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野草園のある大年寺山近辺を仕事で巡った。

野草園の入口から仙台放送の方にのびる坂道を歩いていると、ふと、原阿佐緒の碑に出逢った。


歌人・原阿佐緒。

天与の才能と美貌に恵まれ、情熱的な短歌で歌壇の注目を集めた、そんな女流歌人が仙台に由縁があったんだね~。

美貌と言われると気になってネットで調べて見る。う~ん、確かに薄幸の美人という感じ。


歌碑には

家ごとにすもも花咲くみちのくの
     春べをこもり病みてひさしも

という一首が刻まれていた。




東北帝国大学教授石原純との恋愛事件では世の厳しい非難を浴びせられた。傷心と淋しさから逃れるため歌舞伎座近くのバー「ラパン」にマネキンガールとして働いた。市村座の舞台「歎きの天使」に出演、昭和七年には映画「佳人いずこへ」にも主演している。


そんな阿佐緒は二冊の日記を遺している。なかに、狂おしいくらい美しい歌が残されていた。


生きながら針に貫かれし蝶のごと
     悶えつつなほ飛ばむとぞする



春の芽生え。

一匹の蝶が、野草園の香りの方へ飛んでいった。





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最終更新日  2008年03月31日 09時19分55秒
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