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やっと周りを見る余裕が出た。
主人は緊急手術入院をしたためか ナースステーションのすぐ前の4人部屋 手前左手のベットだ。
窓の下には万博公園が見下ろせる見晴らしの良いところだが 残念なことに窓際ではない。
隣窓辺のベットの住人は 主人と同じく寝た切りだ。おまけに声も出ないらしい。付き添いの奥さんはまだ50代と見受ける。長く入院しているのか看護師とのやり取りもなれなれしく賑やかな人だ。
カーテンの向こうでは奥さんがひげをそってあげているらしいモーターの音 そこへ来た看護師が 「変わったひげそりですね」 とすかさず奥さん 「これドイツへ赴任していた時買ったものですのョ」 と
さぞかしパリパリの企業戦士だったことだろう。私は勝手に想像する 交通事故かな? まだ若いのに大変だなァーと。
点滴の管を触ろうとするのか時々奥さんの 「パパ!ダメでしょ!触ったら!」 とか「お薬ちゃんとごっくんして!」 とか大きなきつい声がしていたのに 一昨日自宅近くの病院へ転院していった。
この病院は治療だけ。大勢の入院患者が待っているのだろう。リハビリは近くの病院で…と言うことらしい。
なんだか我々の少し先を見たような暗い気持になる。