先日、家事をしながら聴いていた『武田砂鉄のプレ金ナイト』で紹介されていた本『世界99』(著:村田沙耶香)を読んでみました。
この番組ではたびたびユニークな本が取り上げられるのですが、その中でも特に印象的で記憶の片隅にあった作品。
『世界99』は、“顔”という比喩を通して、
現代社会に生きる私たちがいかに多面的で、そして不安定な存在であるかを描き出す物語でした。
【合本版】世界99【電子書籍】[ 村田沙耶香 ]
武田砂鉄さんの紹介で気になった“99の顔”
プレ金ナイトの中で、武田さんが「人は誰でも、状況によって“顔”を変えるものだ」と話していたのが
印象的でした。たとえば職場では「仕事の顔」、
家庭では「親の顔」、ママ友の前では「社交的な顔」。
私自身、家では“ママ”として、仕事中は“秘書”として、
SNSでは“猫好き主婦”として、確かにたくさんの顔を使い分けて生きています。
『世界99』の主人公・空子もまさにその象徴。
彼女は“性格を持たない人間”として生まれ、
環境や相手に合わせて自在に「キャラクター」を切り替えて生きていきます。
周囲に合わせて顔を使い分ける姿は滑稽でもあり、
どこか自分の姿を見ているようでもありました。
主婦として共感した「顔の使い分け」
【大河ファン必携】 『べらぼう〜蔦重栄華… 2025.11.10
猫が愛おしすぎて心配になる日々―『ねこが… 2025.10.11
【ミニチュアねこの飼い方&コムタン本】… 2025.09.09