All The Things You Are

August 1, 2005
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テーマ: Jazz(2003)
カテゴリ: カテゴリ未分類
●アメリカン・ポピュラー・ソングの幕開け
『They Didn't Believe Me』(ゼイ・ディドゥント・ビリーヴ・ミー)

これはジェローム・カーン作曲、ハーバード・レイノルズ作詞で、
1914年のミュージカル「ザ・ガール・フロム・ユタ(ユタから来た娘)」のために書いた曲です。
このミュージカルは前年にロンドン公演をされたものを大幅に変えて、
カーンの曲を数曲追加してブロードウェイで上演されましたが、
この曲が大ヒットしたことで、興行的にも成功しました。
第一次世界大戦中であったため、兵士たちがこの歌の替え歌を作ったりして愛唱されたらしく、
楽譜も200万部も売れるという大変な大ヒットとなりました。


そして、この曲は真のアメリカン・ポピュラー・ソングと言えるのです。

この曲は、それまでの西洋的なミュージカルの曲とは違い、全体の構成や4分音符を多用するなど、
新しい音楽性が示されていました。
歌詞も、今までの「詩(poem)」というものから抜け出て、日常会話を歌にしたような口語的な
「歌詞(lyrics)」という新たなものに変化してきています。
そのため、曲だけがミュージカルから離れて世間の多くの人に口ずさまれるものになりました。
そんなところから、真のアメリカ的な曲として大きく評価されました。

1911年に、アーヴィング・バーリンの作詞作曲した
「Alexander's Ragtime Band(アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド)」という曲が、
アメリカン・ポピュラー・ソングの誕生と言われてまもなくのことでした。

要するに、この曲は本当のアメリカン・ポピュラー音楽の始まりを意味する曲ということで、


*****

●ゼイ・ディドゥント・ビリーヴ・ミー
They Didn't Believe Me

作詞:ハーバード・レイノルズ

1914年

《ヴァース》
(男)
君って、やることすべてが可愛いね
一日中見つめていたいよ
君が僕のものになってくれるなんて
考えただけで、すごいことだと思うよ
君のその笑顔を見ていると
生きててよかったと思えるよ
さあ、あちこち走り回って言いふらさなくちゃ
僕がどんなに素敵なものを見つけたかってね

(女)
どうしてこんなことになっちゃったのかよく分からないわ
夏の夜だったからかしら
それとも、何かしら、そんなこと誰にもわからないわよね
とにかく、いろんなことが起きるものね
はっきりしていることは、私が「ええいいわ」って言ったことぐらい
そしたら、あなたは立っている私にキスをしたのよ
誰でもそうしたかもしれないけれど

《コーラス》
そして、僕は君がどんなに美しいかって言っても
誰も信じてくれなかった、誰も信じてくれなかった
君の唇、目、頬、それに君のカールした髪の毛は
比べようがないくらいに素敵だ
君は見つけようがないくらい可愛い娘だ
それで、君はやがて僕の妻になるってみんなに言うと
もちろんそう言うつもりだけど
みんな僕の言うことを信じない、みんな信じないだろうよ
君が、この素晴らしく大きな世界から僕を選んだなんてね





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Last updated  November 7, 2005 06:55:15 PM
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