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2024年02月07日
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カテゴリ: 日本の映画

あの頃映画 松竹DVDコレクション 八つ墓村 [ 萩原健一 ]

尋ね人の呼びかけに応え、辰弥(萩原健一さん)は法律事務所を訪れた。

そこには亡母の父・丑松(加藤嘉さん)が
辰弥を生まれ故郷へ迎えに来ていた。

しかし、丑松がその場で悶死、
辰弥は美也子の案内で葬式に「八つ墓村」へ向かった。



YouTubeの無料限定公開で見ました。


八つ墓村は数作見たことがありますが
本作は初めてでした。

主人公が金田一耕助じゃなくて辰弥なのも
八人の落ち武者がしっかり描かれているのも
とても新鮮に感じました。


出番が少ないあの役この役
ものすごい役者さんが演じてらっしゃる。

挙げ句の果てに
子役にあの方!
正直びびりました。

にもかかわらず
最後のクレジットを見て

え?あの人も出てた?この人も出てた?
がいっぱいで
思わず探しに戻りたくなりました。

あまりにも寅さんのイメージが強い渥美清さんの金田一耕助役でしたが
食べず嫌いでした
とてもよかったです。


怪奇や恐怖を前面に押し出した作品のようですが
さすがにそれはもったいない・・・

有名な山崎努さんの例の場面も
暗闇を白い衣装で走る場面も
怖いだけではなく
なにかしらの美しさを感じたのでした。


あと
​昔のJALの飛行機や
新幹線、国鉄の車輌、自動車、駅の風景など
とても懐かしく
布製のカバーがかけてある黒電話や
商店にある各種看板

そして何よりも
本物で撮影された鍾乳洞の場面

既に半世紀近く前の作品になりますし
民俗学的資料価値を感じました。


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最終更新日  2024年02月20日 02時42分09秒
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Re:『八つ墓村』【映画】1977年を垣間見られる名作(02/07)  
こんばんは

基になった事件が結構な数の創作物で
ネタにされているので、昔そこら辺を
調べた事があります(という程の事はしてませんが
ただ、八つ墓村の映画は有名過ぎて
観てないんですよね。
この作品は自分が10歳の時に公開されて
いるようなので、社会風俗的に興味が出ました。

渥美清氏のWikipediaを読むと、なにか
闇の深い人だなというイメージがあります。 (2024年02月09日 22時22分57秒)

Re[1]:せつぶんまめさんへ  
てらま さん
そう言われれば、八つ墓村より犬神家の方が印象深くて
もしかしたら八つ墓村を見た機会は少ないのかも?と思い至っています。

割と映像化されるのでついつい横溝正史作品は見てしまうのですが
演出や脚本の違いを楽しめるようになってきてから
興味津々です。

(2024年02月11日 02時19分11秒)

『八つ墓村』  
オーウェン さん
野村芳太郎監督の松竹映画「八つ墓村」は、さすがに今の目で観ると、それほど怖くはありませんね。

有名な落武者の虐殺シーンは、特撮が古いので、首が飛んだり、手がちぎれたりと派手ではあるけれども、ケバケバしくチープな印象です。

それから、これも有名な、山崎努が猟銃と日本刀を持って、頭に懐中電灯を二本差して、村人を殺して回る場面は、確かに怖いが、ホラー的な怖さではなく凄絶と言うべきだろう。

あの二本の懐中電灯は、やはり「鬼」の角に擬してあるのだろう。
桜吹雪の中を走って、人間を殺しに来る鬼。
恐ろしくも美しい場面です。

しかし、唯一背中が総毛立つような怖さを感じたのは、終盤の、あの鍾乳洞の中を、主人公が延々追いかけられるシーンですね。
暗い、どこまでも続く鍾乳洞の中を、すすり泣くような、あるいは、忍び笑うような声を漏らしながら、どこまでも、どこまでも追いかけてくる鬼女。

これは怖かったですね。楳図かずおのホラー漫画の原型的シチュエーションの一つのような気がします。
メークは、やはり安っぽいのだが、あの状況そのものに悪夢的な怖さがありますね。

子供の頃に、もしこの場面を観たとしたら、やっぱりトラウマになるだろう。
あの場面は、いっそメークを変えないで、例えば金目にするだけぐらいで良かったと思う。
その方が、余計に怖い場面になっただろう。

この映画の話題は色々あるのだが、金田一耕助を渥美清が演じていることもその一つ。
横溝正史原作での金田一=石坂浩二というイメージが定着しているうえに、渥美清は「寅さん」のイメージが強過ぎるので、抵抗を感じる人が多いだろう。

私は寅さん映画の大ファンなのでどうかなと思ったが、別にそれほど違和感はありませんでしたね。
石坂浩二ほどの華はないが、実直でホッとできる金田一という感じでしたね。
なんでも、横溝正史によれば、この渥美清の金田一が、実は一番原作者のイメージに近いということだ。

この映画のミステリとしての構造に目を向けると、原作との最大の違いにして、最も論議を呼ぶポイントは、はっきりしていますね。
あくまで、ミステリ小説の範疇内で勝負した原作小説を映画化するにあたって、脚本の橋本忍と野村芳太郎監督は、これを本物の祟りの物語にしてしまいましたね。

この映画は、もはやミステリではなくホラーというか、ミステリの衣をまとった怪談話になりましたね。
従って、原作の緻密な謎解き部分は、全く骨抜きにされてしまっています。

映画の終盤での金田一の謎解きは、謎解きの名に値しませんね。
ほぼ独断で、犯人を指摘し、あとは犯人の出自に人々の注意を促し、この事件の超自然的な側面を強調するのみですからね。
当然、この部分は原作にはありません。

従って、この映画がミステリ・ファンに評判が悪いのは、当然と言えば当然なのだと思う。
金田一耕助が出てくるとはいえ、これはミステリではなく怪談話なんですね。

一方で、怪談風の奇譚として見れば、それなりに楽しめると思う。
確かにチープな特撮による、グロテスクな演出や鍾乳洞の場面がやたら長いなど、ゆるい部分は多々あります。

だが、寡黙でシャイな主人公を演じる萩原健一が、それでも放つ華、それから豪華な女優陣、つまり小川真由美、山本陽子、中野良子らの艶やかな競演は見ものです。

それから、山崎努の「鬼」の凄絶な存在感は言うまでもありません。
だが、極端な言い方をすれば、桜吹雪の中をやって来る山崎努の「鬼」と、鍾乳洞の中を亡霊のように走る「鬼女」のインパクト、この二つが、ほぼ全ての映画なのだ。

反面、それだけで十分といえば十分だ。
この映画のケバケバしい装飾部分を、どんどん取り除いていけば、その核には、極めて日本的な、"血や縁や怨念"と切り離せない原型的な恐怖が存在します。
この恐怖の感覚は、日本人にとって、どこか懐かしいもののような気すらしてくるんですね。 (2024年08月07日 17時38分59秒)

Re:オーウェンさんへ  
てらま  さん
素晴らしい感想と分析、ありがとうございます!!
勉強になります
それに映画の場面を改めて思い出しながら読ませていただきました (2024年08月11日 01時57分57秒)

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