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2021.02.09
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カテゴリ: 旅を推理する






お待ちかねの(誰も待っていない)、青春恋花の始まりが上記である。

1982年8 月 17 日 晴れ

7 : 30 、 YH を出発。
7 : 、堀芳号と、小清水原生花園で合流した。
が、うさぎ狩りに再び YH に向かう。
グッドタイミング。

8 : 40 、小清水原生花園を出発。
運転手は
S. No.1 だ。
53Km も北海道を運転出来て幸!」 By S. 晶さん。
途中、オシンコシンの滝付近で泳いだ。
   「ただ、乗っているだけの、『 K. 彩さん(仮名)』でーす。
     海は冷たかったけど いい思い出」 By K. 彩さん。うさぎ No.2 。

冷たさに筋肉が硬直。

11 : 50 、オシンコシンの滝を出発。

12 : 00 、ウトロにて昼食。ピラフ 600 円。
1 : 26 、出発
熊の足の親指は人間様と逆である。

知床五湖に到着。牛乳飲み放題。 200 円。 250 mlx3ぐらい飲んだ。
3 : 15 、知床峠。御用の待つ(はい松)

4 : 00 ~ 5 : 00 、羅臼の高砂にて、鉄板でトドの肉を食べる。 1000 円
味はくじらだ。
かがやけヒカリゴケ。
かえせ北方領土。
羅臼岳の夕日は運転のじゃましゃ!

6 : 40 、ウトロ YH に到着、2食付き 2700 円。
ミルクの飲みすぎで腹が痛い。
YH の前のお土産屋の君、いいねえ。

   と、ある。経験不足の男の心の揺れ具合を解明してみよう。
   まず、原生花園を出発する際のコミカルなシーンだ。
   前日、はからずも、 2 人組のかわいい女の子から声をかけられた。
   夕食にでも、旅の情報を交換しようと、それぐらいは言っただろう。

   私はともかく、相棒の槌谷は話し上手だ。
   きっと色めきだって、色々な話をしただろう。
   少なくとも、 2 人の名前と、
   アメフトの強い、西宮市にある大学の学生さんであることを知った。

   しかしだ。最大の目的である、
   車に同乗してもらい、
   旅の道連れになっていただく
   約束を取り付けられなかった。

   「明日どこに行くの」
   「~」

   「えっ、僕たちも~に行こうとおもっているのだけど、
    車で一緒にいきませんか」

   たった、これだけのお誘いの会話ができないのだ。
   先に、宗谷駅での槌谷の初めての軟派のエピソードを書いたが、
   それが成功したとは書いていない。
   成功していれば、ここで、うさぎ狩りなどしていないのだ。

   ところで、堀芳号の堀芳と佃井は YH には止まらず、
   自然の中でキャンプをしながら旅をしている。
   それが彼らの目的だ。
   私たちに比べ、いたって、健全だ?

   堀芳号とは、​ 小清水原生花園 ​で AM8 : 00 に待ち合わせていた。
   私たちは目的を果たせず、もやもやの気持ちで YH を出発。
   堀芳たちは、手ぶらの私たちを見て
   きっとからかっただろう。

   「うさぎはどうした。
    どうせ、おまえらが、誘うことなんて、できないだろう」
   「いや実はウサギが 2 匹いたが、約束の時間に遅れそうで…」
   と、悔しさから、言い訳する。

   「どうして誘わないんだよ」と、さらに責められ。
   「待ててやるから、当たって砕けてこい」と突き放される。
   「じゃあ、誘ってくるか」
   背中を押されて再チャレンジである。

   普通、このような展開だと、
   すでに女の子たちは出発していて後の祭りという結末が
   私たちには似合いなのだが、
   その時だけは、神様が悪戯したようだ。

   YH に引き返してみると、
   ちょうど 2 人が出てくるではないか。
   YH には多くの人が宿泊していたのに、到着のときも、出発する時も、
   YH の玄関先で、私たちは彼女たちだけに出会っている。

   運命の出会いを感じずにはいられない。
   「これからどこへ行くの」、うっ、聞けた。
   「バスで原生花園にいくの」
   「僕らもそこに行くんだけど、乗っていく?」

   これが違う目的地であっても、同じ返事を私たちはしたであろう。
   都合よく、堀芳号を待たせている原生花園である。
   2 つ返事で OK が出た。
   こんなにうまくいくとは思わなかった。

   原生花園で堀芳と佃井に紹介する。
   彼らは、驚いていた。
   私たちは得意顔だったに違いない。
   でも本当の驚きは、 女の子たちが堀芳と同じ高校の後輩だったことだ。

   原生花園の中の遊歩道を歩きながら、
   「なんだ、俺の後輩かよ。
    こんなところまできて、ろくな男に捕まらないな」
   堀芳なら、これくらいは言っただろう。

   私たちはのっけから、関西弁で打ち解けた。
   原生花園は、網走から海沿いを東に 10Km ほど行ったところである。
   濤沸湖(とうふつこ)と、海岸の狭い間にある。
   夏の季節だ。ハマナスや、蝦夷キスゲなどの花が咲いていただろう。

   原生花園を見た後も女の子たちは道連れとなるだけでなく、
   S. 晶さんは、私の車を手なずけている。
   ノートに「53 K mも北海道を運転出来て幸!」と
   感想を書き残してくれた。

   ウトロの手前 10Km の海沿いに、​ オシンコシンの滝 ​がある。
   私たちはここで再び泳いでいる。
   彼女たちに、オホーツクで泳いだ話をしたら、
   「いいなあ、私たちも泳ぎたいという」

   彼女たちも水着を持ってきていた。
   泳ぐ気、満々なのだ。『​ 彼女が水着に着替えたら ​』
   水着姿を拒否できる男などいない。
   再び、『ヌード・マン』である。

   しかし、オシンコシンの滝の水が流れ込む河口近くで
   泳いだのが悪かった。半端なく水が冷たかった。
   「海は冷たかったけど、いい思い出」
   それでも、 K. 彩さんは感想をノートに残してくれている。

   原生花園で再合流してから、オシンコシンを出発するまで
   約 3 時間。
   原生花園の散策が 1 時間。運転時間が 1 時間。
   滝の見学と泳ぎが 1 時間。って、配分かな。

   知床半島の中頃を東西に国道 334 号線が横断している。
   西側の端がウトロで、東側の端が羅臼である。
   オシンコシンの滝を出て、 10 分ほどでウトロに着いている。
   昼食、ピラフとある。貧乏学生とはいえ、地域色のない食事だ。

   「 熊の足の親指は人間様とは逆である」とは何なのか?
   『クマの手のひら』と検索してみると、熊の手を食する記事ばかり。
   『クマの手足』と検索して、
   『​ ヒグマ研究室 ​』というブログを見つけた。

   それによると、
   前足も後ろ脚も、指の大きさからみて、
   並びが人と逆になっているように見える。
   それを、どこかでクマの剥製をみて知ったのだろうか。

   ウトロから、更に知床半島の先端部に 15Km ほど進み、
   知床国立公園内の​ 知床五湖 ​を見に行っている。
   五個を巡る遊歩道がある。
   知床五湖の歩き方ガイドによると、

   『全周約
3 キロで、見学時間の目安は約 3 時間。
    小ループもあり、距離は約 1.6 キロ、見学時間の目安は約 40 分。
    短い時間で森の散策と高架木道からの眺望を楽しめる欲張りなコース』
   とある。時間からすると、私たちは小ループを歩いたようだ。
   でも、どうして牛乳の飲み放題なのか因果関係がつかめない。

   ウトロに戻り、国道 334 号線に入り、知床半島を横断。
   中頃に​ 知床峠 ​がある。
   周囲には地面をはい回るように​ ハイ松 ​が群生している。
   お椀を伏せたような、知床富士と呼ばれる​ 羅臼岳 ​が眺望できた。

   羅臼側には​ トド ​を食べに行っただけだと記憶している。
   ここでしか食べれないと聞くと、誰しも行ってみたくなるものだ。
   『高砂』という店は検索しても見つけられなかったが、
   『​ 純の番屋 ​』という店をみつけた。

   雰囲気はこのような店がったと、微かな記憶がささやいている。
   メニューにトド肉もある。
   見栄えは悪く、どす黒い。
   味はくじらのようだと当時の私は評している。

   羅臼から国後島までの距離は 20Km ほどだ。
   この日はよく見えたのだろう。叫んでいる。
   ヒカリゴケは​ 羅臼郷土資料館 ​で見ることが出来るようです。
   私は、食堂で見たと思う、少なくとも資料館はまだできていなかった。

   トド肉の後、もう一度国道 334 号線を夕日に向かって引き返し、
   ウトロ YH に向かっている。2食付き、2700円。
   帰りは羅臼岳が見えたようだ。堀芳号はこの日もキャンプ場である。
   お土産屋の女の子によそ見している。それでいいのか、お前。

   私も槌谷も写真が趣味だった。
   就職した会社もお互いライバルカメラメーカーだった。
   その時のうさぎさんたちは、格好のモデルだった。
   北海道の自然を背景に、彼女たちの写真をたくさん撮った。

   私と槌谷、それと堀芳と佃井の旅の目的は少し違う。
   女の子たちを同乗させたことで、その違いが鮮明になる。
   なんとなく、私は腹の痛みと共にその違和感を持ち始めていた。
   それが、お土産屋の女の子に対するよそ見である。ほんと?

うさぎは不思議の国から飛び出してどこに向かうのか。続く。


​
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最終更新日  2021.02.11 00:37:34
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