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ベランダの配置換えを行った。
冬の間、簡易温室を占領していたアガベ軍団を外へ出し、入れ替わりで恵比寿大黒とアデニウムを中へ入れる。
10cmほどのアデニウムは、内側からの肥大に皮が追いつかないのか、根元や枝がミシミシと割れ始めている。そのカチカチに硬い塊茎に、生命力の凝縮を感じる。
そんな中、一つの鉢をリセットした。
息子の大樹が学校で拾ってきた種から育てた、綿花の鉢だ。
かつてあれほど熱心だった本人は、今はもうサッカーやゲームに夢中で、ベランダへの興味を失っている。植物の成長よりも、子供の関心が移ろうスピードの方がずっと早かった。
主を失った綿をほぐし、中から種を取り出す。
水に浸けてみたが、種はどれも沈まず、水面に浮いたままだ。
中身が未熟なのかもしれない。
それでも、とりあえず4粒を土に埋め、温室の隅に置いた。
繋がった命を途絶えさせるのは、なんとなく忍びない。
親が勝手に引き継いだこのバトンが、再び芽吹くかどうか。
それもまた、これからの観測対象だ。
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