親仁の意見-50男の素朴な想い

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June 17, 2007
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日曜の午後、TVでは「ハンカチ王子」の好投を観ながら、「星の王子さま」のことを書いて参ります。前回の「予告編」で御紹介したとおり、今回は ETV特集選 「星の王子さまと私」を観ての感想を中心に、この作品と自分との関わりを書いてみましょう。

お恥ずかしい話ですが、僕にとって「星の王子さま」という言葉を初めて耳にしたのは、高校時代のお笑い番組「笑点」でした。確か、三遊亭円楽師匠が「星の王子さま」と言い出したので、これは「オフザケ」なんだろうと勝手に思い込んでいたのです。何せ、カール・ブッセの名作 「山のあなた」 でさえ、「山のあな、あな、あな」と茶化していた番組ですから。

その頃、定期テストで国語の解答に「星の王子さま」を言及した級友がおり、生徒からの信望が篤かった先生が、サンテグジュペリと他の作品について、彼の答案にサラリと講評を書かれておりました。無知だった僕は、試験の答案に「笑点」の話を書いた級友と、それにきちんとコメントを付けた先生に対して、いささか違和感を感じた次第です。

その後、暫く経ってから、僕は漸く「星の王子さま」なるものが、サンテグジュペリという作家によって書かれた「真面目な」作品であると初めて知りました。と言って、全編を読んだ訳でもなく、恐らく書店でパラパラと斜め読みしただけです。第一印象として、稚拙な挿絵(実は作者の手描き)と子供向けの文体がやたら目立ち、それ以上読み進む気にはなりませんでした。

その代わり、サンテグジュペリの生き方には興味をそそられ、伝記も読みました。一言でいえば、子供の頃の純真さを持ち続け、自分に忠実に生きた人なのです。飛行機が実用化されて間もないあの当時、貴族階級に属する人物が自ら飛行士という職業を選択したこと自体、「普通じゃない」ことですから。

僕が漸く全編を読んだのは、ほんの数年前、息子の夏休みの読書課題として選んだ中の一冊であり、これを機会に自分も読んでみるか、という流れでした。読み進む中で、表面的な記述の奥に作者の色々なメッセージが盛り込まれ、これは童話などではなく、大人の読む本なのだと悟りました。そして、サンテグジュペリの人生に対する予備知識なしには、とても十分な理解など無理だと思いました。

さて、いよいよ番組の感想に入りますが、サンテグジュペリの著作権が失効したことで、昨年から今年に掛けて、日本国内でも合計17種類の新訳「星の王子さま」が100万部出版されたそうです。それらの多くは、大人向けの作品として位置づけられ、文体も「である」調に改められているようです。原題は"Le Petit Prince"(ル・プチ・プランス)であり、これは「小さな王子」が直訳ですが、「星の王子さま」はオリジナル翻訳者の内藤濯(あろう)氏の考案だそうです。今回の新訳の中には「小さな王子」として改題されたものもありました。

その中で、「辛酸なめ子さん」という漫画家・エセイストの「新訳・星の王子さま」では、挿絵も現代風になっており、彼女独自の解釈が紹介されていました。彼女曰く、「この作品は現代社会への警鐘ではないでしょうか。数字しか関心のないビジネスマンや、挫折したアル中の人、更には純粋だから手練手管の女性(バラ)に翻弄されそうな王子さまを通して、世の中には罠があるよ、と訴え掛けているのだと思います」ということでしたが、これはいささか飛躍が過ぎるように思いました。






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Last updated  June 17, 2007 06:39:20 PM
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