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小学生で母親を失い、父親の再婚によって変わる生活と周囲の視線。荒んでもおかしくない環境下だが、亡き母の親友から伝えられた話をきっかけに、徐々に前向きな気持ちを取り戻していく・・・。全四章からなり、それぞれ主人公の民子、継母となる宏子、母の親友美智子、そして父の亮太の視点から描かれるが、読み進めるにしたがって前章まででは見えていなかったそれぞれの気持ちが明らかになる。そのたびに読者は優しい気持ちに包まれ、涙することになるでしょう。解説の池上冬樹が、「いったいどうして大賞をとらなかったのか不思議でならない」と書いている、第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。(同年は大賞は該当なし)たしかに、歴史に残る大作というわけではない。だが、これほどに暖かな読書体験を与えてくれる作品はそうそうは無いと思う。万人に勧めたくなる良作。世間が極端に優しさを失いつつあるように感じて心がささくれがちな皆様に、是非。十六夜度★★★★★月のうた (ポプラ文庫 日本文学 160) [ 穂高 明 ]月のうた (ポプラ文庫 日本文学 160) [ 穂高 明 ]月のうた【電子書籍】[ 穂高明 ]
2025/10/05
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おされなクリベッジボードが欲しいです。ノスモスさんのウッドバーニング作品なぞあるのは知ってるけど、入手難しそうだしなぁ、とか。で、下手なりに自作するのも一手かもと思って調べてみたら、redditで、「自作して人いる~?」って問いが出てた。それへの回答の一つがよかったのよね。giggeywidit92さんの回答良き人生って、こういうことよ。って感じがしたのよ。我々は何か間違ってるんじゃないか、って。疲れてるのかな。まあ、もう3か月ぐらい猛暑だからね、しょうがないよ。
2025/09/17
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周囲の目など気にせず我が道を行く女子、という設定で連想したのは「詩羽のいる街(山本弘)」。詩羽は作家の思いをきっちり構造化した存在だったけれど、成瀬はもっと自由だ。ここでの「自由」は物語中での主人公の振る舞いの事を言っているわけではない。その点でも相当に自由に見えるけれど、実はなんだかんだ等身大の女子学生としての葛藤もあって、まずます現実の枠の中だ。小説家の頭の中で作者自身が最初に想定しないぐらいにキャラクターが自由に動き出す、というのが小説の醍醐味だと思うんだけれど、それをより強く感じる、ということかな。読んでいる方もそれがただただ楽しくて、ずっとその進行につきあっていたくなる。続編がさらに面白い、という話も聞いたので、そっちも文庫になったら買うw評価は、膳所が活動範囲内にある滋賀県人として下駄履きの可能性があることはご容赦ください。ゼゼ度★★★★▲成瀬は天下を取りにいく (新潮文庫) [ 宮島 未奈 ]
2025/08/31
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「100年に一度かどうかはわからないけど、10年に一度の大作であることは間違いない」との会社同僚評を信じて夫婦で観てきました。結論から言えば、良かったです。これは映画館で観てほしいですね。芸の世界に全てを燃やし尽くす狂気、血と才能、男と女・・・3時間があっという間。老齢の人間国宝を演じた田中泯の存在感が話題になってますが、私は三浦貴大に注目。興行会社の人間として最初はシニカルな態度で接していたのが、やがていい時も悪い時も東一郎を三代目と呼び続け、最後は畏怖の念もこめて「あんな風には生きられない」と独り言ちる。彼自身が三浦友和と山口百恵の子という血の呪縛に悩んだ事が無いはずはなく、そういう意味でもある種の感慨がある。というわけで、国宝 ★★★★▲歌舞伎という舞台であそこまで感情をあらわにするものなのか、とか時代背景もあるとはいえ女性の立ち位置はどうなのか、とか疑問もゼロではない。特に春江(高畑充希)の感情って女性の目から見たらどうなの、と一緒に観た妻に聞いてみたら「それを言ったら他にもいろいろあるのよ。でもまあそれも全部飲み込んで観た。というか、とにかく吉沢亮と横浜流星が美しいのよ、おばちゃんにとっては眼福なの。それが全てよ。」なんだそうだ。いや、身も蓋もねぇなw
2025/07/08
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海外で亡くなった邦人を日本の遺族の元に戻す、そういう専門の仕事があるということも初めて知った。宗教も文化も治安も日本とは異なる、遺体に対する考え方も違うし。エンバーミングの技術レベルも違う。そんな中でできる限りきれいな姿で、できるだけ速やかにご遺体を送り届けるのが彼らの仕事。彼らが運ぶのは、事故やテロ、災害や急病などで予期せぬ死に見舞われた人たちだ。当然残された家族は、容易にその事実を受け入れることはできず、ましてや遺体が戻らないとなれば、本当にあの人は、あの子は死んだのだろうかと心は彷徨い続ける。生前に近い姿で戻ってきて、葬儀という儀式を経て、そうやってなんとか遺族が心のけじめをつけることができるわけだ。一旦引き受ければ朝も夜もない、凍るような環境でエンバーミング処理をすることもある。現場は過酷だが彼らに悲壮感はない。姉御肌の社長と職人気質の社員たち、ノンフィクションなのに小説のようだ。遺体を扱う仕事であり、遺族の心情は第一優先である故、著者と取材対象者であるエンジェルハース社の経営者・スタッフも、これ以上は近づかない・近づいてはいけないという距離もある。互いにプロとしての矜持と、著者の迷いも本の中では正直に書かれている。これはドラマの方では読み取り様のない視点でもあるので、ドラマを観て感動した人も是非読んでほしい。2012年第10回開高健ノンフィクション受賞作。著者は昨年脳腫瘍で亡くなっている。56歳、まだまだ活躍してほしいライターだった。ドラマ版の主演は米倉涼子。偶然だが著者と同じ名前だ。エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫(日本)) [ 佐々 涼子 ]棺は遺体が入っていない状態の入れ物柩は亡骸が納められた状態のこと。そんな使い分けがされていることも初めて知りました。
2025/06/07
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2年前の記録シリーズ最終回築地・水天宮・神保町を歩いた翌日の日曜は「ボードゲーム兵馬俑が8000倍楽しくなる会」に参加するため上野へ。上野公園はパフォーマーの聖地(たぶんw)スタチューのパフォーマンスは銀色の金属風や茶色の木彫風、白塗りの人形風といろいろあって、この木彫風はこれまであまり見なかったのでちょっと新鮮でした。企画が始まる前に公園内にある清水観音堂周辺を歩きます。比叡山が京都御所の鬼門を守る思想に習い、江戸城の鬼門を守るものとして東叡山寛永寺が開山され、清水観音堂はもともとその一部でした。ご本尊は京都の本家清水寺から遷座されています。そうこうしているうちに、企画のスタート。まずグリーンパーク2Fで「兵馬俑と古代中国」展の監修をされた学習院大の鶴間和幸名誉教授の講義を受けます。ボードゲーム兵馬俑において表現されているテーマを歴史上の事実と対応させて解説していただき、そのあと上野の森美術館で開催の実物展示をこれまた先生の生解説を聞きながらの見学、という実に贅沢な時間。(↑ゲームでは他の像と違って唯一2マス分を占有する馬。なるほどたしかに2マス分だ)そのあと、タナカマさんのルール説明でボードゲーム「兵馬俑」を遊びました。講義で駒やタイルの意味を学んだ上でなので、種々のフレーバーも普段のゲームに比べて格段にリアルな感覚で頭に入ってきます。この専門家を招いての講演+ボードゲーム実プレイというシリーズ企画は、この後登山家を講師に「K2」を遊ぶという会が行われたのは確認していますが、そのあとさらに続いているかは未確認。関西のボードゲーマーで協力してこっちでもやるというのはありかもしれないと、その時は思ったんだよなぁ、と思い出すw大阪でやるならまじめなやつではなくて、焼肉のゲームやってから焼肉食べに行くとか、そんな感じかな?***ということで、東京での記録は書ききった。このあとは、23年~24年で記憶に残っているボードゲームの記事をぼちぼち書いていこうかな。
2025/01/19
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築地本願寺と波除神社をめぐって後、人形町から水天宮まで歩く。受験のシーズンでしたから、水天宮も学生さんとその親御さんという感じの参拝者がたくさんおられました。さらにそのあと神保町へ移動。言わずと知れた古本の聖地!山本書店は通りの中でも最も格式が高そうな店。中でなにげなく開かれている本も、博物館にあっておかしくなさそうな趣き。矢口書店は映画・演劇関係の本やシナリオを扱う専門店。客層は相当絞られるだろうけど、その分オンリーワン度は高そうですよね。こちらはアメコミ専門の店。なかなかの数がありました。日本の漫画を見慣れていると、アメコミの絵ってなんだか静止画感がありません?動きを表す表現が少ないからかな・・・で、中を覗いてみると「チリのアメコミ」ってコーナーを発見!『そりゃもう「アメコミ」じゃなくて「チリコミ」でしょうよ』と一人つっこまずにはいられませんでしたことよ。***というわけで、東京最終週の1週前土曜の東京散策でした。この後はもう本格的に引っ越しの準備になるので、翌日の日曜のボドゲイベント@上野がほんとのラストになるのですが、その話は次回に。
2025/01/16
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2023年の1月末に滋賀に戻ってきた際に、東京の最後のひと月の記録も残しておこうと思って同年5月に「東京ラストメモリーズ1」をアップしたものの、結局続きを書けずにいました。さすがに今更とも思ったけど、今後妻を連れて東京を巡る際の参考記録として残しておこうと思いたち、やはり書いてみることにしました。まずは1月21日に観光スポットとしてはありがちながら行けていなかった場所を周ろうと、築地周辺と神保町あたりを歩いた1日から、まずは築地編。築地は魚市場としての位置づけは豊洲に奪われてしまいましたが、今でも魚料理の店などがたくさん並んでいて、外国からのお客さんもいっぱい。元場外市場のお食事処はどこも外まで人が並んでいて食事はあきらめたほどです。結局お昼は築地本願寺の敷地内のレストランで食べました。お出汁かけて食べるやつね。お値段はお高めですが、無難に美味しかった記憶はある。さて、その築地本願寺は京都の西本願寺の直轄寺院。とても大きくて立派な寺院です。個人的にはこういう立派すぎるのは苦手なんですけど、やはり歴史的な建造物として見どころはありますね。明暦の大火、関東大震災と二度の消失を経て現在の形に再建されたのは1934年。東京帝国大学(現東大)の建築史家伊東忠太名誉教授の設計ということで、ところどころオリエンタルな雰囲気が漂ってます。中も荘厳ですが、あちこちにモニターが設置されているのが現代のリアルwこちらは波除稲荷神社(波除神社)。築地というのは地面を築くという意味で埋め立て工事のことなのですが、江戸時代にそれをやるのはなかなかの難事業だったわけです。荒波を鎮めるために、埋め立ての途中で最初の社殿が建てられたとされる歴史ある神社です。波除神社の獅子頭を神輿にかついで練りまわるのが「つきじ獅子祭」ですが、この獅子が雌雄夫婦で一対なのがユニーク。上の写真は「お歯黒獅子」と呼ばれている雌の大獅子。頭の上の宝珠がお歯黒とともに女性であることを象徴しているのですが、その中に弁財天が納められているとのこと。なので、横の提灯には「波除」とともに「弁財天」の文字があるのですね。歯が金ぴかのこちらが雌雄の雄の方。こちらはぐるっと一回りすると「毘沙門天」「寿老人」「福禄寿」「布袋尊」と七福神の4つが巡れます。なお残りの「大黒様」「恵比須様」は末社におられるので、波除神社内で七福神巡りは完結するというお手軽仕様。築地は魚というイメージは一旦捨てて歩けば、意外と見どころのある場所でした。
2025/01/13
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学生たちで教室がいっぱいになるという認知心理学の名物講義を、分かりやすい実例とともに一般向けにまとめたのが本書。いわゆる「認知バイアス」を取り扱ったものなのですが、一番印象的なのは「これを読んでバイアスを無くせる、騙されないようになる」とアピールするのではなく、「人は数々のバイアスから自由ではありえない」という事を繰り返し念押しする姿勢です。そのことを認識した上で、少しでもそれを緩和できる思考法、訓練の方法についてアドバイスする内容になっています。コロナ禍での社会の状況もふまえ、最後はちょっとした人生訓にも繋がる内容で締めくくられますが、著者と彼女の夫の微笑ましいエピソードを絡めた身近な感覚に引き寄せたトーンであるがゆえに、説教臭さは皆無で最後まで面白く読めます。なるほど、これは人気になるわけだ。イェール大学集中講義 思考の穴 わかっていても間違える全人類のための思考法 [ アン・ウーキョン ]
2025/01/08
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個人的にはちっとも大晦日感がない2024年の最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年はここまで10回(23年末の記事公開が新年になってしまったものをカウントしても11回)しかブログ記事を書いていなくて、おおいにさぼった昨年のさらに半分以下というていたらく。マイペースがモットーなので、義務感に駆られるように記事を書くことはしたくないけれど、さすがに来年はもうちょいまじめにやりたいと思っとります、はい。**というわけで、過去にはその年に読んだ本のベスト5を紹介していたわけですが、毎年対象にしている小説の類を今年は読めていない。(短編集の読みかけがいくつかあったりするw)なので、24年はおススメ小説コーナーはパス。ただ、小説ではないですが「言語の本質/今井むつみ・秋田喜美」については今年必読の書だと思うので未読の方は是非!私と長男ともに「2024年他人に勧めた本ベスト1」です。**ボードゲームはブログには書けていませんが、まずまず遊べています。その中でわにのこ的ベストをあえて選べば、この二つかなというのを挙げておくことにしましょう。☆軽中量級ベストメソス(MESOS)現在ラウンドの選択の結果によって次ラウンドの手番順を決める(有利な選択であるほど次の手番は遅くなる)というのはキングドミノなどで既に広く使われているシステムですが、この「選択の強さ」を「上下のどちらから+何枚取るか」で表現し、時々のカードの出方や建物の種類によって「右の方が常に強いわけでもない」という揺らぎが起こり、それが適度なインタラクションを生む絶妙バランスセッティング。実にニクい。毎ターン常に悩ましい。ここは当然それだよね的なダレがほぼ無いのね。おそらく、一度目やった後は勝った人の戦略が一番強そうに思えるだろうけど、たぶんそんなことはなくて、展開次第で様々な勝ち筋がありそう。とか言って私もまだ1回だけなんですけどねw同人系の小箱にも良品の多い昨今ですが、これはプロの底力を感じずにはいられない完成度です。☆中・重量級ベスト馬高(うまたか)ひたすら複雑化するボードゲーム界へのアンチテーゼとも言えそうなすっきりしたルール。それでいて、「これはたまたま最高に悩ましいタイル配置になったんじゃないか」と「毎回」思ってしまいそうな絶妙なインタラクション。ワーカープレイスメントでアクションを決定するボード左面(写真では右側)と、そこに配置した駒数分進むすごろく様式のボード右面(写真では左側)でのサブアクション。その兼ね合いが、悩ましさをいい具合に生み出すしくみ。過剰にワーカーを置く理由をすごろくの歩数以外にも持たせる「木の実」「スタートプレイヤー権」の設定や、人駒より多い個数は置けない犬駒の設定、点数要素のシンプルさ。すべてが納得の着地点という印象。序盤からの能力改善が強いシステムが多い中で、先行して土器を作ることの利点を比較的強く押し出しているバランスも個人的には好み。なによりそれがテーマに沿っている。そして、国産をベストに上げる日が来たことを何より寿ぎたい。***今年も素敵なボードゲームにたくさん出会えた一年でした。お相手していただいた、湖畔の会をはじめ皆さんに感謝です。来年もまた新たな発見と感動に満ちた年になりますように。皆様良いお年を!
2024/12/31
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この記事はボドゲ紹介 Advent Calendar 2024 の14日目として書いております。去年に引き続き、今年もぐらさんのこの楽しい企画に乗らせていただきます。ありがとうございます。昨日はatsさんの「ネスターゲームズについて その8」でした。その8ってすごい!面白そうなものがたくさん紹介されていましたが、特に気になったのは「イーチーシーチー」。接続されたグループの数だけ発電装置が機能する兵器をイメージして、「ヤシマ作戦ゲーム」という名称で円柱を使途のフィギアにした日本語版出したら売れないっすかねw(エヴァのライセンス料がやばそうですけどw)***さて、皆さんはボードゲームのルールをルールブックに書かれた以外の形で遊ぶことはありますか?初見で遊んだあと、ゲームのコンセプトやフレーバーは気に入ったんだけど、「後手番がしんどすぎるんじゃないか」とか「これだと〇〇が強すぎる気がする」だとかで、自分たちなりに多少バランスを修正したりすることはあるかもしれません。そのような声が多いと、後にそれが公式になる事さえ稀にあります。ただ、今回の話はそういう類のものではなくて、全く違うルールを工夫して遊ぶというケースです。一例として、2022年秋のゲームマーケットで頒布された「朋優学院高等学校ボードゲーム部」の「コンポジカンジ」をルール改変して遊んだ話をあげたいと思います。そもそもボドゲーマで見ても「持ってる」が二人しかいない同人ゲーム。私も高校生たちを応援するつもりで購入したゲームで、2年以上放置していた物です。それを紹介しても実用的な意味は少ないのかもしれず、ゲーム紹介のアドベントカレンダーとして適切かどうかは怪しいですが、そこはご容赦ください。コンポジカンジの元ルールは、漢字パーツが描かれたカードを手札と場札で組み合わせて、素早く漢字一文字を作れば良い、というのが基本。漢字を勉強中の子供向けに悪くない印象ですが、ゲーマー向けにこれを出す機会はなかったんですね。でも、これの自作バリアントを先日遊んでみたところ、それなりに高評価だったのでこの機会に公開してみたいと思います。発想の元は、今年発売された「ドコカク」です。こいつは今年の同人系のゲームの中では大傑作の一つなんじゃないかと思うのですが、「これ、コンポジカンジを使って漢字でもできなくね?」と思ったのがきっかけです。説明するより、実例です。先日のテストプレイ時の問題。漢字4文字の四文字熟語です。裏面になっているところは何かの漢字が入ります。一文字目と三文字目は「一(いち)」ですが、必ずしも「一(いち)」そのものとは限らず、横線が含まれるなら何でもよい。なので、ルール上は事実上どんな漢字でも入ることになるわけですが、今回基本的には当てて欲しいタイプのゲームなので、わざわざこれを選んでいるということはたぶん「一(いち)」なんですよ。というわけで、答えは、「一期一会」ただ、「一進一退」とか「一宿一飯」とかもあり得るわけで、すぐに正解に至るとは限りません。では次。パーツは必ずしもヘンやツクリである必要はなく、十は田や中の可能性もありますが、今回は比較的シンプルです。これも最終的には正解がでました。「早期退職」です。ということで、テストの結論としてはこのゲームは協力ゲームにした方がよいだろうと思い、以下の仮ルールを設定しました。0.2人から5人程度(もっと多くても可)で漢字が一定レベルわかればプレイ可。1.適当に親を決め、親は山からランダムに1枚引く。この1枚を必ず使って四文字熟語を考える。 (あとで答え合わせのため、他プレイヤーに見えないようにその四文字熟語をメモしておく)2.わかってもらうのに必要な他のパーツを山のカード全て見て選択し、上記のように4枚置く。 ここは置かなくても想像がつきそう、あるいは適当なパーツが見当たらない場所は裏向きにカードを置く。3.子プレイヤーは回答者役で、親の左側から順に、回答をトライするか、どれか一文字を「これは数字の一ですか」のように、想定の漢字かどうかを聞いて親に「はい」か「いいえ」で答えてもらう。4.正解が出たら、その問題は終了。得点は(5-表向きのカード枚数)×(7ートライ回数) トライ回数とは、正解までの質問および回答なので、4人プレイなら子の3人が2周して正解しなかったら0点になるので失敗です。5.1問終わったら親を左に移動し、全員が1問づつ出せば終了。人数ごとの過去最高得点を目指してがんばろう!って感じです。(あるいは得点を人数で割って標準化した記録にすれば、出来栄えを比較しやすいです)まあ、ルールの細かいところは適宜ゆるく変えれば良いと思いますし、点数化も必須ではありません。楽しめればよし。というわけで、今日作った例題を3つ付け加えておきます。Let's Try!!どうでしょう?わかりましたか?***実は他にも生まれ変わらせたいゲームがあって、そちらもいつか紹介できればいいなぁと思ったり、ダレトクやねん、とも思ったりw***明日はtottokoさんです。今年もアメコミ系のゲームかな?
2024/12/14
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8月以降の映画メモまとめ、その2〇 言の葉の庭 ★★★▲☆新海誠の46分という短めのアニメーション。コロナ渦の中行われた「MANGA都市TOKYO展」において、『映画の中で印象的に描かれた東京の景色』の一つとしてこの映画のワンシーンがあった。それで気になっていた作品。ほぼほぼ男女二人しか登場しない作品なんだけれど、この二人がともに幼なすぎる印象で、どうにも感情移入しずらい。〇 さがす ★★★☆☆サスペンス。間違いなくサスペンスで、そりゃもうサスペンドな空気一杯ではあるのだけれど、これもどうもリアリティ的に迫ってこない。〇 ブルーサーマル ★★★▲☆大学の体育会系航空部。グライダーに青春を賭ける若者たちの挫折と成長の物語。「ブルーサーマル」というのは、雲のような目視可能な指標が見当たらない上昇気流のこと。これを捕まえることが競技では勝負を分けるらしい。そういう知らない世界を知ることができるお話は大好きなので、そこはとても興味深く観たのだけど、ストーリーは強引だったり説明不足なところがあって、それでちょいちょい引っかかってしまう。映画用に短くまとめた結果なんだろう。けど、謎のスポンサーに関わる部分なんかは意味不明になるなら丸ごと切るのもありだったんじゃないかと思ってしまいますね。〇 沈黙のパレード ★★★★☆東野圭吾原作、ガリレオシリーズ。現実世界では警察権力による冤罪事件がクローズアップされる中でもあり、重苦しい通底音が常に小さく響く感覚はある。けれども、そこも含めて葛藤する草薙(北村一輝)のやや大仰にも見える強めの役と、常に冷静でありながらも眼差しの温かい湯川(福山雅治)の対比的な演技を見る映画と言えそうです。周りを固める面々もさすがで、特に飯尾和樹はバラエティなんかやってる場合ではないのではとさえ思わせる。
2024/12/08
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例によってたいていサブスクでの視聴ですが、前回以降のメモその1です。〇 ロストキング ★★★▲☆身も蓋もなく言えば、狂信的歴女の妄想がたまたま当たった話ではあるわけだけど、これがまた事実ベースだっていうのがすごくないですか?大学や地域まで巻き込んだ壮大なる「推し活ストーリー」とするなら、もっと楽観的に描ききっても良かった気はする。〇 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 ★★★★☆妻もそろそろ私を信用してこんなのも見てくれるようになったので。SFアニメの金字塔。解説不要。〇 ゴースト・イン・ザ・シェル(ハリウッド版) ★★★☆☆ハリウッド版もあるってことで、オリジナルを観たあと続けて見てみた。桃井かおりはやっぱりうまいよねぇぐらいしか覚えてない。〇 うる星やつらビューティフルドリーマー ★★★★★押井守つながりで。こちらは日本アニメにおけるファンタジーの金字塔と言ってよい。今見てもやはり完璧である。〇 メタモルフォーゼの縁側 ★★★★☆ほっこりするわぁ。「博士ちゃん」でのそれとは違う、女優芦田愛菜の良さを確認できてよかったです、はい。
2024/12/05
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東京単身赴任中の街歩きを通して、いろいろと新たな知見や興味を得ることになりました。その要因の一つは、東京が坂の町であったこと。もう一つは江戸時代からの文化の影響を残しながらも、戦後急復興から現在に至るまで複雑な開発状況によって生まれた都市の様相。非常に多面的な興味をかきたてる場所でした。今まではブラタモリを見て「へ~、なるほど」ぐらいだったのが、いわゆる歴史地理学的な興味に少しだけ(あくまで少しだけですが)目覚めた10年間でした。そんな中で、Y字路に惹かれた最初のきっかけは亀有探索の時です。これ以降、気になったY字路があったら写真に撮ったりはしていて、どこかでまとめてみるのもいいかなぁなんて思ってたんですよね。そしたら、すでにY字路の専門家といえる人が存在するのを知りました。それがこの本の著者、重永さん。いやはや、どんな世界でも先人というものがいるものです。まいまい京都の案内人もしている人なので、近々お会いすることになるかもしれませんね。「Y字路はなぜ生まれるのか?」Y字路の教科書として、あるいはもっとシンプルに萌えるY字路を愛でる写真集としても、素晴らしいですwただ1点だけ難点を上げるとすると、参照先(写真番号やページ数)に誤記が多いところ。たいていは想定で修正できるので読む上で致命的ではないですが。Y字路はなぜ生まれるのか? [ 重永瞬 ]
2024/11/17
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映画館で観るタイミングを失ったものをサブスクで見る、というのが多くなってきた。こいつもその一つ。〇 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 ★★★▲☆家で観ることの良さは一つあって、おそらくこの映画は妻を映画館に誘ってもまず来ないwで、家で見るなら、ってことで先週一緒に観た。結果、予想をはるかに超えて面白かったとの評価!それで、この機会に梶井基次郎の「桜の樹の下には」を読み返してみる。以前に読んだ時よりもさらに、これは日本人の心象の深いところにあるものを見事に表現していると感じましたね。ただまあ、お盆に観る映画じゃない、かもしれん。
2024/08/21
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映画メモの続き〇 ある男 ★★★★☆ありがちなミステリーだと思ったら、とんでもなく深いところに連れていかれる。原作が平野啓一郎なんだから、軽いミステリーのはずがないわけだけど。〇 グッドバイ、バッドマガジンズ ★★★☆☆昭和の時代には一大産業だった男性向け成人雑誌が、いよいよ終焉に向かおうかという時期の編集部が舞台のドラマ。テーマは面白そうで是非見てみたかった映画だったんだけど、あまり感情移入できなかったかな。〇 アンダーユアベッド ★★★☆☆一方的に恋愛感情を抱いた女性の家に無断で上がり込み、知られないようにベッドの下に潜む。とんでもないストーカー話の緊張感が継続する中で、とてつもなく切ない純愛がオーバーラップする。星は3つだけど、存在感はなかなか。〇 アライブフーン ★★★▲☆Xではとても推す声が大きくてほんとは映画館で観たかったけど、行けないままだったので自宅サブスクで。結論、やっぱり映画館×爆音だな、これは。〇 ハケンアニメ ★★★▲☆これもXで私がフォローしている人たち、特にクリエーター界隈では絶対的に推されている作品という印象。熱いよね。やたら熱いのは煙たがられる昨今だけど、やっぱり好きなことに全力で、というのは不変なんだね。
2024/07/24
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Xで時々ポストしてはいるけど、ブログではエブ・エブが最後になってて、「どえらい昔やん!」って反省。その後見たものについて、ポストかメモが残ってる分に限るけど以下に並べてみる。(順不同)〇 CITY HUNTER(シティハンター) ★★★☆☆鈴木亮平の冴羽獠は評判通り、原作の再現度高くて良き。アクション映画としての完成度も悪くはないけど、「是非見て!」とまではいかないかな。でもまあ、超人気作の漫画やアニメの実写版は、コアなファンが怒らないものに仕上がったというだけでも相当高いハードルをクリアしてるんだけどねw〇 ゴジラ-1.0 ★★★★☆シン・ゴジラはいつか来るかもしれない「大きな危機」の象徴としてゴジラがあって、実はそれがゴジラでなくても成立する話だった。が、今回は間違いなく「ゴジラ」の文脈の中で日本と日本人が描かれる。これは良いです。〇 リバー、流れないでよ ★★★▲☆ヨーロッパ企画の映画第二弾、今回はたった2分がループするというぶっとんだ設定。これで成立させてしまうのが彼らの自由力ですわな。テレビ番組の「ヨーロッパ企画の暗い旅」の中でも似た設定の回がそういえばあったなぁ的な感慨も。すでにBlu-ray化もされているので暗い旅ファンの人は必見。貴船が舞台なのも個人的にはエモくて、それやこれや上乗せの評価であることはご了解ください。〇 怪物 ★★★★☆何人かの登場人物について、最初はなんて酷い奴なんだという感想を抱きながら見進めるうちに見え方が変わる。そして、明示されているその人たち以外についても、やがて隠された背景に意識を向けないわけにはいかなくなる。そうなれば次は自分の身の回りでももしかしたら…に思いが及ぶのが必然。そういう作りになっているのが本当にニクい。〇 RRR ★★★★▲エンターテイメントとしては★5でも足りないぐらい最高級。映像も音楽も、大胆なアングルも大仰なダンスも、なにもかもが上手い。ただまあ、さすがにストーリーは無理やりだし人が死にすぎるしってのはある。いずれにせよ、見てない人は(あなたがイギリス人でない限り)見たらいいと思うよ、絶対面白い。こうしてみると、最近は邦画中心だなぁ・・・と。アメリカ映画で見たいのが少ないのよねぇ(無くはない)***見た映画はまだもう少し残っているので、そちらはまた後日。
2024/07/20
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しばらく書いてなかったので、3巻まとめて・・・***11巻ついに、デンケンVs黄金郷のマハト、フリーレンVsソリテールの戦いへ。解き明かした秘密と、過去の記憶と。人類の魔法の歴史が魔族の圧倒的力を迎え撃つ。そして、旅は新たな展開を見せ、最後、えらいことが起こりますw葬送のフリーレン 11巻 通常版***12巻女神の石碑をめぐるストーリーが佳境へ。ラスト、さらにどえらい事が起こります。葬送のフリーレン 12巻 通常版***13巻ファンの中には「萌え死」寸前に至った人も少なくなかったと推察wそれでも、フリーレンとヒンメルの在り様は変わることなく・・・物語は、帝国と魔法協会の歴史的確執の要素が加わり、これまでとは趣の異なる危機がフリーレン一行に迫ります。葬送のフリーレン 13巻 通常版
2024/07/07
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冒頭の「はじめに」を読んだ段階でもう面白い。(この部分は中央公論社の本書特設ページからも読めるので興味を持たれたなら是非試し読みしてほしい)帯にある各分野のプロたちの書評全てに納得してしまう「知の冒険」の記録。新旧のオノマトペ研究から掘り起こして「記号接地問題」へ。そこからさらに「アブダクション推論」こそが、人間のみが高度な言語を有することになった鍵である、との結論へと向かっていく。AIの進歩著しい今こそ、読んでおくべき良著。「新書大賞2024年」大賞受賞言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか (中公新書 2756) [ 今井むつみ ]
2024/06/14
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「どれだけの努力も、天腑の才の前では色褪せる」と審査員に言わしめ、数多くの良作を蹴散らしてしまった第十一回大藪晴彦賞受賞作。内容は、今なら半グレと呼ばれそうな男二人の、どうしようもない日々を書きなぐったような中編。格差の固定化が言われる昨今、これが書かれたのが2008年かぁと、その類の感慨も無いではない。ただそれより、その後の同氏の傑作を知った上で読む身としては、乱暴に見える中にも滲み出る知性になるほどと。タクシーメーター度★★★☆☆
2024/05/01
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5月以降随分ブログをさぼっていて書けていないことも多いのですが、現実に今年は遊んだゲームも読んだ本も例年よりかなり少ない状況です。とりあえず、今年読んだ本の中のマイベストと今年出たゲームの中のマイベストだけは年末恒例で書いておきましょう。***まず本の方(いつもの通り、今年出た本ではなくて私が今年読んだ本からの選出です)「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び / 大島真寿美」今までで最も多くの人に薦めた本ではないかな。主人公は熱いけれど暑苦しくはなく飄々としていて嫌味がなく、内容は濃いけれど話のリズムは軽快で、無常の世界を描きながら最高の人間賛歌になっている。エンターテイメントとしての小説の、一つの完成形であると言っても過言ではないと思う。***ボードゲームは今年出たモノから一つ。ベタですけど、やはりこれが一番かな。「テラミスティカ 革新の時代」テラミスティカ系統は持ってなかったんですが、これは買いました。これだけで無限にできますよね。***と書いているうちに、年が明けちゃいました。2023年は10年にわたる東京単身赴任が終わって滋賀に戻り、仕事の内容も大きく変わりました。振り返れば人生何度目かのステージチェンジの年だったのでしょう。無常の中に賛歌あり。私にとっての革新の時代が始まるのかもしれません。2024年もよろしくお願いいたします。
2024/01/01
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週刊文春ミステリーベスト10・2022国内部門とMRC大賞2022ともに第一位。まあね、ラストは確かに衝撃の種明かし。ただ、全体を通した「小説」感は薄く、むしろマーダーミステリーのシナリオにしたら相当面白いんじゃないかって気はした。ラストワンチャン度★★★☆☆方舟 [ 夕木 春央 ]
2023/12/24
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随分前になる2015年7月、東京国際ブックフェア@東京ビッグサイトで西加奈子と柴崎友香の対談があって、それ自体とても興味深かったのだけれど、二人が作家の多様性や自由度の極端な例として挙げていたのがケリー・リンク。ずっと気になっていた。相当ぶっとんでるので初心者はまずこの本からいっとけ的な解説を読んだので、従ってみたわけだ。一話目の「妖精のハンドブック」で全然いける気がして油断してたら二話目で露頭に迷いかけて、五話目あたりで理屈を捨てて流れに身を任せる術を身に着けてようやく最後まで乗り切った。なるほど。万人におススメはしない。無制限自由度★★★☆☆
2023/12/18
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このコラムはgraswizさん作成の「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2023」 の9日目として書かれたものです。本ブログは前回5月にゲームマーケット2023春のレポートを書いて以来放置しちゃってたんですが、これをきっかけに再開しようかという魂胆です。というわけでアドベントです。昨日はあずまさんの「ダンデライオン」というゲームの紹介でした。面白そう!まだまだ知らない良ゲームがたくさんありますねぇこの「ダンデライオン」は日本の「バース」のリデザインなんですね。バースからはルールは少し改変されているようです。この バース → ダンデライオン の例とは違い、完全に同じゲームなんだけど、違う名前になってるゲームがありますよね。その代表格が、かのアレックス・ランドルフ大先生作の「ガイスター」です。私が持ってるのは「ファンタスミ」という名前。(写真ピンボケでごめんなさい)最初はガイスター、出版社が変わってファンタスミとなって、そのあとまたガイスターに戻るっていう、なんともややこしい歴史を持っています。現在売られているのはガイスター。どちらも「幽霊」の意味で、ガイスターはドイツ語、ファンタスミがイタリア語なんですね。ギークだとどちらで表記されているのかと調べてみたら、「Good &Bad Ghosts」だと!どの名で呼ぶにせよ、これは間違いなく二人用ゲームの最高傑作のひとつだと思います。ルールはシンプル。良いオバケ4つと悪いオバケ4つ、相手からは正体が見えないように自陣8マス内で自由に配置。手番では縦横1マス移動で、相手のコマのあるところに進めば取る。勝利条件は3通り・相手の良いオバケを全部取る・自分の悪いオバケを全部取らせる・自分の良いオバケを1体、相手側最奥ライン左右にある出口から外に出す最後の条件があるために、突っ込んでくるヤツがどっちなのかそれまでの動き方で判断しつつも、ある程度取らないと勝負にならない。このあたりが実にニクいルールです。読み合いがとにかく熱いし、初期配置が毎回自由だから繰り返しプレイがまた面白い。ガイスターが得意という女性が彼女だと、日常生活も随分緊張感あるんじゃないかなぁ、なんて妄想しちゃいます。もし未プレイの方がいれば、是非お試しを!【送料無料】 ボードゲーム ガイスター Geister***中身は同じだけど違う名前の例で言えば、「ブラフ」と「ライアーズダイス」なんかもそうですね。あと、トランプの「大富豪」は大阪では「大貧民」っていうの、知ってました?***というわけで、ゲームマーケットの真っただ中、行かない私は新作の調達を息子に任せて、なんとか今日中にアップできましたぞ!明日はうらまこさんです。お楽しみに!
2023/12/09
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毎度のことながら、買ってきたものが全然遊べていないのです。ということで、まずはゲームマーケットの全体感と、買ったもの以外の話を雑多にメモしておきます。1.大盛況コロナ下での様々な制限が緩和され、久々のフルスペック開催というところでしょうか。来場者数は当然増えてはいますが、数値的には前回比でそこまでで劇的な増加ではなかったようです。(公式発表:2022秋が土曜12,000、日曜9,000人、2023春が土曜12,000、日曜10,000人)規模感だけでいえば、概ね飽和状態なのかもしれません。私は日曜だけの参加だったので土曜の様子はわからないのですが、皆さんのレポートを見ていると夕方まで残っている人が増えた(遅い時間になっても人が減らない)のが昨年との違いとのこと。試遊の復活はその理由のひとつかもしれませんし、購入だけが目的でないイベント感覚のライト層が増えていることもあるかもしれません。『本当に面白いユーロゲームの世界』の試遊スペースは土日とも終日満席だったようですしね。また、外国人来場者も目に見えて増えてきているように感じました。片言英語で対応している同人ブースが微笑ましい。英語のルールブックが入っているゲームは少ないでしょうが、英語ルールはWebでpdf公開してるっていうサークルはあるみたいですね。「同人から世界へ」はもう単なる夢物語とも言えなくなっていますから、英語対応はこれから大事になってくるかもしれません。2.進化するゲームマーケットロベルト・フラガ氏との対談ステージ前には常にたくさんの人が集まっていました。日本の市場に注目するデザイナーもパブリッシャー今後増えていくでしょうから、この種のイベントも続く事が期待できるんじゃないかな。7枚のカードで立ったままで対戦できるTCG『デュエルボーイ』も面白い企画でした。私はやりだすとそれに集中しちゃいそうだったので手を出しませんでしたがwmake.ctrl.Japanからは、ちょっと変わったコントローラーを使ったデジタルゲームの展示。写真はコーラの瓶を振って、炭酸の噴射エネルギーでロケットを飛ばそう!という趣向。そのとなりでは、ファミコンの本体を直接叩いてバグらせることで絶対的ピンチの場面を通過していくという、超尖った発想のゲームをやっていて、笑えると同時に驚きました。従来なら電源系ゲームは対象外だったと思うのですが、近年はスマホを道具として使うゲームも増えてきて、アナログとデジタルの境界はどんどん曖昧になっています。そんな中で、これからも柔軟な発想で他分野との共催的イベントも増えていく予感を抱きました。3.トリテ多いよねトリックテイキングは、基本のシステムとして使い勝手がよく、それを使ってもマネだとは言われないので作り手としてハードルが低いのだと思います。今回買った7作のうち3作がトリテ。変則トリテ呼ばれるゲームの中にはもはやトリテと言えるかどうかも微妙なものもある昨今ですが、私自身はトリテコレクター的なところもあるので、代表的なものはおさえておきたいのです。ロボトリックが再販されたのはありがたや。以下、トリテじゃないけど試遊したものをいくつかご紹介。今回の拗らせ案件(ねこカフェKASANEKO/スタジオムンディ)パッと見て判断して早取り系いろいろ捻って捻りすぎて私には無理、ことごとくお手付きしたw「おばけキャッチ」では簡単すぎて物足りないという人は是非!今回のぼろ負けw(エンリョのかたまり/EMPLAY)引きにかけて飲み物どんどんめくって酔っ払い負け。悪い流れにはまるとなかなか抜け出せない。ジーピーのブースで試遊「ベルラッティ」なぜかおじさんばかりの卓が成立して、これがなかなかのチームワーク。3回戦ぐらいの段階でベルラッティ1点、美術館員9点と圧勝の展開でした。人気作のリメイクなので、まあ面白いのは当然!レキシオ(ネオ)/ Lexio Japanゴーアウト系で大富豪のルールにプラスしてポーカー役の5枚セットでも出せる。牌の重量感がすごくいいのは確かだけど、その分かなりお高いのを受け入れる人がどれだけいるかが厳しそう。ピタカックン/ジオゲームズいろんな角度を持った三角形を置いていって、どこかで360度埋められれば勝ちという図形パズルなんだけど、クアルトと同じ、相手が選んだものを置く形式なのが良い。攻めないと勝負がつかないが、攻め過ぎたら自滅する。KLASKは知ってはいたけど今まで遊べていなかった一品。まあね、オープン会に持ってきてる人はそうそういないのでw初めてで自陣に落っこちたりという自爆を連発しちゃいました。練習したら、うまくなりそう!作者との対戦コーナーもあったFILLIT/ラディアスリー作者ではなくスタッフさんとの対戦は勝利。木駒はもちろんだけど、石の動かし方が肝になりそう。カリウチ(加利宇知)かつて平城京で遊ばれていたであろう、失われた古代ゲームの復刻。私は残念ながら試遊はできなかったけど、研究者さんが売り場でお相手してくれているという、ある意味すごいブースでした。***他に気になったものとしては、普段は仕事でベトナムに駐在している方がベトナム発のゲームを紹介しているものがありました。ベトナムのボードゲーム事情を聞いてみましたが、それなりに市場が出来てきている様子。ボードゲームカフェも東京ほどではないけれど日本の地方都市よりは多いぐらいには存在して、盛り上がってきているみたい。今後が楽しみです。一日で味わいつくすことはできないほどのボリュームに膨れてしまったゲームマーケット。それでも、クリエーター・出展側の熱量が維持される限り、このお祭りの盛り上がりは続くことでしょう。拡大と多様化で、それぞれの楽しみ方を模索する形になるのでしょうね。閉会時間も近づいたスタピ君とともに、「皆様お疲れさまでした!」
2023/05/21
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今年のゲームマーケット(春)は日曜だけ行きます!で、もう3か月前になりますが、2月8日の湖畔のゲーム会レポートを(もう詳細状況は忘れてるけどw)○ TEN(テン) 1/3シンプルだけど良く出来たゲームとの評価をあちこちで聞いた「TEN」、なるほど噂通りの良作でした。めくりゲーといえばめくりゲーなんですが、いくつかの工夫が良バランスで戦略性を与えています。バーストの条件を数字カードとお金カードの両方に適用し、数字カードはお金の合計分減算される。数字カードを取ればお金は他プレイヤーに行くというルールにすることで、「ただうまいことたくさんめくれた人の勝ちではない」という状況を作り出してます。共有の場に出たカードは数字分のコストで「購入」。ワイルドカードは出た時点で一旦めくりは止めて「競り」っていうのも面白いし、うまくできてる。この時はたぶん重要なルールを一つ忘れていたようなので、もう一度ですね。○ テラフォーミング・マーズ・カードゲーム アレス・エクスペディション 1/3バリアブルフェイズオーダーによるアクション選択で、元のテラフォに比べるとシステムは随分簡略化しました。火星も海タイルだけでシンプルになっちゃいましたしねwまあでも、火星の地球化パラメータを上げて点数にするぞ、っていう根幹テーマは変わってないですし、相変わらず膨大なカードの中からなんとかうまくシナジーするものを見つけれたり見つけられなかったりというところも同じ。5種類のアクションはだいたい方向性が決まってくるので、プエルトリコのようにうまく他者を出し抜くプレイというのは難しい。その点では特に後半終盤に向かってはやや作業感があるのは正直なところです。この時はかみ合って33点で勝ち。○ ブーンレイク 1/3昨年の夏に一度やっていて、もう1回はやらなきゃねぇといいながら随分久々になっちゃいました。季節をまたぐとさすがにルール忘れてる(´;ω;`)前回はレバーの能力はほぼ全無視に近かったけど、今回はそこに拘ってみた。いろいろな方向性で作戦が立てうるので、これは繰り返し遊べる!(といいながら3回目はできてない。新作が出るペースにおいつかないのよ!!)いずれにせよ、ボード最下段の中間決算と目標は大事。メインの盤面ばかり見てこれを忘れているとまず勝てないですぞ。カードは同様のものが比較的多く、テラフォのようにユニークカードが多すぎて引きたいものが引けないというストレスはあまりない。私はその方が好みです。***滋賀に帰ってきて、オープン会への参加の機会は圧倒的に下がりますが、その分クローズ会は頻繁にできる!りんさん、でこねぇさん、いつもお世話になります。今後ともよろしくです。
2023/05/13
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早いもので、東京から滋賀に戻って3ヶ月以上経ちました。1月の東京探索記録も残しておきたいと思います。1/8 東京ステーションギャラリー「鉄道と美術の150年」ステーションギャラリーは初めてでした。ここには何度も来ているのに、同じ空間に美術館が繋がっているとは知らなかった!展示内容は撮影不可ですが、2階の周回通路部分にもいくつか展示物がありました。(こちらは撮影可)ここは建物のレンガ壁そのものが重要文化財だったりします。鉄道を扱った絵画の中には「教科書で見たことある!」というものもあって、見ごたえがありました。東京駅で乗り継ぎに時間があるときに、ギャラリーに寄ってみるのも一考だと思いますよ。ちなみに今は「大阪の日本画」大阪か~い
2023/05/10
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ゲームマーケット直前で、ようやく出始めている注目作に関する記事や動画をあさっております。で、確認してみるとボードゲームのプレイ記録は昨年のもので止まってしまっていた(Twitterでは時々写真などupしてましたが)ので、ぼちぼち更新していこう。まずお正月休み 家族といくつか○ ジャストワン : 連想ゲーム系ワードゲーム かぶったヒントは消されるというヒネリが絶妙 「道沿い」「小便」「景観」 から連想する答えは何? 誘われたら何度でも遊ぶレベルで好きだけど、これ以降やってないw○ ワードインパイル : 平仮名が書かれた透明シートを90度づつ回転させて3枚or4枚かさねる。 すべて表向きのパターンと、1枚だけ裏返すパターンがあり、後者になるだけで 難易度が激上り。今のところ、持っているゲームの中で最少・最軽量(物理的に)と思われるw○ ロストシーズ : 得点条件を決めるタイルを選ぶフェーズでは、裏表を自由に選べるのだけど、片面は達成が比較的簡単だが低得点、裏面は難しいが高得点になっていて、これをどうバランスし、ポジション取りをどうするか悩む。その後は配置するタイルをドラフトしていくのだけど、ここでもまた、自分の達成を優先しつつ下家を抑える選択に悩み、後半はどこで諦めるか悩む。これも軽いタッチだけど十分戦略的という、軽中量級ゲームの見本みたいなゲーム。長男圧勝w○ ミステリーハウス ~ある家族の肖像~なんか進まないなと思ったら、ルール間違ってた。正しいルールに修正したら高速で進みました。謎は難しくないです。ジャストワンとロストシーズはまたやりたいですね。ロスト・シーズ 日本語版
2023/05/07
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魔王を倒した勇者一行のメンバーであったフリーレンでさえも、「勝つイメージは持てない」という圧倒的強さを持つ【黄金郷のマハト】そのマハトに、さらに厄介な知力を有する魔族ソリテールが加わる。閉じ込められたマハトの力が解放されるのが先か、デンケンから託されたフリーレンの「対策」が間に合うのか・・・ストーリーに込められたテーマはいくつかありそうだが、「全く相容れぬ者同士の理解あるいは共存」という新たな側面が色濃く出始める、節目の第10巻。葬送のフリーレン(10) (少年サンデーコミックス) [ 山田 鐘人 ]
2023/05/02
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量子重力理論の最先端を走る理論物理学者が、時間という概念が物理学の中ではどのように扱われるか、現段階での理解を解説する。最低限、理系の大学教養課程で学ぶ量子論の基礎の基礎、エントロピーの概念、ぐらいは解っていないとさすがにしんどいような気がするが、一般向けの本として結構売れているらしい。確かに物理とか数学はつきつめると哲学に近づく感はあるよね。「この世界は物ではなく出来事でできている・・・」、前後の脈略無しに読めばなんとも哲学書然としたフレーズじゃないですか。世の中の理解の根幹部分で、こうであるはずという前提を一旦完全に白紙にする過程は、知的な経験あるいは訓練として貴重ではあるかも。
2023/04/16
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ちょっとした発想と、工夫と、時に妄想を動員して普段の街歩きが素敵な探検にかわる。好奇心満載の二人の女の子が楽しく散歩するお話。「死んでる水飲み場」を探す散歩「剥がしアート」を愛でる散歩見つけたモノでしりとりする散歩などなどいいねぇ。散歩する女の子(1) (ワイドKC) [ スマ見 ]今日の帰り道で「剥がしアート」を探してみた。確かに、何かを剥がした跡というのはちょいちょい目にするんだけど、アートになっているのはなかなか見つからなかったですねぇ。こだわり町歩きに関しては私もいろいろアイデアがあるのですが、その話はまたあらためて・・・
2023/03/28
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話題の(話題なのかな?)エブエブ、観たよ。○ エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★☆☆大喜利なんかでも、ある程度正面からの答えが出た後に捻った一発がハネるじゃないですか。だから、ドクターストレンジがあって、次がこれ、その順でないとダメなわけですよ。そういう意味ではちょっとズルいwそれにしても、映画の冒頭とラストでのミシェル・ヨーの佇まいの違いといったら!さすがです。あと、税務署のおばちゃん(ジェイミー・リー・カーティス)もいいよね。***面白いよ、面白いのに★3つなのっていわれそうだけど、もっとつけるのがなんか腹立つw
2023/03/11
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父親に連れられて操浄瑠璃(人形浄瑠璃)の小屋に入り浸り、やがて作者としての人生を踏み出す、近松半二の生涯。・・・という紹介では何も伝わらないもどかしさよ。物語を編み出す者の情熱といくばくかの狂気。このあたりの感傷は、読んでいる間に観た「映画大好きポンポさん」から受けるものともオーバーラップする。主人公が周囲の者たちを巻き込んで作り出す渦は、同時に時代やもっと普遍的な言うなれば「創造」の神が作り出す渦に巻き込まれることでもある、という感覚。かといって物語は押しつけがましく熱にうなされるようなタイプではなく、常に飄々とした生き様で人を惹きつける半二のキャラクターを中心に回るスタイルが、まずもって小気味いい。浄瑠璃に取って代わる勢いの歌舞伎作者として目覚ましい活躍を見せる並木正三との、ライバルであり、理解し合える友でもある関係性も、読んでいて気持ちが良い。半二の妻となるお佐久、兄の許嫁であったお末など女性陣も魅力的だ。創作者の業の物語でもあり、人生の素晴らしさの賛歌でもあり、と同時に人と世の理のままならなさ、無常さの物語でもあり、それら全てが虚実の被膜の中での夢物語であるという多重構造さえ感じてしまう。といったあれこれが、実に軽快な関西弁のリズムに乗って一気に読める、上質のエンターテイメントに仕上がっている。すごいっしょ、これは。随分久しぶりに、万人に薦めたい傑作を読めた!第161回(2019年)直木賞受賞作。何を今更というご批判は甘んじて受けますです、はい、すみません(ぺこり)道頓堀ドリーム度★★★★★
2023/03/06
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奥さんが海外ドラマ見たくてUnext契約してくれたおかげで、気になっていた作品を観ることができたのであります。○ 映画大好きポンポさん ★★★★▲「芸術は爆発だ!」は岡本太郎が残した名言だけど、抑圧された想いが解放される時に奇跡の芸術は生まれるというのは、確かなんだな。一つ間違えば重くなる主人公のキャラ設定も、正反対のポンポさんの明るさが救ってくれるし、なにより抜群のテンポの良さで物語世界を一気に駆け抜けることができる。みんなが「良い」というのがよくわかりましたぞ。【特典】映画大好きポンポさん 通常版【Blu-ray】(スペシャルポストカード8枚セット(劇中ポスターデザイン使用)) [ 清水尋也 ]
2023/03/01
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昨年12/18には、三鷹市の南部を歩いています。荻窪から芦花公園駅経由北野行のバスに乗り、下車後は西に歩いてまずはこの日の目的地その1、中嶋神社。神社 in 神社 が二つ。一つは、富士嶽神社↑ 富士塚? なのかな・・・↑↓ こちらは厳島神社↓ 中嶋神社の拝殿ここからしばらく、仙川の川沿いを歩きます。↓ スタート地点が天神山城跡。今は特に痕跡らしきものもなく小さな公園になっています。 木々の向こうに見える高架は中央自動車道。川沿いを歩くのはそれだけで幸せの時間。↓ 少し歩いて、川が大きく湾曲するあたりに丸池公園↓ 勝淵神社 勝淵の勝は柴田勝家の勝もう少し川沿いを歩きます。次は左に湾曲するあたりに仙川平和公園このあたりで川沿いの道は終わり、三鷹駅方面に向かいます。途中コメダ珈琲で糖分補給w↓ 八幡大神社、もう遅い時間になっちゃったので参拝はなしで。で、この日のゴールは三鷹駅の南、テンデイズゲームズ。ここの入口のわかり難さはなかなかのモノなので、小さな文字に注意して通りを歩こう(店は二階です) この日は「ティルトゥム」と「フォーラムロマナムの商人」を購入。どちらも買ってよかった、名作でした!
2023/02/25
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昨年11月26日に三鷹産業プラザで開催されたテンデイズゲームズ・アウトレットセールに出かけて、この時はテケン拡張~セトの時代、八分帝国の二つを買ったわけですが、当然のごとく、テケン拡張は積んでありますwこのままだと遊ぶ機会がないままに過ぎていきそうなので、どこかで「拡張の日」を設定して遊ぶとしよう!で、購入後は産業プラザ周辺(三鷹駅の北側)を少し散策しました。その後12月18日には、荻窪からバスで北野(三鷹市の南側)まで出てそこから三鷹駅まで歩いているのですが、今回は11月の駅北側散策内容から。↑ 太宰治の「斜陽」の一節が刻まれた本の形のレリーフ。下部には、亀井勝一郎の「三鷹村下連雀」の一文もあり、これも実は中々興味深い内容です。後で調べてみると、これ以外にも駅周辺には、山本有三:「生きとし生けるもの」を題材とした未来を見つめる少年の像三木露風: あかとんぼの碑武者小路実篤: 「人間万歳」地球を支える手と、三鷹ゆかりの文学者にまつわるモニュメントが設置されているようです。そこからすぐのところに「天文・科学情報スペース」なるものが・・・国立天文台が三鷹にあることに因み、無料の学習スペースとして開放されています。そして、駅前の商業ビル「CORAL」の5階にある「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」↓コロナ禍の真っただ中2020年の12月にオープンした施設です。自ら命を絶つ1948年6月まで家族とともに暮らした下連雀の借家が再現されているのですが、単に部屋が作られているだけでなく、各種資料も結構充実していて予想以上に見ごたえがありました。太宰は、親交のあった画家鰭崎潤の影響で油絵なども描いていて、小説の原稿や知人との間の書簡等とともにそういった絵の類も展示されています。残念ながら各種資料は撮影不可ですので、興味のある方は是非現場まで!(ここも入場無料! 月曜と年末年始は休館です)
2023/02/17
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昨年12月のゲーム会はもう一つ、12/11袋小路さんに参加してたのをまだ書いてなかった。今回は遊んだゲームを一気にご紹介○ 宝石の煌き デュエル 負け勝ち筋が3つになって、序盤で方針を決めれないとどっちつかずになってしまいます。遅れをとるとなかなか取り返せないよね。○ カフーツ ○○×話題になってたので、やってみたかったゲームです。同じ色か数字を出せる。場は4カ所。で、順番に手札を出していって全部の課題を達成するという協力ゲーム。課題は常に4枚公開されていて、達成すると次の課題が新たに出てくる。よくあるルールっぽいけど、協力型としては意外となかったのね。課題が絶妙のバランスで設定されてるのがミソ。サクサクモードで2回成功したあと、エキスパートモードでチャレンジしてあと1個まで行くも失敗。だって、これは厳しいでしょwなるほど、これは失敗するとすぐにもう一度挑戦したくなるわ!○ 地獄の釜 3/6中央の釜から、高得点を狙って石炭を掘る(トークンを取る)。石炭の価値はかなり幅があるので、高得点が出るまでがんばりたい。ただし閻魔様が出たらバースト。これだけならよくあるチキンレースだけど、面白いのは全体の中の最高値をビッドするフェイズが最初にある点。(これの成否が大きなボーナス点になる)自分のビッドの大小、そして他の人のビッドとの関係で、どの程度無理するかの判断が変わるので、そのあたりの駆け引きと思い切り、そして閻魔様が出たときのショックがなかなかにオモシロ。ずっと前に一度プレイした事はあるんだけど、新鮮な感覚で遊べました。○ グリーンファイブラ 4/4カードの裏が全部「緑の5」という超斬新なトリックテイキング。独特の戦略性と駆け引きが要求される。見事にインスト負け(そんな言葉は無いかw)どうしようもない配牌というのはある。特に緑の5より上のカードがどさっとかたまってる来ると、絶望的なのねw○ フォーラムロマナムの商人 2/4いやぁ、これは面白いですねぇ。どう面白いか簡潔に説明できないのがもどかしいですが、まあ一度はプレイしてほしいです。4人限定ってのがちょっとハードルだし、カードゲームなのに意外と時間かかっちゃうのは覚悟する必要ありますが、その価値はあります。自分の手番以外でもずっと考えてるし、考えてても上家の手で状況はごろっと変わったりするので、気を抜く暇がない。なので、プレイ中の写真を撮り忘れる罠。 フォーラムロマナムの商人 日本語版
2023/02/08
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いよいよ、黄金郷のマハトと対峙する。やや説明的な部分が多い巻ではあるけれど、独特の緊張感を湛える展開。まだまだ目が離せない。葬送のフリーレン(9) (少年サンデーコミックス) [ 山田 鐘人 ]だいぶ前に発売されてたんだけど、見逃してましたw
2023/02/02
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12月オオバコボドゲ会ラスト最後は小箱だけどw○ ザ・クルー:深海に眠る遺跡 4人「協力型トリックテイキング」という大発明の好評第2弾。課題のバリエーションが増え、シナリオもランダム要素が加わって、繰り返し遊べる魅力がより深まった。課題がランダムになった分、「配牌時点で不可能決定」の率は少し上がったと思うが、欠点はそれぐらいで、全体には面白さアップということで良いと思いますw途中から交代で入って、レベル25-30あたりを体験しました。かなり失敗したけど、その分難し目の課題を「ここしかない」って感じでクリアした時はうれしいよね。ジーピー|GP ザ・クルー 深海に眠る遺跡 完全日本語版
2023/01/25
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12/4おおばこボドゲ会、その2○ ハドリアヌスの長城 4/4これは一度やってみたかった大型の紙ペンゲーム。大判の紙が2枚ある上に、ボードとカードもある。いや、ここまでするんなら紙ペンでなくて普通のボードゲームで良いんじゃないか、という気がしないでもないw最近の紙ペンは連鎖的にアクションがどんどんできていく快感が肝になっていることが多い。これもまさにそのパターン。これを埋めればこの色のワーカー来るから、そしたらここでアクションできて、そしたらまたこれが・・・ってのを何回か繰り返したりできる。うまく無駄なくできると嬉しいのよね。でも、点数に繋がらないと意味はないわけで、どこに注力するかは悩ましい。基本的には、左側の紙の下にある「名誉」「信仰」「武勇」「規律」の4要素を上げていくのが目的と考えてよいので、そこは判りやすいのだけれど、右側がちょっと難しい。(ルール的な面ではそれほど複雑ではないけど、紙ペンで盤面が小さいのが年寄りには厳しいかもです)初見では序盤の加速のしどころがよくわからなくて、トップとは倍の点差をつけられての最下位(トップ86、私42)でしたが、ゲーム自体は面白くできました。ラウンド毎に敵が攻めてくるわけですが、3方向のどこにどれだけ来るかがカード次第。全方向に完璧な防衛は不可能なので運もある。そこに関しても超大外れでしたwハドリアヌスの長城 完全日本語版
2023/01/21
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まだまだ昨年のボドゲ記録が残ってたりするのです。12/4はオオバコボドゲ会、専ら重ゲーが遊ばれる稀有なゲーム会。まずは、その1○ ギルドマーチャントエクスプローラーズ(The Guild of Merchant Explorers) 2/4各自の地図の中心から、カードで指示された地形に従って移動し、隅々までの開拓を目指す。現ラウンド内の軌跡は残っているが、ラウンド終了時にそれらは全て一旦取り除かれてしまう。より遠くに旅するには、途中で拠点の建設を行い、後のラウンドでそこからの再スタートを可能にしていくわけだ。指定カードは共通なので、序盤こそ通れる道筋が限定されて同じようにはなるが、それぞれ独自の移動ルールが毎ラウンド1つ追加されていくのと、何を重点に得点するつもりなのかで、行程は自然と多様化していく。特定の都市を繋ぐことで得られるボーナスや、数多く訪れるほど加速的に点になる塔など、高得点手段をどこに求めるか、それを実現するために都合の良い順番でカードがめくられるかどうか、そこは運もある。理想的にはどの順でめくられても選択肢があるように展開できればよいのだが、なかなかそううまくはいかないw海の移動手段がある程度限定されるため、それをどう確保するかが戦術的には重要になる気がします。私は結構うまく立ち回ったつもりでしたが、塔を全部回ったプレイヤーに捲られての二位。(128点)ルールは比較的シンプルで中量級といえるクラス。にもかかわらずしっかりとボードゲームを遊んだ充実感は得られる。これは良ゲーですね。「書かない紙ペン」という表現もされるようですが、書かないのに紙ペンは変じゃないかな、と私は思いますけどw(でも言いたいことはわからないではない)
2023/01/16
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強い絆で結ばれた兄弟たちが仕掛ける前代未聞の銀行強盗。破滅が約束された物語が、終着点に向かってどうしようもなく進む。それを我々は観客として傍観しつつ、ある種の昂奮に巻き込まれるのを避けられない。同時進行で犯罪を追う側の刑事が描かれ、その執念が確実に兄貴(犯罪グループのリーダー)を追い詰める。通常ならそれは成功ストーリーであるはずなのに、これがまたカタルシス無き進行とエンディングを迎える。犯罪者と刑事、それぞれの現在と過去。けして暴力そのものを昂奮の燃焼剤とすることはなく、むしろ暴力の再生産に対する強い怒りが根底に流れる。いずれにせよ悲しい話なのだが、どうも人の自傷要求のようなものを刺激してしまうところがある。わかりやすく言えばヤバい。しかも、これはスウェーデンでは有名な実話ベースだというから驚く。共著者の一人であるステファン・トゥンベリが何者なのかは、本の訳者あとがきで是非確認してほしい。血の絆度★★★★☆北欧ミステリの頂点といわれる「ガラスの鍵」賞を受賞米国パブリッシャーズ・ウィークリー誌選出の年度ベスト・ミステリ日本では2017年の「このミステリーがすごい」海外編 第一位 など
2023/01/14
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これは評判通り、面白かったです。○ ナイブズ・アウト ★★★★☆ジェームズ・ボンド役で有名なダニエル・クレイグが探偵として狂言回しを務めるミステリー。飄々としたクレイグの雰囲気も悪くないが、ナイトメア・アリーでも怪演が光ったトニ・コレットをはじめ、周りを固める俳優陣のクセ強感が最高にイイ。アップを多用するカメラワークも効果的で、ある種の大仰さがこの映画全体の古典的風味を醸し出しています。薬の取り違えにまつわるネタは、たぶんそうなんだろうと始めから予想できちゃったけど、それでもやっぱりハラハラさせられますよね。
2023/01/11
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昨年のゲーム会でまだ未レポートなのが残ってる(^^;11/27もえぼど会、その10と11○ 宝石の煌き デュエル ×/2二人用リメイクの中でも傑作の呼び声高い「Splendor Duel」宝石トークンの取り方を変更し、勝利条件を3通りに拡大することで戦略に幅が出た。飽きずに長く楽しめる良作です。(元のゲームも全然長く楽しめますけどね)青で勝てると思ったら先に「王冠マーク」の条件を達成されて負け。○ ゲーム・オブ・チップス 1/3お菓子の袋みたいなパッケージのお手軽ゲーム。袋はそのままランダム引き用のバッグとして使う便利仕様w大物手を狙うか、着実な奴を揃えるか。勝利条件はかなりあっさりしていて、トップを2回取ると終わってしまう(つまり最短2ゲーム)。運の要素が大きいだけに、流れをつかむ感じを捉えるにはもう少し長いゲームにした方がいいのかもしれないですね。ジーピー|GP ゲーム オブ チップス
2023/01/09
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毎年年末には、30日にその年に遊んだボドゲのベスト、31日にその年に読んだ本のベストを紹介してきました。今年は自分でもびっくりするぐらい本が読めてないので、読書編はパス。その他いろいろのメモ書きでむりやり締めくくっちゃいますw☆印象に残ったボードゲーム「エカテリーナ二世」 中量級ゲームでのベスト。 全体としても、これかもしれない。 小さな工夫が全部うまく機能してる感が良いです。 「そうそう、結局これぐらいでいいのよ」ってなると思うのよ、プレイした人はみんなさw 手札上限を超えた分は引けないけど、引けなかった枚数分点数になるっていう得点方式が目から鱗。「アーク・ノヴァ」 重量級ではやはりこれか、またはブーンレイクかな。 圧倒的に新しいところは何もないと言ってよいんだけど、現代はもうそれが前提になるのかもしれない。☆積んだまま気になってるゲームで賞「ティルトゥム」 年内にやっておきたかったなぁ・・・ 今年は史上最高に未プレイゲームが積み上がりました。○ 今年観た映画のベスト「ナイトメア・アリー」 前にも書いたけど、プロットそのものは全く救いの無い内容なのよね。 だけど、映画としての完成度はピカイチ。 全てのキャストがいい仕事をしていて、演出も最高です。 「映画を観た~」って満足をお腹いっぱい抱えて映画館を出ました。 蛇足情報だけど、エンドロールに感染症対策スタッフみたいなのがクレジットされてて、おおー、って思ったりもした。 次点は「PLAN75」***来年はもっとボドゲしたいです。では、皆様良いお年を。引き続きよろしくお願いいたします。
2022/12/31
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11/27もえぼど会、その8~9○ 菓子道 2タイ/4ボード中央にセットされた和菓子(練り物?)の透明駒が実に美しい和製ボードゲーム。その中央のお菓子を動かして、その結果同列にならんだ特定の色のお菓子の数に相当するトークンを外周にある場から取る。数値分が得点だけど、色ごとに特殊効果が付いてます。直接ボーナス点(基礎点を二倍)になる物もあれば、最初の移動数や取れるトークンの数を増やせる効果を持つ物などがあって、それらを駆使して有利にゲームを進めましょう、という感じ。1より4のパワーが高いのは当然なんだけど、3とか4の大きな数字の効果は結局使えない事も多くて、そのあたりのバランスなり補償のあり方はもう少しルール的に工夫ができる気はしました。(結局、直接点になる青の高得点を取った人が勝つ印象、今回も実際そうでした)運の要素の無いパズル系なので、ガチでやると結構シビアなゲームではあると思いますぞwそれにしても、日本人ってなんでも「道」にしちゃいますよねw○ フロリストリー 2/4和製「宝石の煌き」花屋(の見習い?)になって顧客の要望に沿った素敵な花束を作りましょう、というテーマ。最初に手番順を入札するフェイズが一工夫入ってます。これは良いアクセントですね。所定の個数のダイスがラウンド毎にランダムに取り出され、手番順を競り、ダイスピックしてそれを振り、出目に従って花のカードを取る。手番順に応じてボーナスが得られますが、遅いと自分が欲しいと思う色のダイスは無くなってるかもしれないので、そこがジレンマ。手番順ボードではワイルドカードが得られるところが一番人気でした(そりゃそうよねぇw)その花カードを使って、場の花束注文カードを獲得、そのカードに書かれているマークの分だけ以後の同色コストは軽減されます(このあたりが宝石の煌きのシステムなわけです)注文カードを誰かが8枚獲得のラウンドで終了。得点が多い人が勝ち。一番高コスト=高得点の最下段の花束は固定なんですね。これを見据えた上で、早取りのセットボーナスに合った形でいかに最短ルートを作れるかというのがポイント。ということで、要は一段目、二段目の花束の出方がすごく大事で、そこは運です、はい。そういえば、昔は女の子のなりたい職業の上位は「お花屋さん」が常連だったのよねぇ~今はベスト10にも入らないのねぇ~(一位は漫画家・イラストレーター・アニメーターらしい/進研ゼミ調べ)
2022/12/29
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11/27もえぼど会、つづき。なんかこのペースだと年内に終わらない気がしてきたから、その5~7、一気に三つ。○ インスタントサガ 2?/3?前回「ドロンビー」が最高にイケてたから期待のハレルヤロックボーイからの新作。ミニマルなドラフト&入札。カードが3色あって、4ラウンドの中で指定された色を出せない回があったら即脱落というのが思い切った設定ですね。そこも見越してドラフト時に考えろと・・・悪くはないけど、結局大きな数字が強い結果だったので、もう1回はやってみたいところ。【中古】ボードゲーム インスタントサガ○ クベルネシュティッヒ 4/4毎回ルールが変わるタイプのトリテ。最初の4トリックの前にシート上に駒を置いて、今回の得点設定を決めたりスペシャルアクションを可能にしたりする。今回は無理がたたって最下位でしたが、これは結構やりこみ型のゲームですね。いろいろ複雑なのが賛否分かれそうですが、私はわりと好きです、負けたけどw写真は間違いがあって、奥の「行動」のエリアは本来一人1個しか置けません。○ 音速飯店 たぶん最下位/?上二つは自分で持ち込んだものですが、これは遊ばせてもらったゲーム。中華料理の名前になるように、皿にどんどんカードを放りこんでいく。手番順はなくて、出せれば連続でもガンガン出してよい。テレビ映えする「見てるとめっちゃ面白い」タイプです。これは一度は体験しとかないとなぁ、と思ってたのでいれてもらいましたが、やっぱり年寄りにはスピードタイプのゲームは無理でござるw
2022/12/27
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11/27もえぼど会、その4〇 ゴールデンアニマル 1/4佐藤雄介デザインの三か所同時入札カードゲーム。22年春に新ボードゲーム党から出た同人ゲームが、早くも秋にJELLY JELLY GAMESから別府さいアートワークで再誕!というわけで期待していた作品で、その期待を裏切ることはない良作でした。森と川で三つのエリアに分けて配置されたカードに対して、自分のコインカードでそれぞれ入札し、同時公開してそれらを取り合う。マジョリティ争いの対象になる三種の食物カードと、後の入札を有利にするコインカード、直接点になるカードが場に並びます。エリアに3枚あれば3人まで、2枚あれば2人まで、入札値が高い人から順にカードが取れますが、単純にマイナス点になるカードも混じってたりするので、それぞれの考えを読み合っての入札が熱い。高額値(4)のコインカードはマイナス点を持っているので、後半処分してしまいたいがそううまくは回らないwなどなど、ルールの細部にニクい工夫が散りばめられていて、それが確かに機能してる。手札にも森と川のカードがあって、それを使って3か所の入札をするっていう方法論も「なるほどなぁ」と感心してしまう、目から鱗のスタイル。(過去に同様のものはあったかな?)ルールを見た時は入札額(及び最終のマジョリティ判定時)が同値の時の処理がどうなのかなぁと思ったのですが、やってみるとそれもアクセントとしてちゃんとプラスに効いてました。ゴールデンアニマル
2022/12/25
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11/27もえぼど会、その3〇 ピンコンビトリオ 2/4アドベントカレンダー用の記事(ちょっとズラして面白い!)で既に紹介済みですが、ちょっとした工夫で今までと違う面白さが加わったゴーアウト型(大富豪のように配られたカードをいち早く無くしたものが勝ち)のカードゲーム。3枚出しの規則が《差が等しくなるように出す/その後は前の人より差が大きくなるように出す》という捻りが、ゲームとして実にうまく効いている。「これはもうパスでしょ」って感じで出された3枚を上回れると実に気持ちイイw作者がモデルの【0】のプロモカード付です。ピンコンビトリオ内箱の底、カードを取りだしたところにあるイラストと台詞が面白いので、出会ったら確かめてみてね!
2022/12/23
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11/27、もえぼど会、その2〇 サニー・デイ(Sunny Day) 4?/5親子さん持参の超カワイイ系パズルゲーム。場からタイルを一枚もってきて、自分の場に置く。一か所でも絵柄が繋がるように置けばOK。揃った絵柄が点になるので、複数の絵柄が揃うようにうまく取れると気持ちいいのです。勝負そのものは運の要素が強いですが、パズルとしては良く出来ていて、ちょっとしたボーナス点のアクセントも悪くない。大人でも十分楽しめますよ。JELLY JELLY GAMESから販売されているんだけど、メーカー名は「HAPPY BAOBAB」聞いたことないなぁ、と思ったら韓国の会社なのね。
2022/12/21
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