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「どうやったら、怒りをコントロールできますか」
日常的に、そんな質問を受けることがあります。
「アンガーマネジメント」という形で本も出版されるなど、
「怒り」という、一見ネガティブな感情を、
どのようにポジティブなエネルギーに変えるかというのは、
多くの方の関心事なようです。
「感情」については、以前も書きましたが。
「怒り」というのは、主観と客観でも大きく違う。
また、ネガティブな感情と受け取られがちだが、
本来は、人間に必要な防衛反応であり、
活用の仕方によっては、よいエネルギーにかわるものだそうです。
「怒る」というより、
自分を守っているときに起こりやすい状況なようですね。
そのため、「怒る」という行為だけでなく、
逃げる、守る、固まる、泣く、なども
同様の反応とみられます。
危機意識が高まったり、不安になったり、
自分を守る必要がある際、
そういった反応として表れるんですね。
中でも、「怒り」という感情は、
行動化を伴うことや、表情やしぐさでわかりやすいこともあり、
他の人からみると、危険で困った行動として捉えられがち。
そのため、より、
ネガティブなイメージになっているのかもしれません。
怒りに限らず、自分の感情や情動をコントロールすることを、
情動コントロール、自己コントロール、
自律、などといいますね。
幼少期の発達課題である、「自律性」との関係も大きいとか。
適切にコントロールするには、いくつかの段階や要素があるようです。
自分にとって重要な人との、愛着形成、
信頼関係の構築の経験があること。
自身を客観的に把握し、怒っていることに気づくこと。
ものごとを別の側面から判断したり、切り替えたりが可能なこと。
それらの経験やスキルにより、
一般的には、コントロール可能とみなされるようです。
コントロール、「自律性」は、生まれ持って備わっているというより、
発達の中で獲得するスキルや能力です。
そのため、怒りのコントロールには、
その人の発達の有り様も、少し関係してきます。
発達の基礎は、乳児期に獲得する、「基本的信頼」。
無条件で愛情をくれる重要他者の存在により、その人との信頼関係を構築することですね。
自我の芽生えとともに、自己中心的にものごとを考えたり、
自分の思い通りにすすめたい、という欲求が湧いてきます。
そういった際に、周りを見て、空気を読み、自分を抑え、ルールに従ったり人に合わせたりできる。
そういった自己コントロールの力は、人との信頼関係の下、
その人の言うことなら聞ける、その人が言うなら信じてみよう、
といった安心感の中で育つ能力といえますね。
その上で、自分を客観的にみることができれば、
コントロールしようという意識が働きます。
多くの感情は、「反応」として表れます。
言語的な処理がなされないまま、構えや行動として反映されます。
その中の多くは、自動的な処理で行われ、
理解不能なものも多いでしょう。
自分を客観的にみることで、
それを言語レベルで、理解可能なものに落とし込んであげるわけですね。
なぜ怒っているのか、何が関係しているのか、
どうすればいいのか。
それを理解することにより、
コントロール可能な事象として扱う、というわけですね。
「怒り」には、それぞれのパターンがあります。
どんな刺激を受けるときに起こりやすいか、という、要素もあります。
それらを分析し、理解し、日頃から対処法を練ることにより、備えておくというわけですね。
ただし、理解はしていても、
なかなか行動や感情に反映できない場合もあるでしょう。
怒りに任せ電話をする、おあり運転をする、物を壊す、など。
それらの多くは、反応といて起こっていますが、
言語的な理解をしたとしても、すぐさま怒りを鎮めることは難しいかもしれません。
社会的に、それで失敗しています、という方もいるでしょう。
「きりかえ」というものは、自分自身の中だけでは難しい、
と言われています。
脳が自動化している場合、その動きを自分の中だけで変えることはなかなか難しい。
そういった場合は、外からの刺激を使うことも一つの手段ですね。
人間は、見たものや聞いたものに反応する、
それらの情報を重要視する傾向があります。
一定の音や音楽を聴いたり、何か重要なものを見た際、
気持ちや感情が勝手に切り替わってしまうときもありますね。
そのため、怒っているときも、何かを見たり、聞いたりするのもいいでしょう。
怒りを収める色は、「青」だと言われますね。
どこかの公園で若者のたむろによる問題行動に苦慮した際に、
公園の照明を青色に変えたら減った、とか。
色には、そういった要素もあるようですね。
目に入るところ、手帳、携帯電話の待ち受けなどに、
海の写真や滝の写真を入れておくのもいいかもしれません。
動物好きの方は、ペットの写真や動物の動画でもいいかもしれませんね。
そうやって外からの刺激を頼るのも、ひとつの有効な手段ですよ。
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