宮城県多賀城市八幡のNPO法人「みやぎ野生動物保護センター」(武田修理事長)が存続の危機にさらされている。センターの維持費や動物の餌代などに充ててきた募金が減少し、最近は武田理事長(56)が自腹を切って運営している状態。センターは「このままでは施設を続けることも難しい。動物を助けるためにも善意の協力をお願いしたい」と呼び掛けている。
センターは2006年8月、傷ついた野生動物を救い、リハビリさせる県内初の施設として開設。内装業を営む武田理事長の資材置き場に、センター事務所や獣医師が常駐する診療所、動物小屋などを設けている。
土地は地主から借りており、借地料や電気代、通信費、餌代など月々25万円前後の経費のほぼすべては募金が頼り。募金箱を近隣の動物病院など約20カ所に置いているが、昨年10月ごろから募金が激減し、経費の半分以上を武田理事長が負担するようになった。
「24時間態勢で動物の世話をしているので、今はほかの仕事ができない」と武田さん。12月からは妻の弘子さん(60)が食品加工会社でパートの仕事を始め、何とか家計を支えている。
昨秋以降、餌を提供する飲食店やスーパーが現れたほか、定期的な寄付を申し出る人もあったが、運営費としてはまだ不十分という。
現在、保護しているのはカモシカやハクビシン、キジバト、トビなど約40個体。運び込まれる動物は今も増え続けている。スタッフ(獣医師を除く)は武田理事長を含め3人だけで、動物のリハビリにさえ時間を避けないのが現状だ。
県が委嘱する野生動物のボランティア「アニマルレスキュー隊員」でもある武田理事長は「県内の野生動物はこのセンターに集中的に寄せられてくる」と指摘。今後は、ほかのレスキュー隊員に動物保護の協力を呼び掛ける考えもあるという。
武田理事長は「センターは火の車。商業施設などで募金箱を置かせてもらえる場所があるだけでもありがたい。動物が好きな人に、センターの仕事を手伝ってもらえれば助かる」と話している。
連絡先は同センター022(309)2388。
◆理念◆
『命を尊び、命を大切にする文化を育てる』
◆目的◆
この法人は傷病野生鳥獣に対して、救護、飼育治療、リハビリ、自然復帰、
また傷病原因のリサーチを行うと共に、リハビリテーターの育成や、
自然保護の啓蒙活動を実践し、環境保護に寄与することを目的としています。
みやぎ野生動物保護センター
HPよりの転載です
野生動物を救うということは、我々にとって、一番わかりやすい自然保護。
環境を守る仕組みの中で動物達が、いかにかけがいの無い存在であるか、
彼らに触れるたび、それを実感させられます。
人間は、独自の文化で独立した世界を構築してきたと考えるかも知れませんが、
決して自然の恩恵を受けずに生きているわけではありません。生きるという観点では
人間もまた生物以外の何物でなく、大きな自然という生命維持装置に守られています。
このまま恩恵に与るだけの日常を重ねると、いつか自然を食いつぶすときが
やってくるかも知れません。今何が自分達にできるか?
とにかく今手に触れたものから実行して行こうと思います。
ポスター第3版が出来ました 2020年05月28日
NHK クローズアップ現代 追跡!ペットビ… 2016年05月26日 コメント(1)
環境省の動画にエステル&キングが出ていま… 2015年09月08日
PR
サイド自由欄

カテゴリ
フリーページ
コメント新着