2007/06/17
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カテゴリ: ロシア産



ムーンストーンと呼ばれる石もあります。

ここでちょっとはっきりさせておきたいのですが、サンストーン、ムーンストーンという鉱物があるのではなくて、長石に、ヘマタイトや銅の薄片が内包されてきらきら輝くものをサンストーン、アルカリ長石の中で、独特の層状構造により、ふわっとした月光のような光が浮かぶものをムーンストーンと呼ばれています。

つまり、条件を備えていればサンストーン、ムーンストーンですが、同じ成分、結晶の仕方でも、極端に言えば、同じ結晶であったとしても、別々にカットされたときにきらきらや月光のようなシラーという要素を満たさなければ、サンストーン、ムーンストーンと呼ばれないということです。

……というように、見た目で命名されているわけですが、そのために両方を兼ね備えた石、というのも存在します。

つまり、ムーンストーンの条件である月光のようなシラーを持つ長石にヘマタイトのきらきらが内包されれば、それはサンストーンであり、ムーンストーンでもあると言うこと。

そういう石が実はあります。それが、今回の写真の石。
小さいルースの上、シラーとヘマタイトを同時に写すのが大変!
それでも、なんとかヘマタイトの薄片が内包されているのと、石の左側、光が写り込んでいるあたりがうっすら青白く光っているのが


これは、ロシアの石。
ムーンストーンとして思い浮かべる、透明や白い地の石ではなく、部分的に白かったり黒かったりする石ですが、
青白い光とラメのようなきらきらが浮かぶ様子は、なかなかおもしろいです。
惜しむらくは、なかんか見かけないこと。
見つけようと思ったらミネラルショー……ですが、意外に高い。
小さいルースでやっとゲットしたもの。

でも、太陽と月を同時に兼ね備えた贅沢な石。
探す手間は、惜しめません。
あとは写真でがんばらねば。





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Last updated  2014/03/02 07:53:52 PM
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フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

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