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ふるっぴ@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) もうすぐ2016年の夏です。みんな元気…
ヤンスカ @ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) furuさん ふるっぴ、お久しぶりです! よ…
ヤンスカ @ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) gate*M handmadeさん うお~!お久しぶり…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) 勝手に匿名コメントを残し、怪訝にさせて…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) やっぱり元気やったな!? 良かった。
2012.08.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ウーと私は、K病院に入院していた頃にお友達になったミンちゃん(仮名)親子と
久しぶりにご対面するため、甲子園までお出かけしてきた。

対面は、久しぶりだが、ネットでは毎日交流しているんで、
お互いの生活やらわかっている分、会っても、いきなり本題に入れるのがすごいね。

ミンちゃんも心臓病を持つダウンちゃんで、ウーとは同い年。
赤ちゃん時代は、見た目もそっくりで、看護師さんたちから
「わあ、二人よく似てる~双子みたい」と言われるほどそっくりさんだった。

心臓カテーテルのための入院という、シリアスな状況だったにも関わらず、
ミンちゃんの母は、穏やかな笑顔を浮かべて、決してユーモアを忘れず


とっても、若い友人だけど、精神的な成熟の度合いはね、とっても大人。
数年ぶりに会ったけれど、彼女はいまでも少女にしか見えない。
ミンちゃんを先頭に、弟・妹の3人の子育てをがんばっている。

ミンちゃん。よく日に焼けて、精悍な顔立ちになり、言動もいっぱしのお兄ちゃん。
ウーは、相変わらず真っ白で、マイペースで甘えたな一人っ子。
お互いに、じゃれあって、相手を意識する姿に母たちはジーン。

K病院というところは、循環器専門のところで、
西日本では、ダントツの実績をもつところ。
ていうか、ここに紹介されて来ちゃうというのは、
本当に、大変な状況の方ばかりということ。

ミンちゃんは、ヘリで運ばれてきたんだった。

タクシーで行けたけどね、運転手さんが何ともいえない表情で私とウーを
ミラー越しに見ていた光景が、今も思い出されるわ。

乳児の病棟は、2親等までしか入室不可。
だから、私の妹は、ウーが検査で移動する時に、廊下で一瞬対面したのだった。

厳しい規則と、徹底した衛生管理。

出産後の晴れやかなムードはないのね。
うちは、ここに来る前にY病院のNICUにいたから、
様々な病気と障害を持って生まれてきた赤ちゃんの姿を目の当たりにして、
驚きと、そして、素晴らしい生命力にふれて、
自分がどんどん価値観の書き換えをせざるを得ない状況で
よっしゃ~、やったる!な気持ちになっていたんだけど。

K病院では、悲しい現実も見なくてはならず、
毎日とは言わないが、あれ、あの子の姿が見えなくなっている、
もしかして…と胸をしめつけられる場面にも出くわす。

誰かのオペが成功したら、皆で喜びあい、
そして、情けない現実も見たものだ。
とんずらする、父親たちである。
産後すぐにやってきた母子を見捨てて、離婚届をおいて失踪した馬鹿男もいたわ。

私たちは、労わりあって、励ましあって、
世間の幸せそうな産婦さん達とは、歩く道が違ってしまった自分たちを認め、
戦友になったのだ。

無事にオペが成功したのに、合併症で命をおとした子たちもいた。
私たちは、泣いて泣いて、
その子の分まで残ったものが命を繋ぐのだと固く誓った。

いつ、わが子が天に連れ戻されるやも知れないという恐怖におびえたあの日々。
小さな小さな心臓病の赤ちゃんたち。

私などは、何か起きた時に自力で15分以内にK病院に行ける立地にしか
住むつもりはない。いまだに、覚悟の火種は自分の中にあるのだ。


だから、だからこそ、ミンちゃん共々、小学生になった今、
母たちは感慨深いものを覚えながら、再会を喜び合った。
本当に嬉しいねえ。

で、ランチをしようとお店に入り、
私はウーとミンちゃんの間に座った。
人懐っこいミンちゃんは、すぐに私にも臆することなく
あれをとって~、これをして~と可愛くおねだり。

ダウンちゃんの見えない言語については、
そうとう私も通訳がうまくなった(笑)。
ウーで、鍛えられた連想ゲームのおかげ。

そうしたら、ウーが吠える。
「うわああああ~」と。
で、私の腕をひっぱり、自分を見てくれとアピール。
ヤキモチやいてるんである。

最近では、オレにかまうな的な態度をとることもあったんで、
ちょいと嬉しいわ、母ちゃんは。

で、関心をひくために、色んなモノをテーブルの下に投げる。
ミンちゃんも、それをみて負けじと水を床にぶちまける。

ふっふっふ。
母たちをなめんなよ。
動かざること山の如し。
毅然とした態度で、モノを拾い、たいしたことなんてないのだと
子たちにアピールする私たち。

まあ、周りの方にはご迷惑やから、ちゃんとフォローはいたしますが。

で、食事をすすめていくが、
戦場でももっと気楽に飯を食うに違いないと思われる大変さ。
とにかく、目が離せない。
自宅でも、たった一人のウー相手でも、
朝なんか、私は立って食事をすませなきゃいけない事が多々あるのだ。

外食に関しては、まだまだハードルが高いのである。

一緒に過ごすうちに、ミンちゃんとウーの共通項がわかった。
ちょっとでも、食べ物や飲み物が手や顔に着いたり、
テーブルに落ちたりしたら、大騒ぎをする。
早くとってくれと。
一粒のコメでもだ。

家では、片っ端から電気をつけないと気が済まないのよと私が話すと、
ミンちゃんもそうらしい。関係ない廊下や玄関、トイレにお風呂まで
スイッチをつけまくるらしい。
で、母は消して回り、また隙をみては電気をつけて回る子とのいたちごっこ。

自分が食べ終えたら、もう待てないので、
家族で同時進行でなごやかな食事とか無理!ってこと。

はい、今回も、子供たち、自分たちが食べ終えたら
当然のように椅子から降りてどこかへ行こうとゴソゴソ。
どこへ行くっちゅうねん。
私は、デザートとコーヒーを自己最短記録でやっつけましたとも。

まあ、そんな状態の中でも、
私たちは必死におしゃべりしましたがね。
会計を済ませて、店を出て、駅に向かう途中で
忘れ物に気づく私。

あちゃ~しまった。
と、いうのは、ウー、行動の途中変更不可な人。
もう、駅に行くと思い込んでるので、
なぜにまた逆行するのか受け入れられないのだ。
「ごめん、ウーちゃん、お母さんが悪かった」と謝り倒すが、
メソメソと泣きながら、市場へ売られていく仔牛のように反抗する。
ミンちゃんも、同じく。
半ば引きずりながら、忘れ物を受け取り、
お別れをして解散。
せっかく、ららぽーとに来たのに、ウインドーショッピングすら無理。

とんでもない疲労感が襲ってくる。
ほんまに、私たち、いつもようやってるわよ。

ウーよりもはるかに小さな子が、単独で歩道を歩く姿を見て思う。

でも、でもだね。
絶対にうちの子と取り換えっこなんてしないもん。
色々あるんだけど、私の可愛いウー。
何億積まれても、養子になんて出さないわ。

白昼の妄想列車が出発するのである。







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Last updated  2012.08.08 23:47:08
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