんですか、あの行列の長さは。幸い行列の流れはスムーズで、さほど待つことなく会場入りできましたが、いつになく行列が長いその人数があふれているわけで……会場すし詰め。あっちを見てもこっちを見ても、人、人!!!どこへ行くにも、何を探すにも人をかき分けなければ何もできません。とりあえず、事前情報で目指すお店は決まっていたので、そこへ直行。直行といっても気分はそうですが、実際は、人をかき分けかき分け、後ろに置いて行かれる鞄をひっぱり、やっとの思いでたどり着き、お目当ての石をキープして確保。ゆっくり見るのはあとにして、次なる目当ての店に。そこで知り合いの石好きさんたちと顔合わせ。なんの連絡も待ち合わせもしていませんが、たいてい皆さん初日ははずしませんし、趣味が似ているので、そういう石を扱っている店で顔を合わせることになるのです。そこでもいくつか石をキープして、やっと一息。初日は、とにかくいい石ねらいなので、時間勝負。あとから追加で掘り出し物を見つける可能性もありますが、それはそういうことがあればラッキーという部類にはいります。お店一押しの石はたいてい初日に並ぶので、そういう石をねらうのであれば、積み重ねた経験と勘で「この石ならばあの店」を割り出し、ピンポイントで勝負です。日頃のネットワークと情報収集がものを言います。しかし初日はそれでは終わりません。会場30分も経ってないのに、すでに石を買っている石好きさんもいて、そういう人から「○○石があそこらへんにあった」という情報が舞い込みます。「それは見なければ!」またしても人をかき分けかき分け……(略)……。例年新宿ショーは暑くてふうふういいますが、今年は昨日まで気温が低かったので、珍しく過ごしやすいかと思ったら、やっぱり暑い。石好きさんの間での情報交換したお店と、毎年お世話になる石屋さん(すでに顔見知り)を挨拶がてらに回って、どんな石が出ているか、値段や質の傾向はどうか、頭の中にショーのマップを作っていきます。そうこうしているうちに、いつの間にやらお昼の時間は過ぎ、再び顔を合わせた石好きさんと、残りのメンツを探して集まり、やっとお昼。そこで本来なら身軽が基本のはずなのに、えんやこらさと持ってきた自分たちの石を見せ合い、午前中にぐるぐるまわった会場の情報を交換しあい、おなかを満たして、気力も復活したところで午後の第2ラウンド。個人的に言わせてもらえば、ミネラルショーは単独で半分、仲間で(集団で)半分の割合で会場を見て回るのが良いと思います。単独で回ればじっくり選ぶことができますが、集団で行動すると、一人の時ほどゆっくりできないものの、目の数が倍、三倍になるので、発見や掘り出し物に出会う機会が多くなります。同じ箱の石を見ていても、自分一人では見つけられなかった特徴のある石を見つけることができるのです。さて……今回の新宿ショーは。あまりの人手に初日だけでは隅々まで掘ることができなかったので、気が付いたところだけ。アイスクリスタルの数は激減。一番最初にアイスクリスタルを紹介したお店は、ペンダントヘッドに加工したものを売っていました。レッドベリルの結晶(母岩なし)が1000円! さすがに大きさは1センチ未満の小さいものですが、色はなかなか濃くてきれい。これが1000円とは絶対お得!ベトナムやラオス、カンボジアなど、ちょっと珍しい産地の水晶を扱っていたお店あり。ラリマーのペンダントヘッドがお値打ちなお店あり。ラリマーを扱っている店は難店舗かあり、一方はサイズで均一価格、一方はグラム単価。デザインや色を比べて、価格を秤にかけて選ぶといいかも。フローライト入り水晶(磨き)が3000円のところあり。中国・インドのお店はちょっと元気がないようすで目立たず。リチウムクォーツやシトリンの小さめ原石がお手ごろ価格の店あり。例年「これ!」という大きな特徴が見えないショーだ……と言ってますが、今年はさらにその傾向が強いようで、たぶん、じっくり隅々を掘れば意外な掘り出し物があると思いますが、ざっと流した程度では、なかなかこれぞという石を見つけるのは苦労です。そんな中でやっぱり来たか! と思ったのがアホーアイト入り水晶。ご存じ、南アフリカのメッシーナでのみ採れるこの魅力的な水晶は、すでに鉱山が閉山しているため、レアで価格も高騰していました。……が、どうやらメッシーナの裏口が開いたようなのです。そのためアホーアイト入り水晶を扱う店が複数。中の一店は、なんとアホーアイトの磨きを多数扱っていました。結晶表面を磨いたものだけでなく、ラフな感じのルース状に磨いたもの、結晶をつるりと磨いてそのままペンダントヘッドにしたものもありました。ただし、再び産出があったとはいえ、価格崩壊はまだ先のようで、値段は従来のレアもの価格。はじめて見るルース状のアホーアイト入り水晶を見るに、アホーアイトは水晶のかなり表層近くにファントム状に内包されるもので、まんべんなくまざって、石全体を色づかせて見せるものではないと改めて思いました。手が出なくても、実物を見ておくことは重要な情報となります。実物のアホーアイト入り水晶を見れば、時々ネットで見かける、全体がまんべんなく淡い色に色づいている「アホーアイト」が果たして本当にアホーアイト入りなのか、判断が付けられると思います。今年は、ビーズの扱いがさほど目立たないように思ったのも特徴です。ビーズの店もあるにはあるのですが、少ないようです。ただし、スギライトのビーズ、シャーマナイト、チューライトなど、レアめのビーズを集中的に扱っているお店があります。ミネラルショーは、普段見ないような珍しい石があります。おなじみの種類の石でも、え、これがあれ? というほど個性的だったりもします。石の名前や説明が親切に付けられている店は少なく、初心者さんが選ぶには厳しい条件かもしれませんが、とにかく数を見ることができるのは、大きなメリット。かくいう私も、ミネラルショーを楽しみたいがためにちまちま情報をあつめ、自分で石を見分けられるように努力しているようなものです。石の説明ではなくて、石そのものを見る。その石の個性と魅力に注目する。ミネラルショーは石と人との勝負の場かもしれません。
2008/06/06
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行ってきました、ミネラル・ザ・ワールド。今日から日曜まで、横浜の「横浜ワールドポーターズ」で行われている今回が2回目となる石イベントです。http://www3.plala.or.jp/mineral-world/1回目は有楽町の交通会館が会場だったので、今回は横浜で初めての開催です。1回目は、初日は台風直撃で出鼻をくじかれ、2日目に行ったせいか、会場に行ってそのまま入場(無料)、ぐるりと会場を一巡り……というイメージだったのですが。今回、電車の都合で開場10~15分前に到着。…………行列してるじゃありませんか。6月の新宿ショー、12月の池袋ショーなら行列も珍しくはありませんが、2回目の石イベントで、しかも平日、なのに行列。2カ所の入り口が開いているのに、なぜか一方から行列のまましずしず人が入っていく、奇妙な開場でした。開場はイベントホールを二つ使っていて、会議室大の部屋が二つ、ドアでつながっている感じです。出店のメンツは、ルースあり、アクセサリーあり、原石あり。思ったよりもビーズは少なく、予想以上に原石関係が目立っていました。入場者もほどほど多いものの、通路がちゃんととってあるので動きにくいということはありません。アメリカのツーソンショー後、ということもあって、ツーソンものの掘り出しがあるのではないかと期待していましたが、買ってしまったのはツーソンものではなくて、お店の人が現地インドで買ってきたというグリーン・クォーツ。母岩も石英、その上にカルセドニーと思われる緑の層が被さり、さらにその上に小さな透明水晶が結晶して、その水晶越しに底部の緑が透けて見える一品。小さいKUROサイズのものと、掌サイズの限界に挑戦するような大サイズの二つがあったのですが、色の美しさに負けて大サイズに陥落してしまいました。大きさは小さい方がベストなんだけど……。小さい方だって、ちゃんと色は見えているんだけど……。透明水晶越しに見える、青緑~緑の美しさ。手に吸い付いて離れませんでした(笑)。あ、写真を撮ったら、お店の人に送らねば!かろうじて片手に乗るサイズの大石を買ってしまったせいか、その後はどうしようか……と悩む石にも出会わず、最後の最後にタグツバイトを一つ買って今日はおしまい。まあ、大きいなりのお値段だったので、なけなしの良識が働いたとも言えます。今日は、例のごとく水晶鞄を持ち歩きましたらば、何人かの方に正体バレました。皆さん、お会いできて嬉しかったです。正体バレたりでがっかりなさらなかったでしょうか?
2008/03/28
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懲りずに行ってきました、最終日。今日は、新たにお知り合いになった石好きさんと会場を回り、いつものお店で取り置き分を引き取り、最後にグロース・インターフェレンス水晶を25%オフでゲット。終わってみれば、複数の店で掘りあさったインド石(インド産の石)と、取り置いていたブラジル石(ブラジル産水晶)が二大勢力だったようです。会場では、出会った石好きさんに片っ端から「悪魔のささやき」。「なにかいい石ありました?」と聞かれれば「あそこにこんなおもしろい石が!」とお店までご案内。お店で石探し中の方に出会えば、「これ、見ました~?」と変な石をおすすめ。「前回見たような、こういう石探してたんだけどね……」とおっしゃれば、「あのお店の右側の棚の上の方にあったかも!」……すっかり店の回し者じゃないか。(注:特定のお店ばかりおすすめしているわけではありません)
2007/12/17
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えー、いくら何でも今日はおとなしく自宅待機しております。石イベントというのは玉石混淆、虚実取り混ぜさまざまな石と情報入り乱れるカオスの場。パトロールよろしく会場をぐるぐるしておりますと、「あちゃー」と顔を覆いたくなるような場面にも出くわします。「七つの鉱物パワー エレスチャル」(←スーパーセブンの説明と間違えている)……とか。天然水晶をベースに色の部分を人工的に結晶させた水晶を「天然の色だ」と言い張るお店とか。パワーストーン大人気のため、女性と見るや「これはヒマラヤ水晶で、浄化能力がとても高いといわれています」とセールストークを始める店員さんとか。意地悪く「クルですか、それとも別の産地ですか。内包されているのは何ですか。山名までわかりませんか」と聞いてやろうかと思いました。もっとも「見るからにいい加減そうなあやしい店」は寄りつきもしないか、覗いてみてもお店のセールストークは右から左へすっ飛ばして、自分と、一緒にいる石好きさんの知識で勝負。判断が付きかねたら、そこは保留にしておいて、信頼できるお店へ直行、お客がとぎれてお手すきの時にこれこれこういう石を見かけたが、と話をして、さらなる情報を求めます。もちろん、石好きさん同士での情報交換、わからないことをメモして帰宅後の検索も欠かしません。私の身の回りの石好きさんは、たいていこうやって石の知識を蓄えています。石を売っているくせに石屋の知識はいい加減である……残念ながら、それは事実です。「ショップサイドの正しい知識と正しい表示を!」……その訴えには賛成です。しかし、それが現実的かといわれたら、どうでしょう。当然のことながら一朝一夕では改まらないでしょうね。もし仮にこのイベントの主催者が「正しく表示せよ」「正しい知識で対応せよ」とお達しを出して、ショップサイドががんばったとして……夢物語的にいきなりそうなったとしたら、今度は買う側がとまどう事態になりそうです。私は「浄化能力が高い」と説明されて「ふん」と聞き流しましたが、それは私がそういう目でヒマラヤ水晶を見ていないからであって、そういう情報が欲しい人もいる。鉱物名なんかどうでもいいから「きれいな石」が欲しい人もいる。買う側のニーズも意識もさまざまだからです。それになにより、「鉱物的に正しく」が難しいかもしれません。日本では鉱物学と地質学の両方を得意とする人がほとんど(全く?)おらず、地質学でも世界に大きくおくれをとっているといいます。鉱物の専門家と言われる人でも言っていることが異なっており、かなり著名な人でも、海外では論文も発表され、実験でも確認されている石について、かたくなにそれを認めようとはしないということもあるそうです。だからといって、宝飾分野の基準を鉱物に持ち込むのは現実的ではありません。宝飾分野は見た目第一。鉱物の成り立ちなどは、鉱物の分野ほど重要視されません。同じ石でも鉱物名とは違っていたり、違う鉱物を指すこともあったりで、混乱必至です。ニューエイジやパワーストーンの分野でも同じ。石の名前で鉱物名につながる石ならば、何とかやりようもあるでしょうが、複数の鉱物が混じった「岩石」では、名前の付いていないものも多く、名前があっても「ナントカ片岩」だの「ナントカカントカ花崗岩」だの、美しくも楽しくもない名前を言われても、わかりません。同じ石でもヒーラーA氏が付けた名前とヒーラーB氏が付けた名前は違い、意味も異なります。「鉱物」ですら統一見解はない、世界に比べておくれをとっている。パワーストーンでも当然諸説さまざま。買う側のニーズも、意識もさまざま。ミネラルショーともなれば、国内事情など関係ない外国ショップも参加し、ミネラルショーといいながら、ルーズもアクセサリーもパワーストーンもあり。そんな中で統一を求めるのはとうてい無理。混沌とした石イベントにならざるを得ないのです。ならばどうするか。自分でなんとかするしかないでしょう。自分の興味のある石から、興味のある分野から、地道に一歩一歩学び、知識を蓄える。それが一番近道です。このやり方は、石好きになったばかりの人にはやさしいものではありません。右も左もわからないのに、どうすれば?簡単な方法はありません。自分の踏み出す一歩、その足を置く場所を自分で固めていくしかないのです。私もそうしました。知り合いの石好きさんもそうです。ある程度の知識がなければ、正しい情報を持つ店かどうかもわからないし、いくら店側が正しいことを説明してくれても、その内容が理解できないかもしれません。「好きならば学べ、必要ならば調べろ」冷たいようですが、そういうことです。難しい、ややこしい、どうすればいいのかわからない……そんなことは石以外でもあることです。年期の入った石好きさんは、「とにかく見る」「痛い思いをしながら学ぶ」「全部を教えてもらおうなんて甘い」とおっしゃいます。初心者の頃は「そんなあ~」と恨めしく思いましたが、今となってはなるほどと思います。一人一人好みも違えば視点も違う。他人がそれをすべて教えることはできません。何より、石を選ぶ上での最大のポイントは「自分はどんな石が好きか」あるいは「自分はその石を好きになれるか」ということ。それはどこかに基準があることでも、他人に教えてもらえることでもないはずです。逆に自分をろくに知らない人に勝手に決めつけられ、好みも無視して「あなたにはこの石」といわれて嬉しいでしょうか? 私だったらまっぴらごめんです。それくらい、自分で決めますとも。今の、いささかでたらめな石事情が改まったとしても、「あなた」に必要な情報が、欲しい「形」で、黙っていても目の前に表示される、そんな都合のいいことには絶対になりません。どのように正しい情報であれ、個人が求めるものとは何かしら差があって、個人レベルでは情報を読み解き、理解する努力が求められます。買う側がなんとかするから、店側はいい加減でよいとは言いません。だからといって買う側は何もしないで良いとも思いません。好きならば、自分から学んでみてもいいじゃないか。「好きならば学べ、必要ならば調べろ」それは、自分の好きなものに積極的に向かい合うこと。積極的に向かい合い、自分の意志で選んでこそ楽しい。それが石好き趣味の真髄なのだと思います。そういう意識で見れば、混沌とした石イベントは、とてもおもしろい場所です。誰も教えてくれないし、黙っていても情報はやってこない。ただ待っているだけ、何がなんだかわからないというところで立ちすくんでいれば、石イベントは虚実入り交じる情報や石がはばををきかせる心配なところでしかありませんが、日々の情報収集と研鑽の結果を携え、意識的に参加するとなれば事態は一変。情報を求めて行動し、真偽を見分け、自分の石好き心を試される真剣勝負の場となります。なんといっても「実物」が目の前にある。これが楽しい学びの場でなくて何だというのでしょう。
2007/12/16
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行ってきましたショー2日目。1日目は興奮! とりあえず「目玉」の石探し。2日目はやや落ち着いて、ただし、隅々までチェック!なので、欲しい石は相変わらず続々と。ただし、今回は某石屋さんで、お取り置きして頂いていたので、それを支払うまではうかつに買えぬ、と思わぬ財布のひも引き締め効果がありました。(少しは)2日目の隅々までチェックで見つけたものは、磨きのファントムやインド産水晶たち(ミニサイズ)。インド屋さんは、あまり元気よくないようだったのに、見つけた石にインドの水晶の数が多いのがとても不思議。特に閉場間際に指先ほどの小さな石が入った籠で「掘る」のにはまり、友人の石好きさんと掘りまくり。「これきれい!」(爪くらいの大きさ)「小さいのにキラキラ!」(小指の先くらい)なんだかもう、眼にマクロレンズ装着状態。小さいためにグラムいくらではなく一ついくらだったのですが、籠の中にある中でも小さいものを選んでしまったので、一ついくらの値段がちょっと悔しい感じ。お店の人に「小さいから安くして~」とお願いしてみましたが、「ダメ」というゼスチャー。その代わり籠の中の石をもう一つぽいと放り込んで「プレゼント」とおっしゃる。それはちょっと……。選んだ石に適当に放り込まれた石が加わっても嬉しくありません。「おまけならこれじゃなくてこっち」とチョイスからはずした石を指さして交換してもらいました。2つの値段で3つ買えたことになるのですけど、これはちょっと(大きさの割りに)高く付いたかも……。そのほか買わなかったけれど見つけたもの。かき揚げ状クラスター(透明)が丸ごと内包された水晶(磨き)。大きくてご立派。●万円なり。掌くらいと片手(掌+指)をややオーバーするくらいの「アンダラそっくりのガラス」。掌くらいのがネオングリーンで2500円、片手オーバーのが、ピーチ・ピンクで3000円!以前に教えていただいたブラジルのガラスは、ちょっと風化したというかエッジが摩耗した感じがあって古びた感じでぴかぴか割れたばかりのようなものが多いアンダラとはちょっと違うかなと言う感じですが、今回見たガラスは割れ方も色もそっくり。産地やいったいこれはなにものかということは聞きそびれました。Sサイズの卵よりやや小さいくらいのロシアの合成水晶が2500円以上していましたから、大きい方はかなり安い。そのほか、両手で持たなくてはいけないようなクラスターが3000円とか、白濁しているものの、ようすの良い片手サイズのクラスター(たぶんマダガスカル産)が1800円とか、高くても良ければ、ガーネット入りシトリン丸玉(直径6センチほど)6万円とか。良いもの安いものすごいもの、探せばいろいろあります。要は時間と気力体力集中力。そして財力。財力を補うために、私は気力体力集中力を振り絞るとします……。さて、この日は、ショーのあとに石好きさんたちと「忘年会」。場所選びには・みんなでわいわい話ができるところ・できれば美味しいところ・リーズナブルで……ここらへんは、普通の忘年会と変わりません。しかしもう一つ出た条件は、石好き忘年会ならでは。「明るいところがいいなー」「暗いと石が見られないもんね」ともあれ、場所は無難に居酒屋と相成ったのですが、席に通されてみんなで開口一番「机が狭い!」「石が並べられない~!」忘年会だけでなく、石好きさんが集まる昼食、ショーのあとで繰り出す食事会は、机の上に料理と石が混在して並ぶ奇妙な場所となります。「あそこで買った、あの石見せて」……と、他人の買い物内容までわかっていたり(一緒にいたから)「あ、この石見た見た見た! あの店でしょ!」趣味が似通っていて、見覚えのある石も。「こんな石見つけちゃったー」「え、どこの店?」……と明日も参戦予定の人は、探す気満々。重い荷物覚悟で初日に買った石や、以前に買った石まで持ち込んで、石談義満開。石好き忘年会はこんな感じ。
2007/12/15
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行ってきました、東京ミネラルショー!6月に新宿で行われるのが「東京国際ミネラルフェア」、12月に池袋で行われるのが「東京ミネラルショー」それぞれ場所も違えば主催も違うわけですが、石好きにとってはどちらも石イベント。そんな意識のせいか、何年経ってもどっちがどっちだったか覚えられず、「池袋のが東京ミネラルショー」とすぐに出てこないので、「新宿ショー」「池袋ショー」と言っております。というわけで「池袋ショー」初日とはいえ、平日なのに例年よりも人が多くないですか。変則的な会場のために通路が狭く動きにくい新宿ショーに比べ、池袋ショーは通路に余裕があって、人がそこそこ多くてもなんとかブースを見て回れたはずなのに、、今回はなんだか見にくいです。店の数も増えてます。例年会場の端には休憩場所があったのですが、大幅に縮小されて、そこにも店が出ています。店の位置も微妙に変わっています。新しい店も加わっているようです。ブース全体を黒い布で覆ったあやしいところもありましたが、何でしょう、あれは。今年の感想としでは、ロシア石、元気ないです。残念。中国石、インド石、あまり目立っていません。一応見ましたが。インド屋さん、減ってるような気がします。おかげで沸石類が不作……?インド屋さんは減っていますが、インド産ヒマラヤ水晶をおいている店は増えているような。私は、ショー前に「サテライトショー(ショー前の入荷)」にやられているのですが、今日も順調にやられました。部分黒のガネーシュヒマール産水晶、インド、ラダック産水晶(ラダックの位置を確認)、インドの球状フローライト(アメジストの上にフローライト!)変なインド・アメジスト……おお、なぜだ、インド産が多いぞ。そのあと、ブラジル産をいくつか。数だけは順調すぎ。朝から出かけ、行列で会場に入り、お昼を過ぎてやっとやや落ち着いて、あー例年のようにビーズも売ってるか~、と自分の目当て以外の石も視界に入ってきたようです。産地も、種類も、売り方も実にさまざまなので、自分が何を探しているかをしっかり覚えておかないと、会場内「回遊」状態になります。なにぶん、興奮状態で意味もなく会場をぐるぐるしてしまったので、隅々を「掘る」のは明日以降に期待。掘っても買えないかもしれないけれど。
2007/12/14
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いよいよ明日は池袋ショー!今年最後の石イベントです。あたりかハズレか、鬼が出るか蛇が出るか。なんだか今回はショーが始まる前から「サテライトショー」にやられてます。サテライトショーといいますのは、ツーソンなど世界的なミネラルショーに合わせて、その周辺で行われるミネラルショーのこと。残念ながら、日本のショーではそこまでにはいたりいませんが、ショーに合わせて入荷した石が、直前に販売されるところがあるので、それが、要するに超個人的サテライトショー。池袋で見るぞ探すぞ買うぞ買えたらいいなと気合いを高めている、そこでやられちゃってます。とりあえず、気分を高めつつ、ちっとも効かない呪文を唱えて明日のショーに望むとします。「少数精鋭、少数精鋭……本当に欲しいもの、いいものだけを買うのだ」 ↑ 毎度、ちっとも効かない呪文。直前ではありますが、関連情報など。◇ミネラルショーを攻略せよ◇ミネラルショー、お買い物心得◇偽物ってなんだ?◇加工された水晶◇水晶以外の石の加工◇加工石の具体例◇ビーズの加工
2007/12/13
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別館サイトを更新。ちょっとこのごろマメです(笑)。「Free Talk」に「エレスチャルビーズの怪」「お名前共同戦線」、「Special」に「Land Glass」または「Vidro na Terra」ブラジルの地中ガラスについてを追加。バナークリックで別館サイトへGo!「Land Glass」または「Vidro na Terra」ブラジルの地中ガラスについては、ブログにも同時に載せます。
2007/11/27
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えー、今日も石探横町へ。今日の目的は「情報収集と人に会うこと」。イベントの規模からして、めぼしいものは昨日にゲット済み。「……というつもりだったのよ」と何人かの人に言いましたら、「無理」「希望的観測」「そんなの誰も信じない」と言われ、「今日は買わないつもりの石イベント」とは、翻訳すれば「石好きが買わないわけがない」という意味なのだと主観的にも客観的にも、痛感。初日に、何かの理由で見送った石なのに、迷っていたようすを見ていた店の人が、「○○○○円なら、どう?」と、迷いを復活させてくれますし、知らない間に新しい石が並んでいたり、「こんな石も持ってきてたんだけど」と裏手から伏兵が登場したりもします。そのうえ、ないと思っていても見落とし石が。だから!初日にしっかり見たはずなのに、どうしてあそこにルチルがあるんだ!(↑顔をにやけさせつつ八つ当たり)ルチルといっても「ルチル入り水晶」ではありません。きらきら水晶・石英に刺さった単体のルチル。金紅石の名に恥じない金属光沢と光に透けて輝く深紅。ああ。しかし、目的もちゃんと果たしました。約束していた人に会い、思いがけず顔見知りの石好きさんに会い、情報収集にもいそしみました。もちろん、専門家の知識は尊敬すべきものですが、日々石に触れ、産地に通じて得る「ライブ」な情報は、その道の専門家、業者さんに一日の長があるのではないでしょうか。謎だった内包物を見てもらい、疑問に思ったことを尋ね、新たな石の情報を聞く。時にはこちらから、現在はこんな石の話題を良く聞く……などの話もします。情報収集でわかったこと。先日なまず石として紹介した「ピンタード」表記の水晶で勘違い判明。まず、ピンタードとは「なまず」の意味ではありませんでした。なまずのことだよ、と聞き、「ピンタード、なまず」で検索してヒットしたので、そうだと思ってしまったのですが、正しくは「斑点模様」とか「ドット柄」というような意味なのだそうです。検索でヒットしたなまずも、くっきりした斑点模様のためにピンタードと呼ばれていたのでした。産地のバタタウはバタタル(Batatal)、ミナスジェライス州のディアマンティーナの、レーザー・クォーツのオリジナル産地とされているバタタル鉱山またはバタタル鉱脈のことではないかと言うことでした。芋畑のなまず水晶ではなかったのか。ちょっと残念。
2007/11/23
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今日から土曜まで東京国際フォーラムガラス棟の吹き抜けで開催されている、「石探横町」に行ってきました。ミネラルショーというには規模が小さくてこぢんまりしていて、集団即売会と言いたい感じ。アクセサリーも、ルーズも、化石も、ビーズも、原石も、原石では外国産も国産もあるんですが、なんというか、すべてが「ちょっとずつ」。どうやら業者さんも12月の池袋に備えているようです。前回は、12時スタートといいながら、場所が場所だけに通りがかりの人が入り込んでしまい、時間よりも早くなし崩しでスタートしていましたが、今回は入り口をちょっと閉めて時間通りにスタート。ただし時間通りに開いたのは、入り口だけで、半分ちかくのお店が品物並べ中というのはいただけません。しかし。そこは石イベント。財布のひもを引き締めているつもりでも、ついつい見つけちゃうというか、逆に「石に見つけられちゃったんだもん」と言い訳したい気分。12月に池袋があることはわかってるんです。だけど。このごろとんとお目にかからないローズクォーツの結晶が、破格値。あんまり見かけない(と思う)内包物入りフローライトが。「探すぞリスト(注:頭の中)」に入れていた、ギルギットの濃いスモーキーが。気がつけば「ちりも積もれば山となる」。ダメですねえ……。いや~「この石なんですか?」と聞けば「そんなのわかんないよ~。わかってたらラベル付けて箱に入れて、もっと高く売ってるさあ」と豪快なお答えが返ってくるとか、「ココ、ゼンブ500エン」(←外国の方)といわれた中には、アクアマリンあり、ピンクフローライトありだとか。そういうところがやはり楽しい!いったい何があるのかわからない中から「掘る」のがこういうイベントの醍醐味でしょう!
2007/11/22
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楽しい石のお祭りも今日で終わり。懲りもせず出かけた、魔物の餌食がここに一人。でも、今日は石の情報交換が、第一の目的でした。(では、第二の目的は? というツッコミはなしで……汗)交換した情報については、咀嚼と理解に時間がかかりそうなのでまたの機会に。その代わり、会場で石屋さんから聞いたおもしろ情報をひとつ。偽物というか、加工された水晶のひとつに、中国産の緑水晶があります。今回のショーでも売られていて、「まったくもう……」と(冷たい目で)石を見ていたら、お店の人は、開口一番「それは加工してありますよ」。できることなら「加工品」と表示をしていただきたいところですが、即座に「加工」と説明してくださった対応にうれしくなり、ちょっとお話しました。その中で話題に出たのが、天然の水晶の上に人工的に結晶させた緑の部分がいったい何なのかということです。「これは、ベースは天然の水晶ですよね。緑の部分も水晶……?」「水晶ですけど、結晶させる時に塩を入れると、緑になるんだそうですよ」もちろん、塩と言っても食塩ではなくて「塩化ナントカ」のような塩化物だと思いますが、そのときはとっさにこう聞き返してしまいました。「塩味の水晶ですか!」てっきり銅系のなにかかと思っていたので、塩と聞いてびっくり。詳しい物質はわかりませんが、「塩」かもしれないということで。同じく人工的に色の層を結晶させた黄色い水晶もありましたが、黄色の元はわかりませんでした。そのほか、アイス・クリスタルにやや異変。最初は大ぶりの単結晶が中心で、溶けているとはいえ、比較的形が整っていましたが、最近はかなり溶けて変形していたり、小振りなものも見かけるようになり、今回のショーでは、溶けたかけら、一見水晶には見えないものが大量に出てました。私にとってはすでに「▽」はおまけ。第一の魅力は溶けてることなので、溶けすぎているのは大歓迎。ただし、一気に売られて、そろそろ残りのかけらが出回る段階になってきたのではなかろうな、と、ちょっと心配です。アイスクリスタルは鉄分の影響でうっすらピンク、凹んだ部分に鉄(さび)の被膜が残っているものもありますが、一店だけ、鉄さび度が高く、土っぽくワイルドな水晶が好きな私でさえ、「わ、きたない」と思ってしまうほど、どす黒く見えるアイスクリスタルを扱っているところがありました。特に黒く色づいたものだったのかもしれませんが、ひょっとすると、この黒いものが、採掘されたそのままの姿で、普通に見かけるうっすらピンクのアイスクリスタルは、一度、酸かなにかでクリーニングされているのかもしれません。(想像ですが)そうそう、今回のショーでは、水晶鞄1号を持って歩いていたんですが1号には「VOID MARK]と刺繍がしてあります。そうしたら、とあるお店の人に「……もしかして、KUROさんですか」しかも「サイト、見てます」「業者の間でも話が出て、見てる人がいますよ」とのこと。げげげげげ。悪いことはできません(汗)。
2007/10/01
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「石好きの石イベント行き」これをKURO的に翻訳すると「飛んで火に入る夏の虫」。はい、撃沈してきました。石好きが石イベントに出かけていって、「見てるだけ~」で帰ってこられるか。否。それは無理。それをふまえた上で「撃沈」というのは、最初、「多分こんなもの(予算)だろう」と予想して出かけたら、予想以上に目うつりして、心ぐらぐらなものがあって、なぜ、財布の中身は有限なんだ~!!!!と、内心叫ぶ事態になるからです。しかしですね、今回のイベントはアート&ジェムショー。ミネラルではなくてアクセサリー主体のショー(のはず)なのです。会場全体を見渡すと、6月のショーに比べて明らかに原石率は低いです。低いはずです。なのに、なぜ原石ばかり買って、財布の限界で指をくわえる羽目になるのか。これぞ、ショーの魔物の仕業に違いありません。ミネラルショーの魔物の魔力に魅入られた、哀れな石好きの私は、毎度毎度「これくらい(予算)?」と予想して出かけては、自分の「希望的観測」を木っ端みじんに打ち砕かれて帰ってくることになるのです。さて、今回のIMAGE2007。昨年に比べると、やや店の顔ぶれに変化があったようです。見かけたはずの店がいなくて、はじめて見た店があります。間をおかずに京都ショーがあるので、そちらに参加することにしたお店もあるのでしょう。最初に言ったとおり、今回のショーは、建前上はアクセサリーやビーズが中心。しかしながら、原石もちゃんと売られております。そして、常日頃から「お店の隅探し」が基本の私としては、原石の店が少ないことは、あまり気になりませんでした。ぐるりと見渡し、会場をぐるぐる何周も歩き、お店の隅をつつくことほぼ一日。アクセサリーはほとんど気にとめていなかったのでパス。ビーズは、シャーマナイトやレムリアンシードのビーズが売られていました。中には、「明らかすぎる染めのブルー・アラゴナイト」もありましたっけ。原石では、まず、例によってアフガニスタン・パキスタンものにはまりました。なんたってあわ~い桜色のフローライトのクラスター!スイスのピンク・フローライトには色の面では叶いませんが、きれいな八面体の結晶が、雲母の母岩の上にいくつもころころしているかわいいものをゲット。黒く見えるクローライトが入った細身の水晶は、掌で転がすと、まさしく澄んだ金属音がする「シンギング・クォーツ」。買ったお店以外にもアフガン&パキものの店がいくつかあり、いずれもよく見るとなかなかいいものを置いています。ヒマラヤ水晶を置いているお店では、一目でクラッときた、すばらしい石があったのですが、大きい上に、自らの「財布の限界」を思い知らされるお値段に撃退されました。ヒマラヤ水晶(ネパール)は、数を置いている店が2つほど、それ以外も含めると4~5店あったように思います。おもしろかったのは、昨年変な石があったとか、、量り売りで、よってたかって探しまくったお店が、今年はまったく元気がなかったこと。よって、アフガン&パキ以外は、別のお店ばかりで買いました。そして、今回の意外。一見インド屋さんっぽい店なのに、覗いてみると、奥にはなんとロシア水晶。しかもダルネゴルスク。信じられないことに量り売り。いかにもダルネなへんてこ水晶が一つ2000円台とはこれいかに。「どうしてこんなところに、こんなものが」「よく見ると、これってすごい~」……と言うぐあいに、お店の隅、石のピンポイントの魅力を見ていくと、知らない間にミネラルショーの魔物の餌食になってしまうのです。ご注意あれ。
2007/09/28
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本日から7日火曜日までの石イベント、池袋鉱物化石市場 in 東武を覗いてきました。サンシャインから会場を変えて今年で3回目(のはず)。1回目のしょぼしょぼぶりに2回目はパスしてしまったイベントですが、今年は夏の石探横町もなかったことだし、言ってみました。東武百貨店の催事場、おもちゃ売り場のお隣……という会場です。でも、1回目よりは良かったような。ほとんどが国内業者さんですが、原石率は高し。「本家ミネラルショーと比べちゃダメだよね~」と言いつつも、気を許すと欲しくなるので、気を付けなければなりません。ミネラルショーほど「おおっ」という石はないにしても、「あ、安いかも」「これがあってもいいな」というお手頃感にしてやられると、いつのまにやら「ちりも積もれば……」になるからです。で、この会場で見つけました!(買いませんでしたが)かの謎石、セレストバライト。ちょっと乾燥気味に見えるようなサーモンピンク色、本に載っていたのと同じ石です。ラベルは「ストロンチアン重晶石(Strontian barite)」。産地はイギリス。そういえば、「クリスタルバイブル」と「クリスタル&癒しの石」の著者、ジュディ・ホール氏はイギリスの方でありました……。じゃなくて。セレスタイトとバライトが一緒になったとは思えない外見の石だったので、なるほど、ストロンチウムを含んだバライトかと考えた方が納得できるかも。イギリススコットランドからは、ストロンチウムの元素発見の元になったストロンチアン石というのも出るそうですし……。こんなことでもなければ、気にもとめないであろう石なので、勉強になります。別の意味で勉強になっているかも。夏休みとあって、子供の姿も見かけました。中にはお母さんとおぼしき方とそれぞれが石を選んでいる光景も。
2007/08/02
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有明のビッグサイトで行われた癒しフェアに言ってみました。石イベントはいそいそと毎回出かけるんですけれど、石だけではないこういうイベントは初めてです。で。新宿や池袋のショーよりも遙かに広い会場に、たくさんのブースが。この会場の広さは魅力で、いつも会場の混雑ぶりに辟易した人が、「ビッグサイトでやればいいのに!」とぼやくのももっともです。しかし、交通の便が……。私にはこれがネック。でも、会場も通路も広く、休憩場所もたくさんあるんですが、なぜか各ブースが狭い……ような。大きいところもあるんですが、ちいさいところは、本当にちまちまっとしています。さて、私のお目当てはこんな所でも石。ぐるっと見渡すと原石を置いているところもいくつか。ブレスレット関係(ヒーリングでブレスレットを置いているところも含む)までカウントすると、かなりの数になるようです。広い会場を石をもとめてうろうろうろ。もちろん、マッサージとか、レイキとか、占いとかアロマ、オーラ関係いろいろな「癒し」大集合なんですが、興味のないものはあまり目に入らない……。会場のあちこちで講演もおこなわれているんですが、こっちでレイキ、こっちで前世、そっちでオーラ……とバラバラのことが行われている後ろから、「今、この会場で行われていることのすべてが、地球を良いものにしていくための一環なのです……」という講演内容が聞こえてきて、「……ホントに?」と、こっそりつぶやいてしまったことも。なので、話題は石に絞ります。一番のびっくりは、鉱物科学研究所が出店していたこと。かの堀先生のところです。反パワーストーンの大御所とも思える鉱物科学研究所と「癒し」……鉱物標本も癒しなのか!?内容はいつもの通りの鉱物標本販売。セレスタイトのクラスターがたくさん並べられていたあたりが「癒し仕様」といえなくもないような。ビーズはあまり目立たなくて、多くは完成品のブレスレット。価格は安いところもありますが、「高すぎ!」といいたいところもあり、こういうフェアだから安くゲットできるというわけでもなさそうです。クォンタム・クアトロシリカと称するブレスレットを手に取ってみたら、手触りといい、重さといい、石英ベースのクォンタム・クアトロシリカではありません。いいところ、クリソコラ・マラカイト・アズライトがまざったものを樹脂で固定したもの。みなさん、クォンタム・クアトロシリカを選ぶときは、重さと手触り、石英部分のチェックをお忘れなく。そのほかにも、ヒマラヤ水晶(原石)もありましたが、ネパール産は少なく、インド産が多いようです。「世界最古の水晶、ヒマラヤ水晶」とうたっているところがあったので、一目でインドのクル産とわかりましたが、「ヒマラヤのどこの産地でしょうか」と質問。「えーと、バジル鉱山ですね」とお店の人。バジル鉱山は、クルにあることもわかっていましたが、知らない人は、鉱山名を答えられても困るでしょうね。そこで、さらに意地悪く質問「どうして、世界最古なんですか? ヒマラヤ山脈は、もっとも新しい大山脈ですよね」「えーっと……」「ヒマラヤが隆起を始めたのは古くて6500万年前、ウラルは何億年も前ですよね」「すみません、そのあたりはわかりません……でも、『~と言われています』ということで……」ごめんなさい。いじめちゃいました。でも、わからないのに堂々とそう言って売ってるんですね。それから、かの「クリスタルバイブル」の続編が出ていました。「新しく見つかった クリスタル&癒しの石」だそうです。買ってみました。買う前にぱらぱらめくったんですけど……「新しく見つかった」というタイトルに異議あり。キャストライトの写真がお隣のカバンサイト、そのほかいろいろ……えーと、えーと。思わずその場にいた出版社の人に「写真間違ってます」と一言。癒しフェアだというのに、私はあまり癒しモードではありませんでした。こんな感じなので、さほど目をひく石はありませんでしたが、さすがにミネラルショーでは見かけないヒーリング系の石があったので、少しゲット。アイスクリスタルもありました。そのなかから「B級品」とされているものを選んみました。ほとんど結晶の面影をとどめない、かけらのような石。しかし一つ一つを見ると、とろけにとろけたものなのです。その様子は、まるで生き物のよう。普通のアイスクリスタルは、今やあちこちで見かけますが、逆に「B級品」はみかけないかも。私にとってアイスクリスタルの最大の魅力は「溶けていること」。その特徴が最大限に出ているのだから、こっちの方が魅力的!さて、この癒しフェアでは、Sena-Cosさんにて私のブレスも売っていただいていました。おかげさまで、今日までに半分以上がお買いあげの光栄に浴したようです。ありがとうございます。大感謝です。お買いあげ時のお話を聞くと、使ってあるビーズで選んでいただいた方、「見た中でこれが一番目だって見えた」という方。皆様それぞれの出会いがあった様子です。
2007/07/28
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石イベントレポートで追記です。ミネラルコレクティング Summer 07では、最近「アイス・クリスタル」「ニルヴァーナ・クォーツ」の名前で売られている、インドはヒマチャル・プラデッシュ州のクル渓谷、マニカランで採れる触像水晶の小さいものがころころ出ていました。大きさは3~4センチほど、小指くらいの太さで、800円~。鉄分に表面がうっすらコーティングされてピンクに見えるもの、白いままのもの両方あります。探しておられる方はどうぞ。あ、「アイス・クリスタル」ではなく「c面のある水晶」というラベルで売られていますのでご注意を。
2007/07/16
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有楽町の交通会館で行われたMineral the World in 有楽町と、同じ建物の別の場所で行われた鉱物科学研究所の即売会、ミネラルコレクティング Summer 07に行ってきました。今回が初回だったというMineral the World in 有楽町は今日で終了ですが、ミネラルコレクティング Summer 07は21日まで。初日をパスしたため、何となく気分は出遅れ感。Mineral the World in 有楽町の方は、ルース屋さんが多いと言うのが第一印象です。ホームページの出展者一覧で確かめても、ほぼ半数がルースを扱っています。これならば、春に行われた石探横町の方が、いろいろなジャンルのお店が出ていて、楽しかったかも。それでもルースのすきまを縫って原石チェック。尾太水晶のなかなか良さそうなのを置いていた店があり、そこでは「チベット産」水晶のクラスターや20センチ近くあるポイントが1万円。「チベットのどこですか」と聞いてみると「カイラスです」「採掘の許可が出るんですか? カイラスって聖地と言われているんですよね」とさらに聞いてみると、「最近、カイラス産のが出回っているんですよね」というお答え。つまり、このお店が採掘許可を取って仕入れているのではなということ。さらにはKURO的判断では、採掘許可を取っていることが明らかな卸元からの仕入れかどうか、ちょっと判断保留ということになります。わかっていれば、「現地で採掘させているところから仕入れたものですよ」とか何とか教えていただけるのではないかと思うので。話を聞いた店員さんが、たまたま知らなかったと言うだけかもしれませんが……。ただ、見た目はカイラス産っぽいものでした。(カイラス産水晶に際だった特徴がないので、確信は持てませんが)あとは……アルプス山水省を置いているお店が2店ほどあり、そのうち1件から一つゲット。(たぶん)アデュラリア付き。幅15センチ厚み10センチはあろうかという、半分アクアマリン、半分モルガナイトのはっきりくっきり色別れした巨大な原石もあり、何度となく店の前をうろうろして、目の保養をさせていただきました。午後も半ばになって、それが売れてしまったと言うから驚き。会場が違うミネラルコレクティング Summer 07は、もちろん、鉱物標本の即売会。原石度は高いのですが、なぜでしょうか、私はこちらではあまり心ときめきません。どれもこれもKUROサイズの小振りな標本なのですが、すべてがそのサイズでちんまりと行儀良くならんでいると……ものたりない。なんだか、すべてが同じようなグレード、同じような表情で幅が少ない……。この幅というのは、石の種類ではなくて、この石、この石だけは逃せない! と思わず理性が吹っ飛ぶような石選びの感情の振幅のことです。たぶん、鉱物標本としてはバランスよく種類がそろい、価格帯もお手頃なのでしょうが、なぜか、「あれとこれと……あ、予算がオーバーするからこれをやめて、こっち。この石は1000円安いのでいいや」という感じで、淡々と選んでしまうんですねえ……。私としては、ミネラルショーのように、とてもとても手が届く値段ではないけれど、「あるところにはこんなにすごいのがあるんだ!」と興奮してしまうようなすばらしいグレードの石や、見るからにあやしいアクセサリーまで、いろいろさまざまならんでいる方が好きです。いろいろな石があって、そのなかから自分の好み、財布の中身に合わせて選ぶ。「はい、どうぞ」と整えられたものではなくて、他人が見たら、頭を傾げそうなものでも、色でも、形でも、値段でも、何やらすごそうな効能書きや名前でも、何がきっかけで興味を覚えてもいい。「私は、これが好き。これがいい」と選ぶ。この「私は」の部分が重要なのです。
2007/07/16
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6月の新宿ショーからわずかに一月半、またもや石イベントが行われますね!◆Mineral the World in 有楽町鉱物、化石、宝石、原石、パワーストーン、アクセサリーなどの展示販売会 入場無料日時:7月15日(日)11:00~19:00、 16日(祝)10:00~17:00会場:東京 有楽町 東京交通会館 3階 グリーンルーム(JR有楽町駅より徒歩1分)主催:ミネラルザワールド実行委員会 tel&fax:0270-63-4509期間が重なって、老舗鉱物ショップの売り出しもあります。◆ミネラルコレクティング Summer 07日時:7月15日(日)~21日(土)会場:有楽町・東京交通会館 B1階 ゴールドサロン主催:鉱物科学研究所 TEL: 03-3993-1418嬉し楽しの石イベントなんですが、どうやら台風が……。普通なら初日参戦なんですが、場合によっては2日目に。天気予報をにらみつつ、唸ってます。
2007/07/14
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行ってきたぜの最終日。ぐぐぐっと気を引き締めて、昨日今日はほとんど石を買っていません。ショーなのに石を買わずに何をしているかと言われそうですが。今日はカメラ持参で、写真を撮って欲しいと頼まれたお店をぱちり。10月のIMAGE展や12月の池袋ショーには、プリントアウトして持って行かなければ。この会期中に、買った石を早速写真に撮ったり、以前買った石の写真をプリントアウトして、お店に「里帰り」させていたので、あちこちで顔を覚えていただいたようです。され、会場ではこれまでの4日より2時間ほど早い5時の終了なのに、お店は2時、3時をすぎたあたりから片づけが始まります。今夜のうちに飛行機に乗る海外業者さんは、特にはやいです。次々に梱包されていく石を見ていると、「あー、終わっちゃう……」と、寂しくもあり、「何かを買い忘れているような気がする」と焦りを覚えるようでもあり。昨年はこのタイミングで、「▽付き触像ヒマラヤ水晶」を見つけて撃沈していたのですが、今年はそのようなこともなく無事終了。実は、最後の最後でメキシコのストロベリー・クォーツの原石を見つけてしまったのですが、珍しくて欲しいことは欲しい石でも、状態がちょっと悪すぎたので、えいっと気合いを入れてパスしました。ストロベリー・クォーツといえば、今ではカザフスタン産ですが、それより以前はメキシコ産のものが知られていたそうです。そういう意味でも、初代ストロベリー……と言うことになりますが、確かに赤くても表面に付着物が多く、光に透けない赤さでは、ちょっと……。残念。中国産のモリオンのクラスターも、半額プライスでしたが、これも表面に付着物が多くて、せっかくの真っ黒さが楽しめないので、パス。縁があればまた出会うでしょう。「ほ、欲しい。でも買えない、でも欲しい~」と後ろ髪引かれる石がないので、心静かにショーを終えることができます。明日は早速写真撮影予定。あさってからは天気が悪いらしいので、明日の日差しは逃せません。
2007/06/05
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「懲りない石好きの新宿ショー行き」とは、もしかしたら、「飛んで火に入る夏の虫」と同じ意味なんでしょうか。行ってきました、無事、ショーの餌食になってきました。餌食にならないはずがない。(←もはや開き直りの境地)私の新宿ショーとは、たいてい1日目は、新発見の石や珍しい石さがし。2日目以降は、お店の隅つつき……となります。探すレベルというか、見るポイントが違うので、初日に買ったから……とはならないのですね。全く困った。逆に、買い損ねたら悔しい石を無事ゲットしたあとなので、2日目だというのに集中力アップ。石探しの目は今日も快調です(笑)。さて、お店の隅つつきモードに入ると、見慣れた種類の石でも「この石のここがスゴイかも!」……と、まさに石の特徴のピンポイントをつつくことになります。そのうえ、やはり会場で自然集合してしまう顔見知りの石好きさんも、同じような状況なので、相手に薦め、薦められ、自分の目だけでなく他人の目まで借りて石探し。「買おうか、どうしようか」と相談しても(されても)返事は間違いなく「買っちゃえ~♪」なので、見つけたらそのあとは、自分で悩まなくてはなりません。初日に一通り見たはずなのに、興味をひく石は引きも切らず。アフガニスタンの、まさしくローズ・ピンクなローズクォーツもありましたし、(スモーキー・クォーツの上に、濃いローズクォーツ!) 非研磨のガーデンクォーツが一つ1000円とか、ギラライト(ジラライト)入りのルースとか。雷水晶も何店か扱っていて、選び放題の雰囲気。惜しいのは、例年あやしさと疑惑を振りまきつつ、時に掘り出し物を提供してくれる中国のお店が少なかったこと(たぶん)。見るからに現地からの直接買い付けで、卸風の店なのに、まるでセレクト小売りショップなみの高値を付けている店が増えたこと。しかしながら、やはり、ミネラルショーは石を見る目勝負、体力・根気勝負。見慣れたアメジストでも、エッグの中にっじつはくっきりファントムとか、(ちなみにファントムありもなしも同じ値段)インドの丸玉コーナーに、実は見慣れない石とか。ミネラルショーに足を運んだからには、普段買えない石、見ない石を探すのも、もちろんありですが、見慣れた石の、新たな魅力を発見するのもありなのです。そんなわけで、原石未加工派なのに、ショーでは磨きものの数を増やしてしまいます。磨き派の人は、この機会に原石を。原石派の人は、磨きものを。ちょっぴり冒険してみるのもいいかもしれません。最後に、昨日のショーでビーズを……発言、失礼しました。私が見かけたのは、ビーズの1000円均一コーナーでした。そのコーナーの上の棚の石をのぞきに行って、判明しました。1000円均一なら確かにお得で人気でしょう。ミネラルショーと言うだけあって、ビーズを売るショップは少数派。ビーズ以外の石と比べて選択肢も少なく、1000円均一だとは思わなかったので、ショー価格というのも意外にないし、種類と質と価格を天秤にかけたら、あまり得でもないかも……と思ってしまったのです。逆にラリマーやシャーマナイト(ブラック・カルサイト)は、専門店が出店してきているので、実物を見てしっかり選ぶには良いチャンス。インド店さんでは、インドが産地であるラブラドライトやムーンストーン、カーネリアンなどのビーズが選び時であるように思います。天然石の大ぶりなペンダントヘッドは、かなりお得かも。さりげなーくピンク・ラブラドライトが混じっていたりもします。あ、アクセサリーで、つい、欲しいかも……と思ってしまったのは、アメジストのクラスターを、下の瑪瑙の部分ごと使って作ったくりぬき指輪。アームの部分が瑪瑙、指の上にくる指輪の飾り部分がアメシストのクラスターです。ごついと言えばごついんですけど、つぶつぶしたアメシストがなかなかかわいく美しい。あまりにも非実用的そうだったので買いませんでしたが……。
2007/06/02
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そのほか見覚えていた物を思い出すままに……。オレンジ・ルチルと称される、従来の金ルチルよりもオレンジっぽいルチルの未研磨石や、リチウム入り水晶をころころと置いている店あり。そこのお店の「エンジェル・クォーツ」なる、白~黄色の角閃石ファントム入り水晶がちょっとおもしろいかも。ゼブラロックは今年も売られていました。今年はビーズもあり。アトランティサイトは、ちょっと値上がり?ネックレスにするようなセットのビーズがありましたが、これは予想以上に高すぎ。インドのお店もいくつかあって、その年によって沸石が豊富だったり、磨きの石がおもしろかったりするのですが、今年はぱっとしません。ビーズを売っている店もいくつかあって、そこではビーズを大量買いしているお客さんがたくさん。ミネラルショーでビーズを買わなくても……と、思ってしまうのは失礼でしょうか。KURO的には「触像ヒマラヤ水晶」、ネットでは「ヒマラヤ・アイスクリスタル」とか呼ばれている水晶は、今年は小振りな物がいろいろと。ああ、去年は安かった。たぶん、明日以降じっくり隅々までチェックすると、それなりにお買い得な品がいろいろいろいろあるのでは。明日も水晶アップリケ鞄を持ってうろついておりますので、見つけた方は声をかけてくださいね。……人が多すぎて、誰も鞄まで見てないような気がするんですが。
2007/06/01
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行ってきました! 新宿ショー!朝イチで駆けつけるはずだったのに、急用にてお昼からの参加でした。午前中に目印の水晶鞄を探してくださった方がいらっしゃったら、ごめんなさい。で。ちょうどお昼頃に会場入りしてみたものの、人、人、人ッ!!!!しかも去年に続いてブースの場所が移動しており、あの店は来ているのかいないのか、あるはずのあの店はどこにあるのかが、ビミョーにわかりません。私としては、買うぞ買うぞ、あれを買うぞという捕獲予定品があるような、ないような状態なので、まずは、人をかき分けかき分けかき分けかき分けかき分け……マジメな話、石を見るよりも、人をかき分けて移動することで体力使います。ふう。ただ一つの幸いは、去年の初日よりも幾分気温が涼しく、会場がゆであがりそうな蒸し風呂状態にまではなっていなかったこと。それでも結構暑いので、水分補給をお忘れなく。話はもどって人をかき分けかき分けかき分け、いつもなにがしかの戦利品があるお店をまずはチェック。うーん、あんまり元気がありません。移動しながらさらに捜索範囲を拡大。東京国際ミネラルフェアは、新規参入が難しいと言われていて、たいていは毎年同じ顔ぶれなのですが、個人的理由で休んだお店や、パワーストーン系のお店がはずされたこともあり、昨年のショーは場所と顔ぶれに若干の移動がありました。それに続いて今年も、幾分お店の顔ぶれが違うような。その割に目をひく石がないのは、ちょっと悲しいです。あ、私の目をひく石ということであって、他の人が見たら、ちがう感想を持たれることでしょう。そんな中で、やはり頼りになるのは石好きさんネットワーク。こんなに混雑している会場でも、不思議と顔を合わせるもので、無事に遭遇、そしてすてきな石があったと教えていただきました。結果……今日の新宿ショーは、私にとって「モロッコ・デイ」。やるな、モロッコ石、と唸ってしまいました。一部石好きさんをわくわくさせた石は、ローゼライト、および、ローゼライト入り水晶。メキシコ産のローズピンクのグロッシュラー(ガーネット)もローゼライトと呼ばれますが、今日のローゼライトは、カナダ、ドイツやモロッコが主な産出国であるという、「ローズ石」。その名の通り、濃いローズピンクのあでやかな石です。ローズ石単体でも、なかなかに美しい石なのですが、その上をドゥルージー状の水晶が覆うと、水晶越しにローズピンクが透けて、何ともかわいい。あまりのかわいらしさに二つも買ってしまった私……。そしてもう一つ、「Cobaltolotarmayrite」という、酔っぱらったような名前(注:お店の人が何度も読んでくださったのですが、どうにもなんだか酔っぱらっているように聞こえてしまう名前)の赤い鉱物が入った、やや妖しげな雰囲気のカルサイト。そのほかに買った石も偶然モロッコ産だったので、まさしく、今日は「モロッコ・デイ」。
2007/06/01
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イマイチ風邪が抜けない新宿前日です。咳が~……。出ないときは全く平気なんですが、何かのツボにはまると、連続でゴホゴホゴホッ! 止まりません。そのほかは、のども痛くないし、熱もないし、平気なんですけどね。これもそれも、未だヌーマイトと「何とかなって」いないから!?あんまり長引くと、「気合いの入った風邪ひき石」と呼んじゃうぞ(笑)。……という冗談はさておき。例によって新宿ショーは朝から参戦予定。水晶アップリケ鞄を持って行くと思いますので、会場で見かけた方は、声をかけてくださいね。話のネタに石をいくつかと、ブレスレットも持っていくと思うので、見事会場にてKUROを捕獲できた方は「生(なま)石」「生ブレス」がごらんになれます(笑)。直前ではありますが、関連情報など。◇ミネラルショーを攻略せよ◇ミネラルショー、お買い物心得◇偽物ってなんだ?(※↑は、別館サイトに収録、加筆、写真追加しました)◇加工された水晶◇水晶以外の要注意石
2007/05/31
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本日から日曜まで、石探横丁が開催されています。行ってきました~。今日は初日で14時からという半端なスタート。ちょっと早かったかな、と言うタイミングで会場に行ってみたら、ホールの吹き抜け部分という、オープンな雰囲気の会場なためか、まだ会場設営中のお店があるにもかかわらず、通りすがりの人がお店をのぞき始めて、なし崩し的にオープンしている様子。お店の人の方が、「もう始まってるんでしたっけ……」と言っている始末。去年の今頃行われたのは、MFA展という名称で、小さいながらもミネラルショーっぽいふれこみでしたが、今回は昨年夏に行われた石探横丁の2回目。参加しているのは国内業者のみ、1回目より若干参加数も減って、なんだか集団即売会といった雰囲気。原石屋さんあり、ルース屋あり、化石もあり、アクセサリーもあり……と、どれに偏っているわけでもないラインナップですが、「うおおおおお~っ」と燃える感じではありませんでした。国内業者でも目新しいものは3月初旬のツー損ショーの売り出しででているし、今後控えているゴールデンウィークだの、本番の6月新宿ショーを考えると、お財布のひもはきつめになるというもの。ちょっと急用があって、さほどゆっくりしていられなかったのですが、顔見知りの石好きさんに挨拶しながら、会場をぐるぐる歩き回りガネーシュ・ヒマール産水晶の丸玉を一つゲット。ひときわ色濃いクローライトと、アクチノライトが内包された、深い森のような丸玉です。よく見るとクローライトとアクチノライトの間から虹も見えて、なかなかに見所たくさん。直径2.5センチで2000円! ラッキー!
2007/04/13
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今年最後のミネラルショーも、とうとう終了しました。足を運ばれた方も多かったかと思うのですが、これぞという石との運命の出会いはいかがでしたでしょうか。戦利品・捕獲品については後日として、今さらかもしれませんが、KURO的ミネラルショー攻略法 (あくまでも私見です)など。5月の新宿ショーでお役立て下さい(役立つのかな?)。●動きやすい服装で 時間があればあるだけ入り浸ってしまうのがミネラルショー(そんなことをするのは私だけ?)。つまりほぼ一日ぐるぐるぐるぐる会場を歩き回るので、動きやすい服装で行きましょう。たくさん買うぞと意気込む場合は、石用のかばんや袋を持っていくと便利。大物買い予定の場合はカートなんかも必要かも。会場はけっこう暑いので、お茶は必須。●初日と最終日がねらい目 初日には掘り出し物を。最終日には安くなれば買ってもいいなと思うものを。●石は限定1個 言うまでもなくまったく同じ石というのは2つとありません(特に原石)。「目は釘付け、心わしづかみ」な石に出会ったら、その場で決断した方が吉。ちょっと会場一周……してきたら、なくなっている可能性があります。●総合的に判断しよう 上で述べたように「石は限定一個」ですが、会場の端から端まで気になった石を片っ端から買っていったのでは、お金がいくらあっても足りません。よぼど気になった石、珍しい石、人気があって数の少ない石以外、つまり、他の店でもっと安く売っているのを見ても大丈夫!という石以外は、ちょっと保留して会場を一周してみるのも手です。今回のショーでも、同じ種類の石がさまざまな値段で売られているのを見ました。●一人で回ろう、みんなで回ろう 「じっくり見たいから」一人で回る。という意見をお聞きしますが、他の石好きさんと会場巡りするのもおすすめです。一人で回っていたときには見落としていた石を発見したり、思わぬ石の思わぬ魅力を発見することがあります。石好きでない方と一緒、というのはおすすめできませんが、会場で顔を合わせた石好きさんとの同行は大歓迎。「一人で半日、みんなで半日」がベターな時間配分かも。●情報は大切だ! 会場で他の石好きさんとお会いしたら、情報交換しましょう!「あそこの石が安かった」「珍しい石があった」など、貴重な情報が得られるかも。もちろん、自分が得た情報も教えてあげましょう!他の石好きさんが同じ日に出かけると決まっている場合には、あらかじめ時間を決めて集まったり、食事を一緒にしたりして、戦利品披露&情報交換なんてのもいいですね。私はショーと同じくらいオフ会が楽しみです。●お店の人と仲良くなろう せっかくなのでお店の人と仲良くなりましょう!いろいろなお話を聞けたり、時にはおまけしてくれることも!「ああ、あの石を買ったKUROさん!」と覚えていてもらえるとうれしいものです。●そっけない店構えに宝アリ? ミネラルショーにはアクセサリー系、原石系、化石、隕石など実にさまざまな石屋さんが出店されます。やはりきれいにディスプレイされライトアップされているお店に目がいってしまいますが、そうではない石屋さんにも意外な掘り出し物があることも。●意外な店に意外な石が? 今回の「オドロキ!」は、「水晶エネルギーチェッカー」なるあやしげな品を置いている店にコレクター垂涎のアホーアイト入り水晶、パパゴアイト入り水晶があったこと。これは極端な例ですが、よーく見ると他よりも安いボージーストーンがあったり、大きくて高いだろうと思っていた石が実は激安だったりということがありました。ですから、いろんな店を覗きましょう。念のために値段も聞いてみましょう。何と言っても「見つけたモン勝ち!」です。●話題はケースバイケースで ……これは石屋さんとお話していて、ちょっと気が付いたこと。ミネラルショーに出店されている石屋さんは、大部分がいわゆる「鉱物系」の石屋さんです。そういうところでは、「石のパワーが……云々」という話題には、少々困惑していらっしゃるようす。「……と言われているそうですよ」と、なんとか対応しているとか、「科学的根拠がないと否定すると、あまりいい顔をされなくて」という声をちらりとお聞きしました。……そういう話題はケースバイケースが肝心かもしれません。気持ちの良いコミュニケーションで、いい石探しをしたいものです。
2004/12/20
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ミネラルショーでお会いした石屋さん&石好きさんにいろいろお話を伺うことができたので、忘れないためにちょっと記録したいと思います。●人工ガーデンにご注意!?昨年の池袋ショーでは、人工的に緑に着色した水晶が出回って問題になりました。なんと、今度は人工のガーデン水晶が作られているということです。まだ、日本で出回っているという話は聞かないそうですが、どんなものかというと、水晶をくりぬき、色を付けた別の水晶をはめ込んで接着した、見た目の美しいものだそうです。エボキシ系の接着剤を使っているので、紫外線で接着した部分が淡く蛍光するのだとか……。ガーデンというより、人工のファントムっぽい感じなのでしょうか。そういえば、人工的に色を入れたファントムがあるんだって、という話を聞いたことがあります。今回のショーでは、売られていないようですが、今後に注意……かもしれません。●酸で黄色い場合もある。店で売られているときは透明でぴかぴかの水晶も、採掘したときからそんな状態とは限りません。土なら洗えば落ちますが、酸化鉄の被膜などに覆われていたりすると、洗った程度ではきれいにならないので、酸で処理をする場合があります。時には豪快にドラム缶などで大量に処理される場合もあるようで、このとき、水晶に傷があるとそこからひびを伝わって酸が内部に入り、黄色く発色する場合があります。「黄色くて珍しい!」と思ったら、後で処理した酸の黄色だった……という場合もあり得るわけです。ラベルを見たり、お店の人に良く聞いて、信用できるところで勝った方が良いと思います。●レインボー・クォーツとアイリス・クォーツの違いは?大きくくくればどちらも「虹入り水晶」なのですが、虹の出る原因が違うそうです。単にレインボーという場合は、水晶に圧力が加わってできたひびで光の干渉がおきて虹が出たもの。アイリス・クォーツの場合は、水晶の中に別の鉱物が皮膜状に結晶して、そこに虹が出るもの。見分け方は、ひびが要するにひびなのに対し、皮膜状に結晶した鉱物の方は、ひびと言うよりも羽や扇状に広がっているので、見慣れればわかるそうです。●水晶の結晶速度について新説水晶は、何万年も(時には何億年も)かけてゆっくり成長したと説明されていることが多いです。つまり、長い長い長い長い長い……(略)……長い時間をかけて、まるで紙コップを重ねるように、一層一層ゆっくり~じっくり~結晶したというわけです。ところが、上で述べているアイリスクォーツでもそうですが、ゆっくりじっくりちょっとずつ……では説明できないインクルージョンも多いのです。石屋さんにお聞きした話によると、学者の方も正直なところ、地面の底で起こっていることはわからないのだそうです。だから、本を読んでも肝心なところで人工水晶の話になっちゃうのですね……(ボソッ)人工水晶は水晶の原料となる溶液の入った中に、種となる水晶を入れ、ある直と温度をかけて、およそ40日ほどで作られます。なので、水晶もコレに近いとまでは言いませんが、従来何万年といわれていたよりもずっと早く結晶し、それ以降ずっと地中に埋まり続けていたのではないかという説があるそうです。私もこの説には賛成です。大きな単結晶が一気に結晶したとは思いませんが、あるていどの大きさが一気に結晶したと考えなければ説明できないインクルージョンが多すぎます。確かにファントムは結晶が徐々に大きくなっていった様子を伝えていますが、私はこのファントムとファントムの間は一気に結晶したと思います。つまり、変動する晶洞内の条件によって、ある程度一気に結晶し、次に結晶するまでのわずかな時間に結晶面に不純物が付着し、再び結晶をはじめる……というように。ファントムの幅に厚い薄いがあるように、一気に結晶する大きさは一定ではないと思いますが。
2004/12/18
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とうとう始まりました、今年最後のミネラルショー。行ってきました。他の石好きさんともお会いしました。ついでに石屋さんと夕飯をご一緒しちゃいました。朝から晩まで石三昧。こんなことをするのは私だけかと思ったら、お会いした石好きさんも似たような一日だったようです。ちょっと安心(笑)。まずは速報です。うきゃーっ、ロシアの石が豊作!しかも探せば安い。目移りしまくり。買いはしませんでしたが、変なものもありました。隕石の丸玉、エッグ。針金をよじって木の形にして先端に天然石のさざれをぶら下げる飾りがありますが、それのテクタイトバージョンと、隕石バージョン。水晶の波動検知器(……だったかな。とにかく水晶のパワーを測るもの)会場は熱気むんむん。いや、石のパワー以上に人のパワーがすごかったです。
2004/12/17
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行ってきましたIMAGE2004。もしかして、会場のどこかで知らずにすれ違った方もいらっしゃったかもしれませんね。感想としては、5月の新宿ショーよりも原石が少なくて、(ショーの主旨かたすればあたりまえですが)原石派の私にとっては、ちょっと残念。楽しみにしていた業者さんが軒並み出店されていなかったので、それも残念でした。しかし、一通りどころか何周もぐるぐるしたはずなのに、それなりの数の出店があったので、見落としていた石もありました。会場で顔見知りの石好きさんと顔を合わせ、情報交換したおかげで、国産水晶を追加GET。やはり情報は大切です!
2004/10/01
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