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2015.03.28
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カテゴリ: 高校野球
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 この大会の15試合目にして、ようやく「面白い試合」を見た。

 昨年夏の甲子園に続いて夏・春連続出場の二松学舎大付(東京)に勝負を挑んだのは、21世紀枠で82年ぶり2度目の出場の松山東(愛媛)だ。

 片や激戦区東京の私立校、片や四国有数の進学校。

 いくつもの運動部がひしめき合うグラウンド。内野ノックがやっとのスペースで、1日2時間の練習で鍛えたチームがセンバツにやって来た。

 実はこの日、第2試合が終わったら帰ろうかと考えていた。筆者は東京在住なので二松学舎は夏も秋も見ているし、見るに堪えないような試合展開になっては気の毒だし。

 そうはいってもせっかくの機会だから、好捕手の匂いを発散する二松学舎・今村大輝選手(2年)の成長ぶりだけ確かめていこうかと序盤を眺めていたら、どうも様子がおかしい。

82年間の思いを発散していた松山東応援団。

 松山東が3回までを0-0でしのぐと、4回に2点先制。その後も、取り返されると突き放し、追いつかれてもまた突き放し、結局一度もリードを許すことなく5-4で二松学舎を堂々と寄り切ってしまったのだから驚いた。



 加えて、三塁側アルプスをいっぱいに埋めた松山東応援団である。1892年創部で82年ぶりのセンバツ。82年前といえば「大正時代」目前である。

 溜まりに溜まったマグマが大音響となって、なんとか踏みとどまろうとする二松学舎の選手達を呑み込んでいったように見えた。

「球場外にまだ400人ほどのお客さまが入れずにいます。席はできるだけ詰めてお座りください!」

 アルプス席から聞こえてくる拡声器の叫びは、ネット裏でもあれだけはっきりと聞こえたのだから、マウンドで奮投する二松学舎の左腕・大江竜聖投手(2年)の耳にもきっと届いていたに違いない。

“勝負度胸”が投げているような彼が、マウンドで両手を広げて深呼吸を繰り返すシーンが何度もあった。

「最強の相手も困るが、一番弱い相手はもっとイヤ」

「最強の相手と当たるのも困りものだが、一番弱いといわれる相手と対戦するのは、もっとイヤなものですよ……」

 以前、ある有名な監督さんがこんな“本音”をこぼしてくれたことがある。

「対戦相手が弱いといわれる相手で喜んでるのは、何も知らない地元のファンとOB、それに学校の人たちだけ。私は選手達を、まずいましめることから始めるんですよ」

 弱い相手と対戦する時、強豪校であればあるほど、球場すべてを相手にして戦わねばならないことを知っているのは、「それ」を実際に体験したことのある大人たちだけである。

 かつて舞の海秀平というお相撲さんは、横綱よりも人気があった。



 関脇ぐらいまでいったのかと思ったら、最高位は小結であった。そのわりに“強いイメージ”があったから、余計に判官贔屓の日本人の胸をいたく揺さぶったのだろう。

 勝てそうもない者が、負けそうもない相手をなんとひっくり返してしまうシーンを待ち望む。ある意味とても残酷な心情が、日本人の心の中には潜在している。

強者がコケる理由は、「勝ち方」が頭をよぎるから。

 私たちはそれを口に出しては決して表さないが、その思いは行動に意外なほどわかりやすい形で表れてしまうことがある。それが今回の場合は、松山東のプレーに対する力強い拍手だった。外野スタンドを見渡すと、二松学舎側のライトポール付近には誰もいないのに、反対のレフトポールのあたりには、観客がビッシリと密集していた。もっとゆったり見られる場所もあるのに、少しでも松山東応援団のアルプスに近づきたいとでもいわんばかりのその様子に、ついつい微笑んでしまったものだ。

「実力差が開いていると思われる相手と……」



 ユニホームに汚れひとつなく、綺麗に勝っても1勝。息を切らせ、ドロまみれになってやっと勝っても同じ1勝。頭ではわかっているのに、強いほうに「楽な勝ち方」というヤツが頭にチラついてしまうのは、人間の面白いところであろう。

コールドを目論んだ側が、逆にコールド負け。

 もうだいぶ前だが、夏の予選でこんな場面を目撃したことがある。

 どっからどう考えたって勝つに決まってるだろうという強豪が、初回に四球で出た走者をヒットエンドランで進めようとした。

 おそらく、10-0の5回コールド。勝手にそんなイメージを描いて、初回からビッグイニングで一気呵成に。そうした目論見だったのだろう。つまり、相手をナメていた。

 その打球がジャストミートのライナーになって、二塁ベースカバーに入った遊撃手の正面に飛んだからたまらない。目の前に駆け込んできた一塁走者を飛んで火に入る夏の虫とタッチアウトにすると、あっという間にダブルプレーだ。

 これで完全に「流れ」が相手に移った。

 野球の流れには、こんな黄金則がある。

「格上のチームが意味のわからない選手の交代や攻め方をすると、試合の流れが相手に移り、展開は必ず荒れる」

 その後はもう、何をやっても裏目裏目。人工芝のグランドではありえないイレギュラーが出たり、逆に「強いほう」が5回コールドで粉砕されてしまった。

「弱者からのプレッシャー」が強者を襲う。

 勝ち方にこだわると、つまりいい格好をしようとすると、野球では必ず流れに逆らうことになる。

 送りバントでよい場面で欲張って盗塁、格好つけて一、三塁を作ろうとしてエンドラン。

 流れを司っているのは「野球の神様」であるから、流れに逆らうということは神様に逆らうことであり、往々にして神様を怒らせてその作戦は失敗し、結果として番狂わせが起こる。

 そんなシーンをこれまで何度も見てきた。もしかしたらそうした強者の側を襲う“雑念”は、誰にも見えない「弱者からのプレッシャー」なのかもしれない。

 捨て身になった相手ほど怖いものはない。二松学舎・大江竜聖に16三振を奪われながら、それでも「来た!」と思ったボールには振って振って振りまくり、打線の上位5人だけで打った7本の安打と、下位打線が初球で決めたスクイズの5点で勝ち上がった松山東。

 お叱りをいただくことを覚悟でこういう表現をすれば、ほんとのところ夏の予選には、球場に「負けに来る」チームがあるが、甲子園球場に負けるためにやってくるチームは1つもない。

 この“当たり前”のことを、背中に鳥肌をたてながら改めて思い知らされたセンバツの春の午後であった。





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最終更新日  2015.03.28 11:28:13
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