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2006年08月31日
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カテゴリ: 好きな本について
ゲド戦記確か、中学の頃読み始めた本です。


なので、ゲド戦記の映画で観て、「どこら辺が壮大なのか?」疑問に思った方のために。


ゲドは、生まれながらにすぐれた魔法使いの素質を持っていました。

12歳で、ゴント島を他国の侵攻から守る活躍をしますが、魔法について、正式な教育を受てなく、高度な魔法、魔法使いとしての心構えを知りません。

魔法使いオジオンが、ゲドの素質を見込み弟子にします。

けれども若いゲドは、「より多くの、高度な魔法を少しでも早く習得したい」と、オジオンを唯一の師としながらも、彼の元をはなれて魔法学校があるローク島に行き勉強します。

ロークの九賢人たちは、ゲドに、魔法だけでなく、魔法使いとしての心得や「真の名」の重要性についても教えます。

人や生きもの、物などに魔法をかける場合、真の名を知らなければならなく、逆に、自分の真の名を魔法使いに知られることは、自分の命をにぎられたことと同じなのです。ゲドという真の名も、信頼できる数人にのみ明かし、ふだんはハイタカと名乗ることになります。


自分の力を過信し、魔法の危険性には気づかず、死の世界から、死者とともに影までも呼び出してしまったのです。

そして、ゲドは影から、つけねらわれ、影はゲドを食らって、思いのままにあやつり、災いを起こそうとします。
影の真の名がわかれば、影に打ち勝つ方法もさぐれるはずですが、大賢人の一人に、影には名前がないと言われてしまいます。
自信に満ちて、尊大だったゲドが、自分のおろかさに気づき、自らまねいた影が将来どのような悪事をなすかを知り、これまでのように自分を信じて生きることができなくなります。

つらい境遇にいるゲドを、親友カラスノエンドウは自分の真の名がエスタリオルだと明かすことにより、(ゆるぎない信頼のあかし)励まします。

影は、はじめのうちは、形を持っていませんでしたが、ゲドが影をおそれて、影から逃げているうちに、次第に明確な形を持ちだします。そして、ついに人の形をしてゲドの前に現れます。影は、ゲドの魔法を封じこめたのです。

影から逃げることも、倒すこともできないゲドに、竜や、テレノンの手下になったセレットが、「影の名前を教えよう」と持ちかけます。
影の名は、ゲドが最も知りたいことでしたが、この誘惑に屈すれば、ゲドは、影の名前を知る代わりに、自分自身を竜やテレノンの石にゆだね、支配されて生きることになるのです。
ゲドは、テレノン宮殿からハヤブサに姿を変えて、オジオンのもと逃げて行きました。オジオンは、体も心もハヤブサになったゲドを、元の姿にもどします。

オジオンは、 「名を持たぬものないだろう、影と向きなおれ」 とアドバイスします。



ここで、ゲドと影と、追う者、追われる者の立場が入れかわります。
ゲドはエスタリオルと、影を追います。ゲドが、影から逃げていたころ、影の力は強力でした。しかし、ゲドが影を追い始めると、影の力は弱まりました。影をしっかり見すえることによって、ゲドは、影の真の名を知ったのです。

影が自分の一部だと自覚できないうちは、影は明確な形を持たなかったり、他人の姿を借りて出現しました。でも、ゲドが影と向きなおると決め、互いに離れられんようになっていると気づくころには、影はゲドにとりつけても、他人にはとりつけなくなっていました。そうして、影はどんどん、ゲド自身に似たものになっていきます。

ゲドが影の名前を知る=ゲドが自分自身を知ることでした。影は、ゲドの分身だったのです。受け入れがたかった己の一部である影を受け入れて、自分の名を呼ぶことによって、全き人格となったわけです。

第二弾に続く…。





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最終更新日  2006年09月01日 00時35分15秒
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