~タロット日和~ by 常葉 了

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常葉 了

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2017/07/05
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ども、トキワです。(^^)/

 【1番 魔術師】からスタートしたシリーズ更新。
 今回で四回目です。

 これまでのシリーズのリンクはこちら。。

 一回目 【1番 魔術師】 ←魔術・魔術師ってなんだろうの回。
 二回目 【15番 悪魔】 ←悪魔ってなんだろうの回。
 三回目 【8番 剛毅】
 四回目 ここ
 五回目 【いわゆる悪魔の実態】

今回のテーマカードは、【9番 隠者】。

 今回は、この【9番 隠者】のカードを扱いながら、 どうやって、【自分の中心】=【自己】を把握し、そこに立脚するのか を考えて見ましょう。



 【自分の中心=自己】については、前回の更新【8番 剛毅】でも少し触れました。

 【本当の自分】なんて書くと、少し大袈裟に聞こえるかも知れませんが、でもまあ、そんな感じです。
【自分の全体性】の中心であり、その主人であるもの。
 それが 【自己】 。


 と言うのも、【自己】自体は、相当 【無個性な存在】 なんです。
 んなバカな! と思われるかも知れませんが、でもまあ、そんな感じなんです。
 詳しくご説明すると相当長くなってしまう為、今回は説明を省きますが、ワークショップをする時には、詳しくお話する事が出来るかと思います。

 ちなみに、個性を持つのは【自己】では無く、【自我】と呼ばれる部分です。

 その際に生まれて来るのが【個性】ですね。

ゆえに・・・個性は個人の特定に役立つ事は有っても、実は、自己の特定には役立ちません。

【自己は無個性】 。
 つまり、あなたの自己と私の自己は、殆ど・・・と言うよりも、全く同じ姿をしているのです。
 その為、特定が難しい。

 どんな風にイメージすれば良いのでしょうか。
 白いキャンパスの中から、白い絵の具を探すとでも言いましょうか。
 まあ、そんな感じです。

 自分の中から無個性を探せと言うのも、なかなか無茶な話ですよね。

 さてしかし、【自己は無個性】だからと言って、無力では有りませんし、恐らく無意味でも有りません。むしろ、無個性だからこそ、揺ぎ無く、唯一無二を保つ事が出来るのでしょう。

 そんな【自己】を、どのように捉えて、そこに立脚すれば良いと言うのか。

 直接的な方法は、恐らく存在していません。

 間接的な方法で、アプローチする必要が有ります。(自分自身なのに……)

そこで、【9番 隠者】です。

 【9番 隠者】は内省。省みるべき時を暗示します。
 隠者は、自分自身を見つめ直す為に、幾つかの手段を用いる事になります。

一つは、自分が投影した【影】を見つめる事。
もう一つは、反響が一切無い場所に、自分自身を置く事です。

 【影】は、自分自身では有りませんが、自分自身の輪郭を映し出します。それを見つめて、自分の全体像を想像します。
 この場合の【影】は、心理学等で言われる【影・シャドウ】と置き換えて考えても良いでしょう。
 目の前の人に、自分の影が投影されて、それを見る事になるかも知れません。

【反響が一切無い場所】 と言うのは、つまり、自分以外誰も居ない場所だと考えて下さい。
 自分以外に誰も居ない時に、自分はどのように考え、どのように振舞っているのか。それを観察します。
 但し、自分以外に誰も居ないと言うのは、物理的な条件だけを示しているのでは無く、精神的な条件も加える必要が有ります。
つまり、心の中でも、誰も居ない状態を作らなければならない。
 誰も居なければ、多の領域である社会を相手にすべき【自我】が、機能を停止しますからね。
 普段は静かな【自己】が、その存在感を増して来る事になるでしょう。

 【9番 隠者】は、これらの手段を用いて、【自己の全体性】の回復を図ります。
 そして、【10番 運命の輪】への突入に備える訳ですね。

 とっても簡単に、とてもシンプルに書けば、まあこんな感じです。
 しかし、読んでお分かり頂けるかと思いますが、結構無理筋な話でも有ります。

 完璧に成し遂げるのは難しい。もし、成し遂げる事が出来たとなれば、それはもはや悟りの境地。
 人間辞めてしまう事になるかも知れません。

 パーフェクトである必要は有りません。出来る範囲で少しずつ、【自己】を捉えて行く事になります。
 少しずつでも、【自己】を感じ、捉える事が出来れば、【全体性】は回復して行くでしょう。

どうやって、【自分の中心】=【自己】を把握し、そこに立脚するのか と言うのは、まあ、こんな感じのお話です。
 途中のご説明をかなり省略してしまった為、今までに増して分かり難い所が有るかと思いますが、今は何と無くイメージして頂くので充分かと思います。
 詳しくお知りになりたい場合は、いつか開催するであろうワークショップにご期待下さい。


 さて……
 終わると思ったじゃろ。
 残念。もう少し続くんじゃ。

 【自己】は自分の中心であり、主人です。
 無個性で、独立、自己完結している存在でも有る為、【自己】自身は、社会との直接的なやり取りが出来ません。
 この【自己】に代わり、多数の領域である社会とのやり取りに従事するのが、【自我】と呼ばれる【心的機能】です。
【自己】が主で、【自我】が従者。
 【自我】は、【自己】の為に、全てを行います。
本来であれば 、です。

しかし、【自我】が【自己】の存在を無視して、勝手に動き出す事が有ります。
 【自己】を見失うと発生する現象です。
 これが結構厄介。
 多くの場合で、自分にとっても、他者にとっても、面倒な事をしでかします。
 よく、問題の有る人を指して【自我が強い】と言ったりしますが……
 つまり、【自我】が主人である【自己】を見失い、暴走した状態です。

【自我】は、魔術師です。
 魔術師は、目的を達成する為の手段・技術論です。
 つまり、【魔術師】は、目的そのものではありません。

【自己】は、【0番 愚者】です。
 【愚者】は魂。自分と言う存在の中心。唯一で揺ぎ無く、目的を生み出すものです。

【魔術師(自我)】 は、 【愚者(自己)】 と共に在る事によって、【目的を達成する為の手段】として機能する事が出来ます。

【魔術師(自我)】 は、揺ぎ無き 【愚者(自己)】 と共に在る事によって、 【悪魔(制御を失った心の一部)】 を喚起し、適切に使役する事が出来ます。

 しかし、 【魔術師(自我)】 が、自分の中心である 【愚者(自己)】 を見失うと、 【悪魔(制御を失った心の一部)】 が 【魔術師(自我)】 を支配しはじめます。

 魂を失った魔術師の寓話ですね。

そうならない為にも、【9番 隠者】のように、【魂の本質(愚者:自己)】を探し求める訳です。


 と言う訳で、自分が嫌煙し、忌避した事によって、自分から切り離された【ネガティブな自分の心の一部=悪魔】を喚起し、それを自分に統合する為には、その前段階として、【自分の中心=自己】を捉え直さなければならない訳です。


 ん~……(-ω-)
 魔術師って、面倒臭い事ばっかりですよね。

 でも、魔術なんて大層怪しい話を別にしても、大切な話では有ります。

 以上。本日はここまでです。
 長い話になりました。
 ここまでお読み下さった方の素晴らしい忍耐力を心から称えます。

 では、また次回(^^)/





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Last updated  2017/07/12 04:45:00 AM
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