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July 6, 2005
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テーマ: Jazz(2023)
カテゴリ: カテゴリ未分類
●アメリカは黒人霊歌(ニグロ・スピリチュアル)、ブラジルはサンバ

アフリカから黒人をつれてきて奴隷にしたとしては同じ、アメリカ合衆国とブラジルの両国。
しかし、黒人音楽のルーツの形にはそれぞれ違いがあります。

アメリカ合衆国とブラジル、どちらも奴隷制を取ってきた国ですが、
現在の黒人音楽のルーツには違いが見られます。
最も違うのは、ブラジルではサンバのように様々な打楽器を使った音楽が特徴的であるのに対して、
アメリカ合衆国では黒人霊歌(ニグロ・スピリチュアル)のような歌の形として、黒人音楽のルーツがあるということです。

ブラジルでは黒人文化にいく分寛容な態度を取っていたのに対して、
アメリカ合衆国では黒人文化に弾圧的だったという違いがあります。

ブラジルを植民地化したポルトガル人が、
異文化との混交の歴史を持っていたことが大きいのではないかと思われます。
一方で、アメリカにおいては黒人に対する嫌悪感を見出すことが出来ます。
たてまえは別として、本質的には他の人種に対して寛容ではないと言えるでしょう。
実際、今日の両国における人種差別の実態においてもその違いは歴然としています。

アフリカにはトーキング・ドラムという楽器があります。
なぜ、トーキング・ドラムという名前なのかというと、文字通り話すことが出来るからです。
それは、音調言語と呼ばれる単語や文章が高低2つのピッチで構成されているアフリカの言語を
表現することの出来るドラムなのです。
アメリカ合衆国において黒人に打楽器を使わせなかったのは、
打楽器を使って遠方と反乱のことなどの話をされたくなかったためだということです。

10kmも届くと言われています。
また、アメリカ合衆国ではアフリカの歌(ワークソングのような形態のものでも)
も禁止の対象とされることもありました。
そのため、黒人霊歌(ニグロ・スピリチュアル)などを歌うときは、
白人に分からないような場所に固まって、かくれて歌われていたのです。


キリスト教徒とイスラム教との間でその支配権を争った時代がありました。
イスラム教はアフリカにおいて強い影響力をもち、
実際、黒人奴隷の中にはイスラム教徒がいた事実もあるそうです。
そのイスラム教徒が、アフリカ側からイベリア半島に進出してきたために、
アフリカの文化等が持ち込まれ様々な影響をもたらしたと考えられます。
そのため、他文化への理解とまでは行かなくとも影響はあったと言えます。
実際、装飾タイル、噴水などはその影響を受けたものです。
また、排他的なプロテスタントでは無く柔軟性があるカトリックは、
植民開始時から積極的に先住民族の文化を吸収していきました。
様々なインディオの言葉は、今日でもブラジルの中で使われています。
ポルトガル人の文化の多様性は、混血に寛容で、黒人文化の保護にもある程度努めたと考えられます。

このような理由から、太鼓と歌が大きな比重を占めているアフリカの音楽が、
アメリカでは主として歌が伝わり、ブラジルには双方が伝わったという違いが見られるということです。





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Last updated  October 29, 2005 12:58:21 PM
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