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2005/06/05
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 前回までの文節と単語のお話から少し飛んで、今日は用言の活用のお話。用言に関係するところで、今日のお話までは中学受験にも必要です。

 まず、国文法を攻略していく上で、ぜひ、覚えておいてもらいたいのが、「体言」と「用言」という言葉です。

 「体言」とはものやことがらの名前を表す言葉で「名詞」とも言います。机や本、鉛筆、犬、猫、花など、動植物、人や生き物の名前も含めて、ものの名前を表す言葉をみんな「体言」といいます。姿や形のないものでもよろしい。愛、勇気、平和、友情、楽しみ、悲しみなど形のないことがらを表す言葉も「体言」です。表現技法では「体言止め」なんていうのがあって、聞いたことがあるかもしれません。中学受験段階なら「名詞止め」として習っているかもしれません。とりあえずどちらでもいいですから、「体言」とは何かということをまずしっかりつかんでください。今、説明した「体言」は作文を書こうとするときは全部「主語」として使うことができます。主語は「~は・~が」と使う言葉でした。

例えば  花は美しい。

 主語は「花が」です。主語に使われている「花」という言葉を「体言」といいます。では、「美しい」というのはなんでしょう。普通、文末にきて「どうする・どんなだ」にあたる部分は「述語」といいました。この「述語」として使う言葉を「用言」というのです。少し荒っぽい説明ですが、とりあえず今はそう理解しておいて下さい。

◎ ここまでのまとめ

体言  ものやことがらの名前 主語として使うこともできる言葉
用言  「どうする・どんなだ」という述語として使う言葉

準備ができました。今日は体言と用言のうち、「用言」の方を詳しく見ていきます。ここからは、頭をよく整理しながら読んで下さい。用言として使う言葉には、実は大きく分けて三種類あります。




「どんなだ(1)」 すごい、かわいい、かっこいい
               様子・状態を表す言葉

「どんなだ(2)」 いやだ、きらいだ、大変だ
               様子・状態を表す言葉

 これらの言葉にはそれぞれ名前があります。最初から順に『動詞』『形容詞』『形容動詞』といいます。自分でどんな言葉があるか集めてみるといいかもしれません。もう一度、特徴と意味を整理します。

動詞

 動作を表す言葉で、最後の音は「る」以外にも、『ウ段の音』になる言葉です。他の例も挙げておくと「読む・書く・聞く・話す」。「本がある。」の「ある」もそうです。ケンカで例を挙げるなら「なぐる・ける・たたく・つねる・かみつく」。ホント「むかつく」もそうです。

形容詞

 様子・状態を表す言葉で、最後の音は必ず『~い』になります。「美しい」を例に出している本が多いのですが、他に「うれしい・楽しい・恥ずかしい」など。「白い、黒い」など色の表現もありますし、皆さんがよく使う言葉で言うと「クサい、キモい、ショボい」がそうです。

形容動詞



◎ ここまでのポイント  用言は三種類!!

用言には三種類あることを特徴とともに覚えましょう。

動詞   最後の音が『ウ段』  食べる・寝る・遊ぶ

形容詞  最後の音が『~い』  すごい、かわいい、かっこいい

形容動詞 最後の音が『~だ・~です』 いやだ、きらいだ、大変だ



 最後の形容動詞には注意すべき点があります。「だ」で終われば何でも形容動詞になるのではなくて、「だ」を「な」に変えても不自然な日本語にならないことが条件です。
 「静か(だ)」→「静か(な)」
 「嫌い(だ)」→「嫌い(な)」

次のようなものは形容動詞ではありません。

 例)これは「本だ」。 あれは「小鳥だ」。

「だ」を「な」に変えると不自然な日本語になります。流行している本で言うと『問題な日本語』という表現がそうです。中学受験、もしくは助動詞をまだ習っていない中学生の人は、こうした「だ」を「な」に変えて見分ける方法をしっかり覚えておいて下さい。

◎ ポイント 「だ」と「な」を交換できるのが形容動詞。

【注2】
 「きれい」を形容詞と考える間違いもよく見られます。「きれい」は形容詞ではなく、「きれいだ」という「形容動詞」の一部です。
 形容詞なら最後の「い」を「く」に変えることもできます。
 「美し(い)」→「美し(く)」
 「楽し(い)」→「楽し(く)」などと言い換えることができます。

 しかし、「きれ(い)」は「きれ(く)」とすることはできません。こうした形容動詞の使い方を難しい言葉で「語幹の用法」といって、他にも「とっても静か(だ)」「もうイヤ(だ)」など「だ」をとって使うこともできるのです。もう少し解説が進めば別の説明のしかたもできますので、とりあえずこの説明で理解しておいて下さい。

◎ ポイント 「きれい」は「きれいだ」という「形容動詞」の一部。

 少し次回の予告をしておきましょう。

 今日出てきた動詞の「遊ぶ」は「遊ばない」「遊びます」などと「遊ぶ」の「ぶ」の部分を「ば」や「び」に変えて使いますね。こういう変化があることを「活用」があるといいます。実は、用言は全てこうした音の変化をもつ「活用のある言葉」なのです。次回は用言の活用形のお話です。中学受験で出題されることはまずありません。中学2年生以上専用のお話になります。

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Last updated  2005/06/06 03:10:44 PM


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