わらしべ工房 畳屋の楽屋裏(ブログ)

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2010年06月20日
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…したのは当店の主力商品「昔風畳」に使用する畳表。

この畳表は高級品で知られる備後表と同じ品種「せとなみ」イグサで織られています。

特徴としては草はやや細め、変色草が多め、実が充実してない、などの結構欠点の目立つ品です。

さらに栽培もコツが必要で、先枯れ、ツボ枯れ、大量の有機肥料を要し、不足すると製品にならないくらい老化するという品種のため今ではほとんど作られていないイグサです。

よって、作りにくく、ぱっと見がショボい製品のために生産者、問屋の両方に人気が無く、
需要も供給も発生しない、この「せとなみ」畳表は残念な意味で幻の畳表となってしまいました。

多くの欠点や栽培のリスクの伴う誰も見向きもしないこの「せとなみイグサ」の畳表をなぜこの生産農家は作り続け、当店は主力商品として採用し続けるのか?

秘密はコレダ!!

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P1010601.jpg

畳表の一番弱い穂先部分。5,6本を力いっぱいむしってみるが…
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P1010602.jpg

おー、すげー。全く千切れてこない。強烈な繊維質だ。
この部分は、何もしなくともポロポロ取れてくる畳表も普通にある。

生産者さん、長期保存を考えて含有水分は11%以下のドライフラワー状態にして
出荷してるのにこの強靭さは驚異的です。

見た目のショボさとは正反対の強靭さを誇る品種なのだ。

そして、使うほどに風合いを増すという特色もある。

出てくるツヤ、退色の具合がメタリックなクリーム色で非常に明るいこと、長持ち
してくれること…など、一言で言うと、使うほどイイ感じになるという、のこの点
は他の品種を大きく凌いでいる特色です。

なぜ来年分の材料を今仕入れなのか?

この「昔風畳」表は1年寝かせると、別物かと思うくらい厚みが増えてガッチリします。


そんな理由で当店の倉庫はだいたい2年分の材料を収納していることになります。

P1010604.jpg

写真は鮮やかなグリーンに写ってますが、実際は淡いグリーンです。
この色合いの品は例外なく1年寝かせると銀白色とよばれる光沢のあるブルーに落ち着きます。仕入れ時に淡いグリーンというのが重要です。(ちなみに新草時に濃い目のグリーンの品は
1年寝かせると暗めの色調にボケるので駄目です。)

来年分も良い畳表を確保させて頂きましたので安心しました。






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最終更新日  2010年06月20日 23時40分40秒
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