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2006/03/17
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カテゴリ: 本・読書
反乱のボヤージュ / 野沢 尚

映画「その男、凶暴につき」や、ドラマ「親愛なるものへ」などの脚本家としても知られる野沢尚の2001年の著作。

「隔離病棟」とさえ揶揄される自治寮に住む主人公と、廃寮の手段として送り込まれた元警察官の舎監。いろいろな事件に共に相対していくうち、寮生たちと舎監の関係は少しづつ変わっていく。
団塊の世代といわれた父の世代とその息子たちの世代の葛藤と交流・・・。

野沢尚。やはり、優れたストーリーテラーである。実は今まであまり読んだ事は無かったが、とにかく登場人物がたっている。マンガでも小説でも面白い作品に不可欠の要素だ。
最初の1章ですぐ引き込まれる。盛り上げどころも心得ている。ちょっと作りすぎな感じがするのは脚本書きの性か。

食堂のまかないである「菊さん」が実はベストキャラクターだったりするが、テレビドラマになって麻生裕未が演じている。まあ悪くない。

著者も私も位置するのは主人公「クンペイ」と舎監「名倉」の丁度真ん中の世代だ。我々の多くは、この両方に対して、それぞれ全否定でも全肯定でもない屈折した感情を抱いていると思う。
それは押し殺し、父性をテーマにした「ちゃんと完結する物語」になっていて、それが「甘い」印象を与える点も否定は出来ない。



もう新作は読めない。それが残念だ。

うちの社員食堂にもそんな賄いが来ないかな度★★★★★
反乱のボヤージュ









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Last updated  2006/03/17 10:57:28 PM
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