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岩手弁で働くことを、「かせぐ」という、らしい。

例えば、カミさんの実家で庭掃除を手伝うとする。すると母親が出てきて「かせいでるね~」と言う。

稼いでる? いや別にお小遣いをもらおうなんて思ってないぞ…。もしかしたら、点数稼ぎと思われている? 別にそこまで気に入られようなんて思ってないよ、といろんな考えが瞬時に頭を駆けめぐり返す言葉に困っていると、隣で気づいたカミさんが「岩手では、かせぐは働くことよ」と笑っていう。

ふーん。

一説によると、「かせ」というのは「綛」と書き、紡いだ糸をかけて巻き取る道具のことをいうらしい。自給自足的な生活をしていた昔は多くの農家で使われていたという。

となると、本来「かせぐ」とは汗水たらして働くことを言うのかな。
それが労働等価としてお金が払われるようになり、それがいつのまにか、金を得ることだけを「かせぐ」というようになってしまったのか。

この等価ということでの稼ぎ(お金)ならまだいい。最近では、なんの苦労もなしに金を儲けようという輩も出てきている。(そういうやちまた道も、なんか簡単に儲けられることないかな~、なんて常日頃思うようになっているが…)

岩手は普代村の方言かるたに

というのがあるらしい。
かせと汗。これこそが本当に等価なものなのかも知れない。

ここで、具志頭村出身の仲本稔がつくった戦後沖縄の復興の精神的な支えになった有名な沖縄民謡「汗水節」を思い出した。

汗水ゆ流ち
働らちゅる人ぬ
心うれしさや
興所の知ゆみ

(汗水流して働く人の心のうれしさは、他の人にはわかるまい)

かせぐ。
地道にもくもくと「汗しかせいできた」、そんな地域に残っている、いい言葉だと思う。





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最終更新日  2007年08月01日 09時34分08秒
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