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2006.11.21
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テーマ: 虫!(857)
カテゴリ: 昆虫(ハチ)


 今日は昨日掲載した「謎の繭」の続きである。



 繭をコップの中に入れてから丁度1週間後、その中で何か小さいものが動いているのに気が付いた。

 コップを取り上げて良く見てみると・・・アメバチらしい。体長9.5mm、触角を入れると約15mm、普通のアメバチとしてはかなり小型である。
 ご存じの方も多いと思うが、アメバチは他の昆虫に寄生するヒメバチ科(寄生蜂)に属す。「蛾の繭」に寄生したアメバチが出て来たのだから、もうこの「謎の繭」の正体は分かり様がない、と思った。

 残念だが仕方がない。まァ、私は大のハチ好きだから、ヤドリバエが出て来るよりはずっと良かった、と自分を慰めた。


ホウネンタワラチビアメバチの出た空の繭
「謎の繭」の破口(2006/10/29)



 しかし、よく考えてみると、ハチにも先日のコマユバチの様に繭を作るものがいる。ヒメバチ科はボーダイなグループだし、アメバチ類はその中でも固有の特性を持っているのだから、中には繭を作るものもあるかも知れない・・・、と思って「アメバチ 繭」のキーワードで検索してみた。

 一発で、「ホウネンタワラチビアメバチ」と言うのが出て来た。普通はイネを食害するフタオビコヤガやセセリチョウなどに寄生するハチとして知られているが、実際には相当広範囲の鱗翅目(蝶、蛾類)の幼虫に寄生するらしい。ちなみに、「ホウネン」は「豊年」のことで、この虫が沢山発生するとイネの害虫が減って豊作が期待出来るからだそうである。他に、ホウネンタワラヒメバチ、ホウネンタワラバチなどの異称もあるとのこと。
 正確にはホウネンタワラチビアメバチなのか、その近縁種なのか不明な点が多いが、ここでは「ホウネンタワラチビアメバチ」としておこう。

ホウネンタワラチビアメバチ1
ホウネンタワラチビアメバチ.体長9.5mm、触角を入れて約15mm(2006/10/29)



 最初からハチの繭だったのだ!!



 しかし、コップの中にいるのをどうやって写真に撮るか? 少し考えた。部屋の中で放てば、ハチは多分明るい方へ行くだろうからカーテンにとまったところを撮ればよい、と思いハチを放すことにした。

 予想通り、ハチはカーテンにとまったので、シッカリ写真を撮ることが出来た。しかし、何分にもカーテンが白いレース地の為、肝腎のハチが少し見え難くなっている。

ホウネンタワラチビアメバチ2
ホウネンタワラチビアメバチ.横から(2006/10/29)



 このハチは普通のヒメバチと異なり、芋虫の体から抜け出して繭を作る。だから、繭のぶら下がっていた辺りに芋虫の干からびた死骸があるはずである。しかし、繭を保護した後で鉢を移動したので、どの枝に繭がぶら下がっていたのかもう分からなくなっており、残念ながら死骸を見つけることは出来なかった。

 見つかった繭はたった1個である。この秋にキチョウの幼虫が見られない原因の一つに、このチビアメバチも関係していたのかどうかは、実のところ良く分からない。







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最終更新日  2006.11.21 13:30:41
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Re:ホウネンタワラチビアメバチ(11/21)  
1固体の芋虫に1固体の繭なんですかね?
うちの戸袋で死んでたこの虫(http://plaza.rakuten.co.jp/chibikoneko/diary/200611010000/)もアメバチの仲間でしょうか?なんか似てるんですけど。 (2006.11.22 23:04:57)

Re[1]:ホウネンタワラチビアメバチ(11/21)  
雨の日のすてねこさん
>1固体の芋虫に1固体の繭なんですかね?
>うちの戸袋で死んでたこの虫(http://plaza.rakuten.co.jp/chibikoneko/diary/200611010000/)もアメバチの仲間でしょうか?なんか似てるんですけど。
-----
普通ヒメバチは1宿主に対し1個体のみ寄生します。2個体が寄生すると1匹当たり「餌」が少なくなって両方とも途中で死んでしまうので、初齢幼虫の時に宿主の体内で「敵探し」をする、と言う話を読んだことがあります。「敵:を殺すためにに初齢幼虫は体に比して非常に大きな顎を持っているそうです。
一匹のヒメバチの幼虫が2匹以上の宿主に寄生することは無いでしょう。大きくなった幼虫が宿主に入り込むのは不可能と思われます。
写真の虫は余り鮮明でないのと羽を畳んでいるので良く分かりませんが、頭部を見ると蜂ではなく双翅目の様です。ハラボソツリアブの1種ではないかと思います。例えば、海野和男氏の
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/200609/1158567763.html
を参照してみてください。なお、私はヒョンなことから高校生時代の海野氏を知っています。
私の別のWeblogにも種類は違いますが、コシボソハナアブの1種(マダラコシボソハナアブ)を載せています。
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_71e8.html
一見したところ(頭部さえ見なければ)蜂です。非常に精巧な擬態と言えます。
(2006.11.23 11:29:21)

Re:お返事ありがとうございます  
お返事ありがとうございます。
たしかに ハラボソツリアブに似ています。
1年くらい張り付いたままなのでおなかあたりもカビらしきものが生えてて色もはっきりしないのと、カメラの腕が悪いのが重なってわかりづらくなってしまいました。でも流石 アーチャーンさん。
答えみちびきだしてくるあたり、頭が下がります。

別のWeblogもやってるんですね。
そちらもこれからひいきにさせてもらいます。

τ゙ゎτ゙ゎ>(-ω-ノ|寝室


(2006.11.23 23:07:05)

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