親仁の意見-50男の素朴な想い

親仁の意見-50男の素朴な想い

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

渚のバラード

渚のバラード

Freepage List

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

匿名希望@ Re:「Z会」の思い出(10/02) 高校入学後すぐ、どこで調べたのか、Z会の…
りよったん@ Re:BAND OF BROTHERS(09/07) こんにちは。BAND OF BROTHERSは中学生…
mano@ すごい! 難しかった... まるでクイズ感覚ですね…
相撲@ こんにちは 可愛いアニメキャラ相撲。 横綱沙希(…
渚のバラード @ モモぷうさんへの御返事(02/10) モモぷうさんへ ----- >こんにちは。 …
September 30, 2004
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
何故「冬ソナ」なのか、一瞬吃驚された常連の方もいらしたと思います。今日は息子の教育とは若干離れたところで書きますが、これもまた「渚のバラード」の一部なのです。最後は教育に関係した内容で終わっていますから。尚、以下の内容は、僕が本家 「NEUBEAUX CINQUANT ANS(新・サンカンタン)」
--------------------------
冬のソナタ 投稿日:2003年11月8日(土)

このテーマ、実は夏前から書きたかったのです。しかも、腰を据えて短編のエッセイとして、完成度の高いものにしたかったのです。何を書きたいかと言えば、正直なところ焦点が定まっておりません。「冬のソナタ」 とは韓国のテレビドラマであり、NHKのBS2で毎週放映されておりましたが、ストーリーは二流以下だと思うし、決してドラマ自体を礼賛したい訳ではありません。ただ、何故かこのドラマをベースとして、情念のようなものが湧き上がり、「想い」を言葉にしたくて堪らないのです。

先ず、簡単にこのドラマを御紹介すると、現代韓国を代表するような美男・美女が演じる純愛物語です。詳しくはNHKの番組紹介 で御覧下さい。ヒロイン「チョン・ユジン」役の「チェ・ジウ」さんは、とても清楚な魅力のある人で、田中美里さんが日本語吹替えをしております。一方、主人公「カン・ジュンサン/イ・ミニョン(二役)」役は「ペ・ヨンジュン」さんが演じており、彼は知的な好青年という感じで、日本語吹替えは萩原聖人さんです。

「冬のソナタ」との出会いは、確か6月頃でした。帰宅の途中、何気なく入った書店の一角に、「冬のソナタ」という本があり、表紙の写真が余りにも感動的だったのです。雪のちらつく中、恋人同士が空を見つめ合い、同じ想いを馳せているというシーンなのですが、二人とも嫌味な感じが少しもなく、とても爽やかな印象だったのです。思わず手に取ると、韓国のTVドラマだと分かり、新たな衝撃を受けました。それは、「現代の韓国」なるものとの鮮烈な出会いだったようにも思えます。

日本と韓国とは、遠い昔から様々な交流があった訳ですが、明治以降は日本が植民地化し、昭和20年の終戦まで36年間に及ぶ「日本統治時代」という歴史がありました。戦後世代の僕でさえ、苦難の歴史を割り引いても、正直なところ「貧しく冴えない国」というイメージを払拭出来ませんでした。また、僕が学生だった1970年代は冷戦の最中であり、韓国は日常的に「北」と対峙していたため国内の締め付けも厳しく、KCIA(韓国中央情報部)による凄まじい弾圧の話に接すると、野蛮な国という偏見を持ったりもしました。

その後、韓国では朴大統領が暗殺され、徐々に民主化が進みましたが、依然として暗いイメージが付き纏いました。1984年に、僕は大韓航空で米国へ行きましたが、機内サービスやクルーの雰囲気からは何処か野暮ったい感じがありましたし、アンカレッジ空港で見掛けたKALパイロットの態度には、いかにも発展途上国のエリートという突っ張りが感じられ、鼻持ちならない気分でした。その一方で、1985年から留学していた先では、優秀な韓国留学生もおりましたし、韓国領事館の若い外交官一家とも交流があり、少しずつ僕の中で「偏見」が剥がれて行きました。



このドラマの存在を知った僕は、早速NHKのBS2で観ることにしました。連ドラの途中からなので、ストーリーは不消化でしたが、雰囲気が素晴らしく、また、BGMがとても洗練された曲ばかりなので、すっかりこの番組が気に入りました。登場人物達は、決して韓国社会の一般大衆ではなく、上流とは言えないまでも富裕層だろうと思われます。日本にも同じ階層は当然存在する訳ですが、両者の違いは、明らかに知的レベル、若しくは精神性の違いです。日本の場合、一流企業のエリート社員の家庭でも、本当に知性と精神的な豊かさを兼ね備えたケースはむしろ少数派であり、俗物的な家庭が大半のように思います。それに対し、登場人物達が醸し出す雰囲気は本当に清楚で知的であり、日本の如何なる俳優も、全く太刀打ち出来ないものが感じられました。

こういう体験をベースに、僕はこの夏大韓航空にてパリへ旅立ったのですが、初日の不運を差し引いても、インチョン空港で感じた「現代韓国」の文化は、物凄くエキサイティングでした。そのベースには、「冬のソナタ」があったと思うのですが、同じアジアで距離的にも民族的にも近い筈なのに、全く異質で個性的な文化が存在するのです。それは、日本独特の、島国的で自己完結的なものではなく、大陸の一部にあって、尚且つ独自の民族色を感じさせる逞しい文化なのです。端的に言えば、「クッパ」のように、牛肉のスープでありながらサラリとした食感のある独自性でしょうか。

また、パリからの帰国便では、韓国の大学生と思しき一行と一緒でしたが、海外で見掛ける日本の大学生達とは明らかに違う、大人の雰囲気がありました。ベースは学力の違いかも知れません。韓国の大学入試は過去の日本並みに厳しく、本当に「4当5落」でないと一流大学には入れない模様です。当然、英語力にしても、基礎力が違いますから、空港内の表示やアナウンスに従い、個々人の判断力に基づいた行動が取れる訳です。対照的に、日本の学生達は群れを成してピーチクパーチク騒々しく、ツアーガイドや多少英語が分かる友人にベッタリと纏わり付いており、外国人が見たらとても大学生とは思えないこと請け合いです。

帰国して何度か「冬のソナタ」を観ましたが、このドラマは9月4日で最終回となりました。主人公達が再会する場面は余りにも出来過ぎており、ストーリーの稚拙さを感じますが、全体的な格調の高さは、少しも失われていないと思います。テーマ曲がとても気に入り、アマゾン・ドットコムでCDを購入し、テープに吹き込んで会社の行き帰りにずっと聴いておりました。「最初から今まで」、「My Memory」、「あなただけが」等、本当に素晴らしい曲が沢山あるのです。最近、NHKの 番組サイトを覗いてみたら、12月に再放送が決まったそうです。やはり、根強いファンがいたということでしょうか。

さて、いよいよ締め括りに到着しましたが、これを書いている間に「冬のソナタ」の魅力が分かって来ました。それは、端的に言って「知性」なのだと思います。日本のテレビ界が総力を結集しても及ばなかったこのドラマの魅力は、韓国における高等教育のレベルが、日本のそれよりもずっと高いのだという現実に、その根源的な理由があると確信しています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  September 30, 2004 09:31:59 PM コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: