田舎暮らしカウンセラーのひとりごと 〜日常のなかの心理学〜

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2022年09月27日
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テーマ: 母親(40)
カテゴリ: 家族、親子関係

わたしはあまり好きではありませんが、
「毒親」という概念が、
世間に浸透した時期があります。


親の存在が、子どもの自我の発達を阻害し、
健康的な自立や、社会への巣立ちに、

悪影響を与える場合もある。

とまあ、そんな雰囲気かと思いますが。


毒になるか否かはさておき。


親の存在は、誰にとっても大きなもの。


とくに思春期は、親と自分を分化する、
人生でも大切な時期。


親と自分のアイデンティティが異なることを、明確に意識し、

反抗といった形をとりながら、自立を目指します。

そのステップが順調に行くか、はたまたすったもんだとなるかは、

それまでの親子のあり方が、左右すると言っても過言ではありません。


とかく、母の存在、母との関係は重要。


母子一体化、ともだち母子という言葉もあるように、


母の存在は、子どもにとって、とても近いもの。


なんせお腹の中では、へその緒一本でつながっていたわけだし。


十月十日は、同じものを見聞きする近さであったわけで。


なかなか、分化し難いのは事実でしょう。


母子関係の中で、母の存在と離れがたくなると、

物理的に、心理的に、分化が難しくなった場合、

その年代に応じ、

いろいろな形でこどもの成長に反映されます。


例を上げると、小学校入学後の母子分離不安、

思春期以降に起こりやすい、摂食障害などの精神症状、

ひととの安定した人間関係を築きにくくなる愛着の課題。

社会適応上の課題に、母子関係が影響していることがあります。


子どもにとって母親は、
生まれて一番最初に、何らかの関わり、
人間関係をもつ存在です。

そこで安定的に受け入れてもらえるか、偏った関わりであるかなどは、

子どものその後の人間関係構築のあり方に、大きく影響するといわれています。


子どもはどんな子でも、お母さんが大好き。


人生の中で、ピンチや危機を経験した際、
母親の顔や声を思い出ヒトも多いでしょう。


お母さんは太陽だ、なんていうCMもありましたね。


どの子にとっても、母は、明るく照らし、
人生を導いてくれる、

そんな存在であってほしいものです。


子どもたちのカウンセリングをしていると、
心から、そう思います。






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Last updated  2022年09月27日 00時40分07秒
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