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2015.03.20
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 日本球界復帰2年目を迎える左腕、DeNAの高橋尚成(39)のセリフである。オフに、巨人時代の後輩でもある東野峻(28)が戦力外になったオリックスから加入。チームの雰囲気などを気にする後輩に、高橋尚が真っ先に伝えたのが、中畑清監督(61)の「打倒巨人」に対する異常なまでのこだわりだった。

「高橋尚、林昌範に今季は東野、岡島秀樹、ロペスが加わった。実に元巨人勢が5人という布陣です。就任4年目で契約最終年の中畑監督に、何とか巨人を倒して優勝するという悲願を遂げてもらうため、少しでも力になればと高田GM以下のフロント陣が巨人を知る人材を集めた結果です。特にロペスは、昨シーズン中から中畑監督が望んだ補強。巨人が横やりを入れてきたグリエルも、年俸3億5000万円プラス弟のグリエル・ジュニアの獲得というキューバとグリエル側の条件を丸のみしてまで残留にこぎ着けた。キャンプで、半ば強引に巨人次期監督候補の松井秀喜を沖縄に呼んだのもそう。昨年、セで唯一、巨人に13勝11敗と勝ち越したこともあって、改めてフロントも“打倒巨人”の方針を鮮明にした。『今年は選手の顔つきも違うんだよ』と指揮官もご満悦です」(放送局関係者)

 周囲に「監督4年目にしてやっと、『優勝』を口にできるくらいの手応えを感じている」と言っている中畑監督は、同時に「優勝できなければユニホームを脱ぐ」と覚悟も決めている。就任以来、「3位Aクラスに入らなければクビ」と言いながらも前言を翻してきたが、さすがにもうそれが通用しないのは本人が最も分かっているのだろう。

■古巣・巨人への並々ならぬ対抗心

 指揮官は本紙評論家の山崎裕之氏にこう断言している。

「4番は筒香を固定、彼と心中です。結果が出なければ辞めます」

 昨季22本塁打を放った6年目の筒香嘉智(23)と、9年目の梶谷隆幸(26)で3、4番の中軸を形成。懸案だった遊撃レギュラーにはドラフト3位の新人・倉本寿彦(24=日本新薬)を抜擢することも決断した。V逸なら退任という覚悟が、いい意味での開き直りとなれば、一貫性のなかった采配、選手起用に太い芯が通る。

「そもそも中畑が古巣のへの対抗心を丸出しにしているのは、巨人というより監督の原に対する対抗心だ。2人は現役時代からのライバルで、犬猿とまではいわないが仲は良くなかった。巨人の監督として結果を残し、WBCでも世界一になった原とは対照的に、中畑は監督代行として日本代表を率いたアテネ五輪で銅メダルに終わり、巨人はもちろん他球団からも監督の声がかからなかった。中畑に原の話を振ると、『あれだけの戦力を持たせてもらったら』とか『彼もそれなりに経験を積んで』などと、言葉の端々に本音が見え隠れする。原も今季が契約最終年。原が率いる巨人を倒して優勝するチャンスは今年が最後になるかもしれない。中畑が昨年以上に巨人戦に目の色を変えて、捨て身で向かっていくのは間違いない」(巨人OB)



 開幕カードで激突する両球団。昨18日の最初で最後のオープン戦では、さっそく中畑監督が原監督に痛打を食らわせてみせた。4点を先制されたDeNAは三回に巨人をクビになった4番のロペスが3ランを放って反撃開始。七回の井手の3ランで逆転した。投手陣は四回以降、巨人打線を3安打無失点。2番手の東野にオープン戦初白星のオマケまでついたのだから、中畑監督はしてやったりだったろう。

「ロペスがいけるという雰囲気をつくってくれた。(古巣相手で)相当な意識があったと思う」とニンマリした指揮官は「うちには良いで~(井手)とかいい選手がいっぱいいるから」といつにも増してご機嫌だった。

 今季もその戦力から、セは巨人を中心に優勝争いが展開されるとの見方が大半とはいえ、故障者が続出するなど決して万全ではない。終わってみれば2位阪神に7ゲーム差をつけた昨季の優勝だって、21の貯金のうち中日戦と交流戦でつくったそれぞれ8ずつの勝ち越しがものをいった。

 昨年のCSで4タテを食らわせた阪神、黒田の復帰で意気上がる広島が巨人のライバルになるといわれているが、最も侮れないのは「妬みの集大成」を迎える中畑DeNAになりそうだ。





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最終更新日  2015.03.20 12:25:30
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