親仁の意見-50男の素朴な想い

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September 28, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
何故、公立校なのか、最初の日記には次のように書きました。「我家の教育方針は、『高校までは公立で』というものであり、親の力で良い環境(中高一貫の私立進学校)を与えられ、進学コースに乗って大学へ進学するのでなく、自分の力で人生を切り開いて行って欲しいからです」と。実は昨日、あるお母様とメールにて、この問題の意見交換がありました。今まで、公立校選択の理由としては、冒頭の説明しかしておりませんでしたので、自身の体験を踏まえ、詳しく説明します。

勿論、今とは時代が違い、当時は一部の私立・国立校を除けば公立校の全盛期であり、東大合格者も、日比谷・西・戸山・新宿・小石川・両国・上野といった都立高校がベスト10の常連でした。ところが、僕の時代は丁度公教育の転換期であり、東京都では学校群が採用され、僕は学校群の第一期生なのです。僕の学区は上記進学校が二校あり、その一方を狙っていましたが、学校群だったので同じ群の片方に入学しました。まあ、真面目に勉強した方なので、一浪して国立には落ちましたが早稲田の理工に合格し、4年後には財閥系企業に技術系社員として採用されました。

ここから先が、本題に関係する部分です。入社すると、同期には幼稚舎から入った生粋の慶応ボーイもいましたし、麻布から東大というエリートもいました。勿論、公立校から東大・京大・東工大・一橋・旧帝大・早慶という連中も沢山おり、結局、高校時代に頑張って勉強して、あるレベルの大学に入れば、それまでのコースは全く関係ないという結論に達しました。

また、特に僕の職場は製造現場でしたから、現場の作業員には中学卒の方も沢山おりました。ところが、この中学卒の方達の中にも、物凄く優秀な人が沢山いたのです。昔の時代ですから、進学率が低く、色々な事情で義務教育を終えると即社会に出た人が大勢いた訳です。そして、実社会とは雑多な人間の集まりであり、色々な人と協力し合って生きて行くことを身に染みて実感しました。

彼等は、大卒の若造に対し、知識の面に関しては一目置いてくれましたが、人生経験では雲泥の差があり、裸の人間として噛み合うまでは、決して仲間には入れてくれませんでした。こういう環境の中で、僕自身も揉まれ、何とか楽しい人間関係が出来ましたが、概して公立校出身者の方が受けが良かったように思います。

一時期僕の上司だった方は、県立の工業高校出身でしたが、非常に優秀だったので先生が両親を説得し、東工大を受験させたそうです。当然の如く合格し、優秀な成績で卒業してその会社に入社されましたが、同期のトップを走り、上からも下からも信頼される素晴らしい方でした。今はその会社で役員をされていますが、坊ちゃん育ちではあそこまで行かなかったと思います。

一方、有名私学で下から来た人や、私立進学校出身の人達は、何処か取り澄ました部分があり、同類の人としか親しくならず、一般従業員との間には一幕隔てていたように思います。勿論、色々な方がいましたから、飽くまでも一般論です。

結局、子供はいつか社会に出て行きます。それまでの過程において、無菌の温室で育つよりも、色々な家庭の子弟が集まる公立校で切磋琢磨しつつ、着々と自分の目標をクリアーして行くような生き方を、我家の子供達には望む訳です。この方が社会の実相に触れたまま、社会に出て行けるように思うからです。

勿論、公立校といっても千差万別であり、何処でも良い訳ではありません。幸い、今住む名古屋の名東区は文京区域であり(逆に、それで選んだのですが)、子供達の小学校も良い学校です。集団的な虐めや、学級崩壊はありません。中学校も評判の良い学校であり、低レベルの問題で悩むことはないでしょう。まあ、こういった環境において公立校に進ませますが、勉強は学校レベルを超えたところで指導して行くつもりです。


尚、このページは、僕が3年前から始めた自分のHPである 「NEUBEAUX CINQUANT ANS(新・サンカンタン)」 がベースであり、その中で 「息子と共に」 が連載されています。(Bookmarksにも記載)





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Last updated  September 29, 2004 01:42:43 AM
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