和邇乃児之庭

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2011/12/14
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カテゴリ: 本・読書
著名とは言えない女性作家と、日本の国学を研究するアメリカ人の静かな恋愛劇。そして暗号めいた謎の言葉。

彼女の学生時代のイギリスでの「庭園」との出会い。

若くなる病気に罹った母と、その娘。

江戸時代の奇妙な辻斬りの話。

終戦と同時にビルマの収容所を抜け出した男が辿り着いた、無限の階層を持つ不思議な空間と、襲いかかる「影」。


それらの物語が1章につき2~3ページ程度づつ(まさにショートストーリーとして)、並列で語られる。

どれも、興味を惹かずにはいられない内容でありつつ、どこか独特の不安定感を湛えている。

これらがどのように収束していくのだろうと期待を持って読み進めるが、最後まで収束はしない。少なくとも通常の意味での作中ではしない。

主人公は女性作家リコであると言ってよさそうで、彼女の視点として断片的に語られる「庭の意味論」が他の物語とぼんやりとリンクしているような気がしないでもないが・・・。



第14回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

帯のフレーズは、

「これほど奇想天外で悪辣で美しい物語があっただろうか。」

なるほど、「わかんないよ」ってなってるのに、それを不快には感じていない自分に少しとまどってはいる。

相対性理論度★★★☆☆





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Last updated  2011/12/14 11:48:15 PM
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