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December 20, 2009
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カテゴリ: カテゴリ未分類
駅の南側の屋台村。人目に付きにくいため、お忍びで行くには最高

の場所だった。

「先生、風邪よくなりました?」

「おかげさまで良くなったよ。プレゼンの前日、熱があったのに

どうしても寒気が我慢できなくてね。熱いシャワーを浴びたんだ。

そしたら1週間も寝込む羽目になったけど」

彼女は笑っていた。

少しづつ彼女のことも知っていく。

彼女の好きな飲みものは、この前覚えた。



「だって先生じゃないですか?」

「それはね。周りが誤解するし、せめてさん付けでいいから、

お願いします。」

いたずらっぽいのか、私が困った顔をしているのを楽しんでいる。

結局、彼女はしばらく名前で呼ばずに「先生」と呼んでいたが...。


いつの間にか3度目のデートも12時を過ぎていた。

「駅まで歩いていこうか」

雪が一段と降ってきた。

オフィス街のビルの入り口に彼女の手を引いて緊急避難。

そしてそっと抱き寄せた。

「すごい雪だね」



「寒い?」

「うん」

(寒いはずだ。今日の寒さにしては少し薄着だ)

少し強めに抱きしめた。

彼女は自分より15センチほど背が低い。



自分のほうを見上げていた。

そして、いつになく真顔だった。はじめて見る真剣なまなざし。

(なにか言いたげだな)

そして口を開いた。

「先生...私が、好きになってもいいですか?」

「…。うん」

突然の、予想外のコトバになにも考えずに返事をしてしまった。

そして少し強く抱きしめながら、目を閉じて言葉の意味を反芻した。

(彼女が、自分のほうを向いてくれた。でも)

決断を迫る宣告だった。「モラトリアム」は残されていないと。


3月に彼女は国家試験を控えていた。そして、次の約束は成り行きで

ホテルでの受験合宿ということに決まったが。







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最終更新日  December 20, 2009 06:49:18 PM
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